5.7.2 GetPools

GetPoolsコマンドは,ストレージドメイン内のDPプール情報の一覧を取得します。

リフレッシュが必要なストレージドメインに対してコマンドを実行した場合,標準エラー出力に警告メッセージが出力されます。

この項の構成
(1) 記述形式
(2) パラメーター
(3) 出力項目
(4) コマンド指定例と実行結果

(1) 記述形式

htsmcli [ サーバのロケーション] GetPools
   [ 共通オプション ]
   storagedomainname=ストレージドメイン名
   [ storagetiername=ストレージ階層名 ]
   [ filtercondition=検索条件 ]

(2) パラメーター

表5-69 GetPoolsコマンドのパラメーター

パラメーター名説明
storagedomainnameストレージドメイン名を指定します。
[storagetiername]ストレージ階層名を指定します。
省略時は,ストレージ階層による絞り込みはされません。
[filtercondition]検索条件を指定します。
指定できるプロパティについては,「表4-3 プール検索条件式に指定できるプロパティの概要」および「表4-6 プール検索条件式のプロパティに指定できる値の範囲」を参照してください。
省略時は,検索条件による絞り込みはされません。
(凡例)
[ ]:指定は任意です。

(3) 出力項目

表5-70 GetPoolsコマンドの出力項目(StorageDomainインスタンス)

項目名説明
nameストレージドメイン名です。

表5-71 GetPoolsコマンドの出力項目(Poolインスタンス)

項目名説明
poolIdプール番号です。
statusプールの状態です。
  • Normal:正常:プールのしきい値に達していません。
  • OverThreshold:警告:プールのしきい値(threshold1またはthreshold2)を超えています。
  • Blocked:閉塞:プールが満杯または障害が起きています。
numberOfDpVolumes
{ numberOfThpVolumes }
総DPボリューム数です。
出力項目名はストレージのベンダーとシリーズによって変わります。
capacityInKBプールの全容量(単位はKB)です。
freeCapacityInKBプールの空き容量(単位はKB)です。
usageRate使用率(%)です。
threshold1プールのしきい値1(単位は%)です。
threshold2プールのしきい値2(単位は%)です。
overProvisioningPercent仮想化超過率(単位は%)です。
仮想化超過率とは,DPプールの容量に対する,DPプールに関連づけられたDPボリューム容量の総和の比率を示します。
仮想化超過率が不明の場合,"Unknown"が表示されます。
overProvisioningWarning仮想化超過警告しきい値(単位は%)です。
しきい値が設定されていない場合,空文字が表示されます。
overProvisioningLimit仮想化超過限界しきい値(単位は%)です。
しきい値が設定されていない場合,空文字が表示されます。
CLPRNumberCLPR番号です。
(凡例)
{ }:ストレージシステムがVP9500,H24000,またはH20000のときに表示される文字列です。

(4) コマンド指定例と実行結果