5.6.4 CancelTask
CancelTaskコマンドは,指定した待機中(Standby状態)のタスクをキャンセルします。キャンセルに成功した場合には,タスクの状態は,待機中(Standby)から「終了(キャンセル)」(Cancel)に変わります。このコマンドの実行によって,ボリュームのマイグレーションボリューム予約は解除されます。
次のタスクはキャンセルできません。
- 動作中(Active)のタスク
- 終了状態(End)のタスク
- リフレッシュの状態が「実行中」または「終了(失敗)」であるストレージドメインの中にあるタスク
- この項の構成
- (1) 記述形式
- (2) オプション
- (3) パラメーター
- (4) 出力項目
- (5) コマンド指定例と実行結果
(1) 記述形式
htsmcli [ サーバのロケーション] CancelTask
[ 共通オプション ]
[ --emergency ]
id=タスクID
(2) オプション
- --emergency
- このオプションを指定すると,リフレッシュに失敗したストレージドメイン内の待機状態(Standby)のタスクに対して,強制的にタスクとボリュームタスクを終了します。
- 省略した場合,タスクおよびボリュームタスクは強制的に終了されません。
重要- Device Managerやストレージシステムが正常な状態のときに,--emergencyオプションを指定すると,タスクのボリュームが予約されたままになるなど,Tiered Storage Managerの管理情報とDevice Managerやストレージシステムの情報が不一致となります。このオプションを実行したあとは,次のどちらかの操作をしてください。
- 対象のストレージシステムがある場合
Device Managerでストレージシステムのリフレッシュを実行してください。
- 対象のストレージシステムがない場合
Device Managerからストレージシステムを削除してください。
(3) パラメーター
表5-61 CancelTaskコマンドのパラメーター
パラメーター名 | 説明 |
---|
id | タスクIDを指定します。 タスクIDは,GetTasksコマンドなどで,タスクの情報が出力される時にID属性として表示されます。 |
(4) 出力項目
出力項目はありません。
(5) コマンド指定例と実行結果