5.9.3 EARファイルの更新手順
(1) EARファイルの出力先ディレクトリの作成
EARファイルの出力先ディレクトリを作成します。mkdirコマンドでディレクトリを作成する場合は,次の形式でコマンドを実行してください。
mkdir EARファイル出力先ディレクトリ
(2) J2EEアプリケーションのエクスポート
cjexportappコマンドを実行して,稼働中のナビゲーション プラットフォームのJ2EEアプリケーションをEARファイルに出力します。
- コマンドのパス
- Cosminexusインストールディレクトリ¥CC¥admin¥bin¥cjexportapp J2EEサーバ名 -f EARファイルの出力先ディレクトリ¥EARファイル名 -name ucnp -raw -nameserver corbaname::localhost:ネーミングサービスのポート番号
J2EEサーバ名は,ユーザセットアッププロパティファイル(ucnp_setup_user.properties)のucnp.setup.server.cosminexus.ejbserver.nameプロパティに指定した値になります。デフォルトの場合「MyJ2EE」です。また,ネーミングサービスのポート番号は,ucnp.setup.server.cosminexus.ejbserver.naming.portの指定値です。指定値がデフォルトの900の場合は,-nameserverオプションの指定は任意になります。
cjexportappコマンドの詳細は,マニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」を参照してください。
(3) EARファイルの更新
npupdateearコマンド(EARファイルの更新)を実行して,「(2) J2EEアプリケーションのエクスポート」で出力したEARファイルにポータル用設定ファイルの更新内容を反映します。
- コマンドのパス
- npupdateear -p ポータルプロジェクトのパス -i 「(2) J2EEアプリケーションのエクスポート」で出力したEARファイルのパス -o EARファイルの出力先ディレクトリ¥更新後のEARファイル名
(4) J2EEアプリケーションの削除
ポータル用設定ファイルの更新内容を反映する前のJ2EEアプリケーションを削除する手順を次に示します。
- Cosminexus Management Serverを起動します。
- 次のURLにアクセスして,Cosminexus Management Serverにログインします。
http://ホスト名:ポート番号/mngsvr/
- ホスト名
- 編集環境または実行環境が構築されているマシンのホスト名またはIPアドレスを指定します。ナビゲーションプラットフォームをセットアップしたマシンから接続する際のホスト名は,このマニュアルの手順どおりにセットアップした環境では「127.0.0.1」となります。
- ポート番号
- Cosminexus Management Serverが使用するポート番号です。ユーザセットアッププロパティファイル(ucnp_setup_user.properties)のucnp.setup.server.cosminexus.mngsvr.webserver.connector.http.portプロパティに指定した値になります。デフォルトの場合は「28080」です。
- 運用管理ポータルの画面で[論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックし,論理サーバのアプリケーション管理画面を表示します。
- ツリーから[論理J2EEサーバ]-[J2EEサーバ]-[ナビゲーション プラットフォームのJ2EEサーバ名]-[アプリケーション]をクリックし,[開始/停止]タブを表示します。
- インポートJ2EEアプリケーション一覧で,アプリケーション名「ucnp」の[停止]アンカーをクリックします。
- 手順4.と同じツリーで[削除]タブを表示し,インポートJ2EEアプリケーション一覧で,アプリケーション名「ucnp」の[削除]アンカーをクリックします。
J2EEサーバからナビゲーション プラットフォームのJ2EEアプリケーションが削除されます。
(5) J2EEサーバの再起動
J2EEサーバを再起動する手順を次に示します。
- 運用管理ポータルの画面で[論理サーバの起動/停止]アンカーをクリックし,論理サーバの起動/停止画面を表示します。
- ツリーから[論理J2EEサーバ]-[J2EEサーバ]-[ナビゲーション プラットフォームのJ2EEサーバ名]をクリックし,[起動/停止]タブを表示します。
- [停止]ボタンをクリックします。
- J2EEサーバが停止したら,[起動/停止]タブを表示し直します。
- [起動]ボタンをクリックします。
J2EEサーバの再起動が完了します。
(6) J2EEアプリケーションのインポートと開始
ポータル用設定ファイルの更新内容の反映が完了したEARファイルで,J2EEアプリケーションをインポートして開始します。
- 運用管理ポータルの画面で[論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックし,論理サーバのアプリケーション管理画面を表示します。
- ツリーから[論理J2EEサーバ]-[J2EEサーバ]-[ナビゲーション プラットフォームのJ2EEサーバ名]-[アプリケーション]をクリックし,[インポート]タブを表示します。
- 「インポートディレクトリ」に「(1) EARファイルの出力先ディレクトリの作成」で作成したEARファイル出力先ディレクトリを指定し,[適用]ボタンをクリックします。
- J2EEアプリケーションファイルのドロップダウンリストからEARファイルを選択し,[実行]ボタンをクリックします。
J2EEアプリケーションがインポートされます。
- 手順2.と同じツリーで[開始/終了]タブを表示し,インポートJ2EEアプリケーション一覧で,アプリケーション名「ucnp」の[開始]アンカーをクリックします。
J2EEアプリケーションが開始されます。