3.4.1 SETINITコマンドの使用方法

初期設定パラメーターを設定するSETINITコマンドの形式について説明します。コマンドの文法説明で使用する記号については「表A-1 コマンドの文法説明で使用する記号」,コマンドの構文要素については「表A-2 コマンドの構文要素」を参照してください。

0SETINIT[△1パラメーター]・・・

SETINITコマンドおよびパラメーターは第1カラムから第71カラムに記述してください。第72カラム以降の内容は,指定しても無視されます。

SETINITコマンドは複数指定できます。一つのSETINITコマンドに複数の異なるパラメーターを指定できますが,同一パラメーターを複数指定することはできません。一つのSETINITコマンドに同一パラメーターを複数指定した場合は,最後に指定したパラメーターが有効になります。

同一パラメーターを複数指定するには,別々のSETINITコマンドを使用してください。別々のSETINITコマンドを使用した複数指定ができないパラメーターを複数のSETINITコマンドで指定した場合,最後のSETINITコマンドで指定したパラメーターが有効になります。

指定できるパラメーター,および別々のSETINITコマンドを使用したパラメーターの複数指定の可否については,「3.4.2 初期設定パラメーターの詳細」を参照してください。

一つのSETINITコマンドに同一パラメーターを複数指定した例
一つのSETINITコマンドに同一パラメーターを複数指定すると,最後に指定したパラメーターだけが有効になるため,例に示すような指定はしないでください。
次の例では,DEVN(7500,750F)だけが有効となり,DEVN(7300,730F)およびDEVN(7400,740F)は無効になります。

SETINIT DEVN(7300,730F) DEVN(7400,740F) DEVN(7500,750F)

別々のSETINITコマンドを使用して同一パラメーターを複数指定した例
  • 別々のSETINITコマンドを使用した複数指定ができるパラメーターの場合
    指定したすべてのパラメーターが有効となります。
    次のように指定すると,DEVN(7300,730F),DEVN(7400,740F),およびDEVN(7500,750F)が有効になります。

    SETINIT DEVN(7300,730F)
    SETINIT DEVN(7400,740F)
    SETINIT DEVN(7500,750F)

  • 別々のSETINITコマンドを使用した複数指定ができないパラメーターの場合
    最後に指定したパラメーターが有効となります。
    次のように指定すると,RECVWAITTIME(180)が有効になります。

    SETINIT RECVWAITTIME(65535)
    SETINIT RECVWAITTIME(180)

この項の構成
(1) 行の継続方法
(2) コメントの書き方
(3) 初期設定パラメーター作成時の注意事項

(1) 行の継続方法

パラメーターを次の行に継続するときは,行の最後に継続記号を付けます。継続記号の種類を次の表に示します。

表3-2 継続記号の種類

継続記号継続方法
マイナス記号(-)マイナス記号を取り除き,次の行の左端カラムから連続した空白を含んだまま継続します。
プラス記号(+)プラス記号を取り除き,次の行の左端カラムから連続した空白を詰めて継続します。
空白を含んだまま継続する例

SETINIT-
△△DEVN(7300,730F)

上記のように継続記号としてマイナス記号(-)を使用すると,次のように解釈されます。

SETINIT△△DEVN(7300,730F)

空白を詰めて継続する例

SETINIT DEVN(7300,+
△△730F)

上記のように継続記号としてプラス記号(+)を使用すると,次のように解釈されます。

SETINIT DEVN(7300,730F)

(2) コメントの書き方

コメントとしたい文字列を「/*」と「*/」で囲みます。ただし,パラメーターを継続している間はコメントを記述できません。

コメントになる例

/* COMMENT */
SETINIT PORT(24042)     /* COMMENT */

コメントにならない例
次のように指定すると,/* ERROR COMMENT */はコメントではなく,パラメーターの一部と解釈されてしまいます。

SETINIT DEVN(7300, + /* ERROR COMMENT */
              730F)

(3) 初期設定パラメーター作成時の注意事項

Mainframe Agentの起動時,初期設定パラメーターとして空のメンバを指定しないでください。空のメンバを指定してもエラーにはなりませんが,Mainframe AgentはDevice ManagerまたはReplication Managerに対して情報を返すことができなくなります。