Tuning Manager serverをインストールするために必要なメモリーおよびディスクの要件について説明します。
1つのTuning Manager serverが稼働するホストのシステム要件の推奨値については,「1.2.3 最大数および推奨値」を参照してください。
Tuning Managerシリーズプログラムを仮想環境で運用する場合も,システム見積もりの推奨値は同じです。
なお,Tuning Manager serverと同一ホストにほかのHitachi Command Suite製品,PFM - Managerおよび各エージェントをインストールする場合,各製品で使用するメモリーおよびディスクの要件についても考慮する必要があります。各製品のメモリーおよびディスクの要件については,各製品のマニュアルを参照してください。
(1) 物理メモリー容量
Tuning Manager serverが稼働するホストに必要な物理メモリーの容量は2GBです。
(2) 仮想メモリー容量
Tuning Manager serverが稼働するホスト(管理サーバ)を安定して動作させるには,OSやほかのプログラムで使用する仮想メモリー領域に加えて,各Hitachi Command Suite製品で使用する仮想メモリー領域も確保する必要があります。管理サーバに十分な仮想メモリーが確保されない場合,Hitachi Command Suite製品や,そのほかのインストール済みプログラムの動作が不安定になったり,起動しなくなったりすることがあります。
管理サーバでは,インストールした各Hitachi Command Suite製品の仮想メモリーの合計値に,共通コンポーネントの仮想メモリーを加算した仮想メモリー容量を確保してください。
Hitachi Command Suite製品の仮想メモリーの推奨値を次の表に示します。
表1-1 Hitachi Command Suite製品の仮想メモリーの推奨値
製品名 | 仮想メモリー容量(単位:MB) | |
---|---|---|
共通コンポーネント | 共通コンポーネントのメモリーヒープサイズがSmallの場合 | 1,524 |
共通コンポーネントのメモリーヒープサイズがMediumの場合 | 1,780 | |
共通コンポーネントのメモリーヒープサイズがLargeの場合 | 2,292 | |
Hitachi Command Suite※1
| Device ManagerのメモリーヒープサイズがSmallの場合 | 3,300 |
Device ManagerのメモリーヒープサイズがMediumの場合 | 3,500 | |
Device ManagerのメモリーヒープサイズがLargeの場合 | 3,900 | |
Tuning Manager server | 1,500 | |
Global Link Manager | 300 | |
Compute Systems Manager | 2,500 | |
NAS Manager※2 | 512 | |
File Services Manager※2 | 1,024 | |
Storage Navigator Modular 2※2 | 200 |
たとえば,次の条件で管理サーバを運用する場合,7,780MBより大きい容量の仮想メモリーを確保する必要があります。
1,780(共通コンポーネント) + 3,500(Hitachi Command Suite) + 1,500(Tuning Manager server) + 1,000(確保済み仮想メモリー) = 7,780
(3) ディスク占有量
Tuning Manager serverのインストール時のディスク占有量について,OSごとに表に示します。Tuning Manager serverのインストール時には,表に示すディスク占有量の分だけ空き容量を確保してください。
表1-2 Tuning Manager serverのインストール時のディスク占有量(Windowsの場合)
フォルダ名 | ディスク占有量(単位:GB) | 他製品のディスク占有量との加算要否※1 | |
---|---|---|---|
新規インストール時 | アップグレードインストール時 | ||
%SystemDrive%※2 | 1.0 | 1.0 | ○ |
Tuning Manager serverのインストール先フォルダ | 0.2 | 0.1 | ○ |
共通コンポーネントのインストール先フォルダ | 1.0 | 1.0 | × |
Tuning Manager serverが使用するデータベースファイルの格納先フォルダ | 2.0 | 2.0 | ○ |
共通コンポーネントが使用するデータベースファイルの格納先フォルダ | 1.2 | 1.2 | ×※3 |
表1-3 Tuning Manager serverのインストール時のディスク占有量(Solarisの場合)
ディレクトリ名 | ディスク占有量(単位:GB) | 他製品のディスク占有量との加算要否※1 | |
---|---|---|---|
新規インストール時 | アップグレードインストール時 | ||
/opt※2 | 0.2 | 0.2 | ○ |
/var | 0.2 | 1.6 | ○ |
/tmp※2 | 0.1 | 0.1 | ○ |
/opt/HiCommand/TuningManager | 0.4 | 0.4 | ○ |
/opt/HiCommand/Base | 1.0 | 1.0 | × |
Tuning Manager serverが使用するデータベースファイルの格納先ディレクトリ | 2.0 | 2.0 | ○ |
共通コンポーネントが使用するデータベースファイルの格納先ディレクトリ | 1.2 | 1.2 | ×※3 |
表1-4 Tuning Manager serverのインストール時のディスク占有量(Linuxの場合)
ディレクトリ名 | ディスク占有量(単位:GB) | 他製品のディスク占有量との加算要否※1 | |
---|---|---|---|
新規インストール時 | アップグレードインストール時 | ||
/var | 0.2 | 1.6 | ○ |
/tmp※2 | 0.1 | 0.1 | ○ |
Tuning Manager serverのインストール先ディレクトリ | 0.4 | 0.4 | ○ |
共通コンポーネントのインストール先ディレクトリ | 1.0 | 1.0 | × |
Tuning Manager serverが使用するデータベースファイルの格納先ディレクトリ | 2.0 | 2.0 | ○ |
共通コンポーネントが使用するデータベースファイルの格納先ディレクトリ | 1.2 | 1.2 | ×※3 |
Tuning Manager serverのバックアップ時のディスク占有量を次の表に示します。
表1-5 Tuning Manager serverのバックアップ時のディスク占有量
バックアップの対象 | ディスク占有量(単位:GB) |
---|---|
設定ファイル | 0.1 |
データベース | (a※+1.0)*2 |
インストール時に指定するバックアップファイルの格納先ディレクトリには,少なくとも,設定ファイルのディスク占有量(0.1GB)を確保する必要があります。データベースのディスク占有量は,Tuning Manager serverのデータベースのバックアップを取得するときだけ確保してください。設定ファイルのバックアップとデータベースのバックアップは,同じディレクトリに取得されます。
なお,同じホストにほかのHitachi Command Suite製品がインストールされている場合,Tuning Manager serverのインストーラーは,ほかのHitachi Command Suite製品のバックアップも同じディレクトリに取得します。ほかのHitachi Command Suite製品のバックアップに必要なディスク容量については,各製品のマニュアルを参照してください。