Hitachi Command Suite Software CLI リファレンスガイド
ModifyReplicationコマンドは,コピーペアの状態を変更します。
- 重要
- このコマンドは,Hitachi SMSでは使用できません。
- HORCM構成ファイルに定義されたThin Imageのコピーペアに対する操作はできません。
- Thin Imageの場合,Device Manager CLIでは,コンシステンシーグループに対する操作はできません。
- Power Savingを有効にしているHUS100またはHitachi AMS2000/AMS/WMSでコピーペアを変更する場合,スピンダウン状態のパリティグループに属するLUを選択すると,コピーペアの変更が失敗することがあります。コピーペアを変更する場合は,操作対象のLUが属するパリティグループを,スピンアップ状態にしてから実行してください。パリティグループの状態を確認する場合,パリティグループをスピンアップ状態にする場合は,Storage Navigator ModularまたはStorage Navigator Modular 2を使用してください。
- コピーグループの特定のコピーペアを操作するには,パラメーターpvolserialnum,pvoldevnum,svolserialnum(もしくはsvolsequencenum),およびsvoldevnumをすべて指定する必要があります。これらすべてのパラメーターを省略した場合,コピーグループ内のすべてのコピーペアが変更されます。
- Thin Imageの場合,次の注意が必要です。
hostidまたはhostnameは必ず指定する必要があります。
スナップショットグループから特定のコピーペアを操作するには,パラメーターpvolarraytype,pvolserialnum,pvoldevnum,svolserialnum,svoldevnum,およびsnapshotgroupid(もしくはsnapshotgroupname)を指定する必要があります。
スナップショットグループ内のすべてのコピーペアを操作するには,パラメーターpvolarraytype,pvolserialnum,およびsnapshotgroupid(もしくはsnapshotgroupname)を指定する必要があります。表4-107 ModifyReplicationコマンドのパラメーター
パラメーター名 指定のレベル 説明 replicationgroupid 任意 コピーグループの番号
Thin Imageの場合は指定する必要はありません。operation 必須 次のどれかの値を指定します。 QuickShadow,Copy-on-Write Snapshot,またはThin Imageのコピーペアを再同期した場合,コピーペアは再同期後に分割されます。そのため,ペアボリュームの状態はPAIRになったあとPSUSになります。
- split:コピーペアを分割します。
- resync:コピーペアをP-VOLからS-VOLに再同期します。
- restore:コピーペアをS-VOLからP-VOLに再同期します。
pvolarraytype 任意 P-VOLを含むストレージシステムのモデル
Thin Imageの場合には必ず指定してください。Thin Image以外の場合は指定する必要はありません。pvolserialnum 任意 P-VOLを含むストレージシステムのシリアル番号
Thin Imageの場合には必ず指定してください。pvoldevnum 任意 P-VOLのデバイス番号 実行結果は10進数で出力されます。
- Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,およびHUS VMの場合:
- 10進数,またはコロンで区切った16進数「ww:xx:yy」で指定します。wwはLDKC番号,xxはCU番号,yyはLDEV番号です。ここで,wwは省略できます。wwを省略した場合,LDKC番号は0と見なされます。
- Hitachi USPおよびSANRISE9900Vの場合:
- 10進数,またはコロンで区切った16進数「xx:yy」で指定します。xxはCU番号,yyはLDEV番号です。
- そのほかのストレージシステムの場合:
- 10進数で指定します。
svolserialnum 任意 S-VOLを含むストレージシステムのシリアル番号
SANRISE9500VのTrueCopyには指定する必要はありません。
このパラメーターを指定する場合,パラメーターsvolsequencenumは指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。svolsequencenum 任意 S-VOLを含むストレージシステムのシーケンス番号
SANRISE9500VのTrueCopyには必ず指定してください。
このパラメーターを指定する場合,パラメーターsvolserialnumは指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。svoldevnum 任意 S-VOLのデバイス番号 実行結果は10進数で出力されます。
- Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,およびHUS VMの場合:
- 10進数,またはコロンで区切った16進数「ww:xx:yy」で指定します。wwはLDKC番号,xxはCU番号,yyはLDEV番号です。ここで,wwは省略できます。wwを省略した場合,LDKC番号は0と見なされます。
- Hitachi USPおよびSANRISE9900Vの場合:
- 10進数,またはコロンで区切った16進数「xx:yy」で指定します。xxはCU番号,yyはLDEV番号です。
