6.1 ログの採取

Mainframe Agentは,TCP/IP経由でDevice Managerと接続し,ストレージ情報の受け渡しをします。

Mainframe Agentの動作時に回線エラーやMainframe Agentの障害が発生した場合,エラー情報がDevice Managerのログに出力されます。しかし,Device Managerから要求が出された時点でエラーが検出されるため,障害発生と同時にエラー情報が出力されるとは限りません。

また,Mainframe Agentがストレージ情報を取得する際にエラーが発生した場合,取得しようとしたストレージ情報およびエラー情報のどちらもDevice Managerの画面に表示されません。このような場合は,採取しているログの内容を確認してください。

Mainframe Agentがログに出力する情報を次の表に示します。

表6-1 ログに出力される情報

ログ出力の契機出力される情報出力先
TCPコネクションの確立要求の受信時YKY300I,YKY307Iメッセージに次の情報が出力されます。
  • コネクション受信時のメッセージ出力時刻
  • リモートホストのIPアドレス
  • リモートホストのポート番号
  • 自ホストのポート番号
SYSLOG
TCPコネクションの正常解放時YKY301Iメッセージに次の情報が出力されます。
  • コネクション切断時のメッセージ出力時刻
受付要求の破棄時YKY304Iメッセージに次の情報が出力されます。
  • 要求を破棄した時のメッセージ出力時刻
  • 破棄理由
情報取得時のエラー検出時YKY680Iメッセージに次の情報が出力されます。
  • コマンド実行時のメッセージ出力時刻
  • コマンド名
  • コマンドのリターンコード
TCPコネクションの強制解放時YKY305Iメッセージに次の情報が出力されます。
  • 切断理由
コンソール
通信処理中のエラー検出時YKY315Iメッセージに次の情報が出力されます。
  • TCP/IP通信時の要求名
  • 応答コードと事象コード
  • 自IPアドレス:自ポート番号
  • 接続先IPアドレス:接続先ポート番号
応答待ち時間を過ぎても応答がない時YKY321Iメッセージが出力されます。
IBM Communications Serverのソケットインターフェース要求でのエラー検出時YKY330Iメッセージに次の情報が出力されます。
  • 要求種別
  • 要求種別に対するリターンコードとエラー番号
マニュアル「Communications Server IP アプリケーション・プログラミング・インターフェース・ガイド」を参照してください。
Mainframe Agentが受信したデータのサイズ不正時YKY362Iメッセージに次の情報が出力されます。
  • 接続先IPアドレスと接続先ポート番号
Mainframe Agent処理中のタスクの異常終了時YKY699Iメッセージに次の情報が出力されます。
  • タスク異常終了時のシステム完了コード
  • タスク異常終了時のユーザー完了コード
    0007:サブタスクのATTACH失敗
    0007以外:Mainframe Agentの内部処理要因
  • タスク異常終了時の日付と時刻
  • 異常終了時の情報(レジスターの内容,モジュール情報,PSW,命令の長さ,割り込みコード)
Mainframe Agentの起動用カタログドプロシジャJCLのSYSABEND DD文(標準はSYSOUT=*指定)にメモリーダンプが出力されます。SYSABENDデータセット
相手Hitachi Command Suite製品からの要求データの不正時YKY703E~YKY719Eメッセージが出力されます。Hitachi Command Suite製品の画面,またはエラーログファイル