2.2.1 メモリ所要量の見積もり

<この項の構成>
(1) DocumentBroker Standard GUIのメモリ所要量
(2) 文書登録コマンドのメモリ所要量
(3) フォルダ構成作成コマンドのメモリ所要量
(4) 文書削除コマンドのメモリ所要量
(5) 文書一覧CSV出力コマンドのメモリ所要量
(6) フォルダ一覧CSV出力コマンドのメモリ所要量
(7) 登録済みのフォルダ数の取得

(1) DocumentBroker Standard GUIのメモリ所要量

DocumentBroker Standard GUIのメモリ所要量は,次に示す計算式で算出してください。

このメモリ所要量以外に,文書の検索やファイルのダウンロードを実行するときに使用するメモリ所要量も考慮してください。文書検索時のメモリ所要量の計算式とファイルダウンロード時のメモリ所要量を次に示します。

(2) 文書登録コマンドのメモリ所要量

文書登録コマンドを使用する場合のメモリ所要量は,次に示す計算式で算出してください。なお,下記で計算したメモリ所要量が512メガバイトを超えると,異常終了する場合があります。

5.5(MB)+A+B+C+D

表2-1 文書登録コマンドのメモリ所要量の計算式の意味

 意味計算式(単位:キロバイト)
A登録情報ファイル読み出し用メモリ所要量(コマンド指定登録情報ファイルのサイズ×2.5※1)+(登録情報ファイル中のレコード数×3.0)
Bフォルダ情報展開用メモリ所要量(フォルダ名称の平均バイト数+4.0)×登録済みのフォルダ数※2
C文書種別情報展開用メモリ所要量(文書種別名称の平均バイト数+30.0)×登録済みの文書種別数
D文書種別マスタ展開用メモリ所要量(文書種別マスタ表示値の平均バイト数+3.0)×登録済みの文書種別マスタ数

注※1 2.5倍の意味です。

注※2 登録済みのフォルダ数の取得方法については,「(7)登録済みのフォルダ数の取得」を参照してください。


(3) フォルダ構成作成コマンドのメモリ所要量

フォルダ構成作成コマンドを使用する場合のメモリ所要量は,次に示す計算式で算出してください。なお,下記で計算したメモリ所要量が512メガバイトを超えると,異常終了する場合があります。

5.5(MB)+A+B+C

表2-2 フォルダ構成作成コマンドのメモリ所要量の計算式

 意味計算式(単位:キロバイト)
A登録情報ファイル読み出し用メモリ所要量(コマンド指定登録情報ファイルのサイズ×2.5※1)+(登録情報ファイル中のレコード数×3.0)
Bフォルダ情報展開用メモリ所要量(フォルダ名称の平均バイト数+4.0)×登録済みのフォルダ数※2
C文書種別情報展開用メモリ所要量(文書種別名称の平均バイト数+30.0)×登録済みの文書種別数

注※1 2.5倍の意味です。

注※2 登録済みのフォルダ数の取得方法については,「(7)登録済みのフォルダ数の取得」を参照してください。


(4) 文書削除コマンドのメモリ所要量

文書削除コマンドを使用する場合のメモリ所要量は,次に示す計算式で算出してください。なお,下記で計算したメモリ所要量が512メガバイトを超えると,異常終了する場合があります。

5.5(MB)+A+B+C

表2-3 文書削除コマンドのメモリ所要量の計算式

 意味計算式(単位:キロバイト)
Aフォルダパスファイル読み出し用メモリ所要量(コマンド指定フォルダパスファイルのサイズ×2.5※1)+(フォルダパスファイル中のレコード数×3.0)
Bフォルダ情報展開用メモリ所要量0.5×登録済みのフォルダ数※2
Cヒットした文書の情報を保持するのに必要なメモリ所要量3.2×ヒットした文書数

注※1 2.5倍の意味です。

注※2 登録済みのフォルダ数の取得方法については,「(7)登録済みのフォルダ数の取得」を参照してください。


(5) 文書一覧CSV出力コマンドのメモリ所要量

文書一覧CSV出力コマンドを使用する場合のメモリ所要量は,次に示す計算式で算出してください。

「対象となるフォルダ直下の全文書数」のうちの最大数×一時的に必要となるメモリ量

一時的に必要となるメモリ量とは,1文書あたりの平均バイト数です。次に示す計算式で算出します。

(フォルダ階層数の平均値×フォルダ名の平均バイト数)
+133
+文書名の平均バイト数
+文書の所有者IDの平均バイト数
+文書の所有者の名前の平均バイト数
+コメントの平均バイト数
+文書種別の名称の平均バイト数
+ユーザプロパティ(文字列型)の平均利用バイト数
+文書種別プロパティ(文字列型)の平均利用バイト数
+文書種別プロパティ(長文字列型)の平均利用バイト数
+ファイル名の平均バイト数
+関連ファイル名の平均バイト数
+文書管理情報(2000)

一時的に必要となるメモリ量が10,000バイトの場合,10万文書程度が一度に処理できる最大値となります。

対象となるオブジェクト数の見積もりについては「付録B オブジェクトカウントサンプルファイル」を参照してください。

(6) フォルダ一覧CSV出力コマンドのメモリ所要量

フォルダ一覧CSV出力コマンドを使用する場合のメモリ所要量は,次に示す計算式で算出してください。

「対象となるフォルダ直下の全フォルダ数」のうちの最大数×一時的に必要となるメモリ量

一時的に必要となるメモリ量とは,1フォルダあたりの平均バイト数です。次に示す計算式で算出します。

(フォルダ階層数の平均値×フォルダ名の平均バイト数)
+133
+フォルダの所有者IDの平均バイト数
+フォルダの所有者の名前の平均バイト数
+コメントの平均バイト数
+文書種別の名称の平均バイト数
+フォルダ管理情報(1000)

一時的に必要となるメモリ量が2,500バイトの場合,40万フォルダ程度が一度に処理できる最大値となります。

対象となるオブジェクト数の見積もりについては「付録B オブジェクトカウントサンプルファイル」を参照してください。

(7) 登録済みのフォルダ数の取得

システムに登録されているフォルダ数は,次のサンプルファイルを利用して計算できます。

{DocumentBroker Standard GUIのインストールフォルダ} ¥sample¥FolderCount¥FolderCount.bat

このサンプルファイルを実行すると,すべてのフォルダ名が1行1フォルダの形式で次のファイルパスに出力されます。出力された行数をカウントすることで,システム内に登録されているフォルダ数を把握できます。

{DocumentBroker Standard GUIのインストールフォルダ}¥tools¥out¥FolderCount.txt

なお,FolderCount.batを使用する場合で,DocumentBroker Version 3と連携するときは,DocumentBrokerのオブジェクト操作ツールが使用できる環境を,DocumentBroker Version 5と連携するときは,DocumentBrokerが使用できる環境を,それぞれ事前に準備しておいてください。