4.4 上書きインストールの手順(Linux環境)
Linux環境でTuning Manager serverを上書きインストールまたはアップグレードインストールする手順について説明します。
次に示すインストール手順は,上書きインストールの場合を想定しています。アップグレードインストールの場合は,インストールの開始を通知するメッセージおよびインストールの完了を通知するメッセージの内容が,アップグレードインストールの開始および完了を通知する内容に変わります。
また,この手順では,DVD-ROM装置が/dvdrom/dvdrom0ディレクトリにマウントされている場合を想定しています。
- 注意
- インストール先のディレクトリ属性は,製品ごとに決められた属性に変更される場合があります。
- Tuning Manager serverのインストール先ディレクトリにシンボリックリンクまたはハードリンクを張った環境で,Tuning Manager serverをインストールしないでください。
- データベースファイルの格納先にシンボリックリンクまたはハードリンクを張った環境で,Tuning Manager serverをインストールしないでください。
- Tuning Manager serverをインストールしたあと,インストール先ディレクトリおよびデータベースファイルの格納先を,シンボリックリンクまたはハードリンクを張った環境へ変更できません。
- インストーラーは,絶対パスを指定して起動してください。
- インストールを開始する前に,カーネルパラメーターに適切な値を設定してください。カーネルパラメーターの設定内容については,「2.10 カーネルパラメーターおよびシェル制限の設定方法(Linuxの場合)」を参照してください。
- インストールを開始する前に,必要なディスク容量を確保してください。必要なディスク容量については,「1.2.1 インストール時のシステム要件」を参照してください。
操作手順
- rootユーザーでホストにログインします。またはsuコマンドを使用してrootユーザーに切り替えます。
- インストール済みのHitachi Command Suite製品のサービスをすべて停止します。
次に示すコマンドを実行します。
<共通コンポーネントのインストール先ディレクトリ>/bin/hcmdssrv -stop
- Hitachi Command Suite製品のサービスがすべて停止したことを確認します。
次に示すコマンドを実行します。
<共通コンポーネントのインストール先ディレクトリ>/bin/hcmdssrv -statusall
起動中のサービスが存在する場合は,手順2を再実行してください。
- インストール済みのPerformance Managementのサービスをすべて停止します。
次に示すコマンドを実行します。
/opt/jp1pc/tools/jpcspm stop -key all(/opt/jp1pc/tools/jpcstop all)
- Performance Managementのサービスがすべて停止したことを確認します。
次に示すコマンドを実行します。
/opt/jp1pc/tools/jpctool service list -id "*" -host <ホスト名>(/opt/jp1pc/tools/jpcctrl list "*" host=<ホスト名>)
起動中のサービスが存在する場合は,手順4を再実行してください。
- Hitachi Command Suite製品のインストールDVD-ROMを挿入します。
自動でマウントされない場合は,手動でマウントしてください。
- Tuning Manager serverのインストールスクリプトを起動します。
次に示すコマンドを実行します。
/dvdrom/dvdrom0/HTNM_SERVER/REDHAT/install.sh
上書きインストールの開始を通知するメッセージが表示されます。
- 注意
- 手順7以降,[Ctrl]+[C]を使用してインストールを中断しないでください。
- 表示されたメッセージに従って,必要な情報を指定します。
表示されたメッセージに従ってインストールするときに,入力が必要な項目の入力規則を次の表に示します。
表4-2 上書きインストール(Linux環境)時に入力が必要な項目の入力規則
入力項目 (画面メッセージ) | 説明 |
---|
Hitachi Command Suite製品のバックアップ先ディレクトリの指定 (Specify the location for backing up Hitachi Command Suite products.) | - 空のディレクトリを90バイト以下の絶対パスで指定します。
- ディレクトリパスは次に示すASCII文字で指定します。
A~Z a~z 0~9 . _ このほかにパスの区切り文字としてスラント(/)を指定できます。
|
接続先のDevice ManagerをインストールするホストのIPアドレスまたはホスト名の入力 (Enter the IP address or host name of the host in whom connection-target Device Manager is installed. ) | ホスト名が32バイトを超えているときはIPアドレスを入力してください。
- IPアドレスの入力規則
- IPv4アドレスを入力します。Device Managerをクラスタ構成で運用する場合は,論理IPアドレスを入力してください。
- ホスト名の入力規則
- ・名前解決後のIPアドレスがIPv4アドレスであるホスト名を入力します。
- ・ホスト名は1バイト以上32バイト以下の半角英数字で入力します。
- ・空白文字は入力できません。
- ・FQDN形式のホスト名は使用できません。ドメイン名を除いたホスト名を入力してください。
- ・Device Managerをクラスタ構成で運用する場合は,論理ホスト名を入力してください。
|
Device ManagerがTuning Manager serverとリモート接続するためのポート番号の入力 (Enter the service port number of Device Manager.) | 入力できる値は5001から65535までの数値です。 デフォルトで表示される24220は,Device ManagerがTuning Manager serverとのリモート接続を有効にするときにデフォルトで設定する値です。 |
上書きインストールが完了すると,次に示すメッセージが表示されます。
Tuning Manager server was successfully overwritten.
The following file was output:
Installation log: /var/<Tuning Manager serverのインストール先ディレクトリ>/logs/HTM_INST_LOG_MM-DD-YYYY_HH_MM_SS.log |
- 注意
- インストール先ディレクトリ,およびインストール先ディレクトリ以下にあるファイルやディレクトリについては,インストール後にアクセス権を変更しないでください。