3.3.1 CGIトレース情報

CGI要求の開始時と終了時に,CGI呼び出しのトレース情報が取得できます。

CGIトレース情報を取得するには,配置ディスクリプタ(web.xml)の設定をしてください。配置ディスクリプタの設定方法の詳細は,「2.5.1 配置ディスクリプタ(web.xml)の設定」を参照してください。

<この項の構成>
(1) トレース情報の取得
(2) 出力ファイル名
(3) 出力フォルダ
(4) 出力内容
(5) ファイルサイズの上限
(6) バックアップ

(1) トレース情報の取得

CGIトレース情報を取得するかどうかの切り替えは,配置ディスクリプタ(web.xml)のlog.TraceModeパラメタで指定します。CGIトレース情報を取得するときはlog.TraceModeパラメタにtrueを,取得しないときはlog.TraceModeパラメタにfalseを指定します。

(2) 出力ファイル名

取得したCGIトレース情報は,CGIトレースファイル(ECMcgitrace.log)に出力されます。なお,CGIトレースファイルの名称は変更できません。

(3) 出力フォルダ

CGIトレースファイルは,配置ディスクリプタ(web.xml)のlog.TraceDirパラメタに指定したフォルダに出力されます。初期設定値は次のとおりです。

(4) 出力内容

CGIトレース情報は次に示す形式で出力されます。

■形式

出力項目¥t出力項目¥t…出力項目¥n

(凡例) ¥t:タブコード ¥n:改行コード
 

CGIトレース情報の出力項目を次の表に示します。

表3-3 CGIトレース情報の出力項目

出力項目内容
日付処理を要求した日付がYYYY/MM/DD hh:mm:ss形式で出力されます。
YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式のYYYYには西暦年号(4桁),MMには月(2桁),DDには日(2桁),hhには時(2桁),mmには分(2桁),ssには秒(2桁)が出力されます。
クライアントIPアドレスリクエストを送信したクライアントのIPアドレス,またはプロキシを経由した場合(透過モード未使用の場合)はプロキシのIPアドレスが記録されます。負荷分散機をご利用の場合などは,負荷分散機の設定やネットワーク構成により,負荷分散機のIPアドレスが記録されるときがあります。負荷分散機を経由する場合に,クライアントのIPアドレスを送信元として動作させるかどうかは,負荷分散機の設定をご確認願います。
開始・終了モードCGI要求の開始・終了モードとして次に示す値が出力されます。
  • ST:CGI要求を開始しました。
  • EN:CGI要求を終了しました。
ユーザID処理を要求したユーザのIDが出力されます。ログイン操作など,ユーザIDが不定な場合は,ハイフン(-)が出力されます。
実行アクション処理振り分けによって実行されるクラス名称が出力されます。ログイン処理を開始する前は,ハイフン(-)が出力されます。
実行JSPテンプレート実行結果を生成するために使用したJSPテンプレートファイルの名称が出力されます。JSPテンプレートファイルを使用していない場合は,ハイフン(-)が出力されます。

(5) ファイルサイズの上限

CGIトレースファイルのファイルサイズの上限は,配置ディスクリプタ(web.xml)のlog.TraceSizeパラメタに1,048,576~2,147,483,647の範囲で指定できます(単位:バイト)。

初期設定値は1,048,576(1メガバイト)になります。

(6) バックアップ

ファイルサイズの上限を超えた場合,その時点のCGIトレースファイルがバックアップファイルとして保存されます。このとき,ファイルの拡張子が1~Nの数値に変更されます。Nは,バックアップファイルの作成数の上限です。

バックアップの処理が完了すると,新規のCGIトレースファイルが生成されて,CGIトレース情報の出力が継続されます。

例えば,2個のバックアップファイルを保存している場合,バックアップファイルは次に示すような名称になります。

(例)

ECMcgitrace.log … CGIトレースファイル
ECMcgitrace.1 … バックアップファイル
ECMcgitrace.2 … バックアップファイル

なお,バックアップファイルの作成数の上限は,配置ディスクリプタ(web.xml)のlog.TraceNumパラメタに1~20の範囲で指定できます。初期設定値は5になります。