5.4.2 データストアプラグインパーツの使い方

データストアプラグインパーツは,受け渡すための入力値を持つガイドパーツがあるガイド領域と,入力値を受け取るガイドパーツがあるガイド領域の両方に配置します。データストアプラグインパーツは,例えば次のような場合に使用すると効果的です。

 

ポイント
固定テキストパーツは,利用者がデータを入力するパーツではありませんが,固定テキストパーツの表示文字列の値は,入力値としてデータストアプラグインパーツで受け渡しができます。
表示文字列に何も指定していない固定テキストパーツに対して,データストアプラグインパーツの出力側からマッピング線を引くと,対応する入力パラメタ側にマッピング線が引かれているガイドパーツの入力値が表示されます。例えば,プロセスノードAのテキストボックスに入力した情報(入力値)を,プロセスノードBに固定テキストとして表示(出力)できます。

データストアプラグインに入力または出力する値について,ガイドパーツごとに次に示します。

表5-2 ガイドパーツからデータストアプラグインへの入力値とデータストアプラグインからガイドパーツへの出力結果

ガイドパーツの種類データストアプラグインへの入力値ガイドパーツへの出力結果
固定テキスト固定テキストに表示した文字列が入力される。固定テキストに文字列が出力される。
テキストボックステキストボックスに入力した文字列が入力される。テキストボックスに文字列が出力される。
テキストエリアテキストエリアに入力した文字列が入力される。テキストエリアに文字列が出力される。
ラジオボタンチェックされたラジオボタンの値が入力される。対応するラジオボタンがチェック状態になる。
チェックボックスチェックボックスのチェック状態によって次の値が入力される。
チェック状態の場合
true
未チェック状態の場合
false
値が「true」の場合だけ,チェックボックスがチェック状態になる。
それ以外の値の場合はチェック状態にならない。
ドロップダウン選択状態のラベルに対応する値が入力される。選択状態にしたいラベルに対応する値が出力される。
ハイパーリンク[属性の設定]画面で指定したアンカーの文字列とURLとを改行コード(¥r¥n)で連結した値が入力される。アンカーの文字列とURLとを改行コード(¥r¥n)で連結した値※1が出力される。
画像[属性の設定]画面で指定した画像パーツのURLと画像の説明([ツールチップ]テキストボックスの値)とを改行コード(¥r¥n)で連結した値※2が入力される。画像パーツに設定するURLと画像の説明([ツールチップ]テキストボックスに入力される値)とを改行コード(¥r¥n)で連結した値※3が出力される。
インラインフレームインラインフレームを表示するためのURLが入力される。インラインフレームを表示するためのURLが出力される。
HTMLHTMLパーツの[HTMLソース文字列]に設定されている内容のうち,テキストボックス,パスワードボックス,hidden,チェックボックス,ラジオボタン,セレクトボックス,テキストエリアのname属性およびvalue属性を取得してエンコードした文字列が入力される。HTMLパーツの[HTMLソース文字列]に設定する値が出力される。
注※1
出力される値については次の注意事項があります。
  • 値がnull,空文字,または改行コードだけの場合は,空文字が出力されます。
  • 改行コードがない場合は,すべてアンカーの文字列として処理されます(URLには空文字が出力されます)。
  • 改行コードが二つ以上ある場合は,3行目以降の値が無視されます。
注※2
ツールチップが未設定(空文字)の場合,入力値は「URL+改行コード(¥r¥n)」となります。URLだけを切り出したい場合は,改行コードに注意してください。
注※3
出力される値については次の注意事項があります。
  • 値がnullの場合は,空文字が出力されます。
  • 改行コード(¥r¥n)がない場合は,すべてURLとして扱われます。ツールチップには空文字が出力されます。
  • 改行コードが二つ以上ある場合は,3行目以降の値が無視されます。