ここでは,HTM - Storage Mapping Agentを運用するための,セットアップについて説明します。
は使用する環境によって必要になるセットアップ項目,またはデフォルトの設定を変更する場合のオプションのセットアップ項目を示します。
(1) HTM - Storage Mapping Agentの登録
PFM - ManagerおよびPerformance Reporterを使ってPFM - Agentを一元管理するために,PFM - ManagerおよびPerformance ReporterにHTM - Storage Mapping Agentを登録する必要があります。
HTM - Storage Mapping Agentの情報は,Tuning Manager serverのインストール時にPFM - ManagerおよびPerformance Reporterに登録されるため,通常この手順は不要です。ただし,データモデルバージョンがバージョンアップした修正版のHTM - Storage Mapping Agentをインストールした場合は,この手順を実施する必要があります。
HTM - Storage Mapping Agentの登録の流れを次に示します。
図2-2 HTM - Storage Mapping Agentの登録の流れ(Windowsの場合)
HTM - Storage Mapping Agentのセットアップファイルをコピーする
HTM - Storage Mapping AgentをインストールしたホストにあるセットアップファイルをPFM - ManagerおよびTuning Manager serverをインストールしたホストにコピーします。手順を次に示します。
表2-3 コピーするセットアップファイル(Windowsの場合)
HTM - Storage Mapping Agentの セットアップファイル | コピー先 | ||
---|---|---|---|
プログラム名 | OS | コピー先フォルダ | |
インストール先フォルダ¥setup¥jpcagtew.EXE | PFM - Manager | Windows | PFM - Managerのインストール先フォルダ¥setup¥ |
インストール先フォルダ¥setup¥jpcagteu.Z | UNIX | /opt/jp1pc/setup/ | |
インストール先フォルダ¥setup¥jpcagtew.EXE | Performance Reporter | Windows | Tuning Manager serverのインストール先フォルダ¥PerformanceReporter¥setup¥ |
インストール先フォルダ¥setup¥jpcagteu.Z | UNIX | /opt/HiCommand/TuningManager/PerformanceReporter/setup/ |
PFM - Managerのセットアップコマンドを実行する
PFM - Managerをインストールしたホストで,HTM - Storage Mapping AgentをPFM - Managerに登録するためのセットアップコマンドを実行します。
jpcconf agent setup -key RAIDMap(jpcagtsetup agte)
ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf agent setupコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf agent setupコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドについて説明している章を参照してください。
PFM - Managerをインストールしたホストにコピーしたセットアップファイルは,セットアップコマンドを実行したあと,削除してもかまいません。
Performance Reporterのセットアップコマンドを実行する
Tuning Manager serverをインストールしたホストで,HTM - Storage Mapping AgentをPerformance Reporterに登録するためのセットアップコマンドを実行します。
jpcpragtsetup
Tuning Manager serverをインストールしたホストにコピーしたセットアップファイルは,セットアップコマンドを実行したあと,削除してもかまいません。
(2) ネットワークの設定
Performance Managementを使用するネットワーク構成に応じて行う設定です。
ネットワークの設定には次の2つの項目があります。
(3) ログのファイルサイズ変更
Performance Managementの稼働状況を,Performance Management独自のログファイルに出力します。このログファイルを「共通メッセージログ」と呼びます。共通メッセージログのファイルサイズを設定する手順の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。
(4) パフォーマンスデータの格納先の変更
HTM - Storage Mapping Agentで管理されるパフォーマンスデータを格納するデータベースの保存先,バックアップ先,エクスポート先またはインポート先のフォルダを変更したい場合に,必要な設定です。
パフォーマンスデータは,デフォルトで,次の場所に保存されます。
詳細については,「2.4.1 パフォーマンスデータの格納先の変更」を参照してください。
(5) HTM - Storage Mapping Agentの接続先PFM - Managerの設定
PFM - Agentがインストールされているホストで,そのPFM - Agentを管理するPFM - Managerを設定します。接続先のPFM - Managerを設定するには,jpcconf mgrhost define(jpcnshostname)コマンドを使用します。
手順を次に示します。
jpcconf mgrhost define -host host01(jpcnshostname -s host01)
ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf mgrhost defineコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf mgrhost defineコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドについて説明している章を参照してください。(6) 動作ログ出力の設定
アラーム発生時に動作ログを出力したい場合に必要な設定です。動作ログとは,システム負荷などのしきい値オーバーに関するアラーム機能と連動して出力される履歴情報です。
設定方法については,「付録I. 動作ログの出力」を参照してください。