7.2.4 デスクトップのヒープ不足が発生する

Tuning Manager serverを導入しているWindowsの環境で,デスクトップのヒープ不足が発生して,KFPS01820-Eメッセージ(end state=8000)がイベントログに出力される場合があります。このメッセージが出力された場合,デスクトップのヒープ不足が発生して,Tuning Manager serverのデータベースのプロセスが停止しています。

この現象が発生した場合,次の手順でデスクトップのヒープサイズを拡張してください。

  1. Hitachi Command Suite製品のサービスをすべて停止します。
    サービスの停止方法については,「1.5 サービスの停止」を参照してください。
  2. Hitachi Command Suite製品のサービスがすべて停止されたことを確認します。
    サービスの状態の確認方法については,「1.4.2 サービスの状態を確認する(起動時)」を参照してください。
  3. レジストリエディタを利用して,デスクトップのヒープサイズを変更します。
    レジストリキー
    HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Control¥Session Manager¥SubSystems
    レジストリ値
    Windows
    %SystemRoot%¥system32¥csrss.exe ObjectDirectory=¥Windows SharedSection=1024,3072,512 Windows=On SubSystemType=Windows ServerDll=basesrv,1 ServerDll=winsrv:UserServerDllInitialization,3 ServerDll=winsrv:ConServerDllInitialization,2 ProfileControl=Off MaxRequestThreads=16
    変更するのは,「SharedSection=1024,3072,512」の第3パラメーター(512)の部分です。第4パラメーターがある場合にも,第3パラメーターの部分を変更します。まず,第3パラメーターの「512」を「1024」に変更してください。
  4. Windowsを再起動します。

この手順でヒープサイズを「512」から「1024」に変更したあとも,デスクトップのヒープ不足が発生する場合,ヒープサイズの設定値を256KBまたは512KBずつ増加させて,ヒープ不足が発生しなくなるか確認してください。

デスクトップのヒープの消費量はそのマシンで動作するサービスやアプリケーションによって異なります。また,デスクトップのヒープの総量は決まっているため,ヒープのサイズを大きくすると,そのシステム内で作成できるデスクトップの数が減少します。デスクトップヒープのサイズの最適値は,システム環境によって異なるため,利用している環境に合わせて調整してください。