5.2.1 GetStorageDomains

GetStorageDomainsコマンドは,Device Managerに追加されているストレージシステムに対応するストレージドメインの情報を取得します。

すべてのストレージドメインの情報,またはnameパラメーターで指定したストレージドメインの情報を取得できます。

リフレッシュが必要なストレージドメインに対してコマンドを実行した場合,標準エラー出力に警告メッセージが出力されます。

この項の構成
(1) 記述形式
(2) オプション
(3) パラメーター
(4) 出力項目
(5) コマンド指定例と実行結果

(1) 記述形式

htsmcli [ サーバのロケーション] GetStorageDomains
   [ 共通オプション ]
   [ { -d | --detail } ]
   [ name=ストレージドメイン名[ ,ストレージドメイン名 ]... ]

(2) オプション

-dまたは--detail
CLIコマンド実行後に,詳細情報を標準出力に表示したいときに指定します。
省略した場合,サマリー情報だけが表示されます。

(3) パラメーター

パラメーターの指定は,任意です。

表5-1 GetStorageDomainsコマンドのパラメーター

パラメーター名説明
name情報を取得したいストレージドメインの名称を指定します。
指定を省略すると,すべてのストレージドメインが対象になります。
複数のストレージドメイン名を指定する場合は,ストレージドメイン名をコンマで区切ってください。
ストレージドメイン名は,255個まで指定できます。ただし,コマンドラインの文字数の上限に依存します。

(4) 出力項目

重要
一部の出力項目では,リフレッシュの状態が「未実行」,「実行中」,または「終了(失敗)」のときに"Unknown"が表示されます。

表5-2 GetStorageDomainsコマンドの出力項目(StorageDomainインスタンス)

項目名説明
nameストレージドメイン名です。
totalCapacityInGBストレージドメイン内の実ボリュームの総容量(単位はGB)です。1GB未満は切り捨てて,整数で表示されます。
usedCapacityInGBストレージドメイン内の実ボリュームのうち,使用中ボリュームの容量(単位はGB)です。1GB未満は切り捨てて,整数で表示されます。
usedCapacityPercentagetotalCapacityInGBに対するusedCapacityInGBの割合(%)です。1%未満は切り上げて,整数で表示されます。
freeCapacityInGBストレージドメイン内の実ボリュームのうち,空きボリュームの容量(単位はGB)です。1GB未満は切り捨てて,整数で表示されます。
freeCapacityPercentagetotalCapacityInGBに対するfreeCapacityInGBの割合(%)です。1%未満は切り捨てて,整数で表示されます。
[numberOfSubsystems]ストレージドメイン内のストレージシステムの数です。
numberOfStorageTiersストレージドメイン内のストレージ階層の数です。
numberOfMigrationGroupsストレージドメイン内のマイグレーショングループの数です。
refreshStatusリフレッシュの状態です。
  • NotInitialized: 未実行
  • Processing:実行中
  • Success: 終了(成功)
  • Failure:終了(失敗)
  • Incomplete:終了(不完全)
  • RefreshRequired:要リフレッシュ
[lastRefreshedTime]前回リフレッシュが終了した日時です。リフレッシュが終了していない場合は空文字が表示されます。
[controllerSerialNumber]ドメインコントローラーのシリアル番号です。
[controllerDisplayModel]ドメインコントローラーの表示用モデル名です。
[controllerName]ドメインコントローラー名です。
[logicalDKCNumber]ドメインコントローラーの論理DKC番号です。
[description]ストレージドメインの説明文です。
(凡例)
[ ]:-dまたは--detailオプションの指定があるときだけ出力されます。

表5-3 GetStorageDomainsコマンドの出力項目(ErrorInfoインスタンス)

項目名説明
messageエラーメッセージです。

(5) コマンド指定例と実行結果