インスタンス環境を更新したい場合は,インスタンス名を確認し,インスタンス情報を更新します。インスタンス情報の設定は,PFM - Agentホストで実施します。
更新する情報は,「表2-15 HUS100シリーズ,Hitachi AMS2000/AMS/WMS/SMSシリーズおよびSANRISE9500VシリーズでのHTM - Agent for RAIDのインスタンス情報更新の可否(Windowsの場合)」または「表2-16 HUS VM,Virtual Storage Platformシリーズ,Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USP,SANRISE Hシリーズ,およびSANRISE9900VシリーズでのHTM - Agent for RAIDのインスタンス情報更新の可否(Windowsの場合)」であらかじめ確認してください。
表2-15 HUS100シリーズ,Hitachi AMS2000/AMS/WMS/SMSシリーズおよびSANRISE9500VシリーズでのHTM - Agent for RAIDのインスタンス情報更新の可否(Windowsの場合)
項目 | 説明 |
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Storage Model | この値は更新できない。設定値だけが表示される。 |
IP Address or Host Name (Controller 0) | この値は更新できる。監視対象のストレージシステムの「コントローラー0」に割り当てられているIPアドレスまたはホスト名を指定する。 IPv6通信に対応しているストレージシステムを監視する場合,使用できるIPアドレスはIPv4アドレスおよびIPv6アドレス。IPv6通信に対応していないストレージシステムを監視する場合,使用できるIPアドレスはIPv4アドレス。 この項目を指定した場合,Array Unit Nameの指定は無視される。また,この項目を未設定の状態にしたい場合は,スペースだけを指定する。 |
IP Address or Host Name (Controller 1) | この値は更新できる。監視対象のストレージシステムの「コントローラー1」に割り当てられているIPアドレスまたはホスト名を指定する。IP Address or Host Name (Controller 0)を設定していて,監視対象のストレージシステムがデュアルコントローラー構成の場合は,必ず指定する。 IP Address or Host Name (Controller 0)にIPv4アドレスを指定した場合,使用できるIPアドレスはIPv4アドレス。IP Address or Host Name (Controller 0)にIPv6アドレスを指定した場合,使用できるIPアドレスはIPv6アドレス。 この項目を未設定の状態にしたい場合は,スペースだけを指定する。 |
Array Unit Name | この値は更新できる。この項目は,旧バージョンとの互換性を保つために使用する。 インスタンスを更新する場合は,IP Address or Host Name (Controller 0)およびIP Address or Host Name (Controller 1)に値を設定して,監視対象とするストレージシステムを指定する。この項目を未設定の状態にしたい場合は,スペースだけを指定する。 |
user ID | この値は更新できる。監視対象のストレージシステムがHUS100シリーズ,Hitachi AMS2000/AMS/WMS/SMSシリーズで,Account Authenticationを有効にしている場合,HTM - Agent for RAID専用のアカウントのユーザーIDを指定する。アカウントの作成方法については,「2.1.4 HTM - Agent for RAIDのセットアップ手順」の,HUS100シリーズ,Hitachi AMS2000/AMS/WMS/SMSシリーズおよびSANRISE9500Vシリーズのセットアップについて説明している個所を参照のこと。また,すでに設定されている値を削除して,この項目を未設定の状態にしたい場合は,スペースだけを指定する。 監視対象のストレージシステムがAccount Authenticationに対応していない場合,または,Account Authenticationを無効にしている場合は,何も指定しない。 |
password | この値は更新できる。user IDに指定したユーザーIDのパスワードを指定する。この項目で入力した文字は,画面に表示されない。また,この項目の値を更新する場合,2度入力を要求される。すでに設定されている値を削除して,この項目を未設定の状態にしたい場合は,スペースだけを指定する。 監視対象のストレージシステムがAccount Authenticationに対応していない場合,または,Account Authenticationを無効にしている場合は,何も指定しない。 |
Secure Port function? | この値は更新できる。監視対象のストレージシステムとの通信時に,セキュア通信を使用するかどうかを指定する。
監視対象のストレージシステムがセキュア通信に対応していない場合は,「N」または「n」を指定する。 |
表2-16 HUS VM,Virtual Storage Platformシリーズ,Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Hitachi USP,SANRISE Hシリーズ,およびSANRISE9900VシリーズでのHTM - Agent for RAIDのインスタンス情報更新の可否(Windowsの場合)
項目 | 説明 |
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Storage Model | この値は更新できない。設定値だけが表示される。 |
Command Device File Name | この値は更新できる。jpctdlistraidコマンドで出力されるコマンドデバイスのデバイスファイル名またはパーティションGUIDを指定する。HTM - Agent for RAIDは,このコマンドデバイスを使ってストレージシステムの情報を取得する。 |
Mainframe Volume Monitoring※ | この値は更新できる。メインフレーム用のエミュレーションタイプが設定された論理デバイスを監視対象に含めるかどうかを指定する。
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Unassigned Open Volume Monitoring※ | この値は更新できる。オープンシステム用のエミュレーションタイプが設定された論理デバイスのうち,ポートにマッピングされていない論理デバイスおよび論理デバイスが所属するパリティグループを監視対象に含めるかどうかを指定する。
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インスタンス名を確認するには,jpcconf inst list(jpcinslist)コマンドを使用します。また,インスタンス環境を更新するには,jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを使用します。これらのコマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
インスタンス環境を更新する手順を次に示します。複数のインスタンス環境を更新する場合は,この手順を繰り返し実施します。
jpcconf inst list -key RAID(jpcinslist agtd)
設定されているインスタンス名が35053の場合,35053と表示されます。jpcconf inst setup -key RAID -inst 35053(jpcinssetup agtd -inst 35053)
ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf inst setupコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf inst setupコマンドを非対話形式で実行する手順については,「2.1.4 HTM - Agent for RAIDのセットアップ手順」の「(4) インスタンス環境の設定」を参照してください。なお,jpcconf inst setupコマンドを非対話形式で実行する場合,手順4の作業は不要です。