ストリームデータ処理基盤 uCosminexus Stream Data Platform - Application Framework システム構築・運用ガイド
タイムスタンプ調整機能では,調整する時刻の範囲内のタイムスタンプを持つタプルを対象にタプルの時刻調整をします。調整する時刻の範囲は,基準時刻と調整する時刻の幅から決定します。基準時刻からさかのぼって,調整する時刻の幅の範囲が,タイムスタンプ調整機能で調整する範囲となります。基準時刻が遷移すると調整する時刻の範囲も遷移します。
調整する時刻の幅として時刻単位を「秒」,時刻調整範囲を「2」とした場合の,調整する時刻の範囲の遷移の例を次の図に示します。
図11-26 調整する時刻の範囲の遷移例
この例では,SDPサーバに到着しているタプルの中で最新の時刻情報を持つタプルの時刻である09:00:01が基準時刻となります。また,調整する時刻の幅が2秒のため,調整する時刻の範囲は,09:00:01〜08:59:59となります。
そのあと,入力アダプターから送信された新しいタプルが到着し,設定されている時刻情報が09:00:02と最新の時刻のため,基準時刻が遷移します。また,それに伴って,調整する時刻の範囲も09:00:02〜09:00:00に遷移します。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2010, 2014, Hitachi, Ltd.