ここでは,レンダリングオプションでの処理について説明します。まず,レンダリングオプションの一連の処理の流れを説明して,次にレンダリングオプションが変換対象文書を特定する条件について説明します。
レンダリングオプションの処理の流れは,次のとおりです。
レンダリングオプションの処理の流れを次の図に示します。
図1-7 レンダリングオプションの処理の流れ
図中の各項目について説明します。
レンダリングオプションが変換対象文書を特定する条件について説明します。レンダリングオプションが変換対象文書を特定する条件は次のとおりです。
「変換要」を示すdbrProp_RenditionStatusプロパティの値について説明します。
表1-3 「変換要」を示すdbrProp_RenditionStatusプロパティの値
値 (変換フラグ|状態フラグ) | 意味 |
---|---|
0x00010001 (CONVERT_REQUIRED|NO_SUBREND)※1 | 変換先レンディションの文書ファイルが登録されていないため,レンディション変換を実行して文書ファイルを作成・登録する必要があることを示します。 (変換要|サブ空) 変換フラグおよび状態フラグの値は,文書ファイルを登録しない空のレンディションを追加するときの,メソッドのパラメタ指定によって設定します。空のレンディションの追加方法については,「4.2.1 新規にレンディション変換をする場合」を参照してください。 |
0x00010004 (CONVERT_REQUIRED|MASTERREND_UPDATE)※2 | 変換先レンディションの文書ファイルの登録後に,マスタレンディションの文書ファイルが更新されたため,レンディション変換を再実行して変換先レンディションの文書ファイルを更新する必要があることを示します。 (変換要|マスタ/サブ不一致) 状態フラグの値は,マスタレンディションの文書ファイルを更新したときにDocumentBrokerによって設定されます。変換フラグの値は,ユーザが設定します。変換フラグの値の設定方法については,「4.2.2 マスタレンディションを更新して再びレンディション変換する場合」を参照してください。 |
変換対象文書の特定の例を次の図に示します。
図1-8 変換対象文書の特定の例
変換フラグおよび状態フラグの詳細については,マニュアル「DocumentBroker Version 3 クラスライブラリ C++ 解説」またはマニュアル「DocumentBroker Version 3 クラスライブラリ Java 解説」を参照してください。