- そのほかのストレージシステムの場合:
- 10進数で指定します。
copytracksize 任意 コピーペース
指定できる値は1~15までの整数です。
特定のコピーペアのコピーペースを変更する場合は,パラメーターpvolserialnum,pvoldevnum,svolserialnum,svoldevnumも指定してください。すべてのコピーペアのコピーペースを一括で変更する場合は,これらのパラメーターは省略してください。
operationパラメーターでsplitまたはresyncを指定した場合,このパラメーターは無視されます。
コピーペアで実行される操作のタイプがQuickShadow,Copy-on-Write Snapshot,Thin Image,またはUniversal Replicatorの場合,このパラメーターは無視されます。hostid 任意 操作対象ホストのID
このパラメーターは,Thin Imageの場合だけ指定できます。
hostidまたはhostnameのどちらか一方を指定してください。hostname 任意 操作対象ホストの名前
このパラメーターは,Thin Imageの場合だけ指定できます。
hostidまたはhostnameのどちらか一方を指定してください。パラメーターhostidを指定している場合,このパラメーターは無視されます。snapshotgroupid 任意 スナップショットグループのID
このパラメーターは,Thin Imageの場合だけ指定できます。
snapshotgroupidまたはsnapshotgroupnameのどちらか一方を指定してください。snapshotgroupname 任意 スナップショットグループ名
このパラメーターは,Thin Imageの場合だけ指定できます。
パラメーターsnapshotgroupidを指定している場合,このパラメーターは無視されます。
- replicationgroupid,pvolserialnum,pvoldevnum,svolserialnum,およびsvoldevnum
- GetHostコマンドの実行結果から取得してください。An instance of ReplicationGroupに表示されるreplicationGroupID値をパラメーターreplicationgroupidとして,An instance of ReplicationInfoに表示されるpvolSerialNumber値をパラメーターpvolserialnumとして指定してください。また,同様にpvolDevNum値をパラメーターdevnumとして,svolSerialNumber値をパラメーターsvolserialnumとして,svolDevNum値をパラメーターsvoldevnumとして指定してください。
- svolsequencenum
- S-VOLを含むストレージシステムについては,GetStorageArrayコマンドの実行結果から取得してください。An instance of StorageArrayに表示されるsequenceNumberの値をパラメーターsvolsequencenumとして指定してください。
- pvolarraytype
- GetHostコマンドの実行結果から取得してください。An instance of ReplicationInfoの下に表示されるpvolArrayTypeの値をパラメーターpvolarraytypeとして指定してください。
- hostid
- GetHostコマンドのパラメーターhostnameに,次のホスト名を指定して実行します。
- 通常構成でコピーペアを管理している場合
P-VOLを管理するRAID Manager(raidcomコマンド)がインストールされているホストを指定します。
GetHostコマンドの実行結果には,An instance of Hostの配下にhostID値が表示されます。hostIDを,パラメーターhostidの値として指定してください。- 一括管理構成でコピーペアを管理している場合
一括で管理しているホストを指定します。
GetHostコマンドの実行結果には,An instance of Hostの配下にhostID値が表示されます。hostIDを,パラメーターhostidの値として指定してください。
- snapshotgroupidおよびsnapshotgroupname
- GetStorageArray (subtarget=SnapshotGroup)コマンドの実行結果から取得してください。このコマンドを実行するときには,パラメーターmodelとパラメーターserialnumだけを指定し,パラメーターsubtargetにはSnapshotGroupを指定してください。スナップショットグループに関する情報を指定したストレージシステムから取得できます。実行結果では,groupID値とgroupName値がAn instance of SnapshotGroupの下に表示されます。このgroupIDの値をパラメーターsnapshotgroupidとして指定してください。同様にgroupNameの値をパラメーターsnapshotgroupnameとして指定してください。
この例では,コピーグループ(コピーグループ番号:12)に定義されているShadowImage用のコピーペアの状態である,サスペンド状態(split)を変更します。コピーペア(P-VOL)のプライマリー値は,ストレージシステム(シリアル番号:65010001)の論理デバイス(LDEV番号:20)です。副ボリュームは,ストレージシステム(シリアル番号:65010001)の論理デバイス(LDEV番号:21)です。
