4.8.8 データベース接続の追加設定

ここでは,検索機能に必要なデータベース接続の追加設定の手順を説明します。

注意
Windows XP以外のOSでリソース定義の追加,およびリソース参照の設定をする場合は,編集するファイルをダブルクリックで開かないでください。エディタを[管理者として実行]で起動してからファイルを編集する必要があります。
<この項の構成>
(1) リソースアダプタの設定
(2) J2EEサーバの設定
(3) リソース定義の追加
(4) リソース参照の設定

(1) リソースアダプタの設定

リソースアダプタの属性ファイルを編集後に,Cosminexus Management Serverの運用管理ポータルを使用して,リソースアダプタの設定を変更します。手順を次に示します。

  1. リソースアダプタの属性ファイル(uCNP_DB_Connector_for_HiRDB_Type4.xml)を任意のディレクトリにコピーします。
    属性ファイルの格納ディレクトリ
    ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥sample¥search¥setup
  2. コピーしたリソースアダプタの属性ファイルを編集します。
    変更する個所は太字で示します。
    データベースサーバのポート番号
    デフォルトの設定の場合,ポート番号は22200です。

    <config-property>
     <description xml:lang="en"></description>
     <config-property-name>description</config-property-name>
     <config-property-type>java.lang.String</config-property-type>
     <config-property-value>ポート番号</config-property-value>
    </config-property>

    データベースサーバのインストールディレクトリ

    <config-property>
     <description xml:lang="en"></description>
     <config-property-name>environmentVariables</config-property-name>
     <config-property-type>java.lang.String</config-property-type>
     <config-property-value>PDCLTPATH=C:¥Program Files¥Hitachi¥ECMPKG¥PP¥hirdb_e_EP0¥SPOOL;PDSQLOPTLVL=PRIOR_NEST_JOIN,PRIOR_OR_INDEXES,RAPID_GROUPING,DETER_WORK_TABLE_FOR_UPDATE,APPLY_ENHANCED_KEY_COND,FORCE_PLURAL_INDEXES;PDCWAITTIME=240;PDUAPERLOG=4096;PDBLKF=100;PDSWATCHTIME=0;</config-property-value>
    </config-property>

    データベースの認可識別子とパスワード
    識別子のデフォルト値は「ADMIN」,パスワードのデフォルト値は「UCNPPASS」です。デフォルト値から変更しているときは,ユーザセットアッププロパティファイル(ucnp_setup_user.properties)のucnp.setup.server.db.user.id,ucnp.setup.server.db.user.passwordプロパティの値を確認してください。

    <property>
     <property-name>User</property-name>
     <property-type>String</property-type>
     <property-value>データベースの認可識別子</property-value>
    </property>
    <property>
     <property-name>Password</property-name>
     <property-type>String</property-type>
     <property-value>認可識別子に対応するパスワード</property-value>
    </property>

    コネクションプーリング設定
    コネクションプーリングの設定は,ナビゲーション プラットフォームへの同時接続数によって変わります。「3.4.2 ナビゲーション プラットフォームへの同時接続数の見積もり」を参照して,アプリケーションサーバの最大同時スレッド数と同じ値を指定してください。

    <property>
     <property-name>MaxPoolSize</property-name>
     <property-type>int</property-type>
     <property-value>最大値</property-value>
     <property-default-value>10</property-default-value>
    </property>
    <property>
     <property-name>MinPoolSize</property-name>
     <property-type>int</property-type>
     <property-value>最小値</property-value>
     <property-default-value>10</property-default-value>
    </property>

  3. Cosminexus Management Serverを起動します。
  4. 次のURLにアクセスして,Cosminexus Management Serverにログインします。
    http://ホスト名:ポート番号/mngsvr/
    ホスト名
    マシンのホスト名またはIPアドレスを指定します。
    ポート番号
    Cosminexus Management Serverが使用するポート番号を指定します。このマニュアルの手順どおりにセットアップした環境では,「28080」です。
    なお,このマニュアルの手順どおりにセットアップした環境では,ログイン時に入力する管理ユーザIDが「admin」,パスワードが「ucnppass」です。
  5. [論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックし,論理サーバのアプリケーション管理画面を表示します。
  6. [論理J2EEサーバ]-[J2EEサーバ]-[ナビゲーション プラットフォームのJ2EEサーバ名]-[アプリケーション]をクリックし,[開始/停止]タブを表示します。
  7. インポートJ2EEアプリケーション一覧で,アプリケーション名「ucnp」の[停止]アンカーをクリックします。
  8. [論理J2EEサーバ]-[J2EEサーバ]-[ナビゲーション プラットフォームのJ2EEサーバ名]-[リソース]-[リソースアダプタ]をクリックし,[インポート]タブを表示します。
  9. [DB Connector]ラジオボタンを選択します。
  10. プルダウンメニューから「DBConnector_HiRDB_Type4_CP.rar」を選択します。
  11. [Connector属性ファイル名]ラジオボタンを選択して,手順2.で編集した属性ファイル(uCNP_DB_Connector_for_HiRDB_Type4.xml)のパスを指定します。
  12. [実行]ボタンをクリックします。

