この節では,レンディション変換用PCの環境変数の設定について説明します。
レンダリングオプションを使用するには,次に示す環境変数を設定する必要があります。
- EDMCLASSDEFPATH
- EDMRCDOCSPACE
- TEMP
- TMP
これらの環境変数は,次のどちらかの方法で設定します。
- WindowsのコマンドプロンプトからSETコマンドを使用して設定する
- Windowsのコントロールパネルから「システムのプロパティ」を開き,詳細タブの「環境変数」で設定する
ここでは,コントロールパネルから設定する方法について説明します。
- 環境変数EDMCLASSDEFPATHの設定
- 設定手順を次に示します。
- <操作>
- インストールディレクトリの下位に任意のディレクトリを作成してクラス定義情報ファイル(文書空間識別子.ini)※を格納します。
例えば,「info」というディレクトリを作成した場合,格納先は<インストールディレクトリ>¥info¥となります。
- 「コントロールパネル」-「システムのプロパティ」の詳細タブの「環境変数」で,環境変数「EDMCLASSDEFPATH」に,クラス定義情報ファイルの格納先を設定します。
設定方法を次に示します。
変数:EDMCLASSDEFPATH
値 :<インストールディレクトリ>¥任意のディレクトリ
値には必ずフルパスを指定し,任意のディレクトリの後に「¥」は記述しないでください。
例えば,クラス情報定義ファイルを<インストールディレクトリ>¥info¥に格納した場合,指定する値は<インストールディレクトリ>¥infoとなります。
また,文書空間の文字コード種別にUTF-8を設定している場合は,環境変数EDMCLASSDEFPATHに指定するパスの文字列が,印刷可能なASCIIコードだけで構成されている必要があります。
- 注※
- クラス定義情報ファイルは,DocumentBrokerサーバに定義されているDMAオブジェクトのクラス,そのサブクラスのクラス,およびプロパティから,GUID,データ型などの情報を記述したファイルです。DocumentBrokerサーバのクラス定義情報ファイル作成コマンド(EDMCrtSimMeta)で作成します。情報の内容に変更があった場合は,クラス定義情報ファイルを作成し直し,再度格納してください。クラス定義情報ファイルの作成方法については,マニュアル「DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド」を参照してください。
- 環境変数EDMRCDOCSPACEの設定
- 設定手順を次に示します。
- <操作>
- 「コントロールパネル」-「システムのプロパティ」の詳細タブの「環境変数」で,環境変数「EDMRCDOCSPACE」に,DocumentBrokerサーバの文書空間識別子を指定します。
- 環境変数TEMPおよびTMPの設定
- 環境変数TEMPおよびTMPが設定されているかどうかを次に示す手順で確認してください。
- <操作>
- 「コントロールパネル」-「システムのプロパティ」の詳細タブの「環境変数」で,環境変数「TEMP」および「TMP」の設定値を確認します。
- Windowsのインストール時に設定された値を特に変更する必要はありません。環境変数TEMPおよびTMPに値が設定されていない場合は,値を設定してください。
- また,文書空間の文字コード種別にUTF-8を設定している場合は,環境変数TEMPおよびTMPに指定するパスの文字列が,印刷可能なASCIIコードだけで構成されている必要があります。環境変数TEMPおよびTMPの設定値を確認し,必要に応じて設定値を変更してください。