CLI には,次に示すように2種類のプロパティファイルがあります。
htsmcli.propertiesファイルおよびhtsmclienv.propertiesファイルのデフォルトの格納場所を次に示します。
htsmcli.propertiesファイルは,サンプルのプロパティファイルであり,プロパティの設定例がコメント行として記載されています。このサンプルを基に,使用するプロパティを設定してください。作成したhtsmcli.propertiesファイルは,任意のディレクトリに格納できます。htsmcli.propertiesファイルを格納したディレクトリは,環境変数HTSM_CLI_HOMEに設定する必要があります。
htsmclienv.propertiesファイルには,各プロパティのデフォルト値が設定されています。htsmclienv.propertiesファイルは,格納場所を変更できません。
これらのファイルはJavaプロパティファイル形式になっています。プロパティは,テキストエディターを使って更新できます。各プロパティは,foo.bar=12345のように,イコール記号で区切られた名前と値の対で指定します。個々のプロパティは,OSによって定義される行末記号で区切られています。
CLIのプロパティファイル内では,行頭に"#" 文字を付けることで,その行は注釈と見なされます。リテラル(文字列または数値)には引用符は不要です。
Javaプロパティファイルでは,¥(backslash)記号はエスケープ文字を表す予約文字です。¥記号の直後の文字が通常の文字でなく,タブ,ラインフィードなどの制御文字であることを示すために使われます。
Windowsプラットフォームでは,一般に絶対パス名は文字¥を含むので,その文字¥の前にエスケープ文字¥を付けなければなりません。例えば,ファイルのパス名c:¥TieredStorageManager¥docroot¥foo.barは,c:¥¥TieredStorageManager¥¥docroot¥¥foo.barと入力する必要があります。プロパティの指定では,そのほかの文字には一般にエスケープ文字¥を付ける必要はありません。
CLIのプロパティの一覧を,次の表に示します。
表6-1 CLIのプロパティ一覧
ファイル名と分類 | プロパティ | 参照先 |
---|---|---|
htsmcli.properties (CLIのオプションやパラメーターに関するプロパティ) | htsmserver.location | 「6.2.1 htsmserver.locationプロパティ」 |
option.username | 「6.2.2 option.usernameプロパティ」 | |
option.password | 「6.2.3 option.passwordプロパティ」 | |
option.password2 | 「6.2.4 option.password2プロパティ」 | |
option.output | 「6.2.5 option.outputプロパティ」 | |
option.secure | 「6.2.6 option.secureプロパティ」 | |
parameter.パラメーター名 | 「6.2.7 parameter.パラメーター名プロパティ」 | |
htsmclienv.properties (CLIのトレースログに関するプロパティ) | logger.filePath | 「6.3.1 logger.filePathプロパティ」 |
logger.maxFileSize | 「6.3.2 logger.maxFileSizeプロパティ」 | |
logger.fileCount | 「6.3.3 logger.fileCountプロパティ」 | |
logger.tracelogLevel | 「6.3.4 logger.tracelogLevelプロパティ」 |