EDMRDRReqレンディション変換要求コマンド

機能

文書のレンディション変換を要求するコマンドです。

形式

EDMRDRReq△-r△"変換先レンディションタイプ"
         〔△-m△"変換元レンディションタイプ一覧ファイル"〕
           △-c△"変換対象文書クラス一覧ファイル"
         〔△-o△"変換オプションファイル"〕

(凡例)
△:1個以上の半角の空白またはタブ

オプション

-r "変換先レンディションタイプ"
変換先レンディションタイプをMIME形式の先頭の"MIME::"を除く文字列で指定します。指定できる文字列の長さは249バイト以内です。249バイトを超える値を指定した場合はエラーになります。このオプションは省略できません。
このオプションで指定された変換先レンディションタイプは,そのまま変換対象レンディションを特定するための検索文字列として利用されます。dbrProp_RenditionTypeプロパティと比較する場合,大文字・小文字の違いを含めて完全に一致するかどうか比較されるため,大文字・小文字を区別して記述してください。
レンディション変換プラグイン設定ファイルに定義されているレンディション変換プラグインが処理できない変換先レンディションタイプを指定した場合は,コマンド入力時にエラーになります。
レンディションタイプの指定の詳細については,「6.5 レンディションタイプの指定方法」を参照してください。
(例)

application/pdf
MIME::application/pdf

-m "変換元レンディションタイプ一覧ファイル"
変換元レンディションタイプの一覧を定義したファイルのファイルパスをフルパスで指定します。
変換元レンディションタイプを絞り込んでレンディション変換を実行したい場合に指定してください。省略した場合は,レンディション変換プラグイン設定ファイルでの定義が有効になります。
次の場合はコマンド入力時にエラーになります。
  • レンディション変換プラグイン設定ファイルに定義されているレンディション変換プラグインが処理できない変換元レンディションタイプを指定した場合
  • ファイルの形式が誤っている場合
  • 指定したファイルが存在しない場合
変換元レンディションタイプ一覧ファイルの記述方法については,「6.2 変換元レンディションタイプ一覧ファイル」を参照してください。
-c "変換対象文書クラス一覧ファイル"
変換対象にするDMAクラスの文書クラスの一覧を定義したファイルのファイルパスをフルパスで指定します。このオプションは省略できません。
次の場合はコマンド入力時にエラーになります。
  • レンディション変換の対象にできないクラスを指定した場合
  • 指定したクラスが存在しない場合
  • ファイルの形式が誤っている場合
  • 指定したファイルが存在しない場合
変換対象文書クラス一覧ファイルの記述方法については,「6.3 変換対象文書クラス一覧ファイル」を参照してください。
-o "変換オプションファイル"
レンディション変換プラグインに引き渡す変換オプションを記述したファイルのファイルパスをフルパスで指定します。
変換オプションファイルには,レンディション変換プラグイン設定ファイルに指定できる変換オプションを記述できます。このオプションで変換オプションファイルを指定した場合,レンディション変換プラグイン設定ファイルに記述されている変換オプションはすべて無視され,指定した変換オプションファイルに記述されている変換オプションが有効になります。ユーザ定義プラグインの場合は,このオプションで指定した変換オプションファイルの内容がパラメタファイルに格納されてユーザ定義プラグインに引き渡されます。
次の場合はコマンド入力時にエラーになります。
  • ファイルの形式が誤っている場合
  • 指定したファイルが存在しない場合
変換オプションファイルに記述されているオプションのエントリ名が誤っている場合,またはレンディション変換プラグインが処理できないエントリ名の場合,そのエントリの指定は無視されます。
オプションの値の指定内容が誤っている場合,レンディション変換が実行されるときにエラーになり,変換処理はエラー終了します(レンダリングオプションの処理は続行されます)。
レンディション変換プラグイン設定ファイルに指定できる変換オプションおよび変換オプションファイルの記述方法については,「6.4 変換オプションファイル」を参照してください。

コマンド指定例

コマンドの指定例を次に示します。この指定例では,Java クラスライブラリで開発したクライアントアプリケーションのデータベースに格納されたすべての文書をPDF形式に変換します。

コマンドの指定:EDMRDRReq -r "application/pdf" -c “C:¥class.txt”
class.txtの内容:dwcClass_VerDoc_dv

戻り値

戻り値の一覧を次の表に示します。

表5-2 レンディション変換要求コマンドの戻り値一覧

戻り値意味
0レンディション変換要求を正常に受け付けました。
2異常終了しました。

注意事項

レンディション変換要求コマンドで実行した変換要求は,前のレンディション変換要求の処理が終了していない場合は,いったんスプールに入れられて待ち状態になり,要求を受け付けた順番に一つずつ処理していきます。スプールには,最大100個のレンディション変換要求を記憶できます。スプールに記憶しているレンディション変換要求が100個を超えるとエラーになります。