Stream Data Platform - AFでは,インメモリ処理と差分計算処理を併用することで,膨大な時系列データを高速処理しています。
- インメモリ処理
- インメモリ処理では,ディスクドライブを使用しないで,メモリ上で処理を実行します。
- 膨大なデータを処理する場合,ディスクドライブとの入出力処理に掛かる時間を無視できなくなります。Stream Data Platform - AFでは,このディスクドライブとの入出力処理をなくし,メモリ上でデータを処理することで,データの処理速度を高速化しています。
- 差分計算処理
- 差分計算処理では,クエリをあらかじめ登録しておき,データの入力を契機に逐次処理して,処理結果を次の処理に利用します。したがって,次の処理では処理対象のデータ全体を計算する必要がなく,変化量の計算処理だけで済みます。
- Stream Data Platform - AFでのストリームデータの差分計算を次の図に示します。
図1-4 ストリームデータの差分計算
![[図データ]](figure/zd010300.gif)
- この図に示すとおり,Stream Data Platform - AFは,最初に計算処理1を実行します。次のストリームデータが到来したとき,計算処理2では,計算処理1の結果から,対象から外れた3番目のデータを引き,新たに対象となった7番目のデータを加える処理だけを実行します。このように最小限の計算処理を行うことで,データの処理速度を高速化しています。