DocumentBroker Version 5は,次の図に示す手順で環境設定をしてください。各手順での環境設定の詳細は,マニュアル「DocumentBroker Version 5 システム導入・運用ガイド」を参照してください。
なお,ここでの記載は,DocumentBroker Version 5と連携する場合の手順です。DocumentBroker Version 3と連携する場合は,「2.4.2 DocumentBroker Version 3の設定」を参照してください。
図2-11 DocumentBroker Version 5の環境設定の手順
DocumentBroker Standard GUIを運用するために,HiRDBの環境を構築します。詳細は,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」を参照してください。
SQL最適化オプションとして,デフォルトのSQL最適化オプションに加え「PICKUP_MULTIPLE_ROWS_PLUGIN」を指定します。デフォルトのSQL最適化オプション,およびSQL最適化オプションの各機能については,マニュアル「HiRDB システム定義」および「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。
なお,文字コード種別はあらかじめUTF-8に変更してから,HiRDBを運用することを推奨します。変更例を次に示します。
pdntenv -c utf-8
DocumentBroker Version 5の場合,実行環境ディレクトリを作成して,実行環境ディレクトリを意味する環境変数「DOCB_CONF_DIR」を定義します。
実行環境ディレクトリを「DOCB_CONF_DIR =C:¥exec」とした場合,C:¥execフォルダ直下に以下のconfフォルダをコピーして配置します。
{DocumentBroker Serverのインストールフォルダ}¥conf
コピーしたファイルに対して,データベース情報ファイル(databaseinfo.properties)のプロパティ,文書空間構成定義ファイル(docspace.properties)のエントリを指定して,DocumentBrokerのデータベースと文書空間の構成を定義します。データベース情報ファイル(databaseinfo.properties)に記述するプロパティを次に示します。
文書空間構成定義ファイル(docspace.properties)で指定が必要なエントリを次の表に示します。
表2-18 文書空間構成定義ファイル(docspace.properties)で指定が必要なエントリ
エントリ名 | 指定内容 |
---|---|
DocSpaceId | 文書空間の識別子を指定します。 |
ConnectorName | DB Connectorの表示名を指定します。 |
SecurityAdmin | DocumentBroker Standard GUIのシステム管理者を指定します |
UserAuthentication | 文書空間で使用するユーザ認証方式を指定します。 |
LdapHost | ディレクトリサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。 |
LdapPort | ディレクトリサーバのポート番号を指定します。 |
LdapBindUserDN | ディレクトリサービスへのバインド時に,認証するサーババインドを使用する場合は,サーババインドに使用するDNを指定します。 |
LdapBindPassword | ディレクトリサービスへのバインド時に,認証するサーババインドを使用する場合は,サーババインドに使用するパスワードを指定します。 |
LdapUserRoot | ユーザ検索対象のベースになるDNを指定します。 |
LdapUserClass | ユーザとして定義しているクラスの名称を指定します。 |
LdapUserId | ユーザを検索するときのキーとなる属性を指定します。 |
LdapGroup | グループ識別子のオブジェクトからの検索方法を指定します。 「Yes」を指定してください。 |
LdapGroupRoot | グループ検索対象のベースになるDNを指定します。 |
LdapGroupClass | グループ識別子にするオブジェクトのクラスを指定します。 |
LdapGroupId | グループを検索するときのキーとなる属性を指定します。 |
LdapGroupMember | グループに所属しているユーザを記述する属性を指定します。 |
LdapGroupFromUserAttr | ユーザの属性値からのディレクトリのノード情報の検索方法を指定します。「Yes」を指定してください。 |
LdapGroupIdFromUserAttr | グループ情報が格納されているユーザの属性を指定します。 |
LdapGroupFromUserDn | UserAuthenticationを指定した場合に指定できます。「No」を指定してください。 |
LdapGroupFromGroupDn | |
LdapGroupFromGroupMember | |
MaxContentSize※1※2 | 登録する文書のファイルの最大サイズを指定します。 |
MaxFullTextSize※2 | 登録する文書の全文検索インデクスを作成するファイルの最大サイズです。「0」を指定してください。 |
環境変数「PATH」に,javaのパスを追加します。
C:¥Program Files¥HITACHI¥Cosminexus¥jdk¥bin
環境変数「CLASSPATH」に,HiRDBのJDBCライブラリのパスを追加します。
C:¥win32app¥hitachi¥hirdb_s¥CLIENT¥UTL¥pdjdbc2.jar
文書空間の構築の実行例を次に示します。
DocumentBroker Standard GUIが提供する定義ファイルを利用して,DocumentBrokerの情報を管理するための表(クラス)をメタ情報に追加します。
pddef < "C:¥Program Files¥HITACHI¥DocBroker¥Platform¥sql¥createmetatable_hirdb.sql" |
"C:¥Program Files¥HITACHI¥DocBroker¥Platform¥bin¥dbjinitmeta.bat" |
{DocumentBroker Standard GUIのインストールフォルダ}¥sample¥V5¥meta¥Base¥def
"C:¥Program Files¥HITACHI¥DocBroker¥Platform¥bin¥dbjaddmeta.bat" -f "C:¥Program Files (x86)¥HITACHI_SYSTEM¥StdGUI¥sample¥V5¥meta¥Base¥def" |
RDエリア定義情報ファイルの定義を追加,修正します。RDエリア定義情報ファイルのサンプルは,次のフォルダに格納されています。
{DocumentBroker Standard GUIのインストールフォルダ}¥sample¥V5¥meta¥Base¥rdarea¥EcmGuiRdarea.txt
