3.6.2 バージョンアップ手順

ナビゲーション プラットフォームをバージョンアップする手順を示します。

注意
バージョンアップ操作に当たっては,次の点に注意してください。
  • バージョンアップ操作は,バージョンアップ前のナビゲーション プラットフォームをインストールしたユーザ(システム管理者)が実施する必要があります。Windows XP以外のOSの場合は,[管理者として実行]を選択して操作を開始してください。
  • バージョンアップ操作の途中で手順に記載されていない操作を実施すると,バージョンアップ後のナビゲーション プラットフォームが正常に動作しないおそれがあります。
  • 上書きインストール後は必ずnpenvupdateコマンド(環境更新)で環境を更新してください。npenvupdateコマンド(環境更新)を省略した場合,バージョンアップ後の動作は保証されません。
  • バージョンアップ操作では,各種設定ファイルの内容が変更されます。バージョンアップ後,設定ファイルの内容に不都合な点がある場合は,弊社にお問い合わせください。
  1. バージョンアップ前の環境でデータベースを拡張している場合は,バージョンアップ後のデータベースサーバの容量見積もりと拡張を再度実施します。
    容量見積もりについては「3.4.1 データベースサーバの容量の見積もり」を,拡張については「5.3.3 RDエリアの拡張」を参照してください。
    なお,検索機能用のデータベースの拡張は不要です。
  2. 新しいバージョンのCD-ROMを挿入し,HCD_INST.EXEを実行します。
  3. [続行]ボタンをクリックして,日立総合インストーラから統合インストーラを起動します。
  4. 次の順序でナビゲーションプラットフォームおよびインストール済みのすべての構成ソフトウェアを上書きインストールします。
    1. uCosminexus Navigation Platform - Core ServerまたはuCosminexus Navigation Developer - Core Server
    2. 構成ソフトウェア
    参考事項
    uCosminexus Navigation Platform - Core ServerまたはuCosminexus Navigation Developer - Core Serverの上書きインストールを実行すると,その後のバージョンアップ処理で必要となるファイルのバックアップ,サービス停止などが自動的に実施されます。
  5. サーバマシンを再起動します。
    バージョン09-50より前のバージョンからバージョンアップした場合は,一部のユーザプロパティのデフォルト値が変更されます。
    新しいデフォルト値については,「(1) バージョン09-50でデフォルト値が変更されたユーザプロパティ」を参照してください。
  6. 必要に応じてユーザプロパティファイルを見直して,バージョンアップ前の環境で使用していた指定値に変更します。
    注意事項
    バージョンアップ前の環境でActive Directoryによるユーザ認証を利用していた場合や,重複する名称の業務コンテンツを作成していた場合は,指定値を変更しないと以降の手順でエラーが発生することがあります。
  7. npenvupdateコマンド(環境更新)を実行して,バージョンアップ前の環境設定情報をバージョンアップ後に反映します。
    コマンドのパス
    ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥bin¥npenvupdate
    npenvupdateコマンド(環境更新)が正常に終了すると,一部のユーザセットアッププロパティの値も変更されます。また,追加または削除されるユーザセットアッププロパティもあります。
    値が変更されるユーザセットアッププロパティと変更後の値については,「(4) バージョンアップによって値が変更されるユーザセットアッププロパティ」を参照してください。追加または削除されたユーザセットアッププロパティについては,「(5) バージョン09-50で追加または削除されたユーザセットアッププロパティ」を参照してください。
    参考事項
    このコマンドの処理には時間が掛かります。正常に終了したというメッセージが出力されるまで,しばらくお待ちください。
  8. 必要に応じてユーザプロパティファイルを更新して,ナビゲーション プラットフォームを再起動します。
    バージョンアップで追加されたユーザプロパティの設定値を変更したい場合は,サンプルファイルからプロパティをコピーして追加してください。
    コピー元ファイル
    ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥sample¥conf¥ucnp_setup_user.properties
    コピー先ファイル
    ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥conf¥ucnp_setup_user.properties
    なお,どのバージョンからバージョンアップするかによって,次の内容を参照してください。
    バージョン09-50より前のバージョンからのバージョンアップの場合
    (2) バージョン09-50で追加されたユーザプロパティ」および「(3) バージョン09-60で追加されたユーザプロパティ」を参照してください。
    バージョン09-50からのバージョンアップの場合
    (3) バージョン09-60で追加されたユーザプロパティ」を参照してください。
    参考事項
    次に示すユーザプロパティは,バージョン09-50以降では使用できません。
    ucnp.base.server.command.adminid
    ucnp.base.client.editor.menu.list.permission.enable
  9. 必要に応じてトラブルシュート情報収集先対象定義ファイルを編集します。
    編集するトラブルシュート情報収集先対象定義ファイルの格納ディレクトリ
    ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥conf¥ucnpsystorusnapshotconf.conf
    ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥conf¥ucnpsystorusnapshotlog.conf
  10. 必要に応じて,修正パッチを適用します。
    修正パッチの適用手順については,「3.7 修正パッチの適用手順」を参照してください。
  11. Webブラウザのキャッシュをクリアします。
  12. バージョンアップ後のナビゲーション プラットフォームに正常にアクセスできるかどうかを確認します。
    アクセスするURL
    http://ホスト名:ポート番号/ucnpBase/
    • ホスト名
      J2EEサーバマシンのホスト名またはIPアドレス
    • ポート番号
      ユーザセットアッププロパティファイル(ucnp_setup_user.properties)のucnp.setup.server.cosminexus.hws.http.portプロパティの指定値
<この項の構成>
(1) バージョン09-50でデフォルト値が変更されたユーザプロパティ
(2) バージョン09-50で追加されたユーザプロパティ
(3) バージョン09-60で追加されたユーザプロパティ
(4) バージョンアップによって値が変更されるユーザセットアッププロパティ
(5) バージョン09-50で追加または削除されたユーザセットアッププロパティ

