6.1.2 ホストの情報取得元(ホストの監視モード)の選択

Tuning Manager serverでホストを監視する場合,ホスト単位で情報取得元をHTM - Storage Mapping AgentおよびPFM - Agent for Platformとするか,Device Managerとするかを選択できます。

HTM - Storage Mapping AgentおよびPFM - Agent for Platformから情報取得する方法をAgentモードと呼びます。Device Managerから情報取得する方法をAgent-lessモードと呼びます。また,AgentモードおよびAgent-lessモードを総称してホストの監視モードと呼びます。

この項の構成
(1) ホストの監視モードの特徴
(2) ホストの監視モードが有効になる条件
(3) ホストの監視モードの切り替え
(4) ホストの監視モードの違いによる表示情報の差異

(1) ホストの監視モードの特徴

AgentモードおよびAgent-lessモードそれぞれの特徴を次の表に示します。

表6-2 AgentモードおよびAgent-lessモードの特徴

特徴ホストの監視モード
AgentモードAgent-lessモード
情報取得元ホストに必要なプログラムHTM - Storage Mapping Agent必要不要
PFM - Agent for Platform必要不要
監視できる観点ホストとストレージシステムの対応関係できるできる
ホストの構成情報できるできる
ホストの性能情報できるできない
ホストの容量情報できるできない
アラームによる性能,容量のしきい値監視できるできない
注※
Tuning Manager serverの前提製品であるDevice ManagerのHost Data CollectorまたはDevice Managerエージェントで情報を収集します。

(2) ホストの監視モードが有効になる条件

AgentモードおよびAgent-lessモードが有効になる条件を次の表に示します。

表6-3 AgentモードおよびAgent-lessモードが有効になる条件

ホストの監視モード有効になる条件
Agentモード
  1. ホストごとにHTM - Storage Mapping AgentおよびPFM - Agent for Platformのセットアップが完了していること
  2. ホストごとにHTM - Storage Mapping AgentおよびPFM - Agent for Platformが稼働し,PFM - Managerに認識されていること
Agent-lessモードDevice ManagerのGUIを使って,ホストをAgent-lessホストとして監視対象に追加していること(詳細については,「6.1.8 Agent-lessモードでホストを監視するための運用手順」の「(1) ホストをAgent-lessホストとして監視対象に追加する手順」を参照してください)

同一ホストに対し,Agentモード,Agent-lessモード両方が有効になる条件を満たしている場合,ホスト名に実ホストを使用しているときはAgentモードが適用されます。このときは,Agent-lessモードを無効にする必要はありません。

ホスト名にエイリアスを使用しているときはAgentモード,Agent-lessモード両方が適用され,Tuning Manager serverのGUIにエイリアス,実ホストそれぞれが監視対象のホストとして表示されます。この事象を回避するため,Agent-lessモードでの監視を抑止する必要があります。詳細については,「6.1.8 Agent-lessモードでホストを監視するための運用手順」の「(6) ホスト名にエイリアスを設定している場合の運用手順」を参照してください。

(3) ホストの監視モードの切り替え

AgentモードおよびAgent-lessモードは,運用開始後でも切り替えできます。詳細については,「6.1.8 Agent-lessモードでホストを監視するための運用手順」を参照してください。

(4) ホストの監視モードの違いによる表示情報の差異

AgentモードおよびAgent-lessモードそれぞれで取得する情報が異なるため,表示情報に差異が発生します。詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager Software ユーザーズガイド」のAgent-lessモードで監視しているホストの情報表示について説明している個所を参照してください。