8.5 RMI連携用JavaVMオプションファイルjvm_client_options.cfg

<この節の構成>
(1) 記述形式
(2) ファイル名
(3) ファイルの格納先
(4) 説明
(5) 指定できるパラメーター
(6) 注意事項

(1) 記述形式

パラメーターは次の形式で記述します。

<パラメーター名>=<JavaVMオプション>

(2) ファイル名

jvm_client_options.cfg

(3) ファイルの格納先

このファイルの格納先は任意です。このファイルの格納先は,RMI連携アダプターを起動するときのsdpstartapコマンドの引数で指定します。引数の指定を省略した場合には,「<運用ディレクトリ>¥conf¥」になります。

sdpstartapコマンドについては,「7. コマンド」の「sdpstartap(RMI連携アダプターの起動)」を参照してください。

(4) 説明

RMI連携アダプターを起動するときのJavaVMオプションを指定します。このファイルは,RMI連携をする場合だけ,運用ディレクトリごと,またはアダプターごとに作成します。

なお,このファイルの各パラメーターで指定するJavaVMオプションは,次に示すようにjavaコマンドのコマンドラインに指定されます。

SDP_CLASS_PATHパラメーターの場合
JavaVMオプションは,セミコロン区切りで,javaコマンドの-classpathオプションに指定されます。
ほかのパラメーターの場合
JavaVMオプションは,半角スペース区切りで,javaコマンドの引数として指定されます。

(5) 指定できるパラメーター

指定できるパラメーターとデフォルト値を次の表に示します。なお,JavaVMオプションについては,「8.11 JavaVMオプションの一覧」を参照してください。

表8-3 指定できるパラメーターとデフォルト値(jvm_client_options.cfg)

項番パラメーター名内容デフォルト値
1SDP_CLASS_PATHRMI連携アダプターが使用するjarファイルを指定します。指定するファイルは,システム構成によって異なります。
複数のjarファイルを指定する場合,jarファイルごとに指定します。指定例を次に示します。
(例)
SDP_CLASS_PATH=.
SDP_CLASS_PATH=C:¥¥sdp¥¥AP
なお,jarファイルを相対パスで指定する場合は,運用ディレクトリからの相対パスを記述してください。
なし
2SDP_CLASSLIB_TRACEクラスライブラリのスタックトレースを出力するかどうかを指定します。-XX:-HitachiJavaClassLibTrace
3SDP_CLASSLIB_TRACE_LINESIZEクラスライブラリのスタックトレースの1行の文字数を指定します。-XX:HitachiJavaClassLibTraceLineSize=1024
4SDP_GCガーベージコレクションの発生時に拡張verbosegc情報を出力するかどうかを指定します。-XX:-HitachiVerboseGC
5SDP_GC_PRINT_CAUSEガーベージコレクションの要因内容を出力するかどうかを指定します。-XX:+HitachiVerboseGCPrintCause
6SDP_INITIAL_MEM_SIZEJavaヒープの初期サイズを指定します。
なお,このパラメーターには,「2.7.1 ストリームデータ処理エンジンに関するメモリ使用量の見積もり」,および「2.7.2 標準提供アダプターに関するメモリ使用量の見積もり」で計算した値を指定します。
-Xms2048k
7SDP_JVM_LOGログファイル名のプレフィックスを指定します。-XX:HitachiJavaLog:javalog
8SDP_JVM_LOG_FILE_SIZEログファイルの1ファイルの最大ファイルサイズを指定します。-XX:HitachiJavaLogFileSize=256k
9SDP_LOCALS_IN_STACK_TRACEスレッドダンプ出力時のスタックトレースに,ローカル変数情報を出力するかどうかを指定します。-XX:-HitachiLocalsInStackTrace
10SDP_LOCALS_SIMPLE_FORMATローカル変数情報出力を簡易フォーマットにするかどうかを指定します。-XX:-HitachiLocalsSimpleFormat
11SDP_MAX_MEM_SIZEJavaヒープの最大サイズを指定します。
なお,このパラメーターには,「2.7.1 ストリームデータ処理エンジンに関するメモリ使用量の見積もり」,および「2.7.2 標準提供アダプターに関するメモリ使用量の見積もり」で計算した値を指定します。
-Xmx64m
12SDP_MAX_PERM_SIZEPermanent領域の最大サイズを指定します。-XX:MaxPermSize=64m
13SDP_NEW_RATIODefNew領域に対するTenured領域の割合を指定します。-XX:NewRatio=2
14SDP_OOM_STACK_TRACEOutOfMemoryError発生時のスタックトレースを出力するかどうかを指定します。-XX:-HitachiOutOfMemoryStackTrace
15SDP_OUTPUT_MILLI_TIMEミリ秒までの時間を出力するかどうかを指定します。-XX:-HitachiOutputMilliTime
16SDP_PERM_SIZEPermanent領域の初期サイズを指定します。-XX:PermSize=16m
17SDP_THRD_DUMP標準出力にスレッドダンプを出力するかどうかを指定します。-XX:+HitachiThreadDumpToStdout
18SDP_TRUE_TYPE_IN_LOCALSローカル変数情報出力時に,ローカル変数オブジェクトの実際の型名を文字列として出力するかどうかを指定します。-XX:-HitachiTrueTypeInLocals
19SDP_USER_OPT運用ユーザーがJavaVMオプションを追加したい場合に,このパラメーターでJavaVMオプションを指定します。
複数のJavaVMオプションを指定する場合には,オプションごとに指定します。記述例を次に示します。
(例)
SDP_USER_OPT=-Dxxx=www
SDP_USER_OPT=-Dyyy=zzz
なお,同一のオプションを複数回指定した場合は,あとで指定したオプション(ファイルの末尾に近い方のオプション)が有効になります。
なし
注※
標準提供アダプターの場合は,指定値は固定です。次の値を指定してください。
SDP_CLASS_PATH=<インストールディレクトリ>¥¥psb¥¥jaxp¥¥lib¥¥csmjaxb.jar
SDP_CLASS_PATH=<インストールディレクトリ>¥¥psb¥¥jaxp¥¥lib¥¥csmjaxp.jar
SDP_CLASS_PATH=<インストールディレクトリ>¥¥psb¥¥jaxp¥¥lib¥¥csmstax.jar
SDP_CLASS_PATH=<インストールディレクトリ>¥¥psb¥¥CC¥¥lib¥¥hitj2ee.jar

(6) 注意事項