3.6.4 バージョンアップ前に退避したプラグインの更新手順

バージョンアップ時には,ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥pluginSDK¥pluginディレクトリ下のファイルだけが更新されるため,バージョンアップ前に作成および退避したプラグインがある場合は,build.xmlファイルおよびucnpsdkversion.propertiesファイルを手動で更新する必要があります。

バージョンアップ前に退避したプラグインを更新する手順を示します。

  1. バージョンアップ前に退避したプラグインのbuild.xmlファイルとucnpsdkversion.propertiesファイルを,任意のディレクトリにバックアップします。
    build.xmlファイルのパス
    退避したプラグインの格納ディレクトリ¥プラグインID¥build.xml
    ucnpsdkversion.propertiesファイルのパス
    退避したプラグインの格納ディレクトリ¥プラグインID¥ucnpsdkversion.properties
  2. バージョンアップ前に退避したプラグインを,次のディレクトリにコピーします。
    ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥pluginSDK¥plugin¥プラグインID
  3. テンプレートのbuild.xmlファイルをバージョンアップ前に退避したプラグインのbuild.xmlファイルに上書きコピーします。
    コピー元:
    ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥pluginSDK¥plugintemplates¥build.xml
    コピー先:
    ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥pluginSDK¥plugin¥プラグインID¥build.xml
  4. 手順3.で上書きしたファイルを編集して,次に示す内容をすべて変更します。
    変更前の文字列変更後の文字列
    @userplugin.name@変更するプラグインのプラグイン名
    @userplugin.id@変更するプラグインのプラグインID
  5. 09-00より前に作成したプラグインで,手順1.でバックアップしたbuild.xmlファイルにユーザライブラリのクラスパスを直接記載している場合,記載しているライブラリファイルを次のディレクトリにコピーします。
    ナビゲーション プラットフォーム インストールディレクトリ¥usrlib¥sys
    ディレクトリが存在しない場合,手動でディレクトリを作成してコピーしてください。
  6. ucnpsdkversion.propertiesファイルを上書きコピーします。
    コピー元:
    ナビゲーション プラットフォーム インストールディレクトリ¥lib¥ucnpsdkversion.properties
    コピー先:
    ナビゲーション プラットフォーム インストールディレクトリ¥pluginSDK¥plugin¥プラグインID¥ucnpsdkversion.properties
  7. バージョンアップ前に退避したプラグインごとに手順1.から手順6.の操作を繰り返し,build.xmlファイルおよびucnpsdkversion.propertiesファイルを更新します。
  8. プラグインに対して,バージョンアップ後の環境で次の作業を実施します。
    • プロジェクトのインポート
    • アプリケーション属性ファイル(application.xml)の編集
    • プラグインのビルド
    • Webサーバリダイレクトの設定
    • J2EEアプリケーションのインポートと開始
    • 業務コンテンツへの関連づけ
    • プラグインを組み込んだJ2EEアプリケーション(ucnp.ear)の配布
    これらの作業によって,退避したプラグインの更新が完了します。
    作業の詳細については,「6.7 開発環境で作成したファイルの適用」およびマニュアル「Cosminexus V9 ナビゲーション プラットフォーム 開発ガイド」を参照してください。