Tuning Manager serverのインストールおよびセットアップのあと,ユーザープロパティファイルの設定が必要な場合があります。ユーザープロパティファイルの設定を変更すれば,Tuning Manager serverの運用に関する設定を変更できます。
ユーザープロパティファイルの格納先を次に示します。
/opt/HiCommand/TuningManager/conf/user.properties
ユーザープロパティファイルの設定を変更する手順を次に示します。
[<プロパティ>]=[<設定値>]
表1-2 ユーザープロパティファイルのプロパティ一覧
プロパティ | 説明 | 入力可能文字 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
alert.email.from | Tuning Manager serverから送信するemailの送信者アドレスを特定するときに指定します。 | 大文字と小文字は区別します。 半角スペース A-Z a-z 0-9 ` ~ ! " # $ % & ' ( ) * + , - . / : ; < = > ? @ [ ¥※ ] ^ _ { | } | - |
alert.email.smtpport | Tuning Manager serverから送信するemailが使用するSMTPサーバのポート番号です。 | 1-65535 | 25 |
alert.email.subject | Tuning Manager serverから送信するemailのSubjectです。 | 大文字と小文字は区別します。 半角スペース A-Z a-z 0-9 ` ~ ! " # $ % & ' ( ) * + , - . / : ; < = > ? @ [ ¥※ ] ^ _ { | } | - |
csv.encode.type | エクスポートされたCSVファイルで使用する文字コードについて指定します。この設定値を省略すると,デフォルト値とは異なるUTF-8が設定されます。 この設定値は,Main ConsoleのGUIからレポートをエクスポートする場合に適用されます。 | 大文字と小文字は区別しません。 Shift_JISまたはUTF-8 | Shift_JIS |
pr.incontextlaunch.mode | エージェントを指定してインフォメーションエリア(詳細情報)からPerformance Reporterを起動する場合,メイン画面を表示するか,レポートツリー選択画面を表示するかを指定します。Performance Reporterを起動する方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager Software ユーザーズガイド」を参照してください。 指定可能な設定値以外を指定した場合,ログファイルにエラーメッセージが出力され,デフォルトが設定されます。 | 大文字と小文字は区別しません。 main:メイン画面を表示します。 tree:レポートツリー選択画面を表示します。 | tree |
table.filter.default.unit.datasize | フィルタリング機能の条件入力画面に表示するデータサイズの単位を指定します。フィルタリング機能については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager Software ユーザーズガイド」の,フィルター条件について説明している個所を参照してください。 | 大文字と小文字は区別しません。 KB,MB,GB,TB,またはPBを入力します。 | GB |
table.filter.default.unit.transferRate | フィルタリング機能の条件入力画面で,デフォルトで選択するデータ転送率の単位を指定します。データ転送率の単位は,「KB/sec」,「MB/sec」,「GB/sec」,「TB/sec」,または「PB/sec」です。このプロパティの設定値では「/sec」を省略しています。 | 大文字と小文字は区別しません。 KB,MB,GB,TB,またはPBを入力します。 | GB |
portNumberCLI | 報告系コマンドがHBase Storage Mgmt Web Serviceにアクセスする際に使用するポート番号です。 | 0-65535 | 23015 |
poller.offset | ポーリングスケジュールの開始時刻に適用するオフセット値を指定します(単位:分)。設定した値だけ,開始時刻があとにずれます。 | 0-59 | 5 |
dbvup.workDir | データベースがバージョンアップされる場合,一時的に利用する作業用ディレクトリのパス名を絶対パスで指定します。指定する作業用ディレクトリは,空のディレクトリである必要があります。 作業用ディレクトリの容量の見積もりについては,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager Software インストールガイド」のアップグレードインストールの準備について説明している個所を参照してください。 | 詳細については,「表1-3 dbvup.workDirプロパティの指定可能値について」を参照してください。 |
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userData.cleanup.enable | ユーザーデータのクリーンナップの有効または無効を指定します。 ユーザーデータのクリーンナップでは,所有者がユーザー管理に存在しないレポートウィンドウおよび履歴チャートの情報の検出と削除が定期的に実行されます。ただし,共有する設定にした履歴チャートの情報は削除されません。 | 大文字と小文字は区別しません。 true:Tuning Manager serverのサービスの起動時,およびTuning Manager serverのサービスの起動後24時間ごとに,ユーザーデータのクリーンナップを実施します。 false:ユーザーデータのクリーンナップを実施しません。 | true |
rpt.flashmode | 履歴レポートおよび予測レポートのチャートの表示形式を指定します。 | 大文字と小文字は区別しません。 true:チャートをAdobe Flash Playerで表示します。 false:チャートを画像(PNG形式)で表示します。 | false |
rpt.printView.fullsize | チャートの印刷形式の表示サイズを指定します。 | 大文字と小文字は区別しません。 true:チャートをフルサイズ表示します。 false:チャートをサムネイル表示します。 | true |
rpt.antialiasing | 画像(PNG形式)で表示するチャートのアンチエイリアスの有効または無効を指定します。 | 大文字と小文字は区別しません。 true:アンチエイリアスを有効にします。 false:アンチエイリアスを無効にします。 | true |
cli.workDir | htm-hostgroupsコマンドの実行時に出力される一時ファイルの出力先ディレクトリを指定します。 | 詳細については,「表1-4 cli.workDirプロパティの指定可能値について」を参照してください。 |
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表1-3 dbvup.workDirプロパティの指定可能値について
項目 | 指定可能値 |
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使用可能文字 | 使用できる文字を次に示します。
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パス名の長さ | 128バイト以内のパス名で指定します。 |
ルート指定 | 次のルートは使用できません。
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ディレクトリの存在 | 存在し,かつ空のディレクトリを指定します。指定するパス名の英字についての注意点を次に示します。
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ネットワークドライブ | ネットワークドライブは指定できません。 |
シンボリックリンク | シンボリックリンクは指定できません。 |
アクセス権 | 指定したパスには,次に示すアクセス権の付与が必要です。
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表1-4 cli.workDirプロパティの指定可能値について
項目 | 指定可能値 |
---|---|
使用可能文字 | 使用できる文字を次に示します。
|
パス名の長さ | 128バイト以内のパス名で指定します。 |
ルート指定 | 次のルートは使用できません。
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ディレクトリの存在 | 存在するディレクトリの絶対パスを指定します。
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ネットワークドライブ | ネットワークドライブは指定できません。 |
シンボリックリンク | シンボリックリンクは指定できません。 |
アクセス権 | 指定したパスには,次に示すアクセス権の付与が必要です。
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