4.1.13 AddVLDEVToVRPU

AddVLDEVToVRPUコマンドは,仮想IDを用いたデータ移行用のリソースグループに対してLDEVを追加し,LDEVの仮想情報を登録します。また,すでに仮想IDを用いたデータ移行用のリソースグループに登録されているLDEVの仮想情報を更新します。

重要
  • このコマンドは,Virtual Storage Platform(マイクロコードのバージョンが70-05-04-XX/XX以降)およびHUS VM(マイクロコードのバージョンが73-02-01-XX/XX以降)でだけ使用できます。
  • 複数のLDEVを追加する場合は,バッチ機能を使用してください。バッチ機能については「6. バッチ機能」を参照してください。

仮想情報の登録および更新ができるLDEVの条件を次に示します。

書式

HiCommandCLI [URL] AddVLDEVToVRPU [オプション]
model=モデル serialnum=シリアル番号
vrpuid=仮想IDを用いたデータ移行に使用しているリソースグループのID
devnum=LDEVのデバイス番号 [vdevnum=LDEVの仮想デバイス番号]
[vemulation=LDEVの仮想エミュレーションタイプ] [vssid=LDEVの仮想SSID]
[vluse=LDEVの仮想LUSEの要素数] [vcvs={0|1}] [overwrite={true|false}]

パラメーター

表4-16 AddVLDEVToVRPUコマンドのパラメーター

パラメーター名指定のレベル説明
serialnum必須ストレージシステムのシリアル番号
model必須ストレージシステムのモデル
vrpuid必須仮想IDを用いたデータ移行に使用しているリソースグループのID
LDEVを追加するリソースグループまたは仮想情報を更新するLDEVが所属するリソースグループのIDを指定します。
devnum必須LDEVのデバイス番号
10進数,またはコロンで区切った16進数「ww:xx:yy」で指定します。wwはLDKC番号,xxはCU番号,yyはLDEV番号です。ここで,wwは省略できます。wwを省略した場合,LDKC番号は0と見なされます。
実行結果は10進数で出力されます。
vdevnum任意LDEVの仮想デバイス番号
10進数,またはコロンで区切った16進数「ww:xx:yy」で指定します。wwはLDKC番号,xxはCU番号,yyはLDEV番号です。ここで,wwは省略できます。wwを省略した場合,LDKC番号は0と見なされます。
実行結果は10進数で出力されます。
省略した場合,仮想IDを用いたデータ移行用のリソースグループの中で未使用の仮想デバイス番号が割り当てられます。
vemulation任意LDEVの仮想エミュレーションタイプ
指定できるエミュレーションタイプを次に示します。
  • OPEN-3
  • OPEN-8
  • OPEN-9
  • OPEN-E
  • OPEN-K
  • OPEN-L
  • OPEN-V
省略した場合,OPEN-Vが指定されたと見なされます。
vssid任意LDEVの仮想SSID
LDEVの仮想SSIDを465533までの整数値で指定します。
省略した場合,仮想IDを用いたデータ移行用のリソースグループの中でSSIDが自動的に割り当てられます。
vluse任意LDEVの仮想LUSEの要素数
指定できる値を次に示します。
  • 0:LUSEボリュームではない
  • 236: LUSEボリュームである(構成ボリュームの個数)
省略した場合,0が指定されたと見なされます。
vcvs任意LDEVの仮想CVS
LDEVに仮想CVSを設定するかどうかを指定します。
  • 0:CVSではない(LDEVの容量が標準サイズ)
  • 1:CVSである(LDEVの容量がカスタムサイズ)
省略した場合,1が指定されたと見なされます。
overwrite任意指定されたdevnumがすでに仮想IDを用いたデータ移行用のリソースグループに登録されていた場合に,LDEVの仮想情報を更新(上書き)するかどうかを指定します。
  • true:上書きする
  • false:上書きしない
省略した場合,falseが指定されたと見なされます。

事前に取得するパラメーター値

serialnumおよびmodel
GetStorageArrayコマンドの実行結果から取得してください。実行結果のarrayType値またはdisplayArrayType値をパラメーターmodelに指定してください。serialNumber値をパラメーターserialnumに指定してください。
vrpuid
GetStorageArray (subtarget=VResourcePartitionUnit)コマンドの実行結果から取得してください。このコマンドを実行するときには,パラメーターmodelとパラメーターserialnumだけを指定し,パラメーターsubtargetにはVResourcePartitionUnitを指定してください。実行結果では,An instance of VResourcePartitionUnitの下に必要なresourcePartitionUnitID値が表示されます。このresourcePartitionUnitID値をパラメーターvrpuidの値として指定してください。
devnum
GetStorageArray (subtarget=LDEV)コマンドの実行結果から取得してください。このコマンドを実行するときには,パラメーターmodelとパラメーターserialnumだけを指定し,パラメーターsubtargetにはLDEVを指定してください。実行結果では,An instance of LDEVの下に必要なdevNum値が表示されます。このdevNum値をパラメーターdevnumとして指定してください。

コマンド実行例

この例では,指定したストレージシステム(モデル:VSP,シリアル番号:53038)の仮想IDを用いたデータ移行用のリソースグループ(ID:2)にLDEV(デバイス番号:11)を追加します。また,LDEVの仮想情報も登録します。

HiCommandCLI AddVLDEVToVRPU -o "D:¥logs¥AddVLDEVToVRPU.log" "model=VSP" "serialnum=53038" "vrpuid=2" "devnum=11" "vdevnum=201" "vemulation=OPEN-V" "vssid=10" "vluse=0" "vcvs=0" "overwrite=false"

コマンド実行結果

RESPONSE:
An instance of StorageArray
 .
 .(Attributes of StorageArray are omitted here)
 .
 List of 1 VResourcePartitionUnit elements:
   An instance of VResourcePartitionUnit
    .
    .(Attributes of VResourcePartitionUnit are omitted here)
    .
     List of 1 VLDEV elements:
       An instance of VLDEV
         objectID=VLDEV.R700.53038.2.11
         resourcePartitionUnitID=2
         devNum=11
         vArrayFamily=R600
         vSerialNumber=10007
         vDevNum=201
         vEmulation=OPEN-V
         vSSID=10
         vLUSE=0
         vCVS=0