2.4.4 新しいアカウントを作成する

Hitachi Command Suite製品を使用するユーザーのアカウントを作成し,管理業務に応じた権限(ロール)を設定します。すでにHitachi Command Suite製品を導入している場合は,既存のユーザーアカウントに,新たに導入した製品の権限(ロール)を追加することもできます。

ここでは,ユーザーアカウントを作成し,Hitachi Command Suite製品の管理下にある全リソースに対して,すべての操作ができるようにする方法を説明します。

新しいユーザーアカウントを作成するには:

  1. Systemアカウントでログインします。
  2. 管理]タブで[ユーザー管理]を選択します。
  3. ツリービューで,[ユーザー]を選択して,[ユーザー追加]ボタンをクリックします。
  4. ユーザーIDやパスワードなど必要な情報を指定します。
  5. 管理]タブで[ユーザーグループ]を選択します。
  6. ユーザー]タブでユーザーの一覧から対象のアカウントを選んで,[ユーザーグループ割り当て]ボタンをクリックします。
  7. 対象のアカウントを,AdminGroup(ビルトインユーザーグループ)に登録します。
  8. 管理]タブで[ユーザー管理]を選択します。
  9. ツリービューで,対象のアカウントを選んで,[権限変更]ボタンをクリックします。
  10. All Applications]のAdmin,Modify,ViewおよびExecuteのチェックボックスをそれぞれONにして,ユーザー管理と,Device Manager以外のHitachi Command Suite製品のユーザー権限を付与します。

追加したアカウントで,Hitachi Command Suite製品のすべての操作ができるようになります。

関連項目

この項の構成
(1) ロール
(2) ユーザー権限
(3) ビルトインユーザーグループ

(1) ロール

Device ManagerおよびTiered Storage Managerでは,ロールによってユーザーが実行できる操作が異なります。ユーザーの作業内容に応じて,必要なロールを設定します。

Device ManagerおよびTiered Storage Managerのロールを次の表に示します。

表2-23 Device ManagerおよびTiered Storage Managerのロール

ロール説明
Admin次の操作を実行できます。
  • リソースグループの管理(All Resourcesが割り当てられている場合)
  • 管理リソースおよびタスクの登録・設定変更・情報参照
Modify管理リソースおよびタスクの登録・設定変更・情報参照ができます。
View管理リソースおよびタスクの情報参照ができます。
PeerDevice Managerエージェントとファイルサーバの管理ソフトウェア専用のロールです。
リソースグループに割り当てることはできません。Hitachi Command Suite製品にログインしたり,リソース情報を参照したりすることはできません。

関連項目

(2) ユーザー権限

Hitachi Command Suite製品(Device Manager以外)では,権限によってユーザーが実行できる操作が異なります。ユーザーの作業内容に応じて,必要な権限を設定します。

Device Manager以外のHitachi Command Suite製品のユーザー権限を次の表に示します。

表2-24 Device Manager以外のHitachi Command Suite製品のユーザー権限

区分ユーザー権限説明
すべてのHitachi Command Suite製品のユーザー管理Admin(User Management)Hitachi Command Suite製品のユーザー管理およびセキュリティ管理ができます。各Hitachi Command Suite製品の操作権限(ロール)と組み合わせて設定できます。
Tiered Storage Managerの操作AdminTiered Storage Managerのリソースおよびタスクの情報を参照できます。
Modifyリソース]タブ-[階層]内のすべての操作とマイグレーションを実行できます。
ViewTiered Storage Managerのリソースおよびタスクの情報を参照できます。
ExecuteTiered Storage Managerのリソースの参照およびタスクの実行ができます。
Replication Managerの操作Adminリソースグループ内で,ユーザー管理以外のすべての操作を実行できます。
ModifyAdmin権限を持つユーザーが設定したリソースグループ内のリソースを管理できます。
ViewAdmin権限を持つユーザーが設定したリソースグループ内のリソース情報を参照できます。
注※
Tiered Storage Manager CLIを使用する場合に必要な権限です。
加えて,リソースグループとして「All Resources」を割り当て,ロールも付与する必要があります。

関連項目

(3) ビルトインユーザーグループ

Device ManagerおよびTiered Storage Managerのビルトインユーザーグループには,ロールとリソースグループ(All Resources)があらかじめ設定されています。

ビルトインユーザーグループに設定されているロールとリソースグループを次の表に示します。

表2-25 Device ManagerおよびTiered Storage Managerのビルトインユーザーグループ

ビルトイン
ユーザー
グループ名
ロールリソース
グループ
備考
AdminModifyViewPeer
AdminGroup×All Resources--
ModifyGroup××All Resources--
ViewGroup×××All Resources--
PeerGroup×××All ResourcesDevice Managerエージェントとファイルサーバの管理ソフトウェア専用のユーザーグループです。このグループに属し,ほかのHitachi Command Suite 製品の権限を持たないユーザーは,Hitachi Command Suite製品にログインしたり,リソース情報を参照したりすることはできません。
インストール完了直後は,HaUserアカウント(ビルトインアカウント)もこのユーザーグループに所属しています。
SubmitGroup××××なしJP1/Automatic Operation用のユーザーグループです。JP1/Automatic Operationのインストール時に作成されます。
インストール直後は,SubmitGroupにはDevice ManagerおよびTiered Storage Managerのロールとリソースグループは割り当てられていません。
(凡例)
○:ロールあり
×:ロールなし
--:該当なし

関連項目