ナビゲーション プラットフォームのシステム構成例のパターンを次に示します。
図3-1 システム構成例(編集環境が実行環境を兼ねる場合)
編集環境と実行環境を1台のサーバマシンで運用する場合,編集環境で作成した業務コンテンツを実行環境にエクスポートする作業が不要になるため,利用者が最新の業務コンテンツにアクセスできます。一方,同時にアクセスする利用者が多いとサーバの負荷が大きくなる,編集中の業務コンテンツを利用者に見せないようにグループ設定が必要になるなどの注意点もあります。
図3-2 システム構成例(編集環境と実行環境を分ける場合)
編集環境と実行環境を別のサーバマシンで運用する場合,編集環境で作成した業務コンテンツをエクスポートし,実行環境にインポートする必要があります。最新の業務コンテンツが実行環境で利用できるようになるまでに時間が掛かりますが,編集中の業務コンテンツが間違って利用者に公開されてしまう問題を防止できるため,安全です。
図3-3 システム構成例(複数の実行環境がある場合)
「(2) 編集環境と実行環境を分ける場合」の構成を応用して,実行環境を複数のサーバマシンで運用することもできます。この構成の場合,サーバの負荷軽減が期待でき,システムの可用性も高まります。なお,実行環境が複数ある場合,編集環境で作成した業務コンテンツをエクスポートし,すべての実行環境にインポートする必要があります。
図3-4 システム構成例(開発環境がある場合)
ユーザプラグインを使用した高度な業務コンテンツを作成する場合は,ユーザプラグインを開発するための開発環境が必要です。開発環境で開発されたユーザプラグインは,まず編集環境へデプロイします。さらに,編集環境で作成した業務コンテンツを実行環境にインポートするタイミングで,実行環境にもユーザプラグインをデプロイする必要があります。
図3-5 システム構成例(JP1製品と連携する場合)
JP1連携プラグインを使用するためには,JP1/Baseによるユーザ認証が必須です。
複数の編集環境または実行環境がある場合は,各環境にJP1/Baseをインストールする必要がありますが,認証サーバは1台を共用できます。「図3-5 システム構成例(JP1製品と連携する場合)」の図の場合,編集環境のJP1/Baseを認証サーバとしているため,実行環境のJP1/Baseは編集環境の認証サーバを利用してユーザ認証を実行します。
ナビゲーション プラットフォームが利用できるJP1/Baseのバージョンなどについては,「3.3.2 ナビゲーション プラットフォームで使用できるユーザ認証の種類」を参照してください。また,JP1/Baseのユーザ認証機能および認証サーバの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
ナビゲーション プラットフォームは,開発環境,編集環境,実行環境のそれぞれに,アプリケーションサーバ,Webサーバ,DocumentBrokerサーバ,および組み込みデータベースとしての機能が含まれます。各機能について説明します。