レコードのフィルタリングでは,レコード条件の判定,およびフィールド条件の判定を実施します。レコード条件の判定,およびフィールド条件の判定には,次の内容を指定します。
- レコード条件
recordタグで,フィルター対象のレコード名を指定します。
- フィールド条件
fieldタグで,フィルター対象のレコードのフィールド名,比較演算記号,および条件値を指定します。
例えば,レコード名がR1,フィールド名がF1,フィールド値が100よりも大きいという条件を指定したい場合には,レコード条件のレコード名には「source="R1"」,フィールド条件には「source="F1" condition="gt" value="100"」と指定します。
レコードのフィルタリングのデータ処理の流れを次の図に示します。
図11-12 レコードのフィルタリングのデータ処理の流れ
![[図データ]](figure/zs101100.gif)
- レコード条件の判定
入力されたレコードのレコード名が,レコード条件に指定したレコード名と一致するかどうかを判定します。
- レコード条件に一致したレコード
フィールド条件の判定の処理へ進みます。
- レコード条件に一致しなかったレコード
一致しなかったレコードは,そのまま出力されて,次のコールバックに渡されます。
- フィールド条件の判定
レコード条件に一致したレコードのフィールド値が,フィールド条件に指定したフィールド値と一致するかどうかを判定します。
- フィールド条件に一致したレコード
レコード条件,およびフィールド条件が成立したレコードが出力されます。出力されたレコードは,次のコールバックに渡されます。
- フィールド条件に一致しなかったレコード
一致しなかったレコードは,そこで破棄されます。
レコードを破棄した場合,破棄したレコード数は,アダプタートレースに出力されます。アダプタートレースについては,「6.3.3 アダプタートレースの詳細」を参照してください。