12.1.4 コマンドの同時実行

コマンドの同時実行の可否について,次の表に示します。

多重実行とは,コマンドとサブコマンドの組み合わせが同一であるコマンドを同時に実行することです。並列実行とは,コマンドとサブコマンドの組み合わせが異なるコマンドを同時に実行することです。

同時実行できないコマンドは,ほかのコマンドと同時に実行できません。

表12-4 コマンドの同時実行の可否

コマンドサブコマンド多重実行並列実行
jpcrdefcreate××
delete××
output××
jpcasrecupdate××
output××
jpcaspsvupdate××
output××
jpcrptなし×
(凡例)
○:実行できる
×:実行できない
注※
複数のjpcrptコマンドを同一エージェントに対して同時実行した場合,または画面でレポート表示中のエージェントに対してjpcrptコマンドを実行した場合,先に実行されたレポート出力要求が終了するまで次の処理は実行されません。
また,jpcrptコマンドの同時実行数は最大で5プロセスです(6プロセス以上でも実行できますが,ログの一部が欠落することがあります)。5プロセス以下の場合でもjpcrptコマンドは多量のメモリーを使用するため,メモリー不足が発生し,コマンドが異常終了することがあります。このため,運用上,複数のレポートを出力する場合は,シーケンシャルにコマンドを実行することをお勧めします。