3.4.3 中断再開プラグインを使用する場合の容量の見積もり

中断再開プラグインを使用する場合は,中断情報を管理する外部記憶装置(データベースなど)を準備します。中断情報を管理する外部記憶装置は任意ですが,ナビゲーション プラットフォームの組み込みデータベースとは別に,中断情報に必要な容量を確保する必要があります。

ここでは,中断情報の管理単位について説明します。また,中断情報の容量を見積もる方法および見積もり例について説明します。

<この項の構成>
(1) 中断情報の管理単位
(2) 中断情報の容量の見積もり手順
(3) 中断情報の容量見積もり例

(1) 中断情報の管理単位

外部記憶装置に保存する中断情報の管理単位を決定します。

次の図に,利用者および業務コンテンツごとに一つの中断情報を管理する例を示します。この例では,ユーザIDと業務コンテンツIDをユニークにして,各利用者が業務ごとに一つの中断情報を保持できるようにしています。

図3-6 利用者と中断情報の関係

[図データ]

ナビゲーション プラットフォームが提供するAPIを利用して中断再開プラグインを開発した場合,中断情報の削除は次のタイミングで実行されます。

(2) 中断情報の容量の見積もり手順

中断情報のデータサイズは次の手順で見積もります。

  1. 業務コンテンツの種類ごとに,中断情報1件当たりのデータサイズを見積もります。
  2. 各業務コンテンツで同時に保存する中断情報の最大数を見積もります。
  3. 手順1,2から必要なデータサイズを見積もります。

中断情報1件当たりのデータサイズは次の計算式で算出してください。

中断情報1件当たりのデータサイズ=60+70×(ガイドパーツ数データストアプラグインのパラメタ数)(単位:KB)

(3) 中断情報の容量見積もり例

次に示す見積もり条件を基に,中断情報の容量を見積もる例を示します。

見積もり条件
  • ガイドパーツが50個ある業務コンテンツAと,ガイドパーツが100個ある業務コンテンツBがある。
  • 業務コンテンツAに関連づけられているデータストアプラグインのパラメタ数は30個である。
  • 業務コンテンツBに関連づけられているデータストアプラグインのパラメタ数は60個である。
  • 業務コンテンツAおよび業務コンテンツBは,中断情報をユーザ単位に保存する。
  • 業務コンテンツAは1,000ユーザが利用し,業務コンテンツBは30ユーザが利用する。
見積もり例(データサイズ)
(60+70×(50+30))×1,000+(60+70×(100+60))×30=5,997,800KB≒5.8GB