ストリームデータ処理基盤 uCosminexus Stream Data Platform - Application Framework システム構築・運用ガイド

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11.3.1 HTTPパケットの入力の概要

HTTPパケットの入力では,HTTPパケットデータを標準入力で取得し,取得したデータを解析して,ストリームデータ処理エンジンで処理できる形式に変換してからストリームデータ処理エンジンに送信します。

HTTPパケットの入力の処理は入力アダプターで実施します。

HTTPパケットの入力の概要を次の図に示します。

図11-7 HTTPパケットの入力の概要

[図データ]

  1. データ入力
    HTTPパケット入力コネクターで,パケットアナライザーから標準出力されたデータを読み込みます。読み込んだHTTPパケットデータを解析して,データを変換します。
  2. データ編集
    マッピングをして,データを編集します。
  3. タプル送信
    編集したデータをタプルに変換して,SDPサーバに送信します。

なお,HTTPパケットを入力するには,Pcap形式でパケットを出力できるパケットアナライザーが必要です。Stream Data Platform - AFでは,Windowsの場合はWinDump,Linuxの場合はtcpdumpを使用できます。パケットアナライザーのバージョンについては,Stream Data Platform - AFのリリースノートを参照してください。

HTTPパケットの入力で扱えるのは,次の図に示すPcap形式のフォーマットで出力されるHTTPパケットです。

図11-8 Pcap形式のフォーマット

[図データ]

Pcap形式のフォーマットでは,ネットワークを流れるパケット部分にPcapヘッダーが付加されています。Pcapヘッダーのうち,Pcap file headerは,パケットアナライザー起動後,最初に作成されるグローバルヘッダーです。グローバルヘッダーが作成されたあと,パケットヘッダーであるPcap packet headerとパケットデータであるPcap packet dataを1組としたデータが作成され続けます。

Pcap形式のフォーマット,またはそれ以外のHTTPパケットのフォーマットに関する情報は,アダプター構成定義ファイルのHTTPパケット入力コネクター定義に定義します。