(2) J2EEサーバの設定

Cosminexus Management Serverの運用管理ポータルを使用して拡張パラメタを設定します。手順を次に示します。

  1. 運用管理ポータルの画面で[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックし,論理サーバの環境設定画面を表示します。
  2. [サーバビュー]タブ-[論理J2EEサーバ]-[J2EEサーバ]-[ナビゲーション プラットフォームのJ2EEサーバ名]をクリックします。
  3. [コンテナ]-[J2EE]タブをクリックします。
  4. [拡張パラメタ]欄にJ2EEコンテナで使用するオプションを入力して,[追加]ボタンをクリックします。

    add.class.path=HiRDB インストールディレクトリ/CLIENT/UTL/pdjdbc2.jar

    同じマシンにHiRDB/Single Serverが存在する環境では,業務コンテンツのプラグインがHiRDB/Single Serverを使用していることがあります。ナビゲーション プラットフォームの組み込みデータベースよりもHiRDB/Single Serverのバージョンの方が新しい場合は,「HiRDBインストールディレクトリ」の部分をプラグインが使用しているHiRDB/Single Serverのインストールディレクトリに読み替えてください。
    なお,組み込みデータベースのバージョンは,「DocumentBroker Smart Document Managementインストールディレクトリ¥PP¥hirdb_e_EP0¥READMESV.TXT」で確認してください。
  5. [有効]チェックボックスを選択して,[適用]ボタンをクリックします。
  6. 右上にある[設定情報の配布]アンカーをクリックします。
    [設定情報の配布]画面が表示されます。
  7. ナビゲーション プラットフォームのJ2EEサーバ名の[配布]チェックボックスを選択して,[選択して配布]ボタンをクリックします。
  8. [論理サーバの起動/停止]アンカーをクリックして,[サーバビュー]タブ-[論理J2EEサーバ]-[J2EEサーバ]-[ナビゲーション プラットフォームのJ2EEサーバ名]をクリックします。
  9. [起動/停止]タブをクリックして表示された画面で,[停止]ボタンをクリックします。
  10. J2EEサーバが停止したことを確認したら,再度[起動/停止]タブをクリックして,表示された画面の[起動]ボタンをクリックします。
  11. 運用管理ポータルの画面で[論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックします。
  12. [論理J2EEサーバ]-[J2EEサーバ]-[ナビゲーション プラットフォームのJ2EEサーバ名]-[リソース]-[リソースアダプタ]をクリックします。
  13. [接続テスト]ボタンをクリックして,実行結果が「成功」となることを確認してから,[開始]ボタンをクリックします。
  14. [論理J2EEサーバ]-[J2EEサーバ]-[ナビゲーション プラットフォームのJ2EEサーバ名]-[アプリケーション]をクリックします。
  15. アプリケーション名「ucnp」の[開始]ボタンをクリックします。

(3) リソース定義の追加

次のディレクトリに格納されているweb.xmlファイルを編集して,ポータルプロジェクトへリソース定義を追加します。

格納ディレクトリ
ポータルプロジェクトディレクトリ¥WEB-INF

追加する定義のリソース参照が「jdbc/uCNP_HiRDB_Type4」の場合の記述例を次に示します。

<resource-ref>
  <res-ref-name>jdbc/uCNP_HiRDB_Type4</res-ref-name>
  <res-type>javax.sql.DataSource</res-type>
  <res-auth>Container</res-auth>
</resource-ref>

この記述をweb.xmlファイルの末尾に記述されている「</web-app>」の直前に追加してください。

(4) リソース参照の設定

次のディレクトリに格納されているcosminexus.xmlファイルを編集して,リソース参照の設定をします。

格納ディレクトリ
ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥pluginSDK¥base¥dd¥META-INF

リソース参照の名称が「jdbc/uCNP_HiRDB_Type4」,リソースアダプタ表示名が「uCNP_DB_Connector_for_HiRDB_Type4」の場合の記述例を次に示します。

<resource-ref>
  <res-ref-name>jdbc/uCNP_HiRDB_Type4</res-ref-name>
  <linked-to>uCNP_DB_Connector_for_HiRDB_Type4</linked-to>
</resource-ref>

この記述をcosminexus.xmlファイルの末尾に記述されている「</war>」の直前に追加してください。