8.3.3 htm-dvm-setup

形式

Windowsの場合:

htm-dvm-setup       {[{ /d | /dvm } <Device Managerのホスト名またはIPアドレス>
                   [{ /n | /nameport} <Device Managerのポート番号> ]
                   [{ /s | /serviceport} <Device ManagerとTuning Manager server間の接続に使用するポート番号> ]
                   [{ /o | /os} <OSの種別> ]
                   ]
                   | { /c | /local }
                   | { /l | /list }
                   | { /h | /help }}

SolarisおよびLinuxの場合:

htm-dvm-setup       {[{ -d | --dvm } <Device Managerのホスト名またはIPアドレス>
                   [{ -n | --nameport} <Device Managerのポート番号> ]
                   [{ -s | --serviceport} <Device ManagerとTuning Manager server間の接続に使用するポート番号> ]
                   [{ -o | --os} <OSの種別> ]
                   ]
                   | { -c | --local }
                   | { -l | --list }
                   | { -h | --help }}

機能

htm-dvm-setupコマンドは次の機能を提供します。

接続先Device ManagerがTuning Manager serverとは別のホストにインストールされている場合でも,Tuning Manager serverと同じマシンにインストールされている場合でも,htm-dvm-setupコマンドを使って登録します。接続先Device ManagerがTuning Manager serverとは別のホストにインストールされている場合,Device Managerがインストールされているホスト(Device Managerホスト)でもTuning Manager serverが接続するための設定をする必要があります。Device Managerでの設定方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Software システム構成ガイド」を参照してください。

前提条件

htm-dvm-setupコマンドを実行する場合は,次の条件を満たしていることを確認してください。

実行権限

Windowsの場合:
Administrators権限を持つユーザー
SolarisおよびLinuxの場合:
rootユーザー権限を持つユーザー

格納先ディレクトリ

Windowsの場合:
<Tuning Manager serverのインストール先フォルダ>¥bin¥
Solarisの場合:
/opt/HiCommand/TuningManager/bin/
Linuxの場合:
<Tuning Manager serverのインストール先ディレクトリ>/bin/

オプション

htm-dvm-setupコマンドのオプションを次の表に示します。

表8-7 htm-dvm-setupコマンドのオプション一覧

オプション目的必須/任意注記
-d(/d)
--dvm(/dvm)
Device Managerホストのホスト名またはIPアドレスを指定します。指定したホスト名またはIPアドレスは,Device ManagerとTuning Manager server間の接続に使用されます。ホスト名を指定する場合:
  • 名前解決後のIPアドレスがIPv4アドレスであるホスト名を指定します。
  • ホスト名は1バイト以上32バイト以下の半角英数字で指定します。空白文字は指定できません。
  • FQDN形式のホスト名は使用できません。ドメイン名を除いたホスト名を指定してください。
  • 接続先のDevice Managerがクラスタ構成で運用されている場合は,論理ホスト名を指定します。
IPアドレスを指定する場合:
  • IPv4アドレスを指定します。
  • 接続先のDevice Managerがクラスタ構成で運用されている場合は,論理IPアドレスを指定します。
任意。
次のオプションを指定した場合は,必須。
  • nameportオプション
  • serviceportオプション
  • osオプション
このオプションを指定した場合,必ずDevice Managerホストでhtmsetupコマンドを実行してください。
また,すでに接続先のDevice Managerを登録している環境でこのオプションを指定した場合,接続先Device Managerに関する既存の情報は,すべて新しい情報で上書きされます。
-n(/n)
--nameport(/nameport)
Device ManagerホストのHiRDBによって使用されるポート番号(pd_name_portに指定されているポート番号)を指定します。指定できる値の範囲は5001から65535までです。指定を省略した場合は23032が設定されます。任意Device ManagerホストのHiRDBによって使用されるポート番号については,マニュアル「Hitachi Command Suite Software システム構成ガイド」を参照してください。
-s(/s)
--serviceport(/serviceport)
Device ManagerホストのHiRDBとTuning Manager serverホストのHiRDBとの接続のために使用されるポート番号(pd_service_portに指定されているポート番号)を指定します。指定できる値の範囲は5001から65535までです。指定を省略した場合は24220が設定されます。任意Device ManagerホストのHiRDBとTuning Manager serverホストのHiRDBとの接続のために使用されるポート番号については,マニュアル「Hitachi Command Suite Software システム構成ガイド」を参照してください。
-o(/o)
--os(/os)
Device ManagerホストのOSの種別を指定します。Windows,LinuxまたはSolaris(x64)の場合:pc
Solaris(SPARC)の場合:ws
指定を省略した場合はTuning Manager serverホストのOSと同じ種別が設定されます。
任意なし
-c(/c)
--local(/local)
Tuning Manager serverと同じホストにインストールされているDevice Managerを接続先に指定します。なし任意すでに接続先のDevice Managerを登録している環境でこのオプションを指定した場合,接続先Device Managerに関する既存の情報は,すべて新しい情報で上書きされます。
-l(/l)
--list(/list)
登録済みのDevice Managerホストの情報を表示します。なし任意なし
-h(/h)
--help(/help)
コマンドのオプションや使用方法を表示します。なし任意オプションが指定されていないコマンドの場合,そのコマンドのオプションや使用方法が表示されます。

listオプション指定時の表示

listオプションを指定してコマンドを実行した場合,登録済みの接続先Device Managerの情報が表示されます。表示結果の1行目にヘッダーが,2行目に各項目の設定値がコンマ区切りで表示されます。表示項目と出力される値について次の表に示します。

表8-8 listオプション指定時の表示項目

表示項目説明出力される値
Device Manager host接続先Device Managerのホスト名またはIPアドレスdvmオプションに指定した値が表示されます。
localオプションを指定して接続先Device Managerを登録した場合は,"localhost"と表示されます。
name port numberDevice ManagerホストのHiRDBによって使用されるポート番号nameportオプションに指定した値が表示されます。
localオプションを指定して接続先Device Managerを登録した場合は,何も表示されません。
service port numberDevice ManagerホストのHiRDBとTuning Manager serverホストのHiRDBとの接続のために使用されるポート番号serviceportオプションに指定した値が表示されます。
localオプションを指定して接続先Device Managerを登録した場合は,何も表示されません。
osDevice ManagerホストのOSの種別osオプションに指定した値が表示されます。
localオプションを指定して接続先Device Managerを登録した場合は,何も表示されません。

戻り値

htm-dvm-setupコマンドを実行した場合の戻り値を次の表に示します。

表8-9 htm-dvm-setupコマンドを実行した場合の戻り値

戻り値意味
0正常終了
100オプションのシンタックスエラー
101オプションに指定した値が不正
110データベースが起動していない
111Tuning Manager serverのサービスがすべて停止していない
255異常終了