初期設定ファイル(config.xml)は,Performance Reporter起動時に実行する初期化モジュールから読み込まれます。
初期設定ファイル(config.xml)が格納されているディレクトリをOSごとに示します。
/opt/HiCommand/TuningManager/PerformanceReporter/conf
/opt/HiCommand/TuningManager/PerformanceReporter/sample/conf
初期設定ファイルの項目を次の表に示します。表にある項目はすべて編集できます。
表5-1 初期設定ファイル(config.xml)に設定する項目
項目 | 内容 |
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logDir | Performance Reporterログファイルを出力するディレクトリを指定します。デフォルトのディレクトリを次に示します。
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logFileNumber | Performance Reporterが出力するログファイルの数を整数で指定します。
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logFileSize | 1つのログファイルのサイズをMB単位で指定します。
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logFileNumberMulti※1 | Performance Reporterが出力するログファイルの数を整数で指定します(マルチプロセス用)。
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logFileSizeMulti※1 | 1つのログファイルのサイズをMB単位で指定します(マルチプロセス用)。
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logLevel | ログを出力するレベルを指定します。指定値を次に示します。
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lineSeparator | レポートをCSV形式で出力するときの,改行コードを指定します。指定値を次に示します。
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characterCode | レポートをCSV形式で出力するときの,出力するファイルの文字コードを指定します。指定値を次に示します。 US-ASCII,windows-1252,ISO-8859-1,UTF-8,UTF-16,UTF-16BE,UTF-16LE,Shift_JIS,EUC-JP,EUC-JP-LINUX,MS932 デフォルトは,Shift_JISです。指定値以外の値を指定すると,デフォルトが設定されます。 |
csvFileName | レポートをCSV形式で出力するときの,出力するファイル名を指定します。ファイル名に指定できる文字は,100文字以内とします。次に示す文字が指定できます。
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host | 接続するPFM - Managerの論理ホスト名,または論理IPアドレスを指定します。 論理ホスト名の場合,1~32バイトの半角英数字を指定します。空白文字は指定できません。また,FQDN形式のホスト名には対応していません。ホスト名には,ドメイン名を除いたものを使用してください。 範囲外の値を指定する,または指定を省略すると,「localhost」が設定されます。 この項目は,クラスタシステムを運用する場合だけ使用できます。 |
port | 接続するPFM - Managerのポート番号を指定します。 このポート番号は,Main ConsoleおよびPerformance Reporterで使用します。
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maxFetchCount(<vsa>タグ配下) | PFM - Managerから取得する最大レコード件数を整数で指定します。
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displayCountPerPage | レポートウィンドウにテーブルが表示されているときに,1ページ当たり表示するレコード数を整数で指定します。
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maxRealtimeCache | 1つのリアルタイムレポートに対して,データをキャッシュに保存する最大レコード数を整数で指定します。
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realtimeCacheInterval※2 | リアルタイムレポートを自動更新するリクエスト間隔の制限時間(ミリ秒)を指定します。リクエスト間隔が制限時間を超えているかどうかは10秒ごとにチェックされます。自動更新のリクエスト間隔が制限時間を超えたとき,サーバやエージェントは,通知なくレポートが終了したと判断し,処理を終了します。
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exponentialDisplayMode | グラフの縦軸の目盛を指数で表示するかどうかを指定します。指定値を次に示します。
trueを指定した場合は,値が107以上または0.01未満のときに指数で目盛が表示されます。 |
selectFormat | 日付の表示形式を指定します。指定値を次に示します。
指定値以外の値を指定すると,デフォルトが設定されます。 |
bookmarkRepository※2 | ブックマーク機能の定義情報を保存するリポジトリー※3の格納先を絶対パスで指定します。指定したディレクトリがない場合は,Performance Reporterのサービス起動時にディレクトリが作成されます。
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updateInterval | Performance Reporterの画面の自動更新の間隔を指定します。
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maxFetchCount(<command>タグ配下) | jpcrptコマンドで出力するレポートについてView Serverから取得する最大レコード件数を整数で指定します。
範囲外の値を指定する,または指定を省略すると,デフォルトが設定されます。
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blockTransferMode | 分割送信モードを有効にするかどうかを指定します。 分割送信モードを有効にすると,jpcrptコマンドのCSV形式でのデータ量の大きい履歴(1つのエージェント)レポートまたは履歴(複数のエージェント)レポート出力時に,レポートのデータをView Serverサービスから分割して受信できるため,メモリー不足が発生しません。また,GUIでのレポート表示時,およびjpcrptコマンドのHTML形式でのレポート出力時は,メモリー使用量削減機能によって分割送信モードが使用され分割して受信できます。 つまり,分割送信モードは,次の場合に利用できます。
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ownPort※2 | Performance Reporter(WWWサーバ)がView Serverサービスとの通信で使用するポート番号を指定します。
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ownCmdPort※2 | Performance Reporter(コマンド)がView Serverサービスとの通信で使用するポート番号を指定します。
