Hitachi Command Suite Software CLI リファレンスガイド
AddVLDEVToVRPUコマンドは,仮想IDを用いたデータ移行用のリソースグループに対してLDEVを追加し,LDEVの仮想情報を登録します。また,すでに仮想IDを用いたデータ移行用のリソースグループに登録されているLDEVの仮想情報を更新します。
重要
- このコマンドは,Virtual Storage Platform(マイクロコードのバージョンが70-05-04-XX/XX以降)およびHUS VM(マイクロコードのバージョンが73-02-01-XX/XX以降)でだけ使用できます。
- 複数のLDEVを追加する場合は,バッチ機能を使用してください。バッチ機能については「6. バッチ機能」を参照してください。
仮想情報の登録および更新ができるLDEVの条件を次に示します。
- プールボリュームまたはジャーナルボリュームでないこと
- LUSEボリュームでないこと
- パスを持たないこと
- コマンドデバイスでないこと
- オープンボリュームであること
- エミュレーションタイプがOPEN-Vであること
- 仮想IDを用いたデータ移行用のリソースグループにLDEVを追加する場合は,ストレージシステムの管理ツールで管理されるリソースグループのうち,リソースグループのIDが0のリソースグループ(meta_resource)に所属していること
HiCommandCLI [URL] AddVLDEVToVRPU [オプション] model=モデル serialnum=シリアル番号 vrpuid=仮想IDを用いたデータ移行に使用しているリソースグループのID devnum=LDEVのデバイス番号 [vdevnum=LDEVの仮想デバイス番号] [vemulation=LDEVの仮想エミュレーションタイプ] [vssid=LDEVの仮想SSID] [vluse=LDEVの仮想LUSEの要素数] [vcvs={0|1}] [overwrite={true|false}]表4-16 AddVLDEVToVRPUコマンドのパラメーター
パラメーター名 指定のレベル 説明 serialnum 必須 ストレージシステムのシリアル番号 model 必須 ストレージシステムのモデル vrpuid 必須 仮想IDを用いたデータ移行に使用しているリソースグループのID
LDEVを追加するリソースグループまたは仮想情報を更新するLDEVが所属するリソースグループのIDを指定します。devnum 必須 LDEVのデバイス番号
10進数,またはコロンで区切った16進数「ww:xx:yy」で指定します。wwはLDKC番号,xxはCU番号,yyはLDEV番号です。ここで,wwは省略できます。wwを省略した場合,LDKC番号は0と見なされます。
実行結果は10進数で出力されます。vdevnum 任意 LDEVの仮想デバイス番号
10進数,またはコロンで区切った16進数「ww:xx:yy」で指定します。wwはLDKC番号,xxはCU番号,yyはLDEV番号です。ここで,wwは省略できます。wwを省略した場合,LDKC番号は0と見なされます。
実行結果は10進数で出力されます。
省略した場合,仮想IDを用いたデータ移行用のリソースグループの中で未使用の仮想デバイス番号が割り当てられます。vemulation 任意 LDEVの仮想エミュレーションタイプ
指定できるエミュレーションタイプを次に示します。省略した場合,OPEN-Vが指定されたと見なされます。
- OPEN-3
- OPEN-8
- OPEN-9
- OPEN-E
- OPEN-K
- OPEN-L
- OPEN-V
vssid 任意 LDEVの仮想SSID
LDEVの仮想SSIDを4~65533までの整数値で指定します。
省略した場合,仮想IDを用いたデータ移行用のリソースグループの中でSSIDが自動的に割り当てられます。vluse 任意 LDEVの仮想LUSEの要素数
指定できる値を次に示します。省略した場合,0が指定されたと見なされます。
- 0:LUSEボリュームではない
- 2~36: LUSEボリュームである(構成ボリュームの個数)
vcvs 任意 LDEVの仮想CVS
LDEVに仮想CVSを設定するかどうかを指定します。省略した場合,1が指定されたと見なされます。
- 0:CVSではない(LDEVの容量が標準サイズ)
- 1:CVSである(LDEVの容量がカスタムサイズ)
overwrite 任意 指定されたdevnumがすでに仮想IDを用いたデータ移行用のリソースグループに登録されていた場合に,LDEVの仮想情報を更新(上書き)するかどうかを指定します。 省略した場合,falseが指定されたと見なされます。
- true:上書きする
- false:上書きしない
- serialnumおよびmodel
- GetStorageArrayコマンドの実行結果から取得してください。実行結果のarrayType値またはdisplayArrayType値をパラメーターmodelに指定してください。serialNumber値をパラメーターserialnumに指定してください。
- vrpuid
- GetStorageArray (subtarget=VResourcePartitionUnit)コマンドの実行結果から取得してください。このコマンドを実行するときには,パラメーターmodelとパラメーターserialnumだけを指定し,パラメーターsubtargetにはVResourcePartitionUnitを指定してください。実行結果では,An instance of VResourcePartitionUnitの下に必要なresourcePartitionUnitID値が表示されます。このresourcePartitionUnitID値をパラメーターvrpuidの値として指定してください。
- devnum
- GetStorageArray (subtarget=LDEV)コマンドの実行結果から取得してください。このコマンドを実行するときには,パラメーターmodelとパラメーターserialnumだけを指定し,パラメーターsubtargetにはLDEVを指定してください。実行結果では,An instance of LDEVの下に必要なdevNum値が表示されます。このdevNum値をパラメーターdevnumとして指定してください。
この例では,指定したストレージシステム(モデル:VSP,シリアル番号:53038)の仮想IDを用いたデータ移行用のリソースグループ(ID:2)にLDEV(デバイス番号:11)を追加します。また,LDEVの仮想情報も登録します。
HiCommandCLI AddVLDEVToVRPU -o "D:\logs\AddVLDEVToVRPU.log" "model=VSP" "serialnum=53038" "vrpuid=2" "devnum=11" "vdevnum=201" "vemulation=OPEN-V" "vssid=10" "vluse=0" "vcvs=0" "overwrite=false"RESPONSE: An instance of StorageArray . .(Attributes of StorageArray are omitted here) . List of 1 VResourcePartitionUnit elements: An instance of VResourcePartitionUnit . .(Attributes of VResourcePartitionUnit are omitted here) . List of 1 VLDEV elements: An instance of VLDEV objectID=VLDEV.R700.53038.2.11 resourcePartitionUnitID=2 devNum=11 vArrayFamily=R600 vSerialNumber=10007 vDevNum=201 vEmulation=OPEN-V vSSID=10 vLUSE=0 vCVS=0
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