5.3.1 テーブルの再編成

ここでは,テーブルを再編成する方法について説明します。

<この項の構成>
(1) J2EEサーバの停止
(2) 業務コンテンツのバックアップ
(3) 作業ディレクトリの準備
(4) テーブルの再編成

(1) J2EEサーバの停止

テーブルを再編成する前に,J2EEサーバを停止する必要があります。J2EEサーバを停止する手順を次に示します。

  1. Cosminexus Management Serverを起動します。
  2. 次のURLにアクセスして,Cosminexus Management Serverにログインします。
    http://ホスト名:ポート番号/mngsvr/
    ホスト名
    マシンのホスト名またはIPアドレスを指定します。
    ポート番号
    Cosminexus Management Serverが使用するポート番号を指定します。このマニュアルの手順どおりにセットアップした環境では,「28080」です。
    なお,このマニュアルの手順どおりにセットアップした環境では,ログイン時に入力する管理ユーザIDが「admin」,パスワードが「ucnppass」です。
  3. [論理サーバの起動/停止]アンカーをクリックし,論理サーバの起動/停止画面を表示します。
  4. [サーバビュー]タブ-[論理J2EEサーバ]-[J2EEサーバ]-[ナビゲーション プラットフォームのJ2EEサーバ名]をクリックし,[起動/停止]タブを表示します。
  5. [停止]ボタンをクリックします。
    J2EEサーバが停止します。

(2) 業務コンテンツのバックアップ

業務コンテンツをエクスポートして,バックアップを取得しておきます。業務コンテンツをエクスポートする方法については,「6.6.1 業務コンテンツのエクスポート」を参照してください。

(3) 作業ディレクトリの準備

再編成で使用するディレクトリとファイルを格納するために,任意のディレクトリを作成してください。以降では,作成したディレクトリのことを「作業ディレクトリ」と呼びます。

なお,作成した作業ディレクトリは,2回目以降の再編成で繰り返し使用できます。

(a) 作業ディレクトリの条件

作業ディレクトリを作成するときの条件を次に示します。

(b) 作業ディレクトリ下へのディレクトリ・ファイルの追加

作業ディレクトリ下に,次のディレクトリを作成してください。

また,作業ディレクトリ下に,再編成時の制御情報を記述した次のファイルを作成してください。

ファイル名
control_file
ファイルの記述内容

unload "作業ディレクトリ¥unload_file"
idxwork "作業ディレクトリ¥idxwork"
sort "作業ディレクトリ¥sortwork",8192
option exectime=監視時間

監視時間には,pdrorgの実行時間を監視する場合の監視時間を分単位で指定します。指定した監視時間内にpdrorgの処理が終了しなかった場合,無応答障害を検知して,pdrorgの処理を強制終了します。
なお,マシン性能によっては,監視時間を長めに設定する必要があります。KFPL20000-Eメッセージが出力される(タイムアウトエラーが発生する)場合は,監視時間を長めに設定してください。
監視時間の算出式および値の目安を次に説明します。
データベースの拡張と検索機能のセットアップを実施していない場合
1053
データベースの拡張または検索機能のセットアップを実施している場合
↑1053×拡張後のRDエリアのファイルサイズ÷拡張前のRDエリアのファイルサイズ↑ (単位:MB)
注 計算式内の「↑ ↑」で囲まれた部分は,小数点以下を切り上げてください。
例:↑1.2↑ = 2 ,↑2.0↑ = 2
拡張後のRDエリアのファイルサイズは,次のファイル名から始まるファイルの合計ファイルサイズ(単位:MB)です。
  • RDエリア格納先¥usr_contents
  • RDエリア格納先¥ucnp_search_user
  • RDエリア格納先¥ucnp_search_lob
拡張前のRDエリアのファイルサイズは,RDエリア格納先にあるusr_contentsという名称のファイルの容量です。
RDエリア格納先は,ユーザセットアッププロパティファイル(ucnp_setup_user.properties)のucnp.setup.server.db.rdarea.dirプロパティに指定されているディレクトリ(デフォルト値は「組み込みデータベースインストールディレクトリ¥AREA」)です。パス区切り文字は,「¥¥」ではなく「¥」を使用してください。
検索機能のセットアップだけ実施している場合
2479
ファイルの記述例

unload "C:¥ucnpwork¥unload_file"
idxwork "C:¥ucnpwork¥idxwork"
sort "C:¥ucnpwork¥sortwork",8192
option exectime=1053

