ここでは,サマータイム移行時のポーリングについての注意事項について説明します。
(1) サマータイム移行時のポーリングデータ
Tuning Manager serverは,GMT(グリニッジ標準時)ではなくローカルタイムでデータを保管します。Tuning Manager serverが動作するコンピュータが,ポーリングスケジュール中に自動的にローカルタイムをサマータイムに時間を調整するように設定されているとき,その時点で収集されていたデータは次のような影響を受けることがあります。
標準時間からサマータイムへの変更
この動作の例を次の図に示します。
図6-18 太平洋標準時間から太平洋夏時間への調整
サマータイムから標準時間への変更
この動作の例を次の図に示します。
図6-19 太平洋夏時間から太平洋標準時間への調整
(2) サマータイム移行時のポーリングスケジュール
ポーリングスケジュールを設定する画面に表示される時刻は,サマータイム適用期間でも標準時間で表示されます。サマータイム適用期間は,標準時間(例:12:00)がサマータイム(例:13:00)に置き換わってポーリングが実行されます。
サマータイムの開始/終了時点のポーリングスケジュールの時間設定が,次の条件で設定されている場合,設定どおりにポーリングスケジュールやデータ集計が実行されないことがあります。この現象は,サマータイムの開始/終了時点でだけ発生し,それ以外のポーリングスケジュールは正常に動作します。
それぞれに対応する回避策を実施する場合,次の表に示すとおり少なくともサマータイムの開始/終了時点の24時間以上前に実施してください。回避策を解除する場合,サマータイムの開始/終了時点の1時間以上あとに回避策を解除してください。
表6-18 サマータイム移行時のポーリングスケジュールの回避策
サマータイム | 条件 | 回避策 |
---|---|---|
開始時 | ポーリングスケジュールで,次の時刻のどちらか一方だけを選択している場合
| ポーリングスケジュールでサマータイムの開始時刻とサマータイムの開始時刻の1時間前を選択してください。 |
終了時 | ポーリングスケジュールで,次の時刻のどちらか一方だけを選択している場合
| ポーリングスケジュールでサマータイムの終了時刻とサマータイムの終了時刻の1時間前を選択してください。 |
(3) Tuning Manager serverで管理する時刻の入力
Tuning Manager serverは,レポートウィンドウなどで表示するデータの日時の範囲を入力できます。入力するときの注意事項について説明します。標準時間からサマータイムへ切り替わるタイミングの前後で,時刻の入力画面から欠落する日時を指定した場合,Tuning Manager serverはサマータイムでの時刻を指定したとみなします。また,サマータイムから標準時間へ切り替わるタイミングの前後で,時刻の入力画面から重複する日時を指定できません。
東部標準時(GMT-05:00)の場合の例を次に示します。