5.5.6 監査ログの見積もり

監査ログの容量を見積もります。見積もり式を次に示します。(1)と(2)の合計が,監査ログが使用する容量です。中断再開プラグインによる業務コンテンツの一時保存,および業務コンテンツの再開を監査ログに出力する場合は(3)の値も合計してください。

<この項の構成>
(1) ログイン,ログアウトの操作で使用する監査ログの容量(1日分)
(2) 業務コンテンツの操作で使用する監査ログの容量(1日分)
(3) 業務コンテンツの一時保存,および業務コンテンツの再開で使用する監査ログの容量(1日分)
(4) 監査ログの容量の見積もり例

(1) ログイン,ログアウトの操作で使用する監査ログの容量(1日分)

{ログイン操作の監査ログ量=A×B×C×(250+D)}+{ログアウト操作の監査ログ量=A×E×C×(255+D)}(単位:バイト)

(凡例)
A:利用者数
B:ログイン回数
C:実働時間(単位:時間)
D:ユーザIDのバイト数
E:ログアウト回数

(2) 業務コンテンツの操作で使用する監査ログの容量(1日分)

{業務コンテンツの開始/終了の監査ログ量=A×2×B×C×(380+D)}+{業務コンテンツのノード遷移の監査ログ量=A×E×B×C×(380+(F×3)+(G×3))}(単位:バイト)

(凡例)
A:利用者数
B:実働時間(単位:時間)
C:1時間の業務実行回数
D:業務コンテンツ名のバイト数
E:プロセスノードの遷移回数
F:プロセスノード名のバイト数
G:プロセスノードIDのバイト数

(3) 業務コンテンツの一時保存,および業務コンテンツの再開で使用する監査ログの容量(1日分)

370+A+B(単位:バイト)

(凡例)
A:ユーザIDのバイト数
B:業務コンテンツ名のバイト数

(4) 監査ログの容量の見積もり例

次に示す見積もり条件を基に,監査ログの容量を見積もる例を示します。

項番算出に必要な情報この例での設定値
1
利用者数
実行環境の1日の利用者数です。
10
2ユーザIDのバイト数10
3
ログイン回数
1人の利用者がログインする回数です。
1
4
ログアウト回数
1人の利用者がログアウトする回数です。
1
5
1時間の業務実行回数
1人の利用者が1時間に業務コンテンツを実施する回数です。
6(10分ごとに1業務)
6業務コンテンツ名のバイト数30
7
プロセスノードの遷移回数
1業務コンテンツで遷移するプロセスノード数です。
10
8プロセスノード名のバイト数20
9プロセスノードのIDのバイト数10
10
実働時間
1日の実働時間です。
8
ログイン操作,およびログアウト操作に関する監査ログの容量(1日分)の見積もり例
{10×1×8×(250+10)}+{10×1×8×(255+10)}=42,000バイト
業務コンテンツの操作に関する監査ログの容量(1日分)の見積もり例
{10×2×8×6×(380+30)}+{10×10×8×6×(380+(20×3)+(10×3))}=2,649,600バイト
監査ログが使用する容量の見積もり例
42,000+2,649,600=2,691,600バイト