2.3.3 YKALCSVCコマンドの利用設定

YKALCSVCコマンドはユーザSVCを登録するコマンドで,STARTコマンド(OSコマンド)によって起動されます。

YKALCSVCコマンドを利用できるようにするには,次の手順を実行します。

  1. LINKLIBライブラリ(Mainframe Agentのロードライブラリ)をPROGxx parmlibメンバに定義し,SETPROG APF,ADDコマンドを使用してAPF認可登録する。
  2. LINKLIBライブラリ(Mainframe Agentのロードライブラリ)を,YKALCSVCコマンドのカタログドプロシジャにSTEPLIB DD文で指定する。
  3. 次のどちらかの手順を実行します。
    • MSTJCLxx parmlibメンバ内のdd名IEFPDSIに,Mainframe Agentのカタログドプロシジャライブラリを連結します。
    • YKALCSVCメンバを,Mainframe AgentのカタログドプロシジャライブラリからユーザーのPROCLIBにコピーします。

YKALCSVCコマンドをCOMMNDxx parmlibメンバに追加しておくと,再IPL時に自動的に実行できます。

YKALCSVCコマンドの形式を次に示します。コマンドの文法説明で使用する記号については「表A-1 コマンドの文法説明で使用する記号」,コマンドの構文要素については「表A-2 コマンドの構文要素」を参照してください。

形式

START YKALCSVC[,PARM='{SVC番号|DELETE}']

機能
ユーザSVCを登録または削除します。
パラメーター
SVC番号~<数字> ((200~255))
ユーザSVCに割り当てるSVC番号を指定します。
DELETE
ユーザSVCを削除する場合に指定します。
PARM以降を省略した場合,使用していない200から255の間のSVC番号を割り当てます。
リターンコード

表2-3 YKALCSVCコマンドのリターンコード一覧

リターンコード意味
0正常終了しました。
4SVC番号はすでに登録されています。
16SVC番号の登録または削除に失敗しました。
20エラー(指定値や実行環境の誤り)が発生したため,処理を中止しました。