ecmDmImp.exe -i 入力フォルダパス
-o 出力フォルダパス
-l ログファイル
[-d 文書実体ファイルの格納先フォルダパス]
[-u ユーザ情報マップファイル]
[-p ユーザプロパティマップファイル]
[-c 登録数]
[-a 複数グループアクセス権情報ファイルパス]
[-?]
<DocumentBroker Standard GUIインストールフォルダ>¥tools
Groupmax Document Managerから出力したフォルダ情報,文書情報,および複数グループアクセス権情報から,ecmRegisterFolders.batコマンド(フォルダ構成の作成コマンド),およびecmRegisterDocuments.batコマンド(文書登録コマンド)の入力ファイル(登録情報ファイル)を作成します。
表5-8 移行支援コマンドのコマンド引数
項番 | 引数名 | 説明 | 引数値 | 省略可否 | 規定値 |
---|---|---|---|---|---|
1 | -i | ISlsdocコマンドの出力結果が格納されているフォルダを指定します。フォルダ下にISlsdocコマンドの出力結果(「ISlsdoc.lsff」と「ISlsdoc.lsdf」)が存在することを確認してください。 指定を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,エラーメッセージを出力し,処理を中断します。 | 入力フォルダパス | 不可 | なし |
2 | -o | ecmRegisterFolders.bat(フォルダ構成作成コマンド)とecmRegisterDocuments.bat(文書登録コマンド)に指定する登録情報ファイルを作成するフォルダパスを指定します。 文書の登録件数が,引数「-c」の指定値を超える場合は文書登録用の登録情報ファイルを分割して作成します。作成するファイル名は次のとおりです。なお,同じファイル名のファイルが存在する場合は,上書きされます。
指定を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,エラーメッセージを出力し,処理を中断します。 | 出力フォルダパス | 不可 | なし |
3 | -l | ログファイルのパス名を指定します。 同じファイル名のファイルが存在する場合は上書きされます。 指定を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,エラーメッセージを出力し,処理を中断します。 | ログファイルのパス | 不可 | なし |
4 | -d | Groupmax Document Manager の文書実体ファイル格納フォルダと異なるパスに文書実体をコピーした場合,コピーしたフォルダパスを指定します。 パスにはローカルマシンのフォルダパスを指定してください。ネットワークフォルダのパスは指定しないでください。 同一パスにコピーした場合は,フォルダパスの省略ができます。フォルダパスには,ISdoc(UNIX版の場合はdoc)フォルダを含めて指定してください。 不正な値を指定した場合は,エラーメッセージを出力し,処理を中断します。 | 文書実体ファイルの格納先フォルダパス | 可 | なし |
5 | -u | Groupmax Document Manager のISlsdocコマンドの出力ファイルにおけるグループ名,所有者名,更新者名,およびディレクトリサーバで保持しているグループIDとグループの表示名称,ユーザIDとユーザの表示名称の対応を記載したマップファイルのパスを指定します。 マップファイルの指定に従い,グループID,グループの表示名称,所有者ID,ユーザの表示名称,更新者ID,および更新者名を登録情報ファイルに設定します。 このファイルのフォーマットについては「5.4.2 移行支援コマンドで使用するファイル」を参照してください。 指定を省略した場合,およびマップファイルに該当するグループ名,所有名,更新者名が存在しない場合は,ISlsdocコマンドが出力したグループ名,所有名,更新者名を各カラムに設定します。 マップファイルの指定時に該当するグループ名,所有名,更新者名が存在しない場合は,警告メッセージを出力し,処理を継続します。 不正な値を指定した場合は,エラーメッセージを出力し,処理を中断します。 フォーマットが不正な場合(タブ区切りではない場合,エントリの指定可能サイズを超えている場合)は,エラーメッセージを出力し,処理を中断します。 | ユーザ情報マップファイルのパス | 可 | なし |
6 | -p | Groupmax Document Manager のユーザ定義属性の移行情報を記載したマップファイルのパスを指定します。 マップファイルの指定に従い,登録情報ファイルにユーザプロパティのカラムを設定します。 移行可能な属性数は,10個までです。 このファイルのフォーマットについては「5.4.2 移行支援コマンドで使用するファイル」を参照してください。 指定を省略した場合,ユーザプロパティは設定しません。 不正な値を指定した場合は,エラーメッセージを出力し,処理を中断します。 フォーマットが不正な場合は,エラーメッセージを出力し,処理を中断します。 | ユーザプロパティマップファイルのパス | 可 | なし |
7 | -c | ecmRegisterDocuments.batの1回の実行で登録する文書件数を指定します。 指定された登録数に応じて,文書登録用の登録情報ファイルを分割して出力します。 指定を省略した場合は,1つの登録情報ファイルに出力します。 指定可能な値の範囲は,10~1,000,000です。 不正な値を指定した場合は,エラーメッセージを出力し,処理を中断します。 | 登録数 | 可 | なし |
8 | -a | ISdefmgaコマンドの出力結果のファイルパスを指定します。ここで指定したファイルに従って,複数グループアクセス権を登録情報ファイルに設定します。なお,文書のアクセス権はフォルダのアクセス権と同じになります。指定を省略した場合は,複数グループアクセス権を設定しません。 不正な値を指定した場合は,エラーメッセージを出力し,処理を中断します。 引数「-u」が指定されている場合は,複数グループアクセス権情報ファイル内のユーザ,グループのマッピングを行います。 | 複数グループアクセス権情報ファイルパス | 可 | なし |
9 | ? | コマンドの使用方法を出力します。 コマンド引数の指定に誤りがある場合も,コマンド使用方法を出力します。 | なし | 可 | なし |
コマンドの戻り値を取得するときは,コマンドをCSCRIPTから起動してください。
コマンドの戻り値を次の表に示します。
表5-9 移行支援コマンドの戻り値
戻り値 | 意味 | 備考 |
---|---|---|
0 | 正常終了 | - |
4 | 警告終了 | 警告レベルでのエラーが発生したが,処理を継続 |
8以上 | 異常終了 | エラー発生により,処理を中断 |
(凡例) -:該当しない
表5-10 文書の実体ファイルが存在しない文書の登録情報ファイル
ISlsdocコマンドの出力内容 | 登録情報ファイルへの出力内容 |
---|---|
最新版だけの文書 | ファイルが存在しない文書として,登録情報ファイルに出力します。 |
バージョン履歴を含む文書 (一部のバージョンの文書実体がない場合) | 文書実体ファイルが存在するバージョンだけを,登録情報ファイルに出力します。 文書実体ファイルが存在しないバージョンについては,警告メッセージを出力し,処理を継続します。ただし,最古の版(バージョン)については警告メッセージを出力しません。 |
バージョン履歴を含む文書 (すべてのバージョンの文書実体がない場合) | ファイルが存在しない文書として,登録情報ファイルに出力します。 なお,最古と最新の版(バージョン)を除いて,警告メッセージを出力し,処理を継続します。 |