7.3.3 Main Consoleのログ
ここでは,Main Consoleが出力するメッセージログとトレースログの設定方法と出力形式について説明します。
- この項の構成
- (1) Main Consoleのログの出力先
- (2) Main Consoleのメッセージログの出力形式
- (3) Main Consoleのログの設定変更方法
- (4) Main Consoleのログのトレースレベル詳細
(1) Main Consoleのログの出力先
トレースログ
Main Consoleのトレースログは,次の5種類のログファイルに出力されます。
- htmTrace#.log
Tuning Manager serverの本体が出力するトレースログ
- <コマンド名>Trace#.log
運用コマンドが出力するトレースログ
- htmCliTrace#.log
レポートコマンドが出力するトレースログ
- htmCli_htmHostGroupsTrace#.log
htm-hostgroupsコマンドが出力するトレースログ
- htmCli_htmCsvConvertTrace#.log
htm-csv-convertコマンドが出力するトレースログ
- 注意
- #はログファイルの番号を表します。Main Consoleのトレースログのファイル名は,1つのログファイルのサイズが5MBを超える場合,ログファイル番号をインクリメントしたファイルを新規に作成します。ログ出力するファイルが10面に達すると,最初のファイルから上書きされるラウンドロビン方式でログ出力します。
トレースログの格納先を次に示します。
- Windowsの場合:
- <Tuning Manager serverのインストール先フォルダ>¥logs
- Solarisの場合:
- /opt/HiCommand/TuningManager/logs
- Linuxの場合:
- <Tuning Manager serverのインストール先ディレクトリ>/logs
メッセージログ
Main Consoleのメッセージログは,次の5種類のログファイルに出力されます。
- htmMessage#.log
Tuning Manager serverの本体が出力するメッセージ
- <コマンド名>Message#.log
運用コマンドが出力するメッセージ
- htmCliMessage#.log
レポートコマンドが出力するメッセージ
- htmCli_htmHostGroupsMessage#.log
htm-hostgroupsコマンドが出力するメッセージ
- htmCli_htmCsvConvertMessage#.log
htm-csv-convertコマンドが出力するメッセージ
- 注意
- #はログファイルの番号を表します。Main Consoleのメッセージログのファイル名は,1つのログファイルのサイズが指定サイズを超える場合,ログファイル番号をインクリメントしたファイルを新規に作成します。ログ出力するファイル面数に達すると,最初のファイルから上書きされるラウンドロビン方式でログ出力します。
メッセージログの格納先を次に示します。
- Windowsの場合:
- <Tuning Manager serverのインストール先フォルダ>¥logs
- Solarisの場合:
- /opt/HiCommand/TuningManager/logs
- Linuxの場合:
- <Tuning Manager serverのインストール先ディレクトリ>/logs
(2) Main Consoleのメッセージログの出力形式
Main Consoleのメッセージログの出力形式を次に示します。
<番号>△<日付>△<時刻>△<AP名>△<pid>△<tid>△<メッセージID>△<種別>△<メッセージ> |
- 注意
- △は半角スペースを表します。
表7-7 ログ情報の出力形式(Main Consoleの場合)
項目 | 設定内容 |
---|
番号 | ログ通番(4バイト) |
日付 | ログ取得日付:yyyy/mm/dd(10バイト) |
時刻 | ログ取得時刻:hh:mm:ss.sss ローカル時刻(JST)でミリ秒単位(12バイト) |
AP名 | プロセス名:HTnM |
pid | プロセスID(8バイト):OSが付与するプロセスID |
tid | スレッド識別子(8バイト):java/lang/Threadオブジェクトのハッシュ値 |
メッセージID | メッセージID(11バイト) |
種別 | ログ出力の契機となるイベント種別コード(4バイト) 詳細は,「表7-8 イベント種別コード(Main Consoleの場合)」を参照してください。 |
メッセージ | メッセージテキスト 次に示す形式で出力されます。 <パッケージ付きクラス名>#<メソッド名>△※メッセージ本文 |
- 注※
- △は半角スペースを表します。
