3.3.3 環境定義パラメタ
(1) Definition_def
- 形式
Definition_def = 定義ファイル名
- 指定方法
- 定義ファイルのファイル名を指定します。
定義ファイルは,処理対象文書クラスおよび書誌情報プロパティを「エントリ名=GUID値」の形式で定義したファイルです。
- このパラメタは省略できません。
- ファイル名に空白が含まれる場合は"で囲む必要があります。
(2) RenditionType_def
- 形式
RenditionType_def = 定義ファイル名
- 指定方法
- 対応するRenditionType定義ファイルのファイル名を指定します。
- このパラメタは省略できません。
- ファイル名に空白が含まれる場合は"で囲む必要があります。
(3) MaxOfLength
- 形式
MaxOfLength = テキスト抽出長の上限値
- 指定方法
- 文書ごとのテキスト抽出長の上限値(単位:バイト)(0~5242780)を指定します。
- 上限値に0を指定するとテキストインデクサーは何も処理しません。
- 指定内容が正しくない場合は,エラーメッセージKMBV12015-Eが出力されます。
- テキスト抽出結果が指定した値を超えた場合,メッセージKMBV12009-Iが出力され,MaxOfLengthで指定した長さまでのテキストが抽出されます。ただし,XML文書の場合は,KMBV12009-Iの出力後にKMBV12037-Wが出力され,MaxOfLengthで指定した分のテキスト抽出結果は登録されません。テキスト抽出結果については,「2.6 実行環境および運用に関する注意事項」を参照してください。
- このパラメタは省略できます。省略すると,5242780が仮定されます。
- 注意事項
- テキストインデクサーはMaxOfLengthを超えた時点で文書の処理を終了しない場合があります。これは文書および文書内容によって異なります。したがって,MaxOfLengthでは,実行時間の制限はできません。
(4) LimitTime
- 形式
LimitTime = 実行時間上限値
- 指定方法
- テキストインデクサーの実行時間の上限値(単位:秒)(1~2147483647)を指定します。
- このパラメタは省略できます。省略すると,実行時間を監視しません。
(5) ModeOfProperty
- 形式
ModeOfProperty = [ON|OFF]
- 指定方法
- コンテンツ取得エラー発生時の書誌情報取得オプション [ON|OFF] を指定します。
- このパラメタは省略できます。省略すると,「OFF」が仮定されます。
(6) PropertyOfIndex
- 形式
PropertyOfIndex = 書誌情報プロパティ[,書誌情報プロパティ…]
- 指定方法
- ModeOfProperty=ONを指定したときに取得する書誌情報プロパティを指定します。
- 書誌情報プロパティにはユーザが処理対象文書クラスに設定した文書オブジェクトのユーザプロパティの名称を,コンマ(,)区切りで指定します。
- 指定できる文字列の長さは,128バイト以下です。
- 指定できる文書オブジェクトのユーザプロパティのデータ型は,INTEGER型,CHAR型,MVARCHAR型の3種類です。
- このパラメタは省略できます。省略すると,書誌情報を取得しません。
(7) ErrorLog
- 形式
ErrorLog = エラーログファイルの出力先パス
- 指定方法
- エラーログファイルの出力先パスを指定します。
- このパラメタは省略できます。省略すると,エラーログファイルは作成されません。
- 指定内容が正しくない場合は,エラーメッセージKMBV12004-Eが出力されます。
- エラーログファイルの出力先パスに空白が含まれる場合は"で囲む必要があります。
- 注意事項
- エラーログファイルのセキュリティで設定するアクセス権として,「読み取り」「書き込み」「削除」が必要です。
- エラーログファイルを格納するディレクトリのセキュリティで設定するアクセス権として,「読み取り」「書き込み」「実行」が必要です。
- エラーログファイルを格納するディレクトリ下のファイルのセキュリティで設定するアクセス権として,「読み取り」「書き込み」「削除」が必要です。
(8) XmlBroker
- 形式
XmlBroker = HAX
- 指定方法
- XML文書から全文検索インデクスを登録する場合,使用するソフトウェアを指定します。
HAX :HiRDB Adapter for XMLを使用します。
- このパラメタは省略できません。
- 不正な値(「HAX」以外の値)を指定した場合は,エラーメッセージKMBV12012-Eが出力されます。
(9) DocSpace_def
- 形式
DocSpace_def = [ON|OFF]
- 指定方法
- データベースへの接続方法を指定します。
ON:テキストインデクサーの接続情報の定義を使用して,データベースに接続します。
OFF:DocumentBrokerサーバの接続情報の定義を使用して,データベースに接続します。
- このパラメタは省略できます。省略した場合,「OFF」が仮定されます。
- 不正な値(「ON」「OFF」以外の値)を指定した場合は,エラーメッセージKMBV12012-Eが出力されます。
- 注意事項
- DocSpace_def = ONを指定した場合,インデクサーはDocumentBrokerサーバのデータベース運用コマンドとデータベース移行コマンドとの間の排他制御を実行しません。このため,両コマンドを同時に実行しないように注意してください。
