5.5.2 CSVレポート形式変換機能による出力ファイルの仕様

htm-csv-convertコマンド実行後に出力されるCSVファイルの仕様について,次に示します。

注意
ファイルの出力時にエラーを検出して異常終了した場合でも,CSVファイルが作成されることがあります。

表5-7 htm-csv-convertコマンド実行後に出力されるCSVファイルの仕様

項目内容
ファイル名htm-csv-convertコマンド実行時に,出力ファイルパス(-oオプション)を指定した場合と指定しない場合とで異なります。
-oオプションを指定した場合
<-oオプションで指定したファイル名から拡張子を削除した値>※1<_n>※2.csv
-oオプションを指定していない場合
htm-csv-convertコマンド実行時に指定した入力ファイルパス(-iオプション)を使って,次のファイル名になります。
<-iオプションで指定したファイル名から拡張子を削除した値>※1_out<_n>※2.csv
ファイルの分割htm-csv-convertコマンド実行時に,1ファイル当たりに出力する列数(--column_limitオプション)で指定した値によって,1ファイルに出力する列数が決定され,出力ファイルが分割されます。
ファイルの出力先htm-csv-convertコマンド実行時に,出力ファイルパス(-oオプション)を指定した場合と指定しない場合とで異なります。
-oオプションを指定した場合
-oオプションで指定したディレクトリ
-oオプションを指定していない場合
コマンドを実行したディレクトリ
出力フォーマット表5-8 htm-csv-convertコマンド実行後に出力されるCSVファイルのフォーマット」を参照してください。
文字コードhtm-csv-convertコマンドを実行するOSによって異なります。
Windowsの場合
実行環境の言語設定に依存
ただし,htm-csv-convertコマンドの実行環境と,表計算ソフトの使用環境の言語設定が異なる場合には,htm-csv-convertコマンドのオプション(--output_characterCode)または,CSVレポート形式変換用プロパティファイル(outputCharacterCode)で出力ファイルの文字コードを指定してください。
SolarisまたはLinuxの場合
Shift_JIS
ただし,表計算ソフトの使用環境の言語設定が日本語以外の場合には,htm-csv-convertコマンドのオプション(--output_characterCode)または,CSVレポート形式変換用プロパティファイル(outputCharacterCode)で出力ファイルの文字コードを指定してください。
コマンドのオプションについての詳細は,「11.4.26 htm-csv-convert」を,CSVレポート形式変換用プロパティファイル(htmCsvConvert.properties)についての詳細は,「5.5.3 CSVレポート形式変換用プロパティファイルの設定」を参照してください。
改行コードCR+LF
その他注意事項htm-csv-convertコマンド実行時に,入力ファイルパス(-iオプション)として指定したファイルが次に示すレポートの場合,出力される結果に注意してください。
  • サマータイムで同じ時刻が2回存在する分単位レポートの場合:
    同じ時間はそれぞれ別の時間として出力される
  • サマータイムで同じ時刻が2回存在する時単位レポートの場合:
    あとに出現した値が有効な値として1行で出力される
  • Performance Reporterで,時刻以外でソートしたレポートの場合:
    入力ファイルの日時が連続していない区間は,別の行として出力される
注※1
拡張子がない場合は,指定したファイル名そのものが使用されます。なお,拡張子の有無については,次の判断方法によって自動で認識します。

拡張子の判断方法

指定したファイル名の最後にあるピリオド以降をファイルの拡張子と見なし,拡張子があるファイルと判断します。それ以外は,拡張子がないファイルと判断します。
ただし,次の場合は,拡張子ではなくファイル名の一部として見なすため,拡張子がないファイルと判断します。
  • 末尾がピリオドである場合
    (例)outputFileName.
  • 先頭から1つ以上連続してピリオドだけが存在する場合
    (例)...outputFileName
注※2
nは,連番です。ファイル分割される場合に追加されます。

表5-8 htm-csv-convertコマンド実行後に出力されるCSVファイルのフォーマット

指定列数1行目(ヘッダー部)※12行目~m行(データ部)
キー列(-kcデータ列(-vc1列目2列目~n列1列目2列目~n列
単一単一-dcオプションで指定した日時列のヘッダーに当たる値
(例)"Date and Time"
辞書順に並び変えられたキー列にある値
形式:"<キー値>"
(例)"<00:00:00>","<00:00:01>"
日時列のデータ※2が次の形式に変換された値

yyyy-MM-dd hh:mm:ss

  • 日付のセパレータは,--date_separatorオプションで指定した値が付与されます。
  • 月,日,時,分,秒の値が1桁の場合には,前に「0」が付与されます。
ヘッダー部のそれぞれの列に対応するデータ※3
複数辞書順に並び変えられたキー列にある値+ 指定したデータ列の値
形式:"<キー値>メトリック名"
(例)"<00:00:00>Write IOPS", "<00:00:00>Read IOPS", …, "<00:00:01>Write IOPS",…
複数単一指定した順に複数のキー列の値が結合されて,辞書順に並び変えられた値
形式:"<キー値1><キー値2>…<キー値x>"
(例)"<MPB0><00>","<MPB0><01>", "<MPB0><02>",…, "<MPB1><00>","<MPB1><01>",…
複数指定した順に複数のキー列の値が結合されて,辞書順に並び変えられた値 +指定したデータ列の値
形式:"<キー値1><キー値2>…<キー値X>メトリック名"
(例)"<MPB0><00>Write IOPS", "<MPB0><00>Read IOPS", "<MPB0><01>Write IOPS",…
注※1
1行目(ヘッダー部)の出力時だけ,値が「"」で囲まれます。
注※2
日時列のデータが日時として存在しない場合でも,補完されません。
注※3
数値以外の場合には,空データになります。