Device Manager CLIコマンドを実行する場合,LUNまたはホストストレージドメインを追加するときの注意事項や,ホスト名およびストレージシステム名で使用できる文字などの注意事項があります。
また,特定のストレージシステムを使用している場合は,パラメーターの指定や実行結果の表示がストレージシステム名と異なるため注意が必要です。
表3-20 コマンド実行時の注意事項
項目 | 説明 |
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LUNまたはホストストレージドメインの追加について | LUNまたはホストストレージドメインを追加する場合,ホストからその対象のポートへのI/Oが停止していることを確認してください。 LUNまたはホストストレージドメインを追加すると,その対象のポートのLUNセキュリティが自動的に有効になります。そのため,コマンドを実行したときに,ホストから追加対象のポートへI/O中の場合,I/Oが異常終了することがあります。
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LUNまたはホストストレージドメインに対するセキュリティの設定について | LUNまたはホストストレージドメインに対してセキュリティを設定する場合,ホストからその対象ポート上のLUへのI/Oが停止していることを確認してください。 LUNまたはホストストレージドメインに対してセキュリティを設定すると,その対象ポートのLUNセキュリティが自動的に有効になります。そのため,コマンドを実行したときに,ホストからその対象ポート上のLUへI/O中の場合,I/Oが異常終了することがあります。
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ホスト名で使用できる文字について | GUIと併用する場合,ホスト名に使用できる文字は次のとおりです。 A~Z a~z 0~9 - _ . @ スペースも使用できますが,スペースだけの使用はできません。 このほかの文字を使用すると,GUIから操作ができなくなることがあります。
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URLLinkの使用について | GUIと併用する場合,GUIが提供しているほかのWebプログラムの起動ができなくなることがあります。専門知識のあるシステム管理者だけが使用するようにしてください。
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ストレージ分割管理機能の使用について(Hitachi USPの場合) | ストレージ分割機能を使用している場合,LUSEボリューム,パス,コピーぺア(ShadowImage)を作成するときは,同じSLPRを指定してください。異なるSLPRを指定した場合,分割ストレージ管理者が作成したリソースを管理できなくなります。
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アカウントロックについて | Hitachi Command Suite共通コンポーネントで,ユーザーアカウントのロック機能が設定されている場合,ログインを特定の回数失敗すると,ユーザーアカウントがロックされます。そのため,複数のCLIコマンドを一括実行するように,コマンドを連続して実行する場合は,オプションやプロパティに正しいパスワードが設定されていることを事前に確認してください。
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出力項目の属性値(-1)について | 属性値に-1が出力された場合,次の要因が考えられます。
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ストレージシステムに,BR1650 シリーズ,BR1600 シリーズ,BR150,BR50,およびHitachi TMS を使用している場合,ストレージシステムをパラメーター値として指定するときの指定値や実行結果の表示名が異なります。
パラメーターの指定および実行結果の表示が異なるストレージシステムの一覧を次の表に示します。
表3-21 指定および表示が異なるストレージシステム
ストレージシステム | 説明 |
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BR1650シリーズ | 次に示すストレージシステムとしてパラメーターを指定します。また,コマンドの実行結果は次に示すストレージシステムとして表示されます。
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BR1600シリーズ | 次に示すストレージシステムとしてパラメーターを指定します。また,コマンドの実行結果は次に示すストレージシステムとして表示されます。
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BR150 | ストレージシステムのパラメーターはHitachi AMS 200として指定します。また,コマンドの実行結果はHitachi AMS 200として表示されます。
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BR50 | ストレージシステムのパラメーターはHitachi WMS 100として指定します。また,コマンドの実行結果はHitachi WMS 100として表示されます。
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Hitachi TMS | ストレージシステムのパラメーターはHitachi AMS 1000として指定します。また,コマンドの実行結果はHitachi AMS 1000として表示されます。
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