コマンドラインの一般的な書式は,次のとおりです。
htsmcli [サーバのロケーション] コマンド名 [オプション]... [パラメーター]
CLIには,次の4つの引数があります。
この引数のなかで,次の引数はhtsmcli.propertiesファイルにあらかじめ設定できます。htsmcli.propertiesファイルに設定しておけば,コマンドラインで,これらの引数指定を省略できます。
htsmcli.propertiesファイルに設定できるCLIコマンドの引数の詳細については,「表6-2 htsmcli.propertiesファイルのプロパティとCLIコマンドの引数の対応」を参照してください。
htsmcli.propertiesファイルに設定された引数の値とコマンドラインで指定した値が異なる場合は,コマンドラインで指定した値が優先されます。
それぞれの引数について説明します。
(1) サーバのロケーション
Tiered Storage Managerサーバのロケーションを,次の形式で指定してください。
rmi://<ホスト名またはIPアドレス>:<ポート>/HTSMServer
(例:rmi://myhost.mydomain:20352/HTSMServer)
rmi://[<IPv6アドレス>]:<ポート>/HTSMServer
(2) コマンド名
GetStorageDomains, CreateMigrationTaskなど,Tiered Storage Managerサーバに処理を要求するためのコマンドの名称です。
コマンド名では,大文字と小文字は区別されません。
(例:getstoragedomainsとGETSTORAGEDOMAINSは同じです)
(3) オプション
オプションは一般的なUNIX方式で入力します。各オプションには1文字表現と単語表現があります。1文字の場合は,1個のハイフンが接頭部となり,単語表現の場合は,2個のハイフンが接頭部となります。
(例:1文字の場合は「-u」,単語の場合は「--username」)
オプションの指定順序は任意です。オプションでは,大文字と小文字が区別されます。
(4) パラメーター
要求の一部としてサーバに渡される情報です。必要なパラメーターは要求したコマンドによって異なります。各パラメーターは,「名前」と「値」の組み合わせで表現されます。