6.2 障害処理

この節では,テキストインデクサーの障害処理について説明します。

<この節の構成>
(1) 全体の処理時間の上限値
(2) 処理文書長の上限値
(3) テキスト情報抽出処理中にエラーが発生した場合

(1) 全体の処理時間の上限値

テキストインデクサーの実行時に全体の処理時間の上限値を設定できます。上限値は,環境定義ファイルに指定する環境定義パラメタ(LimitTime)で指定します。デフォルトは無制限です。

テキストインデクサー実行中に,指定した処理時間の上限値に達すると,処理を打ち切ります。それまでに処理した文書については,全文検索インデクスに登録します。

テキストインデクサーがLimitTimeタイムアウトで終了したときの動作については,「2.6(11) テキストインデクサーがLimitTimeタイムアウトで終了したとき」を参照してください。

(2) 処理文書長の上限値

テキストインデクサーの実行時に処理する文書の長さの上限値を設定できます。上限値は環境定義ファイルに指定する環境定義パラメタ(MaxOfLength)またはテキストインデクサーの実行コマンド(EDMTextIndex)のオプションフラグ(-l)で指定します。

上限値を指定して実行した場合は,指定した上限値の範囲内の長さの文書に対しては正常に処理され,文書長が上限値に達した時点で処理が打ち切られます。ただし,XML文書の場合は,メッセージKMBV12037-Wが出力され,指定した上限値分の登録処理は実行されません。

(3) テキスト情報抽出処理中にエラーが発生した場合

文書からテキスト情報を抽出する処理の途中にエラーが発生した場合は,該当文書を処理失敗文書として登録して,その次の処理対象文書を処理します。処理が失敗した文書については,「3.3.4 抽出処理が失敗した文書の取り扱い」を参照してください。

文書からテキスト情報を抽出する処理の途中に重大なエラーが発生した場合は,テキストインデクサーのすべての処理を終了することがあります。