付録C 用語解説
英字|ア行|カ行|サ行|タ行|ナ行|ハ行|ラ行
英字
- CQL(Continuous Query Language)
- クエリを記述するためのクエリ言語です。
- RMI連携(Remote Method Invocation)
- アダプターとSDPサーバの連携形態の一つです。アダプターとSDPサーバが,別のプロセスで動作し,JavaのRMIを使用してデータを送受信します。
- SDPサーバ
- ストリームデータ処理エンジン上で動作し,ストリームデータを処理するサーバプロセスです。
- SDPサーバ用定義ファイル
- SDPサーバの動作を設定するファイルです。SDPサーバやアダプターを実行するJavaVMの起動オプション,SDPサーバのポート番号や取得するAPIトレースとタプルログの詳細などを設定します。
ア行
- アダプター
- 入出力データとストリームデータ処理エンジン間でのデータの送受信に必要なプログラムです。
- アダプターには,製品が提供する標準提供アダプターと,ユーザーがJavaでプログラミングして作成するカスタムアダプターがあります。
- それぞれのアダプターで,入力データとストリームデータ処理エンジン間で使用するアダプターを入力アダプターといい,出力データとストリームデータ処理エンジン間で使用するアダプターを出力アダプターといいます。
- アダプターグループ
- 入出力アダプターの集合です。標準提供アダプターでは,アダプターグループ単位でアダプターを運用します。
- インプロセス連携をするアダプターグループのことをインプロセスグループ,RMI連携をするアダプターグループのことをRMIグループといいます。
- アダプタートレース
- トラブルシュート情報として,アダプター内の処理状況を追跡する情報を取得するための機能です。
- アダプター用定義ファイル
- 標準提供アダプターの動作を設定するファイルです。RMI連携用アダプターが使用するポート番号,アダプターグループの構成や,アダプターが使用する入出力コネクターの詳細などを設定します。
- インプロセス連携
- アダプターとSDPサーバの連携形態の一つです。アダプターとSDPサーバは,同一プロセスで動作してデータを送受信します。
- ウィンドウ
- ストリームデータに対し,集計・分析を行うために設定する範囲です。クエリ中に定義します。
- ウィンドウ演算
- ウィンドウを指定するための演算です。CQLでクエリ中に記述します。
- オペレーター
- ストリームデータ処理の最小処理単位です。一つのクエリは,一つ以上のオペレーターで構成されます。
カ行
- 外部定義関数
- ユーザーがJavaのAPIなどを使用して作成する関数です。外部定義関数の処理ロジックを,ユーザーがJavaで記述して作成するクラスファイルにメソッドとして実装することで,任意の処理を実行できます。
- 外部定義関数定義ファイル
- 外部定義関数の処理を実装したクラス,およびメソッドについて定義するファイルです。
- カスタムアダプター
- Stream Data Platform - AFが提供するJavaのAPIを使用してユーザーが作成するアダプターです。
- 関係演算
- ウィンドウ演算によって抽出されたデータの処理を指定する演算です。計算,集計,結合などを指定できます。
- 共通形式レコード
- ストリームデータ処理システムで処理を行うためのレコードの形式です。
- クエリ
- ストリームデータに対してどのような処理を実行するかを定義したものです。CQLで記述します。
- クエリグループ
- あらかじめユーザーが作成するストリームデータの集計・分析シナリオです。入力ストリームキュー(入力ストリーム),出力ストリームキュー(出力ストリーム),およびクエリで構成されます。
- 組み込み関数
- Stream Data Platform - AFが提供する関数です。統計関数を提供する組み込み集合関数や,数学関数や文字列関数を提供する組み込みスカラ関数があります。
- コールバック
- 標準提供アダプターの機能を使用した処理の単位です。
- コネクター
- 標準提供アダプター内に定義するStream Data Platform - AFと外部を接続するインタフェースです。
- Stream Data Platform - AFへの入力に使用するコネクターには,ファイル入力コネクター,およびHTTPパケット入力コネクターがあります。また,Stream Data Platform - AFからの出力に使用するコネクターには,ファイル出力コネクター,およびダッシュボード出力コネクターがあります。
サ行
- サーバモード
- タプルのタイムスタンプの設定モードの一つです。ストリームデータ処理エンジンにタプルが到着した時点で,Stream Data Platform - AFが動作するサーバのシステム時刻をタプルに設定します。
- 時刻解像度機能
- RANGEウィンドウを任意の単位時間に分割(メッシング)し,分割した時間ごとに演算処理を行う機能です。
- 出力形式レコード
- ストリームデータの処理結果をファイルに出力する場合のレコード形式です。
- 出力リレーション
- 関係演算によって抽出されたタプルの集合です。このタプルの集合が,ストリーム化演算の対象となります。
- ストリーム
- ストリームデータの型です。入力ストリームキューを通過するストリームデータの型を入力ストリームといい,出力ストリームキューを通過するストリームデータの型を出力ストリームといいます。
- ストリーム化演算
- 出力リレーションのデータの出力方法を指定する演算です。
- ストリーム間演算
- リレーションを生成しないで直接ストリームデータに対して演算を実行し,別のストリームデータに変換する演算です。
- ストリーム間演算を使用する場合は,CQLでストリーム間演算関数を定義するほかに,外部定義関数の作成が必要です。
- ストリームキュー
- ストリームデータの入出力で使用される通路です。ストリームデータ処理エンジンへの入力で使用されるストリームキューを入力ストリームキューといい,ストリームデータ処理エンジンからの出力で使用されるストリームキューを出力ストリームキューといいます。
- ストリームデータ
- 連続して発生する膨大な時系列順のデータです。
- ストリームデータ処理エンジン
- クエリに従い,ストリームデータ処理を実際に行う部分です。
タ行
- タイムスタンプ
- タプルに設定されたデータの時刻です。
- タプル
- ストリームデータを構成する,値と時刻(タイムスタンプ)を併せ持ったデータです。
- タプルログ
- ストリームデータ処理エンジンへの入力タプル,およびストリームデータ処理エンジンからの出力タプルが出力されるログファイルです。
- 中間リレーション
- 関係演算の処理中に,WHERE句で抽出されたタプルの集合です。
- データ受信AP
- クライアントAPであり,SDPサーバから出力されるストリームデータに対してイベント処理するアプリケーションです。
- データ送信AP
- クライアントAPであり,ストリームデータをSDPサーバへ送信するデータ送信アプリケーションです。
- データソースモード
- タプルのタイムスタンプの設定モードの一つです。ログファイルなど,入力とするデータソース上に時刻情報がある場合に,その時刻情報をタプルに設定します。
ナ行
- 入力形式レコード
- 入力元がファイルの場合に取得したレコードです。
- 入力リレーション
- ウィンドウ演算によって取り出されたタプルの集合です。このタプルの集合が,関係演算の対象となります。
ハ行
- 標準提供アダプター
- Stream Data Platform - AFが提供するアダプターです。ファイルまたはHTTPパケットを入力データとして扱えます。処理結果は,ファイルに出力,またはダッシュボードに表示できます。
- フィールド
- レコードをある意味に切り出した単位です。
ラ行
- リレーション
- 生存期間を持つレコード群です。CQLでのウィンドウ指定によって,ストリームデータからウィンドウで指定された生存期間を持つリレーションに変換されます。
- レコード
- ストリームデータ処理で扱われるデータの1行の単位です。
- レコード構成
- 複数のフィールド(フィールド名とそれに対応するフィールド値)の組み合わせを表した構成です。