5.1.5 Main Consoleでのデータ表示

ここでは,レポートとして表示されるデータの見方について説明します。

この項の構成
(1) データの集約
(2) データを取得できなかった場合に表示される値
(3) Agent-lessモードで監視しているホストの情報表示

(1) データの集約

リソースツリー上,ほかのリソースの上位にあるリソースのレポートを表示した場合,次に示すデータが集約されます。

(2) データを取得できなかった場合に表示される値

通常,Main ConsoleのGUIにはDevice Managerやエージェントから取得したデータがメトリックの値として表示されますが,取得に失敗した場合,メトリックの値はn/aやerrorなどの値となります。

データを取得できないケースとその際に表示される値の対応を次の表に示します。

表5-3 データを取得できないケースとその際に表示される値の対応

取得できないケース表示値
  • エージェントのデータモデルが古く値を取得できない場合。
  • エージェントから性能情報を取得する際に,その性能情報がエージェントのサポート対象外である場合。
n/a
エージェントから性能情報を取得する際にエージェントとの通信に失敗した場合。error
  • Device Managerから構成/容量情報を取得する際にDevice Managerとの通信に失敗した場合。
  • エージェントから容量情報を取得する際にエージェントが容量情報を保持していなかった場合。
  • エージェントから性能情報を取得する際に比率を示すメトリック値の分母が0になった場合。
no data
Device Managerから構成/容量情報を取得する際にDevice Managerが構成/容量情報を保持していなかった場合。no dataまたは-
外部接続LDEVについて,RAID Levelに関するメトリック情報を表示しようとした場合。
Device Managerから構成情報を取得する際に,仮想環境のデータストア名または仮想マシン名が取得できなかった場合。no name
注意
  • エージェントの組み合わせや利用しているエージェントのバージョンによっては制限が発生することがあります。詳細については,「13. Tuning Managerシリーズを使用する上での制限事項」を参照してください。
  • データをチャート表示する場合,表示対象に指定した区間内のデータがすべてno dataのとき,データは存在しないものとして表示されません。また,このときKATN12627-Eメッセージが出力されます。一部のデータがno dataのときは,no dataではないデータだけがチャート表示されます。

(3) Agent-lessモードで監視しているホストの情報表示

Agent-lessモードでホストを監視している場合,ホストの性能情報,容量情報は取得対象でないため表示されません。GUIまたはCLIでこれらの情報を表示すると,次のどれかの事象が発生します。

表5-4 メトリックの値がAgent-lessモード使用時に変わるメトリック

リソースメトリック名メトリックの値
ホストCPU Usagen/a
Memory Usagen/a
Capacity0
Used Capacity0
Free Capacity0
Free Rate0
ファイルシステムCapacityno data
Used Capacityno data
Free Capacityno data
Free Rateno data
Used Rateno data
Inodesno data
デバイスファイルDrive Read Queue Lengthn/a
Drive Write Queue Lengthn/a
Drive Queue Lengthn/a
Read I/O Response Timen/a
Write I/O Response Timen/a
I/O Response Timen/a
Read IOPSn/a
Write IOPSn/a
IOPSn/a
Read Transfern/a
Write Transfern/a
Transfern/a
注※
GUIで表示される名称です。CLIでは異なる名称で表示されます。詳細については,「11.3.4 GUI・CLI用語対応表」を参照してください。

また,次に示す情報の表示内容に差異が発生します。