5.39 StorageArrayインスタンス

StorageArrayインスタンスが出力されるコマンド

重要
SMI-S enabledストレージシステムの場合,属性objectIDnameserialNumberarrayFamilyarrayTypecapacityInGBcapacityInKB,およびstatusOfDBInconsistencyに有効な情報が出力されます。

表5-39 StorageArrayインスタンスの属性

属性説明
objectIDストレージシステムのオブジェクトID
nameストレージシステムの名前
登録されている場合に出力されます。
descriptionストレージシステムの説明
serialNumberストレージシステムのシリアル番号
arrayFamilyストレージシステムのファミリー
arrayTypeストレージシステムのタイプ
microcodeVersionSVPマイクロコードのバージョン
Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,Hitachi USP,SANRISE9900V,またはHUS VMの場合に出力されます。
agentVersionSNMPエージェントのバージョン
Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,Hitachi USP,SANRISE9900V,またはHUS VMの場合に出力されます。
productName製品名
controllerVersionコントローラー(Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,Hitachi USP,SANRISE9900V,またはHUS VMの場合はDKC)のマイクロコードバージョン
numberOfControllersストレージシステムのコントローラー数
capacityInGB※1互換のための属性です。
説明は,「表5-40 StorageArrayインスタンスの属性(互換維持のための属性)」を参照してください。
cacheInMBキャッシュサイズ(MB)
sharedMemoryInMB互換のための属性です。
説明は,「表5-40 StorageArrayインスタンスの属性(互換維持のための属性)」を参照してください。
numberOfSpareDrivesスペアドライブの数
Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,Hitachi USP,SANRISE9900V,HUS VM,またはSMI-S enabledストレージシステムの場合は,-1が出力されます。
freeCapacityInGB※1互換のための属性です。
説明は,「表5-40 StorageArrayインスタンスの属性(互換維持のための属性)」を参照してください。
allocatedCapacityInGB※1
hihsmCapacityInGB※1
onDemandCapacityInGB※1
totalFreeSpaceInGB※1
largestFreeSpaceInGB※1
capacityInKB次の容量の合計値(KB)です。
  • パスが割り当てられていない論理ユニットの総容量(freeCapacityInKB
  • パスが割り当てられている論理ユニットの総容量(allocatedCapacityInKB
  • Volume Migration用に予約されている論理ユニットの総容量(hihsmCapacityInKB
  • オンデマンドで拡張されているLDEVの総容量(onDemandCapacityInKB
freeCapacityInKBパスが割り当てられていない論理ユニットの総容量(KB)
allocatedCapacityInKBパスが割り当てられている論理ユニットの総容量(KB)
hihsmCapacityInKBVolume Migration用に予約された論理ユニットの総容量(KB)
onDemandCapacityInKBオンデマンドで拡張されたLDEVの総容量(KB)
totalFreeSpaceInKB互換のための属性です。
説明は,「表5-40 StorageArrayインスタンスの属性(互換維持のための属性)」を参照してください。
largestFreeSpaceInKB
multipathSupport
securityStatusストレージシステムのセキュリティ状態
  • -1:不明
  • 0:セキュリティなし
  • 2:LUN Management
sequenceNumberストレージシステムの認識ID
ストレージシステムのシリアル番号,またはその一部が出力されます。
displayArrayFamilyストレージシステムのファミリーの表示名
displayArrayTypeストレージシステムのタイプの表示名
numberOfLUs論理ユニットの数
numberOfAllocatedLUsパスが割り当てられた論理ユニットの数
numberOfUnallocatedLUsDevice Managerでパスを割り当てできる論理ユニットのうち,パスが割り当てられていない論理ユニットの数
slprStatusストレージシステムのSLPR状態
  • -1:なし
  • 0:このストレージシステムにはすべてのリソースがある
  • 1:このストレージシステムにはSLPRによって分割されたリソースの一部分がある
Universal Storage Platform V/VMおよびHitachi USP以外の場合,-1が出力されます。
openTotalCapacity次の容量の合計値(KB)です。
  • オープンボリュームで,パスが割り当てられている論理ユニットの総容量(openAllocatedCapacity
  • オープンボリュームで,パスが割り当てられていない論理ユニットの総容量(openFreeCapacity
  • オープンボリュームで,Volume Migration用に予約されている論理ユニットの総容量(openHiHsmCapacity
  • オープンボリュームで,オンデマンドで拡張されている論理ユニットの総容量(openOnDemandCapacity
