uCosminexus DocumentBroker Version 3 Standard GUI システム導入・運用ガイド

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1.2.1 DocumentBroker Standard GUIの機能概要

DocumentBroker Standard GUIでは,次の表に示す機能が使用できます。

表1-1 DocumentBroker Standard GUIの機能一覧

機能 説明
セキュリティ管理 ユーザ認証 ログイン時に,ユーザIDとパスワードによってユーザ認証が行えます。
アクセス制御 文書またはフォルダごとにアクセス権を設定して,ユーザのアクセスを制御できます。
ActiveXコントロールの非使用 ActiveXコントロールを使用しない運用ができます。
階層管理 フォルダ階層の表示 フォルダの階層をツリー形式で表示できます。
フォルダの内容表示 フォルダに格納している文書を一覧で表示できます。
フォルダの操作※1 フォルダの作成 用途に応じて,次に示すフォルダを作成できます。
  • 文書フォルダ
    作成した文書を格納するフォルダです。
  • 公開フォルダ
    公開する文書を格納するフォルダです。
  • ノードフォルダ
    文書を格納しないフォルダです。階層の分類を整理するために使用します。
プロパティの参照・更新 フォルダのプロパティを参照および更新できます。
アクセス権の参照・更新 フォルダのアクセス権を参照および更新できます。
フォルダの削除 下位に文書またはフォルダが格納されていないフォルダを削除できます。
フォルダの容量制限 フォルダの下位に登録する文書の容量を制限できます。機能の詳細は,「1.2.2 フォルダの容量制限機能」を参照してください。
文書の操作 文書の作成 文書を作成できます。なお,一つの文書には主ファイルと関連ファイルの複数のファイルを登録できます。
ファイルのダウンロード 文書ファイルの実体をダウンロードして参照できます。
文書のコピー・移動 文書をコピーおよび移動できます。
プロパティの参照・更新 文書のプロパティを参照および更新できます。
アクセス権の参照・更新 文書のアクセス権を参照および更新できます。
文書のごみ箱への移動 文書をごみ箱に移動できます。ごみ箱に移動した文書は,元の場所に戻したり,完全に削除したりできます。
文書の削除 文書をごみ箱に入れないで,直接削除できます。
公開文書の改訂 公開文書を改訂できます。
公開文書の分岐 公開している文書を分岐させて,別の新しい文書として公開できます。
文書種別マスタ 文書に設定するプロパティを,文書の種別ごとに,文書種別マスタとして事前に定義できます。フォルダや文書の作成時に文書種別マスタを選択することで,それぞれのフォルダや文書に適したプロパティを設定できます。
機能の詳細は,「1.2.3 文書種別マスタ機能」を参照してください。
イメージ文書の登録※2 デジタル複合機でスキャンした紙の文書や受信したFAXを,DocumentBroker Standard GUIのイメージ文書として登録できます。
機能の詳細は,「1.2.4 イメージ文書の登録機能」を参照してください。
文書リンク 文書と文書を関連づけて管理できます。例えば,次のような場合にこの機能を使用できます。
  • 分岐後の文書を分岐前の文書と関連づけて管理したい場合
  • 別文書として登録しているテキストと図データを,関連づけて管理したい場合
機能の詳細は,「1.2.5 文書リンク機能」を参照してください。
文書番号採番 DocumentBroker Standard GUIに登録される文書に対して,一意な番号を自動的に付与できます。文書番号は,「文書の作成」,「文書の更新」,「チェックイン」および「審査・承認文書の公開」のタイミングで採番できます。文書番号を採番しないこともできます。なお,文書番号は,一つの形式につき999,999件まで採番できます。
文書のファイル形式変換※2 一般文書または公開文書をPDF形式に変換できます。
機能の詳細は,「1.2.6 文書のファイル形式変換機能」を参照してください。
文書のアーカイブ リファレンスファイル文書化 DocumentBroker Standard GUIに登録されている文書をストレージシステムであるHitachi Content Archive Platformにアーカイブできます。
機能の詳細は,「1.2.7 リファレンスファイル文書化機能」を参照してください。
版(バージョン)管理 チェックアウト 文書を更新するために,文書ファイルの実体をダウンロードして,ほかのユーザによって文書を更新されないようにできます。
チェックイン チェックアウトした文書を更新し,新しい版(バージョン)の文書をフォルダに再登録できます。