(10) SystemObjectID
- 形式
SystemObjectID = DMA SystemオブジェクトのOIID(シリアルID)
- 指定方法
- DocumentBrokerサーバのsmgrreg.iniに定義されている,ServiceObjectIDエントリのエントリ値「07a17522-a626-11d0-b11f-0020af27a837」を指定します。
- DocSpace_defの指定がONの場合は,この指定を省略できません。DocSpace_defの指定がOFFの場合は,この指定は無視されます。
- 不正な値(「8けた-4けた-4けた-4けた-12けた」以外の形式)を指定した場合は,エラーメッセージKMBV12012-Eが出力されます。
(11) DocSpaceId
- 形式
DocSpaceId = 文書空間識別子
- 指定方法
- 文書空間識別子を,「8けた-4けた-4けた-4けた-12けた」の形式で指定します。
- DocSpace_defの指定がONの場合は,この指定を省略できません。DocSpace_defの指定がOFFの場合は,この指定は無視されます。
- 不正な形式(「8けた-4けた-4けた-4けた-12けた」以外の形式)の値を指定した場合は,エラーメッセージKMBV12012-Eが出力されます。
(12) DbType
- 形式
DbType = HIRDB
- 指定方法
- 接続するデータベースの種別として「HIRDB」を指定します。
- DocSpace_defの指定がONの場合は,この指定を省略できません。DocSpace_defの指定がOFFの場合は,この指定は無視されます。
- 不正な値(「HIRDB」以外の値)を指定した場合は,エラーメッセージKMBV12012-Eが出力されます。
(13) PdHost
- 形式
PdHost = HiRDBサーバのホスト名
- 指定方法
- HiRDBサーバのホスト名を1~256バイトで指定します。
- DocSpace_defの指定がONの場合は,この指定を省略できません。DocSpace_defの指定がOFFの場合は,この指定は無視されます。
- 不正な値(1~256バイトの範囲を超えた値)を指定した場合は,エラーメッセージKMBV12012-Eが出力されます。
(14) PdNamePort
- 形式
PdNamePort = HiRDBサーバのポート番号
- 指定方法
- HiRDBサーバのポート番号を1~2147483647の範囲で指定します。
- DocSpace_defの指定がONの場合は,この指定を省略できません。DocSpace_defの指定がOFFの場合は,この指定は無視されます。
- 不正な値(1~2147483647の範囲を超えた値)を指定した場合は,エラーメッセージKMBV12012-Eが出力されます。
(15) PdUser
- 形式
PdUser = {"ユーザ名"|ユーザ名}[/{"パスワード"|パスワード}]
- 指定方法
- HiRDBにアクセスするためのユーザ名およびパスワードを,それぞれ1~30バイトの範囲で指定します。このとき,ユーザ名には,HiRDBのユーザ権限でCONNECT権限およびスキーマ定義権限を付与したユーザを指定してください。
- DocSpace_defの指定がONの場合は,この指定を省略できません。DocSpace_defの指定がOFFの場合は,この指定は無視されます。
- 不正な形式の値を指定した場合は,エラーメッセージKMBV12012-Eが出力されます。
(16) PdTSPluginOwner
- 形式
PdTSPluginOwner = {"ユーザの認可識別子"|ユーザの認可識別子}
- 指定方法
- HiRDB Text Search Plug-inを登録したユーザの認可識別子を,1~30バイトで指定します。
- このパラメタは,HiRDB Text Search Plug-inの登録時に,pdplgrgstコマンドの-uオプション(プラグイン登録スキーマ指定)を指定したときだけ指定してください。
- DocSpace_defの指定がONの場合は,この指定を省略できません。DocSpace_defの指定がOFFの場合は,この指定は無視されます。
- 不正な形式の値を指定した場合は,エラーメッセージKMBV12012-Eが出力されます。
(17) ModeOfIndexing
- 形式
ModeOfIndexing = [NOLOCK|CONSISTENT]
- 指定方法
- 全文検索インデクス登録処理時のテキストインデクサーの動作を指定します。
NOLOCK:文書ファイルと全文検索インデクスの内容が一致しているかを確認しないで,全文検索インデクスを登録します。
CONSISTENT:文書ファイルと全文検索インデクスの内容が一致しているかを確認し,一致する場合だけ全文検索インデクスを登録します。
- このパラメタは省略できます。省略した場合,「NOLOCK」が仮定されます。
- 不正な値(「NOLOCK」「CONSISTENT」以外の値)を指定した場合は,エラーメッセージKMBV12012-Eが出力されます。
- 注意事項
- ModeOfIndexing = NOLOCKを指定した場合,文書ファイルと全文検索インデクスの内容が一致しているかを確認しないため,「CONSISTENT」を指定した場合よりも高速に全文検索インデクスの登録処理ができます。
- ModeOfIndexing = CONSISTENTを指定した場合,文書ファイルと全文検索インデクスの内容が一致しないときは,全文検索インデクスの登録処理が中止されてエラーメッセージKMBV12079-Wが出力されます。