openAllocatedCapacityオープンボリュームで,パスが割り当てられている論理ユニットの総容量(KB)
pathtrueであるLogicalUnitインスタンスのcapacityInKBの合計値です。
openFreeCapacityオープンボリュームで,パスが割り当てられていない論理ユニットの総容量(KB)
pathfalseであるLogicalUnitインスタンスのcapacityInKBの合計値です。
openHiHsmCapacityオープンボリュームで,Volume Migration用に予約された論理ユニットの総容量(KB)
次の条件をすべて満たすLDEVインスタンスのsizeInKBの合計値です。
  • volumeKind3
  • devTypeHiHSMReserved
openOnDemandCapacityオープンボリュームで,オンデマンドで拡張された論理ユニットの総容量(KB)
次の条件をすべて満たすLDEVインスタンスのsizeInKBの合計値です。
  • volumeKind3
  • devTypeOnDemandDevice
imTotalCapacity中間ボリュームの論理ユニットの総容量(KB)
imAllocatedCapacity中間ボリュームで,パスが割り当てられている論理ユニットの総容量(KB)
次の条件をすべて満たすLDEVインスタンスのsizeInKBの合計値です。
  • volumeKind2
  • pathtrue
imFreeCapacity互換のための属性です。
説明は,「表5-40 StorageArrayインスタンスの属性(互換維持のための属性)」を参照してください。
imHiHsmCapacity中間ボリュームで,Volume Migration用に予約された論理ユニットの総容量(KB)
次の条件をすべて満たすLDEVインスタンスのsizeInKBの合計値です。
  • volumeKind2
  • devTypeHiHSMReserved
imOnDemandCapacity互換のための属性です。
説明は,「表5-40 StorageArrayインスタンスの属性(互換維持のための属性)」を参照してください。
mfTotalCapacityメインフレームボリュームの論理デバイスの総容量(KB)
volumeKind1であるLDEVインスタンスのsizeInKBの合計値です。
mfHiHsmCapacityメインフレームボリュームで,Volume Migration用に予約された論理デバイスの総容量(KB)
次の条件をすべて満たすLDEVインスタンスのsizeInKBの合計値です。
  • volumeKind1
  • devTypeHiHSMReserved
mfOnDemandCapacity互換のための属性です。
説明は,「表5-40 StorageArrayインスタンスの属性(互換維持のための属性)」を参照してください。
mfAllocatedCapacity
mfUnallocatedCapacity
numberOfOpenAllocatedLUsオープンボリュームで,パスが割り当てられている論理ユニットの数
numberOfOpenUnallocatedLUsオープンボリュームで,次の条件を満たす論理ユニットの数
  • パスが割り当てられていない
  • Device Managerでパスを割り当てられる
numberOfImAllocatedLUs中間ボリュームで,パスが割り当てられている論理ユニットの数
numberOfImUnallocatedLUs中間ボリュームで,次の条件を満たす論理ユニットの数
  • パスが割り当てられていない
  • Device Managerでパスを割り当てられる
numberOfMfLDEVsメインフレームボリュームの論理デバイスの数
numberOfAllocatedMfLDEVsメインフレームボリュームで,パスが割り当てられている論理デバイスの数
numberOfUnallocatedMfLDEVsメインフレームボリュームで,パスが割り当てられていない論理デバイスの数
productCodeストレージシステムの製品コード
lastRefreshed最後にストレージシステムをリフレッシュした時刻
1970年1月1日00:00:00(世界標準時)から経過した秒数で表します。
autoFormatLU論理ユニットをフォーマットしないで作成できるかどうかを示します。
Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,Hitachi USP,またはHUS VMの場合,次の値が出力されます。
  • -1:不明
  • 0:論理ユニットの作成時に,論理ユニットをフォーマットするかどうかを選択できる
  • 1:論理ユニットの作成時に,論理ユニットは自動的にフォーマットされる
そのほかのストレージシステムの場合,-1が出力されます。
statusOfDBInconsistency対象となるストレージシステムについて,Device Managerのデータベースの整合性が取れているかどうかを示します。
  • 0:Device Managerのデータベースの整合性が取れていることを示します。
  • 1:データベースが更新中であることを示します。データベースの更新が終わったあと,GetStorageArrayコマンドを実行してください。
  • 2:Device Managerのデータベースが不整合であることを示します。AddStorageArrayコマンドを実行して,ストレージシステムの構成情報を最新の状態に更新したあと,GetStorageArrayコマンドを実行してください。
  • 3または4:データベースがバックグラウンドで更新中であることを示します。これらの値は,SMI-S enabledストレージシステムの場合だけ出力されます。これらの値が出力されたときは,GetStorageArrayコマンドで情報を取得できます。
configUpdateStatus対象となるストレージシステムについて,Device Managerのデータベース内の構成情報が実際の構成情報と一致しているかどうかを示します。
Virtual Storage Platform,60-04-10-XX/XX以降のUniversal Storage Platform V/VM,およびHUS VMの場合,次の値が出力されます。
