ecmCheckSign.vbs電子署名一括検証

形式

ecmCheckSign.vbs
               〔/s:検証開始年月日〕
               〔/e:検証終了年月日〕
               〔/rb:コンテント格納先ベースパス〕

機能

指定した期間内に電子署名機能で生成された電子署名データと署名対象文書データを一括で検証します。

また,署名タイプがヒステリシス署名である場合,ProofboxLibrary履歴管理サーバに対して署名の検証をします。検証した結果は,検証結果ファイルに出力されます。

電子署名機能の詳細については,ProofboxLibraryのマニュアルを参照してください。

なお,WebサービスのOSがWindows Server 2003 R2 x64,Windows Server 2008,Windows Server 2012の場合,このコマンドは使用できません。

コマンド引数

/s:検証開始年月日

検証開始年月日をYYYYMMDD形式で指定します。YYYYMMDD形式のYYYYには西暦年号(4桁),MMには月(2桁),DDには日(2桁)を指定してください。検証開始年月日に指定できる範囲は,19700101~20380119(1970年1月1日~2038年1月19日)です。

指定を省略すると,最古の電子署名データから検証を開始します。

/e:検証終了年月日

検証終了年月日をYYYYMMDD形式で指定します。YYYYMMDD形式のYYYYには西暦年号(4桁),MMには月(2桁),DDには日(2桁)を指定してください。検証終了年月日に指定できる範囲は,19700101~20380119(1970年1月1日~2038年1月19日)です。

指定を省略すると,最新の電子署名データまでを検証します。

/rb:コンテント格納先ベースパス

リファレンスファイル文書の格納先を,フルパスまたはUNC形式で指定します。

リファレンスファイル文書化されている文書を検証する場合は,必ず指定してください。また,その場合は「2.5.1(2) アプリケーションに関する情報の設定」で,app.ReferenceContentBasePathパラメタに指定した値と同じ値を指定してください。

戻り値

コマンドの戻り値を取得するときは,コマンドをCSCRIPTから起動してください。

コマンドの戻り値を次の表に示します。

表6-2 ecmCheckSign.vbsコマンドの戻り値

戻り値意味備考
0正常終了すべての署名が検証OK
1警告付き正常終了一部の署名が検証NG
2引数不正エラー検証開始年月日と検証終了年月日の形式が不正
3ファイル入出力エラー
4オブジェクト操作ツールエラー
5署名検証処理エラー
6環境変数未設定エラー環境変数%MLD_HOME%が未設定または不正
上記以外そのほかのエラー

(凡例) -:該当しない


検証結果ファイル

検証結果ファイルの格納フォルダとファイル名を次に示します。

検証結果ファイルの出力項目を次の表に示します。

表6-3 検証結果ファイルの出力項目

項番出力項目内容
1検証結果検証結果として,次に示す値のどれかが出力されます。
  • “OK”:署名の検証が正常に終了
  • “ERR_LIMIT”:署名の有効期限切れ
  • “ERR_VERIFY”:署名検証不正
  • “ERR_HYS”:ヒステリシス署名検証不正
2番号審査・承認時に採番した案件の番号が出力されます。
3署名タイプ署名タイプとして,次に示す値のどれかが出力されます。
  • “STD”:標準的な署名
  • “HYS”:ヒステリシス署名
  • “TIME”:タイムスタンプ
4対象文書数署名対象の文書数が出力されます。

ログファイル

コマンドの実行開始,実行終了,および各種エラー情報が次に示すログファイルに出力されます。

{DocumentBroker Standard GUIのインストールフォルダ} ¥tools¥log¥ecmCheckSign.log

ログファイルは,コマンドを実行するごとに情報が蓄積され,ファイルサイズが増加します。このため,運用時は,定期的にバックアップを取得したあとにログファイルを削除するなどして,ファイルサイズが大きくなり過ぎないようにしてください。

注意事項