機能
ナビゲーション プラットフォームのEARファイルに,コマンドを実行する環境のポータル用設定ファイル(Portal Managerで設定した内容が記載されるファイル)を反映します。このコマンドは,編集環境または実行環境で,次の場合に使用します。
- Portal Managerの設定を変更した場合
変更した内容をナビゲーション プラットフォームのEARファイルに反映します。
- プラグインを適用する場合
開発環境から受け取った,プラグインが適用されたEARファイルに,編集環境または実行環境のPortal Managerの設定を反映します。
- 参考
- 開発環境でPortal Managerの設定を変更した場合の手順については,「5.7.2 開発環境で設定を変更した場合」を参照してください。また,開発環境にプラグインを適用する場合の手順については,マニュアル「Cosminexus V9 ナビゲーション プラットフォーム 開発ガイド」のプラグインのビルド手順を参照してください。
形式
npupdateear△-p△ポータルプロジェクトのパス△-i△更新前のEARファイルのパス△-o△更新後のEARファイルの出力先パス[△-t△一時ディレクトリのパス]
オプション
- -p ポータルプロジェクトのパス
- コマンドを実行する環境のポータルプロジェクトのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。ポータルプロジェクトのパスは,ユーザセットアッププロパティファイル(ucnp_setup_user.properties)のucnp.setup.server.ucnp.portalproject.pathプロパティの指定値で確認してください。
- -i 更新前のEARファイルのパス
- ポータル用設定ファイルの内容を反映するEARファイルのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。
- -o 更新後のEARファイルの出力先パス
- ポータル用設定ファイルの内容を反映したEARファイルを出力するパスを,絶対パスまたは相対パスで指定します。EARファイルを出力するパスには,ファイルやディレクトリが存在するパスは指定しないでください。
- コマンド実行時は,更新後のEARファイルだけが作成されます。ディレクトリは作成されません。このため,指定するファイルパスの親ディレクトリをあらかじめ作成しておいてください。
- -t 一時ディレクトリのパス
- 一時ディレクトリのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。
- コマンド実行中,ナビゲーション プラットフォームの作業ディレクトリとして,一時ディレクトリ¥ucnptempディレクトリが作成されます(コマンドが終了すると削除されます)。作業ディレクトリは更新前のEARファイルを展開するのに使用されます。したがって,一時ディレクトリには,EARファイルを展開するのに十分な空き容量があるドライブ下のディレクトリで,かつ,「ucnptemp」という名称のディレクトリやファイルが存在しないディレクトリを指定してください。
- なお,環境変数「TEMP」を設定している場合,このオプションを省略できます。このオプションを省略すると,「TEMP」に設定されているディレクトリが一時ディレクトリとなります。
注意事項
- 更新後のEARファイルをインポートする環境と,更新前のEARファイルを作成した環境とで,ナビゲーション プラットフォームのバージョン(構成ソフトウェアを含む)を合わせてください。
- コマンドのオプションに指定するパスに,Windowsの予約デバイス名,およびWindowsでファイル名やディレクトリ名に使用できない文字を含めないでください。また,ネットワークドライブを指定しないでください。
- <Ctrl>キーと<C>キーを同時に押してコマンドを強制終了した場合などに,作業用ディレクトリが削除されないで残ることがあります。この場合,手動で作業用ディレクトリを削除してください。
- このコマンド実行時のトレース情報は,構築時の設定に関係なく,ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥logs¥ucnp_updateear_trace.logに出力されます。このファイルに対しては,ラップアラウンドは実施されません。
戻り値
戻り値 | 説明 |
---|
0 | コマンドが正常終了した。 |
1 | コマンドが異常終了した。 |
- 注
- コマンド制御外のタイミングで終了した場合(<Ctrl>キーと<C>キーを同時に押して強制終了した場合など)の戻り値は不定となります。
使用例
次の条件でEARファイルを更新する場合の使用例を次に示します。
- ポータルプロジェクトのパスが「C:¥Program Files¥Hitachi¥uCNP¥setup¥portalproject」である。
- 更新前のEARファイルのパスを「C:¥work¥input_ucnp.ear」とする。
- 更新後のEARファイルの出力先パスを「C:¥work¥output_ucnp.ear」とする。
- 一時ディレクトリのパスを「C:¥work¥temp」とする。
> ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥bin¥npupdateear -p "C:¥Program Files¥Hitachi¥uCNP¥setup¥portalproject" -i C:¥work¥input_ucnp.ear -o C:¥work¥output_ucnp.ear -t C:¥work¥temp |