機能
検索機能を使用している環境で,検索用のデータを更新します。このコマンドは,組み込みデータベースおよびDocumentBroker Smart Document Managementが起動した状態で,次の場合に使用します。
- 編集環境で業務コンテンツを新規に作成した場合
- 編集環境で業務コンテンツを編集した場合
- 編集環境で業務コンテンツを削除した場合
- 実行環境または開発環境で,npimportコマンド(業務コンテンツのインポート)を実行して業務コンテンツを更新した場合
なお,このコマンドは,ナビゲーション プラットフォームで検索処理が実施されている間も実行できます。
形式
npupdatesearchdata△-u△データベースの認可識別子△-p△認可識別子に対応するパスワード
オプション
- -u データベースの認可識別子
- 検索機能用のデータベースに接続する認可識別子を指定します。認可識別子に英小文字を含む場合は,「¥"dbUserId¥"」のように「¥"」で囲みます。
- ユーザセットアッププロパティファイル(ucnp_setup_user.properties)のucnp.setup.server.db.user.idプロパティの値を指定してください。
- 指定した認可識別子でデータベースにアクセスできない場合は,データベースへの接続に失敗したことを示すメッセージが出力され,異常終了します。
- -p 認可識別子に対応するパスワード
- 検索機能用のデータベースに接続する認可識別子に対応するパスワードを指定します。パスワードに英小文字を含む場合は,「¥"dbPassword¥"」のように「¥"」で囲みます。
- ユーザセットアッププロパティファイル(ucnp_setup_user.properties)のucnp.setup.server.db.user.passwordプロパティの値を指定してください。
- 指定したパスワードでデータベースにアクセスできない場合は,データベースへの接続に失敗したことを示すメッセージが出力され,異常終了します。
トレースファイル
このコマンドを実行すると,次に示すトレースファイルが出力されます。
- 出力先ディレクトリ
- ユーザプロパティファイル(ucnp_user.properties)のucnp.base.server.trace.pathプロパティに指定したディレクトリ
- ファイル名
- ucnp_search_trace[N].log([N]:ファイル面数)
- サイズ
- ユーザプロパティファイル(ucnp_user.properties)のucnp.base.server.trace.sizeプロパティに指定したサイズ
- 面数
- ユーザプロパティファイル(ucnp_user.properties)のucnp.base.server.trace.backup.numberプロパティに指定した面数
- 内容
- コマンドが出力するメッセージ
- 処理の開始/終了情報
- エラー発生時のエラー情報
- なお,トレースが初期化される前にエラーが発生した場合は,標準エラー出力に出力され,トレースには出力されません。
このトレースファイルのほかに,ユーザプロパティファイル(ucnp_user.properties)のucnp.base.server.trace.pathプロパティで指定したディレクトリ直下にある,searchディレクトリに保守用のトレースが出力されることがあります。ナビゲーション プラットフォームの運用中にトラブルが発生した場合のお問い合わせには,このトレースファイルと保守用のトレースを合わせて送付してください。なお,searchディレクトリはコマンド実行時に作成されます。
注意事項
- npimportコマンド(業務コンテンツのインポート)の実行中に,このコマンドを実行しないでください。実行すると,業務コンテンツと検索用データの整合性が取れなくなることがあります。その場合,npimportコマンド(業務コンテンツのインポート)が終了したあと,もう一度このコマンドを実行してください。
- このコマンドの実行中に,業務編集画面を使用して業務コンテンツを追加,更新,または削除しないでください。
このコマンド実行中に更新対象の検索用データを含む業務コンテンツが削除された場合,検索用データの更新に失敗したことを示すメッセージが出力されて,異常終了することがあります。また,このコマンドが正常に終了しても,業務コンテンツと検索用データの整合性が取れなくなることがあります。その場合,業務コンテンツの更新が終了したあと,もう一度このコマンドを実行してください。
なお,npimportコマンド(業務コンテンツのインポート)に-dオプションを指定すると,業務コンテンツが削除されます。
- コマンドが異常終了して出力されるメッセージの詳細情報にKFPA11920-Eメッセージが出力されている場合は,検索機能用のRDエリアが閉塞しています。その場合は,次のコマンドを実行してRDエリアの閉塞状態を解除してから,コマンドを再実行してください。
pdrels -r UCNP_SEARCH_RD_DATA,UCNP_SEARCH_RD_XMLIDX,UCNP_SEARCH_RD_CONTENTIDIDX |
- 更新する検索用データが多い場合,コマンドの実行に数分掛かる場合があります。
戻り値
戻り値 | 説明 |
---|
0 | コマンドが正常終了した。 |
1 | コマンドが異常終了した。 |
2 | コマンドの排他エラーが発生した。 |
9 | コマンドの実行権限エラーが発生した。 |
- 注
- コマンド制御外のタイミングで終了した場合(<Ctrl>キーと<C>キーを同時に押して強制終了した場合など)の戻り値は不定となります。
使用例
次の条件で検索用データを更新する場合の使用例を次に示します。
- データベースの認可識別子を「ADMIN」とする。
- パスワードを「UCNPPASS」とする。
npupdatesearchdata -u ADMIN -p UCNPPASS |