業務コンテンツの追加や削除を繰り返すと,データベースへのアクセス効率や格納効率が低下することがあります。定期的にテーブルを再編成することで,この問題を軽減できます。ただし,問題の要因がRDエリアの容量不足である場合は,必要に応じてRDエリアを拡張してください。
また,定期的に行うテーブルの再編成といった通常時の運用のほかに,業務コンテンツの増加やバージョンアップによって,容量の再見積もりとRDエリアの拡張が必要になる場合もあります。それぞれの作業の流れについて次に説明します。
- 通常の運用の場合
- 通常時の運用で行う作業の流れを次に示します。
図5-1 データベースの運用の流れ(通常の運用の場合)
![[図データ]](figure/zu050100.gif)
- 各作業の概要を説明します。
- テーブルの再編成
データベースへのアクセス効率や格納効率を改善します。通常稼働を停止し,業務コンテンツのバックアップを取得してから実施してください。
次のタイミングを目安にすることをお勧めします。
編集環境または開発環境の場合
業務コンテンツを1,000回追加・削除・更新したタイミング。
追加・削除・更新の回数がわからない場合は,月1回を目安にしてください。
実行環境の場合
業務コンテンツを編集環境からインポートするタイミング。
- データベースの状態確認
RDエリアのセグメント使用率から,データベースが容量不足になっていないかを確認します。テーブルを再編成するたびに実施してください。
使用率が70%未満であれば,通常稼働を再開できます。使用率が70%以上の場合,不要な業務コンテンツを削除してから再度テーブルの再編成,および状態確認を実施してください。
- RDエリアの拡張
不要な業務コンテンツを削除してもRDエリアのセグメント使用率が70%以上になる場合に実施してください。
- 注意
- セットアップで構築した環境でRDエリアを拡張すると,バージョンアップは手動で行う必要があります。コマンドを使用してバージョンアップを実施すると,拡張前のRDエリアが適用され,データベースの容量が不足するおそれがあります。
- データベースの運用で使用するコマンドは,Windowsの管理者権限で実行してください。
- 業務コンテンツの容量を再見積もりしてデータベースを拡張する場合
- 次の条件に当てはまる場合は,データベースの容量を再見積もりして,RDエリアを拡張してください。
- 業務コンテンツ数の増加,業務フローやガイドパーツの追加,またはプラグインパーツの追加などによって,業務コンテンツの容量が大きく増加する予定がある
- 09-50より前のバージョンからバージョンアップする場合,バージョンアップ前の環境でデータベースを拡張していたとき
- データベースの容量の再見積もりとRDエリアの拡張の流れを次に示します。
図5-2 データベースの運用の流れ(業務コンテンツの容量を再見積もりしてデータベースを拡張する場合)
![[図データ]](figure/zu050150.gif)
- 各作業の概要を説明します。
- データベースの容量の再見積もり
必要なRDエリアのセグメント数を算出します。
- データベースの状態確認
RDエリアの拡張時に必要となる,現在のRDエリアのセグメント数を確認します。
- RDエリアの拡張
RDエリアを拡張します。
- <この節の構成>
- 5.3.1 テーブルの再編成
- 5.3.2 データベースの状態確認
- 5.3.3 RDエリアの拡張