htsmcli.propertiesファイルまたはパスワードファイルにパスワードを指定しておくと,CLIを実行するときにパスワードの入力を省略できます。htsmcli.propertiesファイルまたはパスワードファイルには,平文でパスワードを指定することもできますが,セキュリティを高めるため, htsmaccountコマンドでパスワードをコード化することをお勧めします。
(1) パスワードをコード化する場合の環境設定
パスワードをコード化する際の強度には,NORMALとHIGHがあります。NORMALの強度でパスワードをコード化する場合,環境設定は必要ありません。より安全性の高いコード化文字列を生成するためにコード化時の強度をHIGHに変更したい場合は,マニュアル「Hitachi Command Suite Software システム構成ガイド」を参照してください。
(2) htsmaccountコマンドの使用方法
パスワードをコード化して,htsmcli.propertiesファイルまたはパスワードファイルに出力するhtsmaccountコマンドについて説明します。htsmaccountコマンドの格納場所を次に示します。
htsmaccountコマンドは,CLI(htsmcli)を実行するときのOSのログインユーザーアカウントで実行してください。htsmaccountコマンドを実行したユーザーアカウントとは別のユーザーアカウントでCLIを実行すると,エラーになるおそれがあります。
htsmaccountコマンドの書式を次に示します。
htsmaccount { -u <ユーザー名> [-f <パスワードファイルの絶対パス>] | help }
htsmaccountコマンドを実行すると,パスワードの入力を促すメッセージが表示されます。パスワードを2回入力すると,パスワードがコード化されてhtsmcli.propertiesファイルのoption.password2プロパティに自動的に設定されます。
htsmaccountコマンドの実行時に,htsmcli.propertiesファイルのoption.passwordプロパティまたはoption.password2プロパティがすでに設定されている場合,まず,設定済みのパスワードを入力してください。入力した文字列が設定済みのパスワードと一致した場合は,コード化したいパスワードの入力を促すメッセージが表示されます。パスワードがコード化されると,既存のプロパティは削除され,新しいoption.password2プロパティが設定されます。
コマンド実行後は,CLIのコマンド実行時にパスワードの指定を省略できます。htsmaccountコマンドを実行したら,CLIのセットアップ終了後に,実際にGetStorageDomainsコマンドを実行して,正しくパスワードが設定されていることを確認してください。