Device ManagerまたはReplication ManagerとMainframe AgentがIPv6で通信するためには,リバースプロキシサーバとして動作するIBM HTTP Serverが必要です。リバースプロキシサーバは,Device ManagerまたはReplication ManagerからIPv6で受信した要求をIPv4に変換してから,オリジンサーバとしてのMainframe Agentに渡します。
Device ManagerまたはReplication Managerが,Mainframe AgentとIPv6接続する場合の構成例を次に示します。
図3-1 IPv6接続する場合の構成例
IBM HTTP Serverがリバースプロキシサーバとして動作するように設定するには,httpd.confファイルに次の表に示す設定をします。
表3-1 IPv6接続するときにhttpd.confファイルに設定する内容
設定するディレクティブ | 設定する内容または値 |
---|---|
CacheDisableディレクティブなど | Mainframe Agentに対する要求へのキャッシュ機能が無効になるように設定します。 |
KeepAliveディレクティブ | KeepAlive機能を無効に設定します。 |
Listenディレクティブ | IPv6での待機ポートを,次のとおり設定します。ポート番号は変更できます。 Listen [::]:80 |
LoadModuleディレクティブ | リバースプロキシ機能を有効にするため,次のモジュールをリストに追加します。 proxy_module modules/mod_proxy.so |
ProxyPassディレクティブおよびProxyPassReverseディレクティブ | Device ManagerまたはReplication Managerに対するオリジンサーバとしてMainframe Agentを設定するために,次の引数を指定します。
ProxyPass / http://ホスト名またはIPv4アドレス:ポート番号/ |
Timeoutディレクティブ | タイムアウトさせる時間を設定します。 Replication Managerの監視時間設定値(bcmif.socketTimeout)およびDevice Managerの監視時間設定値(host.mf.agent.connection.timeout)よりも大きな値を指定します。 |