ナビゲーション プラットフォームでは，利用するユーザ数の増加に伴い，リソースへのアクセスも増えます。運用中のリソース不足を防ぐために，ナビゲーション プラットフォームへ同時に接続するユーザ数に応じて，システム構築時の設定値を決めてください。

システム構築時の設定値を決めるには，次の情報が必要です。

• 同時ログイン数（同時に画面を開いているユーザ数）
• 同時実行数（同時に画面を操作するユーザ数）

ナビゲーション プラットフォームへの同時接続数に応じてユーザセットアッププロパティファイル（ucnp_setup_user.properties）の設定値が変わる項目，およびそれぞれの設定値を次に示します。

表3-3　同時接続数に応じて設定値が変わる項目

項番	項目	設定値※
		同時ログイン数
		1〜10	11〜250
		同時実行数
		1〜4	5〜10
1	データベースサーバへの最大同時接続数	10	22
2	DocumentBrokerサーバのサービスプロセス数	1	2
3	DocumentBrokerサーバのDBコネクションプール数	4	5
4	アプリケーションサーバの最大同時実行スレッド数	4	10

注※

同時ログイン数と同時実行数とで，選択する設定値の列が異なる場合，設定値が大きい方の列に合わせてください。

例えば，同時ログイン数が10人，同時実行数が8人の場合，同時実行数に合わせて，右の列を設定値とします。

ユーザセットアッププロパティファイル（ucnp_setup_user.properties）の次のプロパティに，ナビゲーション プラットフォームの同時接続数に応じた値を設定してください。番号は表3-3の項番と対応しています。なお，デフォルト値のままでセットアップした場合，同時ログイン数が1〜10の場合の設定値となります。

1. ucnp.setup.server.db.middle.pd_max_usersプロパティ（データベースサーバへの最大同時接続数）
2. ucnp.setup.server.docb.processプロパティ（DocumentBrokerサーバのサービスプロセス数）
3. ucnp.setup.server.docb.dbconnection.pool.countプロパティ（DocumentBrokerサーバのDBコネクションプール数）
4. ucnp.setup.server.cosminexus.webserver.connector.ajp13.max_threadsプロパティ（アプリケーションサーバの最大同時実行スレッド数）

ユーザセットアッププロパティファイル（ucnp_setup_user.properties）については，「7.3　ユーザセットアッププロパティファイル（ucnp_setup_user.properties）の設定」を参照してください。