旧ストレージシステムからVirtual Storage PlatformまたはHUS VMにリプレースするとき,仮想IDを用いるとホストを停止しないでデータを移行できます。仮想IDとは,移行先のリソースに設定される旧ストレージシステムの情報です。Device Managerでは,データ移行後に仮想IDを確認したり,仮想IDが設定されたリソースを操作したりできます。ただし,対象のリソースのデータ移行がすべて完了するまでは,仮想IDの情報を確認できてもそのリソースは操作できません。
仮想IDを用いてデータを移行するリソースについて,Device Managerでの操作対象を次の図に示します。
図A-1 Device Managerで操作できる仮想IDが設定されたリソース
Device Managerで確認できる仮想IDの情報は,仮想LDEV ID,仮想ポートなどです。ホスト管理者から連絡された仮想IDの情報と物理IDの情報との対応を確認し,対象のリソースを特定します。
仮想IDが設定されたリソースを使って,次の操作ができます。
注※1 仮想IDが設定されていないボリュームに新規に仮想IDを設定して,仮想IDが設定済みのホストグループに割り当てることもできます。
注※2 ボリューム割り当て解除と同時に,仮想IDを削除することもできます。
注※3 仮想IDが設定されているボリュームのコピーペアを操作する場合,コピーペアの構成定義ファイルを移行後のストレージシステムの情報(物理IDの情報)に更新しておく必要があります。構成定義ファイルの内容,および仮想IDが設定されているボリュームのコピーペアを操作するときのシステム構成の要件に関しては,マニュアル「Hitachi Command Suite Software システム構成ガイド」を参照してください。
注※4 Legacyモードでは,仮想IDが設定されたリソースをマイグレーションできません。