5.2 コマンドの形式
(1) 入力形式
コマンドの入力形式を次に示します。
コマンド名〔オプション…〕
(a) コマンド名
コマンド名は,実行するコマンドのファイル名です。
(b) オプション
オプションの入力形式の規則を次に示します。なお,説明文で使用する「$」はコマンドプロンプト,「cmd」はコマンド名を表します。
- オプションの形式
- オプションは半角のハイフン(-)で始まる文字列で,次に示すように,引数を持たないか,または1個の引数を持ちます。
- 形式1:-オプションフラグ
- 形式2:-オプションフラグ<空白またはタブ> 引数
- (凡例)
- オプションフラグ:1文字の英数字で,大文字・小文字は区別されます
- 引数:オプションフラグに対する引数です
- オプションの指定規則
- オプションフラグと引数の間には空白またはタブが必要です。
誤った指定例:$ cmd -afile
正しい指定例:$ cmd -a file
- 引数を持たないオプションフラグは,一つのハイフン(-)のあとにまとめて指定できません。
誤った指定例:$ cmd -abc
正しい指定例:$ cmd -a -b -c
- 引数を持つオプションフラグの引数は省略できません。
- 同じオプションフラグを2回以上指定した場合,後に指定したオプションフラグが有効になります。例えば,「$ cmd -a 1 -a 2」と入力した場合は,「-a 2」が有効になります。
- ハイフン(-)だけのオプションは入力できません。例えば,「$ cmd -」と入力すると「-」はコマンド引数とみなされます。
(2) 入出力
コマンドの入出力について説明します。
(a) 入力
すべてのオプションおよび引数が入力されます。
(b) 出力
コマンド処理が正常に終了したときの結果は,すべて戻り値として標準出力に出力されます。
(3) コマンドの実行ファイルに対するアクセス権
コマンドの実行ファイルにアクセスしてコマンドを実行できるユーザは,次に示すシステム管理者以上の権限を持つユーザだけです。
- PowerUsersグループに所属するユーザ
- Administratorsグループに所属するユーザ