サンプルを次に示します。下線部分を適切なRDエリア名に書き換えてください。
TableArea,ECM_USRTBL
IndexArea,ECM_USRIDX
LobArea,ECM_DOC,dmaClass_ContentTransfer
SGMLTEXTLobArea,ECM_SGMLTXT,ecmClass_FileDocDV
NgramIndexArea,ECM_NGRAMIDX,ecmClass_FileDocDV
「(b) RDエリア定義情報ファイルの定義」で作成したRDエリア定義情報ファイルを入力ファイルとして,データベース定義文の作成コマンド(dbjcrtsql)を実行し,データベース定義文を出力します。
{DocumentBroker Standard GUIのインストールフォルダ}¥sample¥V5¥meta¥Base¥index¥EcmGuiIndex.txt
"C:¥Program Files¥HITACHI¥DocBroker¥Platform¥bin¥dbjcrtsql.bat" -o C:¥WORK¥V5¥ECMGUI.ddl -i "C:¥Program Files (x86)¥HITACHI_SYSTEM¥StdGUI¥sample¥V5¥meta¥Base¥index¥EcmGuiIndex.txt" -r "C:¥Program Files (x86)¥HITACHI_SYSTEM¥StdGUI¥sample¥V5¥meta¥Base¥rdarea¥EcmGuiRdarea.txt" |
pddef < C:¥WORK¥V5¥ECMGUI.ddl |
DocumentBroker Server Version 5のデータベース定義文の作成コマンド(dbjcrtsql)で作成した表に,インデクスを定義します。インデクスを定義する表と列を次の表に示します。
表2-19 インデクスを定義する表と列
インデクスを定義する表 | インデクスを定義する列 |
---|---|
ecmClass_FileDocDV | ecmProp_V_ecmProp_FldOiid |
ecmClass_Flow | ecmProp_Req_dmaProp_OIID |
ecmProp_Req_ecmProp_Id |
HiRDBの定義系SQLのCREATE INDEXでインデクスを定義します。CREATE INDEXについては,マニュアル「HiRDB SQLリファレンス」を参照してください。
インデクスの定義例(CREATE INDEXの記述例)を次に示します。
CREATE INDEX "ecmClass_FileDocDVXX" ON
"ecmClass_FileDocDV"("ecmProp_V_ecmProp_FldOiid") IN (INDEXAREA);
CREATE INDEX "ecmClass_FlowXX" ON
"ecmClass_Flow"("ecmProp_Req_dmaProp_OIID") IN (INDEXAREA);
CREATE INDEX "ecmClass_FlowXX" ON
"ecmClass_Flow"("ecmProp_Req_ecmProp_Id") IN (INDEXAREA);
インデクスの設計については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を,インデクスのチューニングについては,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」を参照してください。
リファレンスファイル文書化機能を使用する場合の設定について説明します。
ジョブ情報を登録するための表(クラス)をメタ情報に追加します。
手順を次に示します。なお,各手順の詳細については,マニュアル「DocumentBroker Version 5 システム導入・運用ガイド」の「コマンドの文法」の説明を参照してください。
"C:¥Program Files¥HITACHI¥DocBroker¥Platform¥bin¥dbjaddmeta.bat" -f "C:¥Program Files (x86)¥HITACHI_SYSTEM¥StdGUI¥sample¥V5¥meta¥Job¥def" -i "C:¥Program Files (x86)¥HITACHI_SYSTEM¥StdGUI¥sample¥V5¥meta¥Job¥index¥JobIndex.txt" -o "C:¥Program Files (x86)¥HITACHI_SYSTEM¥StdGUI¥sample¥V5¥meta¥Job¥index¥JobIndex.ddl" -r "C:¥Program Files (x86)¥HITACHI_SYSTEM¥StdGUI¥sample¥V5¥meta¥Base¥rdarea¥EcmGuiRdarea.txt" |
フォルダの容量制限機能を使用する場合の設定について説明します。
フォルダの登録可能な容量および使用済み容量の情報を管理するための表(クラス)をメタ情報に追加します。
手順を次に示します。なお,各手順の詳細については,マニュアル「DocumentBroker Version 5 システム導入・運用ガイド」の「コマンドの文法」の説明を参照してください。
"C:¥Program Files¥HITACHI¥DocBroker¥Platform¥bin¥dbjaddmeta.bat" -f "C:¥Program Files (x86)¥HITACHI_SYSTEM¥StdGUI¥sample¥V5¥meta¥FolderCapacity¥def" -i "C:¥Program Files (x86)¥HITACHI_SYSTEM¥StdGUI¥sample¥V5¥meta¥FolderCapacity¥index¥FolderCapacityIndex.txt" -o "C:¥Program Files (x86)¥HITACHI_SYSTEM¥StdGUI¥sample¥V5¥meta¥FolderCapacity¥index¥FolderCapacityIndex.ddl" -r "C:¥Program Files (x86)¥HITACHI_SYSTEM¥StdGUI¥sample¥V5¥meta¥Base¥rdarea¥EcmGuiRdarea.txt" |
DocumentBroker Serverのコマンド用環境設定ファイル(dbjcmdconf.bat)を編集します。dbjcmdconf.batの詳細については「DocumentBroker Version 5 システム導入・運用ガイド」のコマンド用環境設定ファイルの編集についての記載を参照してください。
環境変数「DOCB_CLASSPATH」に,HiRDBのJDBCドライバのパスを追加します。
C:¥win32app¥hitachi¥hirdb_s¥CLIENT¥UTL¥pdjdbc2.jar
環境変数「DOCB_JAVA_CMD」に,実行するJavaコマンドのパスを追加します。
C:¥propgram¥files¥Hitachi¥cosminexus¥jdk¥bin¥java.exe