ブックマークやブックマークフォルダの構成情報は,OSのファイルシステム上にフラットファイルとして保管されます。これをリポジトリーと呼びます。インストール時に作成されるデフォルトのリポジトリーの格納先を次に示します。
(1) リポジトリーの格納先の変更
ブックマークのリポジトリーを保存するディレクトリは,初期設定ファイル(config.xml)のbookmarkRepositoryで変更できます。変更した値を有効にするためには,Performance Reporterのサービスを再起動する必要があります。
初期設定ファイルのパラメーターについては,「表5-1 初期設定ファイル(config.xml)に設定する項目」を参照してください。初期設定ファイルの編集手順については,Windowsの場合は「5.3.5 初期設定ファイルの編集(Windows)」を,Solarisの場合は「5.3.6 初期設定ファイルの編集(Solaris)」を,Linuxの場合は「5.3.7 初期設定ファイルの編集(Linux)」を参照してください。
Performance Reporterのサービス起動時に初期設定ファイル(config.xml)で指定したディレクトリがない場合,そのディレクトリが自動で作成されます。
(2) リポジトリーファイルの破損
ブックマークのリポジトリーは,複数のファイルで構成されます。このため,リポジトリー情報を作成,更新,または削除している最中に異常が発生し,処理が続けられなくなると,リポジトリーファイルの整合性が失われてしまう場合があります。この場合,破損した情報が修復または廃棄され,ログが出力されてシステムが再起動します。
修復または廃棄している過程でブックマークの情報の一部が失われてしまうことがあります。このような場合,ブックマークのリポジトリー情報をバックアップからリストアして,バックアップ時の状態に戻せます。
(3) リポジトリーファイルのバックアップとリストア
運用中にブックマーク情報の一部が失われてしまうことがあります。リポジトリーファイルの破損によってブックマーク情報が失われることを防ぐため,ブックマーク情報を編集するたびに,必要に応じてブックマークのリポジトリー情報をバックアップすることをお勧めします。バックアップしたブックマークのリポジトリー情報をリストアすることで,バックアップ時の状態に戻せます。
ブックマークのリポジトリー情報をバックアップまたはリストアする場合,必ずPerformance Reporterのサービスを停止したあと,ファイルやディレクトリを手動でコピーし,任意の場所に保存してください。ただし,ブックマークのリポジトリー情報はディレクトリ構成も情報の一部であるため,ファイルやディレクトリの一部だけでなく,ブックマークのリポジトリー情報を格納しているディレクトリ全体を一括バックアップおよび一括リストアする必要があります。
また,ブックマークの運用中にリポジトリー情報の格納先ディレクトリを変更した場合,新しい格納先ディレクトリに変更前のリポジトリー情報を引き継がせるためには,必ずPerformance Reporterのサービスを停止したあと,変更前のディレクトリからリポジトリー情報ファイルを手動でコピーしてください。
(4) アンインストール時のリポジトリーファイルの管理
アンインストール時のリポジトリーの格納先ディレクトリをデフォルトのディレクトリから変更していない場合,格納先ディレクトリもリポジトリーファイルも自動で削除されます。格納先ディレクトリを変更している場合は,自動的に削除されないため,必要に応じて手動で削除してください。