障害発生時のエラートレース情報として,例外情報が取得できます。
エラートレース情報を取得するには,配置ディスクリプタ(web.xml)の設定をしてください。配置ディスクリプタの設定方法の詳細は,「2.5.1 配置ディスクリプタ(web.xml)の設定」を参照してください。
エラートレース情報を取得するかどうかの切り替えは,配置ディスクリプタ(web.xml)のlog.ErrorModeパラメタで指定します。エラートレース情報を取得するときはlog.ErrorModeパラメタにtrueを,取得しないときはlog.ErrorModeパラメタにfalseを指定します。
取得したエラートレース情報は,エラートレースファイル(ECMerror.log)に出力されます。なお,エラートレースファイルの名称は変更できません。
エラートレースファイルは,配置ディスクリプタ(web.xml)のlog.ErrorDirパラメタに指定したフォルダに出力されます。初期設定値は次のとおりです。
エラートレース情報は次に示す形式で出力されます。
出力項目¥t出力項目¥t…出力項目¥n
エラートレース情報の出力項目を次の表に示します。
表3-4 エラートレース情報の出力項目
出力項目 | 内容 |
---|---|
日付 | エラーの発生した日付がYYYY/MM/DD hh:mm:ss形式で出力されます。 YYYY/MM/DD hh:mm:ss形式のYYYYには西暦年号(4桁),MMには月(2桁),DDには日(2桁),hhには時(2桁),mmには分(2桁),ssには秒(2桁)が出力されます。 |
メッセージID | DocumentBroker Standard GUIのメッセージのIDが出力されます。 DocumentBroker Standard GUIのメッセージの詳細は,次に示す参照先を参照してください。
|
クライアントIPアドレス | リクエストを送信したクライアントのIPアドレス,またはプロキシを経由した場合(透過モード未使用の場合)はプロキシのIPアドレスが記録されます。負荷分散機をご利用の場合などは,負荷分散機の設定やネットワーク構成により,負荷分散機のIPアドレスが記録されるときがあります。負荷分散機を経由する場合に,クライアントのIPアドレスを送信元として動作させるかどうかは,負荷分散機の設定をご確認願います。 |
ユーザID | エラーになる処理を要求したユーザのIDが出力されます。ログイン操作など,ユーザIDが不定な場合は,ハイフン(-)が出力されます。 |
付加情報 | エラーに対する付加情報が出力されます。付加情報がない場合は,ハイフン(-)が出力されます。 |
スタック情報 | エラーに対するスタック情報が出力されます。スタック情報がない場合は,ハイフン(-)が出力されます。 |
エラートレースファイルのファイルサイズの上限は,配置ディスクリプタ(web.xml)のlog.ErrorSizeパラメタに1,048,576~2,147,483,647の範囲で指定できます(単位:バイト)。
初期設定値は1,048,576(1メガバイト)になります。
ファイルサイズの上限を超えた場合,その時点のエラートレースファイルがバックアップファイルとして保存されます。このとき,ファイルの拡張子が1~Nの数値に変更されます。Nは,バックアップファイルの作成数の上限です。
バックアップの処理が完了すると,新規のエラートレースファイルが生成されて,エラートレース情報の出力が継続されます。
例えば,2個のバックアップファイルを保存している場合,バックアップファイルは次に示すような名称になります。
ECMerror.log … エラートレースファイル
ECMerror.1 … バックアップファイル
ECMerror.2 … バックアップファイル
なお,バックアップファイルの作成数の上限は,配置ディスクリプタ(web.xml)のlog.ErrorNumパラメタに1~20の範囲で指定できます。初期設定値は5になります。