8.6.1 システムコンフィグプロパティファイル(system_config.properties)の詳細

<この項の構成>
(1) 記述形式
(2) ファイル名
(3) ファイルの格納先
(4) 説明
(5) 指定できるパラメーター

(1) 記述形式

パラメーターは次の形式で記述します。

<パラメーター名>=<値>

(2) ファイル名

system_config.properties

(3) ファイルの格納先

このファイルは,必ず次のディレクトリに格納してください。

<運用ディレクトリ>¥conf¥

(4) 説明

SDPサーバで使用するポート番号,採取するAPIトレースとタプルログの詳細などを設定します。このファイルは,運用ディレクトリごとに必ず作成します。

(5) 指定できるパラメーター

指定できるパラメーターとデフォルト値を次の表に示します。なお,パラメーターの詳細については,「8.6.2 システムコンフィグプロパティファイル(system_config.properties)のパラメーターの詳細」で説明します。

表8-4 指定できるパラメーターとデフォルト値(system_config.properties)

項番パラメーター名内容デフォルト値指定できる値の範囲
1engine.externalStreamFuncVerifyModeストリーム間演算の戻り値の型を検証するかどうかを指定します。truetrue
または
false
2engine.initialQueueSizeストリームキューで使用する要素数の初期値を指定します。10241~1048576​の整数
3engine.maxQueueSizeストリームキューで使用する要素数の上限値を指定します。40961~1048576​の整数
4engine.watchQueueSize.thresholdストリームキューで使用する要素数を監視するしきい値(単位:%)を指定します。なし1~99の整数
5logger.console.abnormal.enabledログファイルの初期化で障害が発生した場合に,SDPサーバの起動を続行させるかどうかを指定します。
  • true:メッセージをコンソールに出力してSDPサーバを起動します。
  • false:SDPサーバを停止します。
falsetrue
または
false
6logger.console.enabledSDPサーバが出力するメッセージをコンソールに出力するかどうかを指定します。
  • true:メッセージをログファイルとコンソールの両方に出力します。
  • false:メッセージをコンソールに出力しません。
falsetrue
または
false
7mon.process_exp_timeタイムアウトと判定する処理時間(単位:ミリ秒)を指定します。300001~2147483647​の整数
8query.decimalMaxPrecisionクエリの算術演算の結果がDECIMAL型となる場合の,算術演算の最大精度を指定します。381~38の整数
9query.decimalRoundingModeクエリの演算結果がDECIMAL型となる場合の,query.decimalMaxPrecisionパラメーターで指定した精度を超えたときの丸めの動作を指定します。HALF_UPHALF_UP
または
DOWN
10querygroup.sleepOnOverStoreSDPサーバが出力ストリームキューに空きがあるかどうかをチェックして空きがなかった場合に,クエリグループの実行をスリープさせる時間を指定します。1001~2147483647​
11querygroup.sleepOnOverStoreRetryCountSDPサーバがクエリ実行後のタプルを出力ストリームキューへ投入する前に,出力ストリームキューに空きがあるかどうかをチェックする回数を指定します。00~2147483647​
12rmi.serverPortSDPサーバのポート番号を指定します。204001~65535の整数
13stream.freeInputQueueSizeThreshold入力ストリームキューで使用する要素数の上限値に対する空きサイズのしきい値(単位:%)を指定します。なし1~99の整数
14stream.freeInputQueueSizeThresholdOutputMessageSDPサーバのメッセージログに,警告メッセージを出力するかどうかを指定します。
  • true:警告メッセージを出力します。
  • false:警告メッセージを出力しません。
falsetrue
または
false
15stream.maxKeepTupleCountタイムスタンプ調整機能で保留できるタプル数の上限値を指定します。1258281~1048576​の整数
16stream.timestampAccuracyタイムスタンプ調整機能の時刻単位と時刻調整範囲を指定します。なし8.6.2(16) stream.timestampAccuracy={{sec|msec|usec},時刻調整範囲|unuse}」を参照してください。
17stream.timestampModeタプルに時刻を付与するためのタイムスタンプモードを指定します。
  • Server:サーバモードを使用します。
  • DataSource:データソースモードを使用します。
ServerServer
または
DataSource
18stream.timestampPositionタプル内の時刻データ列名を指定します。なし8.6.2(18) stream.timestampPosition=時刻データ列名」を参照してください。
19stream.tupleLogModesdptplputコマンドを実行するかどうかを指定します。
  • true:sdptplputコマンドを実行できます。
  • false:sdptplputコマンドを実行できません。
falsetrue
または
false
20tpl.backupFileCountタプルログファイルのバックアップを残す最大世代数を指定します。10~10の整数
21tpl.bufferCountタプルログのバッファーの面数を指定します。53~512の整数
22tpl.bufferSizeタプルログのバッファーの最大サイズ(単位:キロバイト)を指定します。10241~2048000​の整数
23tpl.fileCountタプルログファイルの最大ファイル数を指定します。33~512の整数
24tpl.fileSizeタプルログファイルの最大サイズ(単位:メガバイト)を指定します。1001~2048の整数
25tpl.outputLevelタプルログの出力レベルを指定します。
  • 1:ストリームキューへ格納するタプルについて,タプルログを出力します。
  • 2:時刻の逆転によって破棄するタプルについて,タプルログを出力します。
  • 3:レベル1とレベル2のタプルについて,タプルログを出力します。
31~3の整数
26tpl.outputTriggerタプルログのファイルへの出力契機を指定します。
  • BUFFER:対象のストリームで現在のタプルログを取得しているバッファーがいっぱいになったら,タプルログをファイルへ出力します。
  • NONE:タプルログをファイルに出力しません。バッファリングもしません。
  • 入力ストリームキュー:BUFFER
  • 出力ストリームキュー:NONE
BUFFER
または
NONE
27tpl.useOverwriteタプルログのバッファーの枯渇時にバッファーを上書きするかどうかを指定します。
  • true:タプルログのバッファーを上書きします。
  • false:タプルログのバッファーを上書きしません。
truetrue
または
false
28trc.api.bufferCountAPIトレースのバッファーの面数を指定します。33~512の整数
29trc.api.bufferSizeAPIトレースのバッファーの最大サイズ(単位:キロバイト)を指定します。10241~2048000​の整数
30trc.api.fileCountAPIトレースを出力するファイルの最大ファイル数を指定します。33~512の整数
31trc.api.fileSizeAPIトレースを出力するファイルの最大サイズ(単位:メガバイト)を指定します。10241~2048の整数
32trc.api.ioBufferSizeAPIトレースのI/Oバッファーの最大サイズ(単位:キロバイト)を指定します。20481~2048000​の整数
33trc.api.outputTriggerAPIトレースのファイルへの出力契機を指定します。
  • BUFFER:I/Oスレッドのバッファーがいっぱいになったら,APIトレースをファイルに出力します。
  • NONE:APIトレースをファイルに出力しません。バッファリングもしません。
BUFFERBUFFER
または
NONE
34trc.api.useOverwriteAPIトレースのバッファーの枯渇時にバッファーを上書きするかどうかを指定します。
  • true:APIトレースのバッファーを上書きします。
  • false:APIトレースのバッファーを上書きしません。
truetrue
または
false