(1) バージョン09-50でデフォルト値が変更されたユーザプロパティ

バージョン09-50でデフォルト値が変更されたユーザプロパティを次に示します。プロパティの設定内容の詳細は,「7.4.3 ユーザプロパティファイルのプロパティ詳細」を参照してください。

表3-5 旧バージョンとデフォルト値が異なるユーザプロパティ一覧

項番プロパティ名旧デフォルト値新デフォルト値
1ucnp.base.client.menu.group.default空文字!editing
2ucnp.base.server.geturl.link.displayfalsetrue
3ucnp.base.client.contentsname.uniquecheck.enablefalsetrue
4ucnp.base.client.operationlog.enablefalsetrue
5ucnp.base.server.operationlog.size819210240
6ucnp.base.server.operationlog.format{0}¥t{3}¥t{5}¥t{6}¥t{7}¥t{8}¥t{9}¥t{10}{0}¥t{1}¥t{2}¥t{3}¥t{4}¥t{5}¥t{6}¥t{7}¥t{8}¥t{9}¥t{10}¥t{11}¥t{12}¥t{13}
7ucnp.base.client.menu.frame.width190250
8ucnp.base.client.flow.frame.width500450
9ucnp.base.client.guide.frame.width500540
10ucnp.base.client.back.button.width60100
11ucnp.base.client.next.button.width60130
12ucnp.base.client.complete.button.width60130
13ucnp.base.server.acl.group.typeorggroup※1
14ucnp.base.server.trace.size※2409632768

注※1 次の場合は,指定値を「org」にする必要があります。

注※2
このプロパティの指定値をデフォルトから変更する場合は,バージョンアップ後はバージョンアップ前よりトレースの出力量が増えることを考慮してください。

(2) バージョン09-50で追加されたユーザプロパティ

バージョン09-50で追加されたユーザプロパティを次に示します。プロパティの設定内容の詳細は,「7.4.3 ユーザプロパティファイルのプロパティ詳細」を参照してください。

(3) バージョン09-60で追加されたユーザプロパティ

バージョン09-60で追加されたユーザプロパティを次に示します。プロパティの設定内容の詳細は,「7.4.3 ユーザプロパティファイルのプロパティ詳細」を参照してください。

(4) バージョンアップによって値が変更されるユーザセットアッププロパティ

09-50より前のバージョンからバージョンアップすることによって値が変更されるユーザセットアッププロパティを次に示します。プロパティの設定内容の詳細は,「7.3.3 ユーザセットアッププロパティファイルのプロパティ詳細」を参照してください。

表3-6 バージョンアップによって値が変更されるユーザセットアッププロパティ一覧

項番プロパティ名バージョン09-50より前のデフォルト値バージョン09-50以降のデフォルト値
1ucnp.setup.server.portal.manager.http.port3808024710
2ucnp.setup.server.portal.manager.ajp13.port3800724711

(5) バージョン09-50で追加または削除されたユーザセットアッププロパティ

バージョン09-50で追加または削除されたユーザセットアッププロパティを次に示します。プロパティの設定内容の詳細は,「7.3.3 ユーザセットアッププロパティファイルのプロパティ詳細」を参照してください。

追加されたユーザセットアッププロパティ
  • ucnp.setup.server.portal.manager.rmi.naming.port
  • ucnp.setup.server.portal.manager.naming.port
削除されたユーザセットアッププロパティ
  • ucnp.setup.server.portal.manager.shutdown.port