Tiered Storage Manager Software CLI リファレンスガイド

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7.1 CLIに固有なトラブルシューティング情報

CLIに問題が生じた場合は,次の操作をしてください。

CLIに固有のトラブルシューティングの詳細については,次の表を参照してください。

表7-1 CLIに固有なトラブルシューティング情報

現象 原因 推奨する対策方法
Tiered Storage Managerにログインできません。 Tiered Storage Managerサーバが見つかりません。 コマンドラインまたはプロパティで指定した,サーバのロケーションを見直し,その中のポート番号またはホストアドレスに誤りがないか確認します。
ユーザー名またはパスワードが誤っています。 コマンドラインまたはプロパティで指定した,ユーザー名またはパスワードの誤りを訂正します。
ユーザーアカウントがロックされています。 ユーザーアカウントのロックを手動で解除します。
Tiered Storage Managerの権限がありません。 ユーザー管理権限のあるユーザーでログインして,該当するユーザーにTiered Storage Managerの権限を与えます。
htsmclienv.propertiesファイルに設定したとおりに実行されません。 プロパティファイルの設定不良のため,動作できません。 出力されたエラーメッセージの「対処」に従って,プロパティファイルの設定内容を修正します。
htsmcli.propertiesファイルに設定したとおりに実行されません。 コマンドラインで直接,パラメーターを指定しています。 プロパティファイルに設定した値よりも,コマンドラインで直接指定した値の方が優先されます。コマンドラインでの指定を省略すれば,プロパティファイルに設定したとおりに実行されます。
プロパティファイルの設定不良のため,動作できません。 出力されたエラーメッセージの「対処」に従って,プロパティファイルの設定内容を修正します。
環境変数HTSM_CLI_HOMEが設定されていません。 htsmcli.propertiesファイルのあるディレクトリを環境変数HTSM_CLI_HOMEに設定します。
指定したコマンドが見つからないエラーとなりました。 java.exe(またはjava)へのパスが誤って設定されているか,指定されていません。 javaコマンドへのパスを環境変数HTSM_CLI_JRE_PATHに設定します。HTSM_CLI_JRE_PATHが指定されていない場合は,次のように設定します。
  • Windowsの場合:環境変数PATHjava.exeの格納フォルダを追加します。
  • Solaris,HP-UX,またはLinuxの場合:環境変数PATHjavaの格納ディレクトリを追加します。
タスクの作成日時などの,表示される時刻が,管理クライアントのCLIでの表示と,GUIでの表示,または管理サーバで実行したCLIでの表示とで異なります。 時刻の設定が,管理クライアントと管理サーバで一致していません。 Windowsの場合,日付と時刻のプロパティおよび環境変数TZの設定値を管理サーバの設定値に合わせます。
Solaris,HP-UX,またはLinuxの場合,環境変数TZの設定値を管理サーバの設定値に合わせます。
マイグレーション後,シュレッディングできません。 外部ストレージシステム側に,Storage Navigatorを使用してロックされたボリュームがあります。 外部ストレージシステム側でボリュームロックを解除してから,シュレッディングします。
マイグレーションタスクを実行してもマイグレーションできません。 外部ストレージシステム側に,Storage Navigatorを使用してロックされたボリュームがあります。 外部ストレージシステム側でボリュームロックを解除してから,マイグレーションします。
指定期間経過イベントが発生してもメール通知されません。 次の原因が考えられます。
  • SMTPサーバに接続されていない。
  • SMTP認証に失敗した。
  • メールアドレスに誤りがある。
メールアドレスに誤りがないか確認してください。メールアドレスが正しい場合は,SMTPサーバに接続されているか確認します。または,SMTP認証ユーザー情報を正しく設定します。
サマータイムの環境で,コマンドの実行結果に表示されるオペレーションの開始時刻と終了時刻が,サマータイム変更後の時間になりません。 マイグレーションタスク管理が保持する開始時刻と終了時刻は,管理サーバの時刻です。クライアントPCと管理サーバの時刻設定が合っていません。 クライアントPCの時刻設定をサーバのタイムゾーンに合わせます。
ロケールを日本語に設定しているのに,一部のエラーメッセージが英語で表記されます。 CLIのバージョンが,接続しているTiered Storage Managerサーバのバージョンより古くなっています。異なるバージョン間で新しく追加されたメッセージは,ロケールに関係なく英語で表示されます。 Tiered Storage Managerサーバと同じバージョンのCLIをインストールします。
-sまたは--secureを指定しているのに,SSL通信できません。 電子証明書ファイルへのパスが誤って設定されているか,指定されていません。 電子証明書ファイルのあるディレクトリとファイル名称を,環境変数HTSM_CLI_CERTS_PATHに設定します。
Tiered Storage ManagerサーバとCLIのセキュリティレベルが,一致していません。 Tiered Storage Managerサーバのセキュリティレベルが変わった場合,再度,CLIでSSL通信用に設定する必要があります。
指定した電子証明書ファイルの内容が不正です。 電子証明書ファイルは,Tiered Storage Managerサーバからダウンロードしたものを使用してください。
SSLで通信するためのポートの設定に誤りがあります。 CLIコマンドで指定したポート番号が,Tiered Storage Managerサーバのserver.propertiesファイルで指定されたserver.rmi.security.portの値と一致しているか確認します。
指定した電子証明書ファイルを読み込めません。 電子証明書ファイルにアクセス権限があるか確認します。

注※
セキュリティ通信のための設定方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Software システム構成ガイド」を参照してください。

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