5.3.2 データベースの状態確認

この手順で確認することは,作業の目的によって次のとおり異なります。

この作業で使用するコマンドは,データベース管理者権限を持つユーザで実行してください。データベースの状態を確認する手順を次に示します。

  1. 次のコマンドを実行して,データベースの操作に必要な環境変数を設定します。

    ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥bin¥nppdntcmd

    以降の手順でコマンドを実行する場合は,この手順で使用したコマンドプロンプトを使用してください。
  2. 次のコマンドを実行して,データベースの状態を確認します。

    pddbst -r LOB_CONTENTS01 -k phys -f -u 認可識別子 -p パスワード

    可変値
    認可識別子
    データベース管理者権限を持つユーザ名を指定します。
    ユーザセットアッププロパティファイル(ucnp_setup_user.properties)のucnp.setup.server.db.user.idプロパティに指定したユーザ名です。デフォルト値は「ADMIN」です。
    パスワード
    認可識別子のパスワードを指定します。
    ユーザセットアッププロパティファイル(ucnp_setup_user.properties)のucnp.setup.server.db.user.passwordプロパティに指定したパスワードです。デフォルト値は「UCNPPASS」です。
    戻り値
    • 0:正常終了
    • 4:警告終了(指定不正,または解析処理スキップ)
    • 8:異常終了
    コマンド実行例

    pddbst -r LOB_CONTENTS01 -k phys -f -u ADMIN -p UCNPPASS

ここからは,作業の目的によって手順が異なります。通常の運用の場合と,業務コンテンツの増加などによって,データベースの容量を再見積もりして拡張する場合に分けて説明します。

<この項の構成>
(1) 通常の運用の場合
(2) 業務コンテンツの増加などによって,データベースの容量を再見積もりして拡張する場合

(1) 通常の運用の場合

  1. コマンドの実行結果を基に,RDエリアの拡張要否を判断します。
    コマンドの実行結果の例を次に示します。

    [図データ]

    コマンドの実行結果に表示される[ ]で囲まれた番号の意味は次のとおりです。
    [1]:RDエリア名
    [2]:セグメント使用率
    [3]:使用中のセグメント数
    [4]:RDエリア中のセグメント数の合計
    この例の赤い枠で囲んだ部分で,RDエリアのセグメント使用率を確認します。RDエリアのセグメント使用率が70%未満の場合,データベースの状態に問題はありません。70%以上の場合,次の手順へ進んでください。
  2. 不要な業務コンテンツを削除します。
    検索機能を使用する場合,業務コンテンツを削除したあとに検索用データを更新する必要があります。検索用データを更新する方法については,「6.8 検索用データの更新」を参照してください。
  3. 再度テーブルを再編成し,データベースの状態を確認します。
    それでもセグメント使用率が70%以上になる場合は,RDエリアの拡張が必要です。

RDエリアを拡張する必要がない場合,J2EEサーバを起動して通常稼働を再開します。RDエリアを拡張する必要がある場合,「5.3.3 RDエリアの拡張」に進んでください。

J2EEサーバを起動する手順を次に示します。

  1. Cosminexus Management Serverを起動します。
  2. 次のURLにアクセスして,Cosminexus Management Serverにログインします。
    http://ホスト名:ポート番号/mngsvr/
    ホスト名
    マシンのホスト名またはIPアドレスを指定します。
    ポート番号
    Cosminexus Management Serverが使用するポート番号を指定します。このマニュアルの手順どおりにセットアップした環境では,「28080」です。
    なお,このマニュアルの手順どおりにセットアップした環境では,ログイン時に入力する管理ユーザIDが「admin」,パスワードが「ucnppass」です。
  3. [サーバビュー]タブ-[論理J2EEサーバ]-[J2EEサーバ]-[ナビゲーション プラットフォームのJ2EEサーバ名]をクリックし,[起動/停止]タブを表示します。
  4. [起動]ボタンをクリックします。
    J2EEサーバが起動します。

(2) 業務コンテンツの増加などによって,データベースの容量を再見積もりして拡張する場合

  1. コマンドの実行結果を基に,RDエリアのセグメント数を確認します。
    コマンドの実行結果の例を次に示します。

    [図データ]

    コマンドの実行結果に表示される[ ]で囲まれた番号の意味は次のとおりです。
    [1]:RDエリア名
    [2]:セグメント使用率
    [3]:使用中のセグメント数
    [4]:RDエリア中のセグメント数の合計
    この例の赤い枠で囲んだ部分で,現在のRDエリアのセグメント数を確認します。ここで確認した値を基に,拡張する規模を算出してRDエリアを拡張します。