リファレンスファイル文書化の対象文書の格納先を,文書のプロパティ値ごとに振り分ける場合,定義ファイルが必要になります。定義ファイルのパスは,コマンド引数「/d」で指定します。
格納先を振り分けない場合は,ここでの定義は必要ありません。
コンテント格納先定義ファイルに定義する項目を次に示します。
- 振り分け処理に使用するプロパティ名
ユーザプロパティ,および文書種別のプロパティで指定できる日付型または整数型のプロパティを指定します。プロパティに指定できる値を次に示します。
- ユーザプロパティの場合
- ecmProp_UserInt1~ecmProp_UserInt5
- 文書種別のプロパティの場合
- ecmProp_DocTypePropInt1~ecmProp_DocTypePropInt10
- プロパティの型
次のどれかを指定します。
- 日付型プロパティの場合
- Date
- 整数型プロパティの場合
- Integer32
指定を省略した場合,または不正な値を指定した場合はエラーとなります。
- コンテント格納先パス
指定したプロパティの値に対するコンテント格納先パスを指定します。
- プロパティ値(最小値および最大値)
プロパティの値の範囲を指定します。指定できる値の範囲は次のとおりです。
- 日付型プロパティの場合
- 1900/1/1~9999/12/31(YYYY/MM/DD形式※)
- 整数型プロパティの場合
- -2147483648~2147483647
- 注※
- 西暦の年月日を「/(スラント)」で区切って記述します。
- YYYY/MM/DD形式のYYYYは西暦年号(4桁),MMは月(2桁),DDは日(2桁)になります。
また,次の場合はエラーとなります。
- 指定範囲外の値を指定している
- 最大値と最小値の値が逆転している
- 日付型の指定が「/(スラント)」で区切って記述されていない
- 存在しない日付を指定している
- コメント
行が「*」で開始している場合は,コメント行と見なされます。
- 定義形式
振り分け処理に使用するプロパティ名▲プロパティの型
コンテント格納先パス▲プロパティ値(最小値)▲プロパティ値(最大値)
コンテント格納先パス▲プロパティ値(最小値)▲プロパティ値(最大値)
: |
- 定義例(日付型の場合)
* 振り分け対象のプロパティの指定
ecmProp_UserInt2 Date
*
* 振り分けルールの指定
*
DocB1 1900/1/1 1999/12/31
DocB2 2000/1/1 2010/12/31
DocB3 2011/1/1 2020/12/31 |
- 定義例(整数型の場合)
* 振り分け対象のプロパティの指定
ecmProp_UserInt1 Integer32
*
* 振り分けルールの指定
*
DocB1 0 100
DocB2 101 200
DocB3 201 300 |
- 注意
- 文書のプロパティ値が,コンテント格納先に指定した複数のプロパティ値に該当する場合,最初に該当したコンテント格納先パスが有効になります。
- 文書のプロパティ値が定義ファイルの振り分けルールに当てはまらない場合は,配置ディスクリプタ(web.xml)のapp.ReferenceContentPathパラメタで指定した値がコンテント格納先パスと見なされます。
- 振り分け処理に使用するプロパティ名は,指定できる値以外を指定しないでください。