7.10.25 Pool Tier Type Operation Status(PD_PLTS)

機能

Pool Tier Type Operation Status(PD_PLTS)レコードには,Tier管理を行うDynamic Provisioningのプールの,Tierの種別ごとの稼働状況を示すパフォーマンスデータが格納されます。このレコードは,複数インスタンスレコードです。

  • Copy-on-Write Snapshotのプール,Thin ImageのプールおよびTier管理を行わないDynamic Provisioningのプールの情報は収集しません。
  • Dynamic Provisioningのプールが閉そくしている場合,HTM - Agent for RAIDはプールの情報を収集しません。ただし,Dynamic Provisioningのプールの容量の使用率が100%になっているためにDynamic Provisioningのプールが閉そくしている場合だけは,プールの情報を収集します。
  • 履歴データは,ストレージシステムのモニタリング情報が更新された場合に格納されます。ただし,HTM - Agent for RAIDを起動した直後にレコードを収集した場合は,前回の収集時と同じデータが格納されることがあります。
  • ストレージシステムで一度もモニタリング情報が収集されていない場合,Dynamic Provisioningのプールの情報は収集されません。
  • HTM - Agent for RAIDがレコードを収集している場合にストレージシステムがモニタリング情報を集約しているとき,レコードの収集が取り消されます。この場合,共通ログにKAVF18514-Wメッセージが出力されます。
    KAVF18514-Wメッセージが頻繁に出力される場合は,Collection IntervalまたはCollection Offsetの設定値を変更してDynamic Provisioningのプールのモニタリング情報とPD_PLTSレコードが同時に収集されないようにしてください。
    Collection IntervalまたはCollection Offsetの設定値を変更する方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,稼働監視データの管理について説明している章を参照してください。

デフォルト値および変更できる値

項目デフォルト値変更可否
Collection Interval3600※1
Collection Offset0※2
LogYes
LOGIF空白×
注※1
変更できる値は60の倍数かつ3,600の約数または3,600の倍数かつ86,400の約数です。
注※2
変更できる値はCollection Intervalの範囲内かつ0~32,767です。

ODBCキーフィールド

PD_PLTS_POOL_ID,PD_PLTS_TIER_TYPE

ライフタイム

Tier管理を行うDynamic ProvisioningのプールおよびTierの設定から解除まで。

レコードサイズ

フィールド

PFM - View名
(PFM - Manager名)
説明要約形式デルタサポートストレージデータソース
ミッドレンジエンタープライズ※1
Avg I/O /sec(AVG_IO_RATE)ストレージシステム内で設定された期間内にTierが処理したI/Oの頻度(1秒当たりの回数)。※2ulongNo
Avg IOPS Utilization % (AVG_IOPS_UTILIZATION_RATE)Tierの稼働率(%)。
ストレージシステム内で設定された期間内にTierが処理できるI/O数に対して,実際にTierが処理したI/O数の割合。※2
floatNo
Collection Time(COLLECTION_TIME)ストレージシステムからデータが収集された時刻(グリニッジ標準時)。time_tNo
Interval(INTERVAL)情報が収集されたインターバルの秒数。ulongNo
Monitor Collection End Time (MONITOR_COLLECTION_END_TIME)ストレージシステムのモニタリング情報採取が終了した時刻。※3,※4string(32)No
Monitor Collection Start Time(MONITOR_COLLECTION_START_TIME)ストレージシステムのモニタリング情報採取が開始された時刻。※3,※4string(32)No
Pool ID(POOL_ID)プールのPool ID。string(8)No
Record Time (RECORD_TIME)レコードが記録された時刻(グリニッジ標準時)。time_tNo
Record Type(INPUT_RECORD_TYPE)レコードタイプ識別子。常に「PLTS」。string(8)No
Tier Type(TIER_TYPE)Tierの種別。string(32)No
Tier Number(TIER_NUMBER)Tierの番号。string(8)No
注※1
Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USP,SANRISE HシリーズおよびSANRISE9900Vシリーズでは値を取得できません。
注※2
Dynamic Provisioning のプールのMonitoring ModeがContinuous Modeの場合,過去の性能値の傾向に基づいた予測値となります。
注※3
ストレージシステム側の時刻が取得されます。
注※4
「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」の形式で表示されます。