Tuning Manager - Agent for Network Attached Storage

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1.1.4 NASシステムの運用上の問題点を通知できます

HTM - Agent for NASで収集したパフォーマンスデータは,NASシステムのパフォーマンスをレポートとして表示するだけでなく,NASシステムを運用していて問題が起こったり,障害が発生したりした場合にユーザーに警告するのにも利用できます。

例えば,NASシステムのプロセッサがカーネルモードで動作している時間の割合が75%以上の場合,管理者にemailで通知するとします。このように運用するために,「NASシステムのプロセッサがカーネルモードで動作している時間の割合が75%を上回る」を異常条件のしきい値として,そのしきい値に達した場合,emailを管理者に送信するように設定します。

しきい値に達した場合に取る動作を「アクション」と呼びます。アクションには,次の種類があります。

しきい値やアクションを定義したものを「アラーム」と呼びます。1つ以上のアラームを1つのテーブルにまとめたものを「アラームテーブル」と呼びます。アラームテーブルを定義したあと,HTM - Agent for NASと関連づけます。アラームテーブルとHTM - Agent for NASを関連づけることを「バインド」と呼びます。バインドすると,HTM - Agent for NASによって収集されているパフォーマンスデータが,アラームで定義したしきい値に達した場合,ユーザーに通知できるようになります。

このように,アラームおよびアクションを定義することによって,NASシステムの運用上の問題を早期に発見し,対処できます。

アラームおよびアクションの設定方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager Software ユーザーズガイド」の,アラームによる稼働監視について説明している章を参照してください。

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