  • 0:一致していることを示します。
  • 1:一致していないことを示します。AddStorageArrayコマンドでストレージシステムの構成情報を更新してください。
そのほかのストレージシステムの場合は,-1が出力されます。
openAllocatedActualCapacityオープンボリュームおよび中間ボリュームで,次の条件を満たす論理ユニットの総容量(KB)
  • パスが割り当てられている
  • 物理容量を持つ実ボリュームである
次の条件をすべて満たすLDEVインスタンスのsizeInKBの合計値です。
  • dpType0以外
  • pathtrue
  • LDEVに関連づくLogicalUnitインスタンスのquickShadowVolumeTypeV-VOL以外
openUnallocatedCapacityオープンボリュームおよび中間ボリュームで,次の条件を満たす論理ユニットの総容量(KB)
  • パスが割り当てられていない
  • Device Managerでパスを割り当てられる
次の条件をすべて満たすLDEVインスタンスのsizeInKBの合計値です。
  • volumeKind2または3
  • pathfalse
  • ストレージシステムの機能で予約ボリューム※2として使用されていない
openUnallocatedActualCapacityオープンボリュームおよび中間ボリュームで,次の条件を満たす論理ユニットの総容量(KB)
  • パスが割り当てられていない
  • Device Managerでパスを割り当てられる
  • 物理容量を持つ実ボリュームである
次の条件をすべて満たすLDEVインスタンスのsizeInKBの合計値です。
  • dpType0以外
  • pathfalse
  • volumeKind2または3
  • LDEVに関連づくLogicalUnitインスタンスのquickShadowVolumeTypeV-VOL以外
  • ストレージシステムの機能で予約ボリューム※2として使用されていない
openReservedCapacityオープンボリュームおよび中間ボリュームで,次の条件を満たす論理ユニットの総容量(KB)
  • パスが割り当てられていない
  • Device Managerでパスを割り当てられない
次の条件をすべて満たすLDEVインスタンスのsizeInKBの合計値です。
  • volumeKind2または3
  • pathfalse
  • ストレージシステムの機能で予約ボリューム※2として使用されている
openReservedActualCapacityオープンボリュームおよび中間ボリュームで,次の条件を満たす論理ユニットの総容量(KB)
  • パスが割り当てられていない
  • Device Managerでパスを割り当てられない
  • 物理容量を持つ実ボリュームである
次の条件をすべて満たすLDEVインスタンスのsizeInKBの合計値です。
  • dpType0以外
  • pathfalse
  • volumeKind2または3
  • LDEVに関連づくLogicalUnitインスタンスのquickShadowVolumeTypeV-VOL以外
  • ストレージシステムの機能で予約ボリューム※2として使用されている
numberOfReservedLUsオープンボリュームおよび中間ボリュームで,次の条件を満たす論理ユニットの数
  • パスが割り当てられていない
  • Device Managerでパスを割り当てられない
numberOfOpenReservedLUsオープンボリュームで,次の条件を満たす論理ユニットの数
  • パスが割り当てられていない
  • Device Managerでパスを割り当てられない
numberOfImReservedLUs中間ボリュームで,次の条件を満たす論理ユニットの数
  • パスが割り当てられていない
  • Device Managerでパスを割り当てられない
distributedModeDistributedモード
TrueCopy Modular Distributed構成でのストレージシステムの役割を示します。
HUS100またはHitachi AMS2000の場合,次の値が出力されます。
  • -1:TrueCopy Modular Distributed機能が無効
  • 0:Edge
  • 1:Hub
そのほかのストレージシステムの場合,-1が出力されます。
hardwareRevisionハードウェアレビジョン
HUS100,Hitachi AMS2000,またはHitachi SMSの場合に出力されます。
clprNumberストレージシステムのCLPR番号のリスト
ストレージシステムのすべてのCLPR番号がセミコロン(;)で区切って出力されます。
注※1
xxxInKBを1,024×1,024で割り,小数点以下を切り捨てた値です。
注※2
予約ボリュームとは,次のどれかの条件に該当するボリュームを指します。
  • LDEVインスタンスのdpType1(DPプールボリューム)
  • LDEVインスタンスのsystemDisk1(システムドライブとして使用されているボリューム)
  • LDEVインスタンスのdevTypeHiHSMReservedまたはOnDemandDevice(Volume Migrationで予約されているボリューム,またはオンデマンドで使用されているボリューム)
  • LDEVに関連づくLogicalUnitインスタンスのquickShadowVolumeTypePOOL(QuickShadow,Copy-on-Write Snapshot,またはThin Imageのプールボリューム)
  • LDEVに関連づくLogicalUnitインスタンスのuniversalReplicatorVolumeTypeJNL-VOLまたはMF-JNL(Universal Replicatorのジャーナルボリューム)
  • LDEVに関連づくLogicalUnitインスタンスのdifferentialManagementtrue(差分管理で使用されているボリューム)

