Tiered Storage Manager Software CLI リファレンスガイド
htsmcli.propertiesファイルまたはパスワードファイルにパスワードを指定しておくと,CLIを実行するときにパスワードの入力を省略できます。htsmcli.propertiesファイルまたはパスワードファイルには,平文でパスワードを指定することもできますが,セキュリティを高めるため, htsmaccountコマンドでパスワードをコード化することをお勧めします。
- この項の構成
- (1) パスワードをコード化する場合の環境設定
- (2) htsmaccountコマンドの使用方法
パスワードをコード化する際の強度には,NORMALとHIGHがあります。NORMALの強度でパスワードをコード化する場合,環境設定は必要ありません。より安全性の高いコード化文字列を生成するためにコード化時の強度をHIGHに変更したい場合は,マニュアル「Hitachi Command Suite Software システム構成ガイド」を参照してください。
パスワードをコード化して,htsmcli.propertiesファイルまたはパスワードファイルに出力するhtsmaccountコマンドについて説明します。htsmaccountコマンドの格納場所を次に示します。
- 管理クライアントの場合
- OSがWindowsのとき
- <システムドライブ>\TieredStorageManager\<Tiered Storage Managerのバージョン>\CLI\
- OSがSolaris,HP-UX,またはLinuxのとき
- /opt/TieredStorageManager/<Tiered Storage Managerのバージョン>/CLI/
- 管理サーバの場合
- OSがWindowsのとき
- <Tiered Storage Managerサーバのインストールフォルダ>\CLI\
- OSがSolarisまたはLinuxのとき
- <Tiered Storage Managerサーバのインストールディレクトリ>/CLI/
htsmaccountコマンドは,CLI(htsmcli)を実行するときのOSのログインユーザーアカウントで実行してください。htsmaccountコマンドを実行したユーザーアカウントとは別のユーザーアカウントでCLIを実行すると,エラーになるおそれがあります。
htsmaccountコマンドの書式を次に示します。
htsmaccount { -u <ユーザー名> [-f <パスワードファイルの絶対パス>] | help }
- -u
- CLIを実行するTiered Storage Managerのユーザー名を指定します。htsmcli.propertiesファイルのoption.usernameプロパティにユーザー名を設定済みの場合は,-uに同じユーザー名を指定してください。CLIを実行するユーザー名を変更する場合は,事前にhtsmcli.propertiesファイルのoption.usernameプロパティの設定を変更してください。また,すでにoption.password2プロパティにコード化されたパスワードが設定されている場合は,option.password2プロパティの値を削除してください。
- -f
- コード化したパスワードをファイルに出力する場合に指定します。ファイル名を絶対パスで指定します。-fオプションを指定した場合,htsmcli.propertiesファイルのoption.password2プロパティにはファイルへのパスが設定されます。-fオプションを省略した場合,htsmcli.propertiesファイルのoption.password2プロパティには,コード化されたパスワード文字列が設定されます。
- help
- htsmaccountコマンドのヘルプを表示します。
htsmaccountコマンドを実行すると,パスワードの入力を促すメッセージが表示されます。パスワードを2回入力すると,パスワードがコード化されてhtsmcli.propertiesファイルのoption.password2プロパティに自動的に設定されます。
htsmaccountコマンドの実行時に,htsmcli.propertiesファイルのoption.passwordプロパティまたはoption.password2プロパティがすでに設定されている場合,まず,設定済みのパスワードを入力してください。入力した文字列が設定済みのパスワードと一致した場合は,コード化したいパスワードの入力を促すメッセージが表示されます。パスワードがコード化されると,既存のプロパティは削除され,新しいoption.password2プロパティが設定されます。
コマンド実行後は,CLIのコマンド実行時にパスワードの指定を省略できます。htsmaccountコマンドを実行したら,CLIのセットアップ終了後に,実際にGetStorageDomainsコマンドを実行して,正しくパスワードが設定されていることを確認してください。
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