Compute Systems Manager Software CLI リファレンスガイド
HCSM CLIを使用するために理解しておきたい用語の意味について解説します。
(英字)
- CSR
- Certificate Signing Request(証明書署名要求)の略。申請者がデジタル証明書の発行を請求するために,認証局に送信するメッセージです。
- DCOM
- Distributed Component Object Model(分散COM機能)の略。クライアントプログラムがネットワーク上に分散配置されたコンピュータからサービスを要求できるWindowsのインターフェースです。
- DNS
- Domain Name System(ドメイン名システム)の略。階層状に分散したコンピュータの命名システムです。
- FC情報ツール
- Fibre Channel Information Tool(ファイバーチャネル情報ツール)のこと。Windowsのサーバで使用するツールで,SANストレージに接続されたサーバのファイバーチャネル情報を遠隔地から収集できます。
- GUI
- Graphical User Interface(グラフィカルユーザーインターフェース)の略。HCSMでは,管理クライアント上で,管理機能を実行するために使用するWEBベースのユーザーインターフェースのことを指します。
- Javaスレッド
- Javaプログラムの実行パスです。
- Javaのヒープダンプ
- すべてのJavaオブジェクトとクラスを記録したもので,トラブルシューティング診断に使用します。ヒープダンプは,ライブオブジェクトとクラスをすべてダンプしたものです。
- LDAPディレクトリサーバ
- LDAPはLightweight Directory Access Protocolの略。ユーザーアカウント情報など,分散されたディレクトリサービスを提供するサーバです。
- LOM
- ホストのハードウェア動作状況をリモート監視・制御する機能です。HCSM CLIで扱うLOMは,HCSMのGUIのBMC(Baseboard Management Controller)と同義です。
- MIBファイル
- MIBはManagement Information Baseの略。ネットワーク管理システムから監視できるオブジェクトのデータベースです。SNMPでは標準化されたMIBを使用することで,MIBファイルで定義されたデバイスをSNMPツールが監視できるようになっています。
- OID
- Object IDentifierの略。管理対象オブジェクトを一意に特定します。SNMPトラップは,固有のOIDを持つことでお互いを区別します。
- RMIリクエスト
- RMIはRemote Method Invocationの略。遠隔地にあるコンピュータでプログラムを起動するためのリクエストです。
- root
- すべてのコマンドとファイルにアクセスできるLinuxのユーザーアカウントです。
- SNMPトラップ
- エラーや障害などを通知する,SNMPエージェントによって管理対象リソースから作成されるイベントです。
- SSH
- Secure SHellの略。セキュアなデータ通信のためのネットワークプロトコルです。
- SRVレコード
- SRVはServiceの略。サーバまたはサービスの場所(ホスト名とポート番号)を定義するためのDNS内のレコードです。
- SSL
- Secure Sockets Layerの略。安全なデータ通信のためのネットワークプロトコルです。
- suコマンド
- Linuxシステム上で,実行ユーザーを変更するためのコマンドです。
- sudoコマンド
- Linuxシステム上で,一般ユーザー権限でログインしているユーザーが,特定のコマンドをroot権限で実行させるためのコマンドです。
- TLS
- Transport Layer securityの略。セキュアなデータ通信のためのネットワークプロトコルです。
- UAC
- User Access Controlの略。Windows Server 2008に実装されているユーザーアカウント制御です。
- WoL(Wake-on-Lan)
- ネットワーク経由でサーバの電源をONにするための機能です。
- WMI
- Windows Management Instrumentationの略。Windowsデバイスを管理するための方式です。HCSMでは,WMIを用いてWindowsホストに接続しています。
(ア行)
- アラート
- 管理対象リソースのコンポーネント上で,エラーや障害などの特定のイベントが発生したことを示す通知です。
(カ行)
- 管理クライアント
- WebクライアントまたはCLIクライアントの操作に使用するコンピュータです。
- 管理対象
- HCSMの管理対象となっているIPアドレス範囲内にある任意のシステムのことです。
- 管理対象リソース
- ホストなどHCSMによって管理される任意のシステムです。
- 基本DN
- Active Directory階層での開始点です。ここから検索を開始します。
(サ行)
- 自己署名証明書
- 認証局が発行するのではなく,証明書の作成者が署名したデジタル証明書です。
- 証明書
- SSLで使用するデジタル証明書です。通信が開始される前に,ブラウザによって証明書が調査され,本物かどうか判断されます。
(タ行)
- 探索
- ネットワークのオブジェクトを見つけて特定するプロセスです。HCSMでは,指定したIPアドレス範囲内を探索すると,該当するすべてのホストを見つけて特定できます。探索されたホストは,自動的にHCSMの管理対象になります。
- デーモン
- バックグラウンドで実行されるLinuxのプログラムです。
- デバイス
- 特定の機能を持つ物理ユニットまたは論理ユニットです。
(ハ行)
- プライベートキー
- セキュアな通信をする当事者だけが知っている暗号化/復号化のためのキーです。
- プロパティファイル
- 運用環境を定義するファイルです。該当するプロパティファイルを変更することで,運用環境を変更できます。
(マ行)
- メモリヒープ
- 起動時に作成される内部メモリプールのことです。タスクは必要に応じて,動的に割り当てられたメモリを使用します。
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