表5-40 StorageArrayインスタンスの属性(互換維持のための属性)

属性説明
capacityInGB次の容量の合計値(GB)です。
  • パスが割り当てられていない論理ユニットの総容量
  • パスが割り当てられている論理ユニットの総容量
  • Volume Migration用に予約されている論理ユニットの総容量
  • オンデマンドで拡張されているLDEVの総容量
sharedMemoryInMB共有メモリーのサイズ(MB)
現在,すべてのストレージシステムで無効な情報です(-1と出力されます)。
freeCapacityInGBパスが割り当てられていない論理ユニットの総容量(GB)
allocatedCapacityInGBパスが割り当てられている論理ユニットの総容量(GB)
hihsmCapacityInGBVolume Migration用に予約された論理ユニットの総容量(GB)
onDemandCapacityInGBオンデマンドで拡張されたLDEVの総容量(GB)
totalFreeSpaceInGB論理ユニットが作成できる領域(空き領域)の総容量(GB)
Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,Hitachi USP,またはHUS VMの場合は,外部ボリュームのパリティグループについても算出します。
largestFreeSpaceInGB論理ユニットが作成できる領域(空き領域)の最大容量(GB)
Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,Hitachi USP,またはHUS VMの場合は,外部ボリュームのパリティグループについても算出します。
totalFreeSpaceInKB論理ユニットが作成できる領域(空き領域)の総容量(KB)
Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,Hitachi USP,またはHUS VMの場合は,外部ボリュームのパリティグループについても算出します。
Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,Hitachi USP,またはHUS VMの場合:
type01であるArrayGroupインスタンスのtotalFreeSpaceの合計値です。
そのほかのストレージシステムの場合:
ArrayGroupインスタンスのtotalFreeSpaceの合算値です。
largestFreeSpaceInKB論理ユニットが作成できる領域(空き領域)の最大容量(KB)
Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,Hitachi USP,またはHUS VMの場合:
type01であるArrayGroupインスタンスのうち,最も大きな値のlargestFreeSpaceです。
そのほかのストレージシステムの場合:
ArrayGroupインスタンスのうち,最も大きな値のlargestFreeSpaceです。
multipathSupportパスのサポートオプション
  • SMI-S enabledストレージシステム以外のストレージシステムの場合:1
  • SMI-S enabledストレージシステムの場合:-1
imFreeCapacity中間ボリュームで,パスが割り当てられていない論理ユニットの総容量(KB)
次の条件をすべて満たすLDEVインスタンスのsizeInKBの合計値です。
  • volumeKind2
  • pathfalse
imOnDemandCapacity中間ボリュームで,オンデマンドで拡張された論理ユニットの総容量(KB)
次の条件をすべて満たすLDEVインスタンスのsizeInKBの合計値です。
  • volumeKind2
  • devTypeOnDemandDevice
mfOnDemandCapacityメインフレームボリュームで,オンデマンドで拡張された論理デバイスの総容量(KB)
次の条件をすべて満たすLDEVインスタンスのsizeInKBの合計値です。
  • volumeKind1
  • devTypeOnDemandDevice
mfAllocatedCapacityメインフレームボリュームで,パスが割り当てられている論理デバイスの総容量(KB)
現在,すべてのストレージシステムで無効な情報です(0と出力されます)。
mfUnallocatedCapacityメインフレームボリュームで,パスが割り当てられていない論理デバイスの総容量(KB)
現在,すべてのストレージシステムで無効な情報です(0と出力されます)。
注※
xxxInKBを1,024×1,024で割り,小数点以下を切り捨てた値です。

StorageArrayインスタンスには,容量に関する属性が含まれます。各属性の主な関係を次の図に示します。

図5-1 属性の関係(ストレージシステム全体のボリューム容量)

[図]

図5-2 属性の関係(物理ボリュームおよび仮想ボリュームの容量)

[図]

図5-3 属性の関係(ボリュームの容量)

[図]