タイムスタンプ調整機能では，タプルの時刻調整のためにタイムスタンプ調整機能内でタプルを保留しています。しかし，大量のタプルを保留しているとメモリが枯渇するおそれがあるため，タイムスタンプ調整機能でのタプルの保留数の上限を設定してシステム全体のリソース使用量の安定化を図ります。

タイムスタンプ調整機能では，入力アダプターから新たなタプルが送信されるときに，時刻調整をしてタプルの保留数の上限値をチェックします。タプルの保留数が上限に達している場合は，新たなタプルの保留はしないで，クエリグループを閉塞します。クエリグループが閉塞すると，保留していたタプルはすべて破棄されます。

タプルの保留数の上限値はシステムコンフィグプロパティファイル，クエリグループ用プロパティファイル，またはストリーム用プロパティファイルのstream.maxKeepTupleCountパラメーターで設定します。stream.maxKeepTupleCountパラメーターの詳細については，「8.6　システムコンフィグプロパティファイル（system_config.properties）」を参照してください。