表7-8 イベント種別コード(Main Consoleの場合)
種別コード | 意味 |
---|
"FB " | 関数の開始 |
"FE " | 関数の終了 |
"EC " | 例外発生 |
"ER " | エラーメッセージ |
" " | 上記以外 |
(3) Main Consoleのログの設定変更方法
Main Consoleが出力するログの設定を変更したい場合は,ロギングプロパティファイルの設定を変更します。
ロギングプロパティファイルの格納先を次に示します。
- Windowsの場合:
- <Tuning Manager serverのインストール先フォルダ>¥conf¥logging.properties
- Solarisの場合:
- /opt/HiCommand/TuningManager/conf/logging.properties
- Linuxの場合:
- <Tuning Manager serverのインストール先ディレクトリ>/conf/logging.properties
ロギングプロパティファイルの設定を変更する手順を次に示します。
- HiCommand Suite TuningManagerサービスを停止します。
Tuning Manager serverの停止方法については,「1.5 サービスの停止」を参照してください。
- ロギングプロパティファイルをテキストエディターで開き,次の記述形式で修正します。
[キー]=[値]
- 注意
- 行の先頭に#が指定されている場合,その行はコメントになります。
- HiCommand Suite TuningManagerサービスを起動します。
HiCommand Suite TuningManagerサービスの起動方法は,「1.4 サービスの起動」を参照してください。
表7-9 ロギングプロパティファイルのプロパティ一覧
キー | 対象となるログファイル | 説明 |
---|
logLevel | htmTrace#.log | Tuning Manager serverの本体が出力するトレースログのトレースレベルを指定します。詳細は,「(4) Main Consoleのログのトレースレベル詳細」を参照してください。 |
logFileNumber | htmMessage#.log | Tuning Manager serverの本体が出力するメッセージログのファイル面数※を指定します。1~16の値を指定します。デフォルト値は10です。 |
logFileSize | htmMessage#.log | Tuning Manager serverの本体が出力するメッセージログのファイルサイズ※をMB単位で指定します。1~2048の値を指定します。デフォルト値は1です。 |
cli.logLevel | - <コマンド名>Trace#.log
- htmCliTrace#.log
- htmCli_htmHostGroupsTrace#.log
| 運用コマンドおよびレポートコマンドが出力するトレースログのトレースレベルを指定します。詳細は,「(4) Main Consoleのログのトレースレベル詳細」を参照してください。 |
cli.logFileNumber | - <コマンド名>Message#.log
- htmCliMessage#.log
- htmCli_htmHostGroupsMessage#.log
| 運用コマンドおよびレポートコマンドが出力するメッセージログのファイル面数※を指定します。1~16の値を指定します。デフォルト値は2です。 |
cli.logFileSize | - <コマンド名>Message#.log
- htmCliMessage#.log
- htmCli_htmHostGroupsMessage#.log
| 運用コマンドおよびレポートコマンドが出力するメッセージログのファイルサイズ※をMB単位で指定します。1~2048の値を指定します。デフォルト値は1です。 |
- 注※
- Main Consoleのメッセージログのファイル名は,1つのログファイルのサイズが指定サイズを超える場合,ログファイル番号をインクリメントしたファイルを新規に作成します。ログ出力するファイル面数に達すると,最初のファイルから上書きされるラウンドロビン方式でログ出力します。
(4) Main Consoleのログのトレースレベル詳細
トレースレベルの詳細について,次の表に示します。
表7-10 トレースレベル詳細(Main Consoleの場合)
トレースレベル | 説明 |
---|
10 | 標準の設定です。 通常運用時に利用します。 |
20 | 障害が発生した場合に,原因の範囲が特定できるレベルの情報が出力されます。障害発生時の再現テストなどで利用します。 |
30 | トレースレベル10または20で障害の要因が特定できない場合に設定します。障害の要因を特定するために必要な情報を出力します。 |