ここでは,新規にレンディション変換をする場合のDocumentBrokerクライアントでの操作内容について説明します。
新規にレンディション変換をする場合,DocumentBrokerクライアントで,変換先レンディションタイプの空のレンディションを追加してください。このとき,追加するレンディションの変換フラグは「変換要」の状態になるように指定します。すでにサブレンディションが存在する場合でも,レンディションタイプが異なる別の空のレンディションを追加できます。
DocumentBrokerの文書に対して,変換フラグが「変換要」の空のレンディションを追加する方法を次に示します。なお,オブジェクト操作ツールを利用してレンディションを追加することもできます。
CdbrDocumentクラスまたはCdbrVersionableDocumentクラスのAddRenditionメソッドを利用します。その際,引数lConvertTypeにDBR_CONVERT_TYPE_BATCHを指定してください。詳細については,マニュアル「DocumentBroker Version 3 クラスライブラリ C++ 解説」を参照してください。
DbjObjクラスのaddRenditionメソッドを利用します。詳細については,マニュアル「DocumentBroker Version 3 クラスライブラリ Java 解説」およびマニュアル「DocumentBroker Version 3 クラスライブラリ Java リファレンス」を参照してください。
文書のレンディションを操作するdbrrndrdocコマンドを利用します。
このコマンドの実行ファイル(dbrrndrdoc.exe)は<DocumentBroker Development KitまたはDocumentBroker Runtimeのインストールディレクトリ>¥tools¥に格納されています。レンディション変換用PCにオブジェクト操作ツールの実行環境を設定すると,Windowsのコマンドプロンプトでdbrrndrdocコマンドを使用できるようになります。
OIIDがdma:///07a17522…00000051のバージョンなし文書にPDF形式の空のレンディションを追加するコマンドの入力例を次に示します。△は半角の空白です。
dbrrndrdoc△-x△ADD△-M△MIME::application/pdf△-t△BATCH△dma:///07a17522…00000051
オブジェクト操作ツールの実行環境の設定およびdbrrndrdocコマンドの使用方法の詳細については,マニュアル「DocumentBroker Version 3 オブジェクト操作ツール」を参照してください。