チェックアウトの取り消し チェックアウトした文書のチェックアウトを取り消せます。
更新履歴の参照 更新した文書の履歴を一覧で表示できます。一覧に表示されている版(バージョン)の文書のプロパティを表示したり,ファイルの実体をダウンロードして参照したりすることもできます。
更新履歴の削除 文書の更新履歴を削除できます。
文書の更新履歴数の制限 一般文書の更新履歴数を設定できます。設定した更新履歴数を超えた場合,チェックイン時に古い更新履歴から自動的に削除されます。
機能の詳細は,「1.2.8 文書の更新履歴数の制限機能」を参照してください。
検索 全文検索 文書中に含まれる文字列をキーワードとして検索できます。全文検索では,次に示す検索機能を併用できます。
  • 異表記展開検索
    「HITACHI」と「Hitachi」,「コンピュータ」と「コンピューター」などのように,表記方法が異なる文字列を同じ文字列と見なして全文検索ができます。
  • 同義語展開検索
    「PC」と「パソコン」などのように,同じ意味を示すキーワードを関連づけた辞書を使用した全文検索ができます。
プロパティ検索 文書のプロパティ(作成日やファイルサイズなど)を検索条件として検索できます。
フォルダ指定検索 指定したフォルダに格納されている文書を検索できます。フォルダ指定検索では,指定したフォルダの下位フォルダも含めて検索できます。
詳細検索 詳細検索として,次の検索ができます。
  • 全文検索で,AND条件,OR条件,除外条件のそれぞれにキーワードを指定できます。
  • プロパティ検索で,検索条件に指定するプロパティをユーザが選択できます。また,プロパティを除外条件として指定したり,複数の同じプロパティをAND条件かOR条件のどちらで検索するかを指定することもできます。
審査・承認 審査・承認の依頼 公開する文書の審査・承認を依頼できます。
審査・承認の実施 審査・承認を実施できます。審査・承認が完了すると,文書が自動的に公開されます。
審査・承認の却下 審査・承認を却下できます。
任意の処理フローステータスの定義 審査・承認時の処理フローのステータスとして,「確認」や「チェック」などを任意に設定できます。
メールによる通知 申請者および審査・承認者に次のタイミングでメールを送信できます。また,通知メール中のURLを選択して受信トレイを開けます。
  • 審査・承認依頼時
    審査・承認を依頼したことを通知します。
  • 審査・承認完了時
    審査・承認が完了したことを通知します。
  • 審査・承認却下時
    審査・承認を却下したことを通知します。
電子署名機能およびタイムスタンプ機能※2 審査・承認が完了した公開文書に対して,電子署名およびタイムスタンプを付与できます。
審査・承認文書の公開 審査・承認が完了した文書を公開できます。また,公開文書をPDF変換して公開できます。
PDF形式での審査・承認※2 審査・承認時にPDF形式の文書ファイルを参照できます。
カスタマイズ 画面の文書検索領域および文書詳細検索領域に表示する項目の変更 DocumentBroker Standard GUIの画面の文書検索領域および文書詳細検索領域に表示する項目を変更できます。
文書に対するユーザプロパティの追加 文書のプロパティにユーザプロパティを追加して,任意の情報を登録できます。
画面の一覧領域に表示する項目の変更 [文書一覧]画面や[検索結果]画面などの一覧領域に表示する項目を変更できます。
審査・承認時に送信するメール本文の変更 審査・承認時に送信するメールの本文を変更できます。
画面の表示言語の選択 画面の表示言語に英語を選択できます。
運用 トレース情報の取得 CGIトレース情報とエラートレース情報を取得できます。
監査証跡ログの取得および参照 フォルダや文書などに対するユーザの操作を監査証跡ログとして取得し,画面上で参照できます。また,操作日時,操作内容などの検索条件を指定して,取得した監査証跡ログを検索できます。
ユティリティ ユティリティコマンド 次に示す操作をユティリティコマンドで実行できます。
  • 電子署名の一括検証※2
  • 監査証跡ログの一括出力
  • 監査証跡ログの一括削除
  • 監査証跡ログのフォーマット成形
  • 文書の登録
  • フォルダ構成の作成
  • リファレンスファイル文書化
  • 文書の一括チェックアウトキャンセル
  • 文書の一括削除
データベース容量見積もり支援ツール※2 データベース容量の見積もりを支援します。

注※1
文書フォルダは10階層まで作成できます。公開フォルダおよびノードフォルダは9階層まで作成できます。

注※2
DocumentBroker Version 5と連携する場合,この機能は使用できません。