レンダリングオプションは,UOCを起動する際に,引数にパラメタファイルのファイルパスをフルパスで設定してUOCに渡します。レンダリングオプションが設定するパラメタファイルの内容は次のとおりです。
[UserParam]
infile=変換元ファイルパス
infile2=PostScript形式の変換元ファイルパス
outfile=変換対象ファイルパス
renditiontype=レンディションタイプ
retrievalname=リトリーバルネーム
[RecordInfo]
classname=変換対象のDMAクラスの文書クラス名(dmaClass_DocVersionまたはそのサブクラスの名称)
recordnum=取得したレコード数
propnum=取得したプロパティ数
[Record<n>]
prop<n>=プロパティ値
UOCのパラメタファイルに設定されるセクションおよびエントリについて,次に示す表で説明します。
表E-1 UOCのパラメタファイルに設定されるセクションおよびエントリ
セクション名 | エントリ名 | 説明 |
---|---|---|
UserParam | infile | 変換元ファイルのファイルパスがフルパスで設定されます。 |
infile2 | 変換元ファイルを印刷処理によって変換したPostScript形式のファイルのファイルパスがフルパスで設定されます。 | |
outfile | PDF変換の入力ファイルとなる変換対象ファイルのファイルパスがフルパスで設定されます。 | |
renditiontype | 変換元ファイルのレンディションタイプが設定されます。 | |
retrievalname | 変換元ファイルのリトリーバルネームが設定されます。 | |
RecordInfo※1 | classname | 変換対象のDMAクラスの文書クラス名(dmaClass_DocVersionまたはそのサブクラスの名称)が設定されます。 |
recordnum | SQL情報ファイルに記述されているSQLを実行して取得した,処理対象のDMAクラスの文書クラス(dmaClass_DocVersionまたはそのサブクラス)のレコード数が設定されます。 設定されるレコード数の上限は32です。33個以上のレコードを取得した場合は,32が設定されます。 | |
propnum | SQL情報ファイルに記述されているSQLを実行して取得した,処理対象のDMAクラスの文書クラス(dmaClass_DocVersionまたはそのサブクラス)の各レコードを構成するプロパティの数が設定されます。 設定されるプロパティの数の上限は32です。33個以上のプロパティを取得した場合,32が設定されます。 | |
Record<n>※1※2 | prop<n> | SQL情報ファイルに記述されているSQLを実行して取得した,処理対象のDMAクラスの文書クラス(dmaClass_DocVersionまたはそのサブクラス)のレコードを構成するプロパティの値が設定されます。prop<n>エントリは取得したプロパティの数だけ設定されます(<n>は1からの通番)。 なお,SQL文の実行によって取得できるのは,Integer32型およびString型のプロパティだけです。prop<n>エントリの設定例を次に示します。
|
UOCは変換対象ファイルを次の流れで作成する必要があります。
処理を完了したあと,UOCがパラメタファイルに書き込む内容は,次のとおりにしてください。
[UserParam]
outfile=変換対象ファイルパス
errorcode=変換結果コード
errormsg=エラーメッセージ
各エントリに設定する必要のある値は,次のとおりです。
表E-2 UOCの変換結果コード
変換結果 コード | 意味 | レンダリングオプションの動作と 変換フラグの状態 |
---|---|---|
0 | 正常終了 | UOCでの変換によって出力されたPostScript形式のファイルを使って,PDF変換処理を継続します。 |
1 | 変換処理を続行できるエラー | UOCがerrormsgエントリに設定したエラーメッセージをエラーログに出力したあと,次の文書の変換処理に移ります。 変換先レンディションの変換フラグは,「変換要」のまま遷移しません。 |
2 | UOCがerrormsgエントリに設定したエラーメッセージをエラーログに出力したあと,次の文書の変換処理に移ります。 変換先レンディションの変換フラグは,「変換要」から「変換エラー」に遷移します。 | |
3 | 変換処理を続行できないエラー | UOCがerrormsgエントリに設定したエラーメッセージをエラーログに出力したあと,処理中のレンディション変換要求を中断します。次のレンディション変換要求コマンドがある場合は,次のレンディション変換要求を続けて処理します。 変換先レンディションの変換フラグは,「変換要」のまま遷移しません。 |
4 | UOCがerrormsgエントリに設定したエラーメッセージをエラーログに出力したあと,処理中のレンディション変換要求を中断します。次のレンディション変換要求コマンドがある場合は,次のレンディション変換要求を続けて処理します。 変換先レンディションの変換フラグは,「変換要」から「変換エラー」に遷移します。 | |
5 | レンダリングオプションが処理を続行できないエラー | UOCがerrormsgエントリに設定したエラーメッセージをエラーログに出力したあと,レンダリングオプションは終了します。 変換先レンディションの変換フラグは,「変換要」のまま遷移しません。 |
6 | UOCがerrormsgエントリに設定したエラーメッセージをエラーログに出力したあと,レンダリングオプションは終了します。 変換先レンディションの変換フラグは,「変換要」から「変換エラー」に遷移します。 |