7.5 CIM/WBEM機能を利用するための設定
Hitachi Command Suiteの新規インストール時には,CIM/WBEM機能は利用できる状態になっています。CIM/WBEM機能を無効にしたあと,再度有効にするには,プロパティの変更やストレージシステムのリフレッシュが必要です。
事前に完了しておく操作
- Administrator 権限(Windowsの場合)またはroot(SolarisまたはLinuxの場合)でのログイン
- Device Managerへのストレージシステムの登録
ストレージシステムを登録する際には,分割ストレージ管理者ではなく,ストレージシステム全体の管理者のアカウントを使用してください。
- ポート番号の確認
Device ManagerのCIM/WBEM機能が使用するポート番号をほかのプログラムが使用していないか確認してください。同じポートを使用しているプログラムがある場合,どちらかのプログラムのポート番号を変更してください。
- CIMOMの停止(Solarisの場合)
Solarisをインストールすると,CIMOMがシステムに組み込まれます。CIMOMが動作しているとCIM/WBEMの起動に失敗することがあるため,次のコマンドを実行して停止してください。
# /etc/init.d/init.wbem stop
また,CIMOMが自動起動しないようにinittabから削除してください。
- SLPデーモンのインストールの確認(Solarisの場合)
pkginfoコマンドやSolarisのGUIを使って,SUNWslprパッケージおよびSUNWslpuパッケージがインストールされていることを確認してください。
- 言語タグの設定(サービスディスカバリー機能を使用する場合)
CIMクライアントで,言語タグを英語(en)に設定してください。
CIM/WBEM機能を利用するには:
- Device Managerサーバのserver.propertiesファイルにあるserver.cim.supportプロパティに,trueを指定します。
- 管理サーバのOSがSolarisの場合は,SLPデーモンの設定ファイルの名称を次のように変更して,システム起動時にSLPデーモンが自動的に起動するようにします。
変更前: /etc/inet/slp.conf.example
変更後: /etc/inet/slp.conf
そのあと,OSを再起動するか,SLPデーモンを起動してください。
- Hitachi Command Suite製品のサービスを再起動します。
Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VMまたはHitachi USPに外部ストレージシステムが接続されている場合,Device Managerで管理しているLDEV数が多いと,サービスの起動処理に時間が掛かることがあります。
- Device Manager GUI/CLIで,ストレージシステムをリフレッシュします。
注意- CIM/WBEM機能を無効にした状態でストレージシステムを削除した場合,手順3では,次の順序でサービスを再起動してください。
1. server.propertiesファイルのserver.logicalview.initialsynchroプロパティをtrueに変更する。
2. Hitachi Command Suite製品のサービスを再起動する。
3. server.propertiesファイルのserver.logicalview.initialsynchroプロパティをfalseに戻す。
- Device Manager GUIでの設定操作で予約されたリソース(LDEV,パリティグループなど)に対して,CIM/WBEM経由で操作を行った場合,設定が変更されたり,リソースが削除されたりすることがあります。
関連項目
- この節の構成
- 7.5.1 CIM/WBEM機能で使用するポートの変更