HiCommandCLI ModifyReplication -o "D:\logs\ModifyReplication.log" "replicationgroupid=12" "operation=split" "pvolserialnum=65010001" "pvoldevnum=20" "svolserialnum=65010001" "svoldevnum=21"RESPONSE: An instance of ReplicationGroup objectID=REPGROUP.12 replicationGroupID=12 groupName=HCMD_CG000d pvolHostID=1 pvolInstanceNumber=11 pvolPortNumber=50,000 pvolHORCMMONHostName=192.168.32.63 pvolHORCMINSTHostName=192.168.32.63 svolHostID=3 svolInstanceNumber=12 svolPortNumber=50,001 svolHORCMMONHostName=192.168.32.64 svolHORCMINSTHostName=192.168.32.64 replicationFunction=ShadowImage copyTrackSize=15 List of 1 ReplicationInfo elements: An instance of ReplicationInfo objectID=REPINFO.65010001.20.65010001.21 pvolSerialNumber=65010001 pairName=HCMD_CP0001 pvolArrayType=HDS9580V pvolDevNum=20 displayPvolDevNum=20 pvolObjectID=LU.HDS9580V.65010001.20 pvolPoolID=-1 svolSerialNumber=65010001 svolArrayType=HDS9580V svolDevNum=21 displaySvolDevNum=21 svolObjectID=LU.HDS9580V.65010001.21 svolPoolID=-1 replicationFunction=ShadowImage status=16 muNumber=0 copyTrackSize=15 splitTime=-1 remotePathGroupID=0 pvolMngAreaPoolID=-1 svolMngAreaPoolID=-1 snapshotGroupID=-1この例では,スナップショットグループ(スナップショットグループ番号:12)に定義されているThin Image用のコピーペアの状態である,サスペンド状態(split)を変更します。正ボリューム(P-VOL)は,ストレージシステム(モデル:VSP,シリアル番号:10001)の論理デバイス(LDEV番号:20)です。副ボリューム(S-VOL)は,ストレージシステム(モデル:VSP,シリアル番号:10001)の論理デバイス(LDEV番号:21)です。
HiCommandCLI ModifyReplication -o "D:\logs\ModifyReplication.log" "hostid=5" "operation=split" "pvolarraytype=VSP" "pvolserialnum=10001" "pvoldevnum=20" "svolserialnum=10001" "svoldevnum=21" "snapshotgroupid=12"RESPONSE: An instance of Host objectID=HOST.5 name=bs5205-2 hostID=5 ipAddress=10.197.76.123 ipv6Address=fec0:0:0:7076:b036:e7e8:bdd9:9e34%1 capacityInKB=408,103,872 hostType=-1 managedBy=2 osType=Windows statusOfDBUpdating=0 List of 1 SnapshotGroup elements: An instance of SnapshotGroup objectID=SNAPSHOTGROUP.R700.10001.12 arrayType=R700 serialNumber=10001 groupID=12 groupName=test12 replicationFunction=ThinImage ctGrp=NotCTG List of 1 ReplicationInfo elements: An instance of ReplicationInfo objectID=REPINFO.10001.20.10001.21 pvolSerialNumber=10001 pvolArrayType=R700 pvolDevNum=20 displayPvolDevNum=00:00:14 pvolPoolID=1 svolSerialNumber=10001 svolArrayType=R700 svolDevNum=21 displaySvolDevNum=00:00:15 svolPoolID=1 replicationFunction=ThinImage status=16 muNumber=6 copyTrackSize=-1 splitTime=-1 remotePathGroupID=-1 pvolMngAreaPoolID=-1 svolMngAreaPoolID=-1 snapshotGroupID=12
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