8.7.1 クエリグループ用プロパティファイルの詳細

<この項の構成>
(1) 記述形式
(2) ファイル名
(3) ファイルの格納先
(4) 説明
(5) 指定できるパラメーター
(6) 注意事項

(1) 記述形式

パラメーターは次の形式で記述します。

<パラメーター名>=<値>

(2) ファイル名

<クエリグループ名>

クエリグループ名は,英数字(0~9,a~z,A~Z)とアンダーライン(_)で,1~64文字で指定してください。なお,クエリグループ名の先頭に使用できる文字は半角英文字だけです。

(3) ファイルの格納先

このファイルは,必ず次のディレクトリに格納してください。

<運用ディレクトリ>¥conf¥

(4) 説明

クエリ定義ファイルのパスやクエリグループを実行するときのチューニングパラメーターを設定します。このファイルは,クエリグループごとに必ず作成します。

(5) 指定できるパラメーター

指定できるパラメーターと省略時の仮定値を次の表に示します。なお,パラメーターの詳細については,「8.7.2 クエリグループ用プロパティファイルのパラメーターの詳細」を参照してください。

表8-5 指定できるパラメーターと省略時の仮定値(クエリグループ用プロパティファイル)

項番パラメーター名内容省略時の仮定値指定できる値の範囲再開始時の変更可否※1
1engine.externalStreamFuncVerifyModeストリーム間演算の戻り値の型を検証するかどうかを指定します。truetrue
または
false
×
2querygroup.cqlFilePathクエリグループを定義するクエリ定義ファイルのパスを指定します。なし絶対パスまたは運用ディレクトリからの相対パス×
3querygroup.sleepOnOverStoreSDPサーバが出力ストリームキューに空きがあるかどうかをチェックして空きがなかった場合に,クエリグループの実行をスリープさせる時間を指定します。system_config.propertiesで指定した値※21~2147483647​
4querygroup.sleepOnOverStoreRetryCountSDPサーバがクエリ実行後のタプルを出力ストリームキューへ投入する前に,出力ストリームキューに空きがあるかどうかをチェックする回数を指定します。system_config.propertiesで指定した値※20~2147483647​
5stream.filterConditionタイムスタンプ調整機能でタプルのフィルタリングをする場合に,フィルタリングの条件演算式を指定します。なし8.7.2(5) stream.filterCondition=条件演算式」を参照してください。
6stream.filterModeタイムスタンプ調整機能でタプルのフィルタリングをするかどうかを指定します。
  • unuse:タプルのフィルタリングをしません。
  • condition:タプルのフィルタリングをします。
unuseunuse
または
condition
7stream.freeInputQueueSizeThreshold入力ストリームキューで使用する要素数の上限値に対する空きサイズのしきい値(単位:%)を指定します。system_config.propertiesで指定した値※21~99の整数
8stream.freeInputQueueSizeThresholdOutputMessageSDPサーバのメッセージログに,警告メッセージを出力するかどうかを指定します。
  • true:警告メッセージを出力します。
  • false:警告メッセージを出力しません。
system_config.propertiesで指定した値※2true
または
false
9stream.maxKeepTupleCountタイムスタンプ調整機能で保留できるタプル数の上限値を指定します。system_config.propertiesで指定した値※21~1048576​の整数
10stream.propertyFilesストリームごとにプロパティを設定する場合に,ストリーム用プロパティファイルのファイル名を指定します。なし
11stream.timestampAccuracyタイムスタンプ調整機能の時刻単位と時刻調整範囲を指定します。system_config.propertiesで指定した値※28.7.2(11) stream.timestampAccuracy={{sec|msec|usec},時刻調整範囲|unuse}」を参照してください。
12stream.timestampModeタプルに時刻を付与するためのタイムスタンプモードを指定します。
  • Server:サーバモードを使用します。
  • DataSource:データソースモードを使用します。
system_config.propertiesで指定した値※2Server
または
DataSource
×
13stream.timestampPositionタプル内の時刻データ列名を指定します。system_config.propertiesで指定した値※2
14stream.tupleLogModesdptplputコマンドを実行するかどうかを指定します。
  • true:sdptplputコマンドを実行できます。
  • false:sdptplputコマンドを実行できません。
system_config.propertiesで指定した値※2true
または
false
×
15tpl.backupFileCountタプルログファイルのバックアップを残す最大世代数を指定します。system_config.propertiesで指定した値※20~10の整数
16tpl.bufferCountタプルログのバッファーの面数を指定します。system_config.propertiesで指定した値※23~512の整数
17tpl.bufferSizeタプルログのバッファーの最大サイズ(単位:キロバイト)を指定します。system_config.propertiesで指定した値※21~2048000​の整数
18tpl.fileCountタプルログファイルの最大ファイル数を指定します。system_config.propertiesで指定した値※23~512の整数
19tpl.fileSizeタプルログファイルの最大サイズ(単位:メガバイト)を指定します。system_config.propertiesで指定した値※21~2048の整数
20tpl.outputLevelタプルログの出力レベルを指定します。
  • 1:ストリームキューへ格納するタプルについて,タプルログを出力します。
  • 2:時刻の逆転によって破棄するタプルについて,タプルログを出力します。
  • 3:レベル1とレベル2のタプルについて,タプルログを出力します。
system_config.propertiesで指定した値※21~3の整数
21tpl.outputTriggerタプルログのファイルへの出力契機を指定します。
  • BUFFER:対象のストリームキューで現在のタプルログを取得しているバッファーがいっぱいになったら,タプルログをファイルへ出力します。
  • NONE:タプルログをファイルに出力しません。バッファリングもしません。
system_config.propertiesで指定した値※2BUFFER
または
NONE
22tpl.useOverwriteタプルログのバッファーの枯渇時にバッファーを上書きするかどうかを指定します。
  • true:タプルログのバッファーを上書きします。
  • false:タプルログのバッファーを上書きしません。
system_config.propertiesで指定した値※2true
または
false
(凡例)
○:変更できます。
×:変更できません。
-:該当しません。
注※1
sdpcqlstartコマンドで-reloadオプションを指定してクエリグループを開始する際に,パラメーターの指定内容を変更できるかどうかを示します。
注※2
システムコンフィグプロパティファイル(system_config.properties)で値が指定されていない場合は,システムコンフィグプロパティファイルのデフォルト値が適用されます。

(6) 注意事項