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ownHost※2※4 | Performance ReporterがView Serverサービスとの通信時に,View Serverサービスからのコールバック先として使用するホスト名,またはIPアドレスを指定します。Performance Reporterが動作するホストを指定する必要があります。 ホスト名の場合,1~32バイトの半角英数字で指定します。空白文字は指定できません。FQDN形式のホスト名には対応していません。ホスト名には,ドメイン名を除いたものを使用してください。 範囲外を指定する,または無効な値を指定すると,Performance ReporterホストのIPアドレスが設定されます。 |
lineSymbolSize(<draw>タグ配下) | 折れ線グラフの表示に利用するプロットのサイズを指定します。
AUTOを指定すると,レポートの表示範囲の時点数によって,LARGE,MEDIUM,またはSMALLのうち表示に適したサイズに自動的に調整されます。 |
legendSeriesOrderForHBar(<draw>タグ配下) | 集合横棒グラフの凡例の表示順序を変更します。
なお,この項目では,凡例の系列の順序だけが変更されます。凡例の系列色は変更されません。 |
enableAutoLabelAtDefaultDisp(<draw>タグ配下) | レポートのグラフオプションの項目[オートラベルを表示する]チェックボックスの初期値を指定します。
指定値以外の値を指定したり,指定を省略したりすると,デフォルトが設定されます。 |
autoLabelMaxIntegerDigits(<draw>タグ配下) | オートラベル機能で,ツールチップに表示されるデータ値のうち,整数部として表示される桁数の最大値を指定します。
範囲外の値を指定したり,指定を省略したりすると,デフォルトが設定されます。 オートラベル機能の詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager Software ユーザーズガイド」のオートラベルについて説明している個所を参照してください。 |
autoLabelMaxFractionDigits(<draw>タグ配下) | オートラベル機能で,ツールチップに表示されるデータ値のうち,小数部として表示される桁数の最大値を指定します。
範囲外の値を指定したり,指定を省略したりすると,デフォルトが設定されます。 オートラベル機能の詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager Software ユーザーズガイド」のオートラベルについて説明している個所を参照してください。 |
autoLabelTruncateLength(<draw>タグ配下) | オートラベル機能で,系列名およびX軸ラベルがツールチップに表示される場合,表示形式を短縮表示に切り替える文字列長のしきい値を指定します。
値に0を指定した場合,先頭から表示されますが,表示しきれない場合があります。 範囲外の値を指定したり,指定を省略したりすると,デフォルトが設定されます。 オートラベル機能の詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager Software ユーザーズガイド」のオートラベルについて説明している個所を参照してください。 |
maxAutoLabelPoints(<draw>タグ配下) | グラフ上のプロットが一定の数を超えた場合,オートラベル機能は無効になります。ここでは,オートラベル機能を有効にするプロットの最大値を指定します。
オートラベル機能の詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager Software ユーザーズガイド」のオートラベルについて説明している個所を参照してください。 |
foregroundCombinationGraph(<draw>タグ配下) | 複合レポートで,最前面に表示するグラフ種別を指定します。
指定値以外の値を指定したり,指定を省略したりすると,デフォルトが設定されます。 |
precision(<draw>タグ配下) | グラフの目盛に表示するデータラベルが小数値の場合の小数部の最大表示桁数を指定します。
実際のデータ値の小数部が,ここで指定した桁数より大きい場合は,小数点以下第1位から指定桁数の分だけ表示されます。指定桁数を超えた場合は,指定桁の次の桁で四捨五入されます。 値に0を指定した場合,小数部は表示されません。 範囲外の値を指定したり,指定を省略したりすると,デフォルトが設定されます。 なお,データラベル値が整数値の場合や,小数部桁数がここで指定する桁数よりも少ない場合には,実際のデータラベル値だけが表示され,残りの桁に0は補われません。例えば,指定値が3で,ラベルの目盛り間隔が0.5となる場合は,小数1桁までが表示されます。 |
appendCommaDisplayedForNum(<draw>タグ配下) | グラフの目盛に表示するデータラベルを3桁ごとにコンマで区切って表示するかどうかを指定します。
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enableAntiAliasForNonAreaGraph(<draw>タグ配下) | グラフの描画にアンチエイリアス処理をするかしないかを設定します。この設定は,面グラフ以外のグラフ種別に対して有効です。
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color1~color16(<chart-symbolColors>タグ配下) | グラフに使用する系列色を指定します。color1~color16の16色を指定できます。グラフの1系列目にcolor1が利用され,順にcolor2,color3,color4,(中略),color16と利用されます。17系列目には再びcolor1が利用されます。なお,利用される色の順番は,初期設定ファイル(config.xml)で設定した項目の並び順には依存しません。 指定値はRGB指定で,R,G,Bの各値を「,(半角コンマ)」で区切って指定します。
次の場合は,デフォルト色が利用されます。
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noUseCircleColor(<chart-symbolColors>タグ配下) | color1~color16のうち円グラフに使用しない色番号を指定します。
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reportCacheFileDir※2 | レポートキャッシュファイルの格納先ディレクトリを絶対パスで指定します。 指定されたディレクトリが存在しない場合は,Performance Reporterのサービス起動時または,jpcrptコマンド実行時にディレクトリが作成されます。
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displayLegendCount | レポート系列ページング機能が有効な場合に,グラフの凡例に表示するフィールドの最大数を指定します。レポート系列ページング機能が無効な場合は,この項目に設定した値は無視されます。
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memoryReductionMode | メモリー使用量削減機能を有効にするかどうかを指定します。 trueを指定すると,分割送信モード,レポートキャッシュファイル化機能および系列ページング機能がすべて有効になります。
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printCacheSize | キャッシュに保存する[レポート印刷]画面のデータの最大数を整数で指定します。
指定値以外の値を指定したり,指定を省略したりすると,デフォルトが設定されます。 |
printTableMaxRowSize | [レポート印刷]画面に表示する表データの最大行数を整数で指定します。
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