1.2 システム構成

この節では,レンダリングオプションが動作するためのシステム構成について説明します。

レンダリングオプションが動作するためのシステム構成例を次の図に示します。

図1-3 レンダリングオプションのシステム構成例

[図データ]

このマニュアルでは,レンダリングオプションをインストールしてレンディション変換を実行するDocumentBrokerクライアントのことをレンディション変換用PCと呼びます。

<この節の構成>
(1) レンディション変換用PCの前提プログラムの構成
(2) レンダリングオプションの構成

(1) レンディション変換用PCの前提プログラムの構成

ここでは,標準のレンディション変換を実現する場合のレンディション変換用PCの前提プログラムの構成について説明します。DocumentBrokerクライアントの構成については,マニュアル「DocumentBroker Version 3 クラスライブラリ C++ 解説」またはマニュアル「DocumentBroker Version 3 クラスライブラリ Java 解説」を参照してください。DocumentBrokerサーバの構成については,マニュアル「DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド」を参照してください。

DocumentBroker Development KitまたはDocumentBroker Runtime
DocumentBroker Serverにアクセスするために必要なプログラムです。
レンダリングオプションはDocumentBroker Runtimeがあれば動作しますが,レンディション変換用PCがDocumentBrokerクライアントの開発環境を兼ねる場合はDocumentBroker Development Kitが必要です。
なお,図1-3のように,レンディション変換用PCをDocumentBrokerサーバとは別のマシンに構築する場合は,ファイル転送機能を使用します。ファイル転送機能の使用については,マニュアル「DocumentBroker Version 3 システム導入・運用ガイド」を参照してください。
TPBroker
DocumentBroker Development KitまたはDocumentBroker Runtimeが使用するORBです。
PDFstaff
PDFstaffを使用して,レンディション変換対象の文書をPDF形式のファイルに変換する場合に必要なプログラムです。使用するPDFstaffの対応OSについては,PDFstaffのマニュアルを参照してください。なお,Adobe LiveCycle PDF Generator ES2を使用する場合は,PDF staff 02-06以降を使用してください。
Office
PDFstaffを使用して,レンディション変換対象の文書をPDF形式のファイルに変換する場合で,Officeのアプリケーションプログラム(Word,ExcelまたはPowerPoint)で作成した文書ファイルを変換元にしてレンディション変換するときに必要です。
一太郎
PDFstaffを使用して,レンディション変換対象の文書をPDF形式のファイルに変換する場合で,一太郎で作成した文書ファイルを変換元にしてレンディション変換するときに必要です。
Microsoft Office
Microsoft Officeを使用して,レンディション変換対象の文書をPDF形式のファイルに変換する場合に必要なプログラムです。

(2) レンダリングオプションの構成

ここでは,レンダリングオプションの構成について説明します。

レンダリングオプションは,次の図に示す構成になっています。

図1-4 レンダリングオプションの構成

[図データ]

各構成要素について説明します。

レンディション変換要求コマンド
変換対象の文書クラスや変換先レンディションなどを指定して,レンダリングオプションにレンディション変換を要求します。Windowsのコマンドプロンプトから入力するコマンドです。
レンディション変換プラグイン
変換元ファイルから変換先ファイルへの変換処理を行うアプリケーションプログラムにプラグイン(接続)します。
レンダリングオプションでは,PDF変換プラグイン(PDFstaffまたはMicrosoft Officeを使用するレンディション変換プラグイン)を標準提供しています。
また,ユーザが作成・定義したレンディション変換プラグインを使用することもできます。さらに,レンディション変換にPDFstaffを使用する場合は,UOCを作成して,レンディション変換プラグインの機能の一部を変更することもできます。
以降,このマニュアルでは,標準提供されるPDF変換プラグインを標準提供プラグイン,ユーザが作成・定義したレンディション変換プラグインをユーザ定義プラグインと表記します。