2.7 UOCの作成

UOCを利用することによって,レンディション変換プラグインの機能の一部を変更することができます。なお,UOCはレンディション変換にPDFstaffを使用している場合にだけ利用できます。

この節では,PDFstaffに対応したUOCの作成について概要を説明します。

変換元ファイルをそのままPDF形式に変換する場合,UOCの作成は不要です。変換元ファイルに表紙や注釈,プロパティ情報などの追加をおこなう場合にUOCを作成してください。

なお,文書空間で使用する文字コード種別がUTF-8の場合,UOCを使用したレンディション変換はできません。

UOCでの変換に使用する変換元ファイルは一時ファイルであるため,プロパティ情報などを追加しても,DocumentBrokerサーバに登録されている文書ファイルには影響ありません。

UOCは,Win32実行形式ファイル(*.exe)として作成します。

なお,次のディレクトリに,Visual Basic 5.0およびVisual C++ 5.0で作成したUOCのサンプルプログラム(基本的な処理を記述したソースファイル,コンパイルに必要なプロジェクトファイルなど)が格納されています。このサンプルプログラムを使用することで,複数のUOCを連続して呼び出し,変換元ファイルを変換することができます。サンプルプログラムは,Visual Basic 5.0またはVisual C++ 5.0を使用して適宜処理を記述してコンパイルし,実行ファイルを作成してください。

このプログラムは,Visual Basic 6.0またはVisual C++ 6.0でも使用できます。Visual Basic 6.0またはVisual C++ 6.0を使用する場合は,Visual Basic 6.0またはVisual C++ 6.0でプロジェクトファイルを開き,コンパイルしてください。

Visual Basic 5.0用
<インストールディレクトリ>¥sample¥uoc¥vb5¥Sample2¥
Visual C++ 5.0用
<インストールディレクトリ>¥sample¥uoc¥vc5¥Sample2¥

UOCの作成方法の詳細については,「付録E UOCの設計と作成方法」を参照してください。