アラームテーブルにアラームを作成する手順を次に示します。
表8-2 指定できる変数
変数 | 説明 |
---|---|
%AIS | [アラーム名]に設定したアラーム名が表示される。 |
%ANS | このアラームを定義したアラームテーブルをバインドしているエージェント名が表示される。 |
%ATS | このアラームを定義したアラームテーブル名が表示される。 |
%CVS[n][.p]※1※2※3 | アラーム通知の対象となった(条件式を満たした)測定値が表示される。
アラーム条件式内に同じフィールドを2つ以上指定すると,変数%CVSの値は最初のフィールドが指す値に集約されます。 同じフィールドを2つ以上設定した場合および評価順序については,「8.4.4 アラーム条件式を設定する」の参考を参照してください。 |
%HNS | このアラームを定義したアラームテーブルをバインドしているエージェントのホスト名が表示される。 |
%PTS | [プロダクト]に設定したプロダクト名が表示される。 |
%SCS | メッセージ出力の対象となったアラーム状態が表示される。 次のどれかの値になります。
|
%SCT | アラーム評価をしたエージェントのホストのシステム時刻が表示される。 |
図8-2 [新規アラーム > 基本情報]画面
表8-3 アラーム条件によるアラーム評価の違い
条件式 | レコードタイプ | [常にアラーム通知する] | [すべてのデータを評価する] | アラーム評価(通知) |
---|---|---|---|---|
[値の存在を監視するアラームとする]をチェックしていない場合 | 単一行のレコード※1 | × | × |
|
× | ○ | |||
○ | × | 異常または警告のどちらかの条件を満たしている場合,以前のアラーム通知の有無に関係なく,異常または警告である旨のアラームが通知される。 | ||
○ | ○ | |||
複数行のレコード※2 | × | × |
条件を満たしているデータが見つかった時点でアラーム評価が終了するため,収集されたすべてのデータが評価されるとは限らない。 | |
× | ○ |
すべてのデータが評価されるので,1インターバルで複数のアラームが通知されることがある。 | ||
○ | × |
条件を満たしているデータが見つかった時点でアラーム評価が終了するため,収集されたすべてのデータが評価されるとは限らない。 | ||
○ | ○ | 異常,または警告のどちらかの条件を満たしているすべてのデータ一つ一つについて異常(または警告)である旨のアラームが通知される。 注意 すべてのデータが評価されるので,1インターバルで複数のアラーム通知がされることがある。 | ||
[値の存在を監視するアラームとする]をチェックしている場合 | 複数行のレコード※2 | × | × | 収集されたすべてのデータを基に,[新規アラーム > アラーム条件式]または[編集 > アラーム条件式]画面で,条件式として指定した値があるかどうかを判断し,ない(条件式を満たしていない)場合に異常のアラームが通知される。 注意 アラーム通知は稼働していない旨を1回だけ通知する。収集されるデータが一つもない場合は,アラーム評価されない。 |
× | ○ | |||
○ | × | 収集されたすべてのデータを基に,[新規アラーム > アラーム条件式]または[編集 > アラーム条件式]画面で,条件式として指定した値があるかどうかを判断し,ない(条件式を満たしていない)場合に異常のアラームが通知される。 注意 アラームは,毎回通知する。 収集されるデータが一つもない場合は,アラーム評価されない。 | ||
○ | ○ |
表8-4 発生頻度とアラーム通知のタイミング
発生頻度 | アラーム通知のタイミング |
---|---|
n/m | mインターバル中,n回しきい値を超えた場合にアラームが通知されます。以降m回アラームを評価する間にn回しきい値を超えるごとにアラームが通知されます。 |
n/n | しきい値を一度超えるとアラームが通知され,以降しきい値を超え続けている間,n回ごとにアラームが通知されます。 |
表8-5 発生頻度を設定した場合のアラーム評価の違い
[常にアラーム通知する] | [すべてのデータを評価する] | アラーム評価(通知) |
---|---|---|
× | × |
アラームの状態は発生頻度を評価した結果の状態のため,アラームの状態と通知されるデータのしきい値が異なることがあります。 |
× | ○ |
アラームの状態は発生頻度を評価した結果の状態のため,アラームの状態と通知されるデータのしきい値が異なることがあります。 |
○ | × |
|
○ | ○ |
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図8-3 アラームの監視時刻や発生頻度の設定例