2.1 ストリームデータ処理で使用する要素

ここでは,ストリームデータ処理で使用する要素について説明します。

ストリームデータ処理で使用する要素を次の図に示します。

図2-1 ストリームデータ処理で使用する要素

[図データ]

この章では,図中に示した要素のうち,次の要素について説明します。

  1. ストリームデータ
    連続して発生する膨大な時系列順のデータです。
  2. 入力ストリームキュー・出力ストリームキュー
    ストリームデータの通路です。
  3. ストリームデータ処理エンジン
    ストリームデータ処理システムで,実際にストリームデータ処理を行う部分です。
  4. タプル
    ストリームデータを構成する,値と時刻を併せ持つデータです。
  5. クエリグループ
    ストリームデータ処理での集計・分析シナリオです。業務の目的ごとに作成します。
  6. クエリ
    ストリームデータ処理の内容です。CQLで記述します。
  7. ウィンドウ
    ストリームデータ処理の対象範囲です。ストリームデータのうち,ウィンドウで囲まれた範囲が処理の対象となります。クエリ中に定義します。

なお,入力アダプター,出力アダプターについては,「3. データの送受信」を参照してください。

<この節の構成>
2.1.1 ストリームデータ
2.1.2 入力ストリームキュー・出力ストリームキュー
2.1.3 ストリームデータ処理エンジン
2.1.4 タプル
2.1.5 クエリグループ
2.1.6 クエリ
2.1.7 ウィンドウ