(4) テーブルの再編成

テーブルの再編成は,データベースが稼働している状態で実施します。ただし,ナビゲーション プラットフォームでデータベースを使用しているときは実施できません。

テーブルを再編成する手順を次に示します。

  1. 次のコマンドを実行して,データベースの操作に必要な環境変数を設定します。

    ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥bin¥nppdntcmd

    以降の手順でコマンドを実行する場合は,この手順で使用したコマンドプロンプトを使用してください。
  2. 次のコマンドを実行して,ナビゲーション プラットフォームで使用するRDエリアを閉塞します。

    pdhold -r RDエリア名[,RDエリア名…]

    可変値
    RDエリア名
    次のRDエリア名を指定します。
    META
    METAINDEX
    TBL01
    IDX01
    LOB_CONTENTS01
    UCNP_SEARCH_RD_DATA(検索機能を使用する場合)
    UCNP_SEARCH_RD_XMLIDX(検索機能を使用する場合)
    UCNP_SEARCH_RD_CONTENTIDIDX(検索機能を使用する場合)
    戻り値
    • 0:正常終了
    • 4:警告終了(一部のRDエリアの処理にエラーあり)
    • 8:異常終了
    • 12:異常終了(内部エラーが発生したため,問い合わせ窓口に連絡してください)
    コマンド実行例
    • 検索機能を使用しない場合

      pdhold -r META,METAINDEX,TBL01,IDX01,LOB_CONTENTS01

    • 検索機能を使用する場合

      pdhold -r META,METAINDEX,TBL01,IDX01,LOB_CONTENTS01,UCNP_SEARCH_RD_DATA,UCNP_SEARCH_RD_XMLIDX,UCNP_SEARCH_RD_CONTENTIDIDX

  3. 次のコマンドを実行して,テーブルを再編成します。

    pdrorg -k rorg -t 認可識別子.all -u 認可識別子 制御情報ファイル名

    可変値
    認可識別子
    データベース管理者権限を持つユーザ名を指定します。
    ユーザセットアッププロパティファイル(ucnp_setup_user.properties)のucnp.setup.server.db.user.idプロパティに指定したユーザ名です。デフォルト値は「ADMIN」です。
    制御情報ファイル名
    作業ディレクトリ¥control_file」を指定します。
    戻り値
    • 0:正常終了
    • 8:異常終了
    コマンド実行例

    pdrorg -k rorg -t ADMIN.all -u ADMIN "C:¥ucnpwork¥control_file"

    このコマンドを実行すると,認可識別子のパスワードを要求されます。パスワードを入力して<Enter>キーを押してください。
    ユーザセットアッププロパティファイル(ucnp_setup_user.properties)のucnp.setup.server.db.user.passwordプロパティに指定したパスワードです。デフォルト値は「UCNPPASS」です。
    なお,コマンド実行時にKFPL20000-Eメッセージが出力される(タイムアウトエラーが発生する)場合は,「(3)(b) 作業ディレクトリ下へのディレクトリ・ファイルの追加」で設定した監視時間を長めに設定し直してから,手順3を再度実行してください。
  4. 次のコマンドを実行して,RDエリアの閉塞を解除します。

    pdrels -r RDエリア名[,RDエリア名…]

    可変値
    RDエリア名
    次のRDエリア名を指定します。
    META
    METAINDEX
    TBL01
    IDX01
    LOB_CONTENTS01
    UCNP_SEARCH_RD_DATA(検索機能を使用する場合)
    UCNP_SEARCH_RD_XMLIDX(検索機能を使用する場合)
    UCNP_SEARCH_RD_CONTENTIDIDX(検索機能を使用する場合)
    戻り値
    • 0:正常終了
    • 1:警告終了
    • 4:警告終了(一部のRDエリアの処理にエラーあり)
    • 8:異常終了
    • 12:異常終了(内部エラーが発生したため,問い合わせ窓口に連絡してください)
    コマンド実行例
    • 検索機能を使用しない場合

      pdrels -r META,METAINDEX,TBL01,IDX01,LOB_CONTENTS01

    • 検索機能を使用する場合

      pdrels -r META,METAINDEX,TBL01,IDX01,LOB_CONTENTS01,UCNP_SEARCH_RD_DATA,UCNP_SEARCH_RD_XMLIDX,UCNP_SEARCH_RD_CONTENTIDIDX