ストリームデータ処理基盤 uCosminexus Stream Data Platform - Application Framework システム構築・運用ガイド

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2.3.3 タプルのタイムスタンプの調整の検討

SDPサーバの時刻制御方式にデータソースモードを使用している場合は,入力ストリームごとにタプルの時刻を昇順にする必要があります。しかし,複数の入力アダプターからタプルを送信する場合などに,タプルの時刻とタプルの到着の順序に誤差が生じて,時刻が逆転して到着したタプルがSDPサーバに破棄されることがあります。例えば,SDPサーバに到着したタプルの時刻が「09:00:04」→「09:00:05」→「09:00:02」の順番だった場合,時刻が逆転している「09:00:02」のタプルは破棄されます。

このような場合に,タイムスタンプ調整機能を使用して,タプルの到着時刻を調整する時間を設定しておくことで,時刻が逆転したタプルもSDPサーバで受け取れるようになります。例えば,上記の例だと,タプルの到着時刻を調整する時間を5秒に設定していれば,「09:00:05」のあとに到着した「09:00:02」のタプルは破棄されません。

タイムスタンプ調整機能の仕組みと,機能の設定方法については,「11.8 タプルのタイムスタンプの調整」を参照してください。