7.6.3 ミッドレンジストレージの性能情報を取得するための設定
ミッドレンジストレージ(HUS100,Hitachi AMS2000,Hitachi SMS,Hitachi AMS/WMSまたはSANRISE9500V)の性能情報を取得するための設定について説明します。
- この項の構成
- (1) ストレージシステムで必要な設定
- (2) 性能情報を取得するユーザーアカウントの登録(hdvmmodpolluserコマンド)
(1) ストレージシステムで必要な設定
Device Manager GUIのElement Manager,Storage Navigator ModularまたはStorage Navigator Modular 2で,性能統計情報を採取するための設定が必要です。
関連項目
- 性能統計情報採取の設定方法:各ストレージシステムのマニュアル
(2) 性能情報を取得するユーザーアカウントの登録(hdvmmodpolluserコマンド)
ストレージシステムでAccount AuthenticationやPassword Protectionが有効になっている場合,性能情報取得中にストレージシステムがロックされ,ほかのユーザーがログインできなくなることがあります。Account Authenticationが有効になっている場合は,性能情報取得用のユーザーアカウントをストレージシステムとDevice Managerに登録すると,ストレージシステムをロックしないで性能情報を取得できます。
Device Managerに性能情報取得用のユーザーアカウントを登録するには,hdvmmodpolluserコマンドを実行します。
Device Managerに登録できるユーザーアカウントは1つだけです。別のユーザーアカウントを指定してhdvmmodpolluserコマンドを実行した場合は,以前の登録内容が上書きされます。
事前に完了しておく操作
- 参照権限だけを持つユーザーアカウントのストレージシステムへの登録
複数のストレージシステムの性能情報を取得する場合は,すべてのストレージシステムに同じユーザアカウントを登録してください。
コマンドの形式
- Windowsの場合:
- hdvmmodpolluser { -u <Device ManagerのユーザーID> -p <Device Managerのパスワード> <性能情報取得用のユーザーID> <性能情報取得用のパスワード>| -d }
- Solarisの場合:
- hdvmmodpolluser.sh { -u <Device ManagerのユーザーID> -p <Device Managerのパスワード> <性能情報取得用のユーザーID> <性能情報取得用のパスワード>| -d }
コマンドの格納先
- Windowsの場合:
- <Device Managerサーバのインストールフォルダ>¥HiCommandServer¥tools
- Solarisの場合:
- <Device Managerサーバのインストールディレクトリ>/HiCommandServer/tools
オプション
- -u,-p
- Device ManagerのユーザーIDおよびパスワードを指定します。指定するユーザーには,リソースグループとしてAll Resourcesが割り当てられ,Device ManagerのロールとしてAdminが設定されている必要があります。
- <性能情報取得用のユーザーID> ,<性能情報取得用のパスワード>
- ストレージシステムに登録した,参照権限だけを持つユーザーアカウントのユーザーIDおよびパスワードを指定します。
- -d
- Device Managerに登録済みのユーザー情報を削除します。