8.3.4 htm-dump
形式
- Windowsの場合:
htm-dump [{{ /d | /dirct } <格納先フォルダ>
[{ /z | /zip }]
| { /h | /help }}]
- SolarisおよびLinuxの場合:
htm-dump [{{ -d | --dirct } <格納先ディレクトリ>
[{ -z | --zip }]
| { -h | --help }}]
機能
次に示す保守情報を採取します。
- Tuning Manager serverのインストール時のログ
- Main Consoleの保守情報
前提条件
htm-dumpコマンドを実行する場合は,次の条件を満たしていることを確認してください。
- Tuning Manager serverをインストールしたマシン上で,htm-dumpコマンドを実行すること。
- htm-dumpコマンド以外のTuning Manager serverの管理系コマンドが実行されていないこと。
実行権限
- Windowsの場合:
- Administrators権限を持つユーザー
- SolarisおよびLinuxの場合:
- rootユーザー権限を持つユーザー
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
- <Tuning Manager serverのインストール先フォルダ>¥bin¥
- Solarisの場合
- /opt/HiCommand/TuningManager/bin/
- Linuxの場合
- <Tuning Manager serverのインストール先ディレクトリ>/bin/
オプション
htm-dumpコマンドのオプションを次の表に示します。
表8-10 htm-dumpコマンドのオプション一覧
オプション | 目的 | 値 | 必須/任意 | 注記 |
---|
-d(/d) --dirct(/dirct) | 採取した保守情報の格納先を指定します。 | 保守情報の格納先ディレクトリの絶対パス | 必須 | - ディレクトリとして入力できる文字は,ASCII印字可能文字コード(0x20-7E)の中で,一部の特殊文字( ¥ / : , ; * ? " < > | $ % & ' ` )を除いたものです。ただし,Windowsでは「¥(円記号)」を,SolarisおよびLinuxでは「/(スラント)」をファイルセパレーターとして利用できます。また,Windowsでは「:(コロン)」をドライブレターに使用できます。指定したディレクトリが存在しない場合は,自動で生成されます。
- ルートディレクトリは指定しないでください。
- 既存のディレクトリを指定する場合は,ディレクトリが空である必要があります。
- 半角スペース,または「.(ピリオド)」だけの値は,指定できません。
- 半角スペースまたは「.(ピリオド)」がディレクトリ名の先頭または末尾に含まれるパスは指定できません。
- 指定したディレクトリには,コマンドの実行ユーザーに対してread,およびwrite権限が必要です。
- ネットワーク上のディレクトリ(¥¥で始まるパス)は指定できません。
- Windowsの場合,予約デバイス名(CON,AUX,PRN,NULなど)を含むパスは指定できません。
|
-z(/z) --zip(/zip) | 採取した保守情報をzip形式でアーカイブします。 | なし | 任意 | - アーカイブファイルはHTM.zipという名称で作成されます。
- アーカイブファイルの容量が2GB以上になる場合は,アーカイブファイルは作成されません。
- アーカイブに成功した場合は,採取した保守情報は削除されます。
|
-h(/h) --help(/help) | コマンドのオプションや使用方法を表示します。 | なし | 任意 | オプションが指定されていないコマンドの場合,そのコマンドのオプションや使用方法が表示されます。 |
戻り値
htm-dumpコマンドを実行した場合の戻り値を次の表に示します。
表8-11 htm-dumpコマンドを実行した場合の戻り値
戻り値 | 意味 |
---|
0 | 正常終了 |
100 | オプションのシンタックスエラー |
101 | オプションに指定した値が不正 |
255 | 異常終了 |