Hitachi Command Suite Software CLI リファレンスガイド
Device Manager CLIを正常に実行するためには,環境変数 HDVM_CLI_MEM_SIZEに適切なメモリーヒープサイズを設定します。
Device Manager CLIが使用するメモリーヒープサイズは,デフォルトでは256MBに設定されています。ストレージシステムの構成が大規模な場合,GetStorageArray,GetLogicalGroup,GetHostInfoなどのGetコマンドを使用すると,デフォルト値よりも多くのメモリーを必要とすることがあります。このため,Device Manager CLIおよびDevice Managerサーバに,あらかじめ適切なメモリーヒープサイズを設定しておく必要があります。コマンドで使用するメモリーが,設定したメモリーヒープサイズを上回ると,エラーメッセージKAIC90574-Eが表示されて,Device Manager CLIが終了します。
Device Manager CLIで使用するメモリーヒープサイズは,LogicalUnit,PathおよびLDEVの情報を,GetStorageArrayコマンドで一度に取得する場合に必要なメモリーヒープサイズの計算結果を基に設定します。Device Managerサーバに必要なメモリーヒープサイズについては,マニュアル「Hitachi Command Suite Software システム構成ガイド」を参照してください。
Device Manager CLIのメモリーヒープサイズを設定するには:
- LogicalUnit,Path,およびLDEVの情報を,GetStorageArrayコマンドで一度に取得する場合に必要なメモリーヒープサイズを計算します。
計算式を次に示します。
メモリーヒープサイズ(メガバイト)=LDEV数×0.03+総パス数×0.03+140- 設定方法1または設定方法2でメモリーヒープサイズを設定します。
バイト単位表記で設定するため,キロバイトであれば「k」または「K」を,メガバイトであれば「m」または「M」を必ず添えてください。両方の設定方法で同時に値を設定した場合は,設定方法1で設定した値が優先されます。
設定方法1:
コマンドプロンプトまたはターミナルウィンドウから,事前に計算した値をHDVM_CLI_MEM_SIZE環境変数に設定する。
設定方法2:
HiCommandCLI.batファイルまたはHiCommandCLI.shをテキストエディターで開き,事前に計算した値を「set HDVM_CLI_MEM_SIZE=」に設定する。
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