6.3.3 バッチファイルでコマンドをまとめて処理するためのパラメーターの条件

バッチファイル内の複数のコマンドを1つにまとめて処理するためには,連続するコマンド行のパラメーターの値や組み合わせに次の条件があります。必要な条件を満たす場合に,複数のコマンドがまとめて実行されます。

パラメーターの指定条件を,コマンドごとに以降の表に示します。「指定条件」の列の「条件-n」は,上記で説明している条件に対応しています。

表6-1 AddExternalArrayGroupコマンドのパラメーターの指定条件

指定条件パラメーター注意事項
条件-1luoption
model
numoflus
serialnum
--
制約なしcachemode
capacity
capacitytype
clprnumber
devnum
emulation
externalgrpnum
externallun
externalwwn
inflowcontrol
pathgroupid
portname
1つのバッチファイルにパラメーターdevnumを指定したコマンド行と省略した行を混在させる場合,パラメーターを指定したコマンド行を先に記述してください。このパラメーターを省略した場合,自動で値が設定されます。このため,パラメーターを省略した行が先に記述されていると,パラメーターを指定したコマンド行を実行するときに指定した値がすでに使用されている旨のエラーが発生するおそれがあります。

表6-2 AddHostStorageDomainコマンドのパラメーターの指定条件

指定条件パラメーター注意事項
条件-1model
serialnum
--
条件-2port
portname
--
制約なしadditionalparameter
alternatepath
domain
domainiscsiname
domaintype
failover
hostmode
hostmode2
hostmodeoption
middleware
name
nickname
platform
1つのバッチファイルにパラメーターdomainまたはnicknameを指定したコマンド行と省略した行を混在させる場合,パラメーターを指定したコマンド行を先に記述してください。これらのパラメーターを省略した場合,自動で値が設定されます。このため,パラメーターを省略した行が先に記述されていると,パラメーターを指定したコマンド行を実行するときに指定した値がすでに使用されている旨のエラーが発生するおそれがあります。

表6-3 AddLogicalUnitコマンドのパラメーターの指定条件

指定条件パラメーター注意事項
条件-1format
model
serialnum
--
条件-2arraygroupname
chassis
groupnum
パラメーターarraygroupnamechassis,およびgroupnumで指定したパリティグループのエミュレーションタイプが,OPEN-V以外の場合は,バッチ機能の実行中にエラーとなり,処理が中断されます。指定するパリティグループのエミュレーションタイプを確認してから,バッチ機能を実行してください。
条件-3emulation
model
  • パラメーターemulationで指定する値がOPEN-Vの場合,またはパラメーターの指定を省略した場合に,まとめて実行できます。
  • パラメーターmodelはVirtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,およびHUS VMに対応する値を指定した場合に,まとめて実行できます。
条件-4creationoption
fsindex
numoflus
--
制約なしcapacity
capacitytype
clprNumber
defaultportcontrollername
defportcntl
devnum
lusubinfo
stripeSizeInKB
1つのバッチファイルにパラメーターdevnumを指定したコマンド行と省略した行を混在させる場合,パラメーターを指定したコマンド行を先に記述してください。このパラメーターを省略した場合,自動で値が設定されます。このため,パラメーターを省略した行が先に記述されていると,パラメーターを指定したコマンド行を実行するときに指定した値がすでに使用されている旨のエラーが発生するおそれがあります。

表6-4 AddLunコマンドのパラメーターの指定条件

指定条件パラメーター
条件-1model
serialnum
条件-2devnum
domain
domainnickname
lusedevnums
port
portname
制約なしlun
name
scsi

表6-5 AddLUSEコマンドのパラメーターの指定条件

指定条件パラメーター
条件-1luseoption
model
serialnum
制約なしdevnums

表6-6 AddVirtualVolumeコマンドのパラメーターの指定条件

指定条件パラメーター注意事項
条件-1capacitytype
creationoption
model
serialnum
--
条件-2clprNumber
poolid
--
条件-4groupoption
numoflus
--
制約なしarraygroupname
capacity
devnum
threshold
1つのバッチファイルにパラメーターarraygroupnameまたはdevnumを指定したコマンド行と省略した行を混在させる場合,パラメーターを指定したコマンド行を先に記述してください。これらパラメーターを省略した場合,自動で値が設定されます。このため,パラメーターを省略した行が先に記述されていると,パラメーターを指定したコマンド行を実行するときに指定した値がすでに使用されている旨のエラーが発生するおそれがあります。

表6-7 AddVLDEVToVRPUコマンドのパラメーターの指定条件

指定条件パラメーター注意事項
条件-1model
overwrite
serialnum
vrpuid
--
制約なしdevnum
vcvs
vdevnum
vemulation
vluse
vssid
1つのバッチファイルにパラメーターvdevnumまたはvssidを指定したコマンド行と省略した行を混在させる場合,パラメーターを指定したコマンド行を先に記述してください。これらのパラメーターを省略した場合,自動で値が設定されます。このため,パラメーターを省略した行が先に記述されていると,パラメーターを指定したコマンド行を実行するときに指定した値がすでに使用されている旨のエラーが発生するおそれがあります。

表6-8 AddWWNForHostStorageDomainコマンドのパラメーターの指定条件

指定条件パラメーター
条件-1model
serialnum
条件-2port
portname
制約なしdomain
domainnickname
wwn
wwnnickname

表6-9 DeleteHostStorageDomainコマンドのパラメーターの指定条件

指定条件パラメーター
条件-1deletionoption
model
serialnum
条件-2domain
domainnickname
port
portname

表6-10 DeleteLunコマンドのパラメーターの指定条件

指定条件パラメーター
条件-1deletionoption
model
serialnum
条件-2port
portname
制約なしdevnum
domain
domainnickname

表6-11 DeleteLUSEコマンドのパラメーターの指定条件

指定条件パラメーター
条件-1model
serialnum
制約なしdevnum

表6-12 DeleteVLDEVFromVRPUコマンドのパラメーターの指定条件

指定条件パラメーター
条件-1model
serialnum
vrpuid
制約なしdevnum

表6-13 ModifyVirtualVolumeコマンドのパラメーターの指定条件

指定条件パラメーター注意事項
条件-1assign
model
modificationoption
serialnum
--
制約なしcapacity
clprNumber
devnums
poolid
threshold
tieringpolicy
tierrelocation
パラメーターdevnumsには,DPボリュームのデバイス番号を複数指定できます。ただし,5個以上指定したい場合,複数のコマンド行に分けて記述してください。1つのコマンド行にDPボリュームのデバイス番号を5個以上指定してバッチ機能を実行した場合,KAIC90084-Eのエラーメッセージでレスポンスの値が「413 Request Entity Too Large」のエラーが発生するおそれがあります。