GetStorageTiersコマンドは,ストレージドメイン内にあるすべてのストレージ階層の情報,またはnameパラメーターで指定したストレージ階層の情報を取得します。
ストレージドメインのリフレッシュ状態が「実行中」または「終了(失敗)」である場合,ストレージ階層の情報を取得できません。
リフレッシュが必要なストレージドメインに対してコマンドを実行した場合,標準エラー出力に警告メッセージが出力されます。
(1) 記述形式
htsmcli [ サーバのロケーション] GetStorageTiers
[ 共通オプション ]
[ { -d | --detail } ]
storagedomainname=ストレージドメイン名
[ name=ストレージ階層名[ ,ストレージ階層名 ]... ]
(2) オプション
(3) パラメーター
表5-11 GetStorageTiersコマンドのパラメーター
パラメーター名 | 説明 |
---|---|
storagedomainname | ストレージドメイン名を指定します。 |
[name] | ストレージ階層情報を取得したいストレージ階層の名称を指定します。指定を省略すると,ストレージドメイン内のすべてのストレージ階層が対象になります。 複数のストレージ階層名を指定する場合には,ストレージ階層名をコンマで区切ってください。 ストレージ階層名は,255個まで指定できます。ただし,コマンドラインの文字数の上限に依存します。 |
(4) 出力項目
表5-12 GetStorageTiersコマンドの出力項目(StorageDomainインスタンス)
項目名 | 説明 |
---|---|
name | ストレージドメイン名です。 |
表5-13 GetStorageTiersコマンドの出力項目(StorageTierインスタンス)
項目名 | 説明 |
---|---|
name | ストレージ階層名です。 |
[filterCondition] | ストレージ階層の検索条件です。 |
[numberOfVolumes] | ストレージ階層内の実ボリュームの数です。 |
totalCapacityInGB | ストレージ階層内の実ボリュームの総容量(単位はGB)です。1GB未満は切り捨てて,整数で表示されます。 |
totalCapacityPercentageToStorageDomain | ストレージドメイン内の実ボリューム総容量に対するtotalCapacityInGBの割合(%)です。1%未満は切り上げて,整数で表示されます。 |
usedCapacityInGB | ストレージ階層内の実ボリュームのうち,使用中ボリュームの容量(単位はGB)です。1GB未満は切り捨てて,整数で表示されます。 |
usedCapacityPercentage | totalCapacityInGBに対するusedCapacityInGBの割合(%)です。1%未満は切り上げて,整数で表示されます。 |
freeCapacityInGB | ストレージ階層内の実ボリュームのうち,空きボリュームの容量(単位はGB)です。1GB未満は切り捨てて,整数で表示されます。 |
freeCapacityPercentage | totalCapacityInGBに対するfreeCapacityInGBの割合(%)です。1%未満は切り捨てて,整数で表示されます。 |
[numberOfManagedVolumes] | ストレージ階層内の論理ボリューム数です。ストレージ階層内の通常ボリュームおよび仮想ボリュームの数です。 |
totalManagedCapacityInGB | ストレージ階層内の通常ボリュームおよび仮想ボリュームの総容量(単位はGB)です。1GB未満は切り捨てて,整数で表示されます。 |
usedManagedCapacityInGB | ストレージ階層内の通常ボリュームおよび仮想ボリュームのうち,使用中ボリュームの総容量(単位はGB)です。1GB未満は切り捨てて,整数で表示されます。 |
usedManagedCapacityPercentage | totalManagedCapacityInGBに対するusedManagedCapacityInGBの割合(%)です。1%未満は切り上げて,整数で表示されます。 |
freeManagedCapacityInGB | ストレージ階層内の通常ボリュームおよび仮想ボリュームのうち,空きボリュームの総容量(単位はGB)です。1GB未満は切り捨てて,整数で表示されます。 |
freeManagedCapacityPercentage | totalManagedCapacityInGBに対するfreeManagedCapacityInGBの割合(%)です。1%未満は切り上げて,整数で表示されます。usedManagedCapacityPercentageが0の場合,freeManagedCapacityPercentageは100となります。 |
consumedCapacityInGB | ストレージ階層内の通常ボリュームおよび仮想ボリュームの実使用量の総和(単位はGB)です。1GB未満は切り捨てて,整数で表示されます。 |
[description] | ストレージ階層の説明文です。 |
cost | 通常ボリュームのコストが次の形式で表示されます。 通貨コード 金額 / 容量の単位 / 期間の単位 設定されていない場合は空文字が表示されます。 |
chargefor | 通常ボリュームの課金対象です。
|
dpcost { thpcost } | DPボリュームのコストが次の形式で表示されます。 通貨コード 金額 / 容量の単位 / 期間の単位 設定されていない場合は空文字が表示されます。 |
dpchargefor { thpchargefor } | DPボリュームの課金対象です。
|
(5) コマンド指定例と実行結果
htsmcli GetStorageTiers --detail storagedomainname="MegaTechUSP600-Primary" name="MegaTech-HighCost,StorageTier-1"
RESPONSE:
An instance of StorageDomain(1 of 1)
name=MegaTechUSP600-Primary
List of 2 StorageTier elements:
An instance of StorageTier(1 of 2)
name=MegaTech-HighCost
filterCondition=RAIDLevel = 'RAID5(3D+1P)' AND Capacity < '1GB'
numberOfVolumes=91
totalCapacityInGB=387
totalCapacityPercentageToStorageDomain=5
usedCapacityInGB=29
usedCapacityPercentage=8
freeCapacityInGB=358
freeCapacityPercentage=92
numberOfManagedVolumes=25
totalManagedCapacityInGB=1,000
usedManagedCapacityInGB=300
usedManagedCapacityPercentage=30
freeManagedCapacityInGB=700
freeManagedCapacityPercentage=70
consumedCapacityInGB=500
description=
cost=USD3000/TB/Year
chargefor=Allocated
dpcost=USD3/GB/Year
dpchargefor=Consumed
An instance of StorageTier(2 of 2)
name=StorageTier-1
filterCondition=RAIDLevel <> 'RAID5(3D+1P)'
numberOfVolumes=2
totalCapacityInGB=9
totalCapacityPercentageToStorageDomain=1
usedCapacityInGB=0
usedCapacityPercentage=0
freeCapacityInGB=9
freeCapacityPercentage=100
numberOfManagedVolumes=25
totalManagedCapacityInGB=1,000
usedManagedCapacityInGB=300
usedManagedCapacityPercentage=30
freeManagedCapacityInGB=700
freeManagedCapacityPercentage=70
consumedCapacityInGB=500
description=
cost=USD3000/TB/Year
chargefor=Allocated
dpcost=USD3/GB/Year
dpchargefor=Consumed