8.4.8 jpcprras
形式
jpcprras <ディレクトリ名>
機能
jpcprrasコマンドは,Performance Reporterの資料を採取するコマンドです。Performance Reporterの実行中にトラブルが発生した場合に使用します。このコマンドを実行して採取した資料は,指定したディレクトリに格納されます。
トラブルが発生した場合,このコマンドで採取できる資料以外にも必要な資料があります。トラブル発生時に採取が必要な資料については,「7.3 トラブル発生時に採取が必要な資料」を参照してください。
実行権限
- Windowsの場合:
- Administrators権限を持つユーザー
- SolarisおよびLinuxの場合:
- rootユーザー権限を持つユーザー
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合:
- <Tuning Manager serverのインストール先フォルダ>¥PerformanceReporter¥tools¥
- Solarisの場合:
- /opt/HiCommand/TuningManager/PerformanceReporter/tools/
- Linuxの場合:
- <Tuning Manager serverのインストール先ディレクトリ>/PerformanceReporter/tools/
オプション
jpcprrasコマンドのオプションを次の表に示します。
表8-61 jpcprrasコマンドのオプション一覧
オプション | 目的 | 値 | 必須/任意 | 注記 |
---|
<ディレクトリ名> | 採取した資料を格納するディレクトリ名を指定します。 | ディレクトリ名は,半角英数字,半角空白文字,または次に示す半角記号を指定できます。 : / ¥ 半角空白文字を含む場合," "で囲んでください。" "で囲まない場合は,半角空白文字までを指定ディレクトリとします。 | 必須 | このオプションには,フロッピーディスクなどリムーバブルメディアのディレクトリ名を指定しないでください。 |
注意事項
- jpcprrasコマンドを異なるプロンプトから複数同時に実行すると,情報が正常に取得できません。複数同時に実行しないでください。
- 引数は,「形式」にある順番で指定してください。
- 引数を指定しない場合は,エラーとなります。
- 存在するディレクトリ名を指定してください。ディレクトリが存在しない場合は,エラーとなります。
- ディレクトリ名を相対パスで指定しないでください。
- ディレクトリ名としてPerformance Reporterのインストール先のディレクトリを指定しないでください。
- OSの最大パス長を超えるような長いディレクトリ名を指定しないでください。ファイルがコピーまたは作成されません。
- ディレクトリ名として,配下にファイルまたはディレクトリのない空のディレクトリを指定してください。
- ディレクトリ名として指定したディレクトリに,2GBの空き容量があることを確認してください。
- 共通コンポーネントのインストール先ディレクトリに,770MBの空き容量があることを確認してください。
- ファイルの採取でエラーが発生した場合,採取中のファイルまたはディレクトリが残ります。この場合,残ったファイルやディレクトリを必要に応じて削除してください。
- クラスタシステムで運用している場合は,クラスタシステムのすべてのノードで実行してください。
戻り値
0 | 正常終了しました。 |
1 | コマンドライン形式不正です。 |
2 | コマンドを実行したOSユーザーに実行権限がありません。 |
3 | 書き込みエラーです。 |
4 | 出力先ディレクトリがありません。 |
5 | 出力先ディレクトリが空ではありません。 |
7 | メモリー不足です。 |
8 | 予期しないエラーが発生しました。 |
9 | pregetinfo.exeファイルが見つかりません。 |
255 | - レジストリキーのオープンに失敗しました。
- Performance Reporterのインストール先の取得に失敗しました。
- バッチファイルが存在しないなどの理由で,CreateProcessによるバッチの起動に失敗しました。
- signalでエラーが発生しました。
- GetExitCodeProcessでエラーが発生しました。
|
使用例
Solarisホストで,すべての資料を採取し,/tmp/prrasディレクトリに格納する場合のコマンド実行例を次に示します。
jpcprras /tmp/prras