ここでは,TP1アダプタの設定手順を説明します。TP1アダプタの環境作成手順を次の図に示します。
図3-1 TP1アダプタの環境作成手順
各工程での作業を次に示します。
サービスリクエスタ,TP1アダプタ,およびサービスの間でやり取りされる電文フォーマット(電文の形式)を定義します。電文フォーマットの作成については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム 開発ガイド」の「4. 電文フォーマットの作成」を参照してください。
TP1アダプタの環境を定義します。環境定義ファイルの作成については,「3.3 TP1アダプタの環境定義ファイルの作成」を参照してください。
TP1アダプタの通信構成を定義します。通信構成定義ファイルの作成については,「3.4 TP1アダプタの通信構成定義ファイルの作成」を参照してください。
[サービスアダプタ定義追加]ダイアログおよびサービスアダプタ定義画面を使用して,TP1アダプタの追加および定義を行います。TP1アダプタの追加および定義については,「3.5 TP1アダプタの追加・定義」を参照してください。
電文のやり取りでデータ変換が必要な場合は,データ変換を定義します。データ変換の定義については,「3.6 データ変換(マッピング)の定義」を参照してください。
Eclipseのメニューから[ファイル]-[保管]を選択し,定義内容を保存します。TP1アダプタの設定項目の反映については,「3.7 TP1アダプタの設定項目の反映」を参照してください。
開発環境で作成したHCSCコンポーネントを,実行環境に配備できるようにEARファイルに組み立てることをパッケージングといいます。パッケージングについては,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム 開発ガイド」の「9. HCSCコンポーネントのパッケージングと配備定義」を参照してください。
定義したアダプタをどのクラスタ(または単一のHCSCサーバ)に配備するか決めることを配備定義といいます。配備定義については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム 開発ガイド」の「9. HCSCコンポーネントのパッケージングと配備定義」を参照してください。
開発環境で作成したTP1アダプタサービスおよびビジネスプロセスを運用環境へ反映します。運用環境へ反映するには,開発環境のリポジトリからTP1アダプタサービスおよびビジネスプロセスをエクスポートして任意のファイル名で保存したあと,運用環境でそのファイルをインポートします。
開発環境からリポジトリをエクスポートする方法については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム 開発ガイド」の「3.2.2 リポジトリをエクスポートする」を参照してください。
運用環境にリポジトリを反映する方法については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド」の「4.3 リポジトリのインポート」を参照してください。
サービスリクエスタとは,業務担当者からの要求を受け付けて,アダプタやビジネスプロセスなどの各HCSCコンポーネントにサービスの実行要求を送信するアプリケーションです。サービスリクエスタは,実行環境が提供するインターフェース情報を基に,開発環境で作成し,実行環境に配備して利用します。サービスリクエスタの作成方法およびエラー情報の取得方法については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム 開発ガイド」の「10. サービスリクエスタの作成」を参照してください。
実行環境でTP1アダプタが動作するために必要となる定義ファイルを作成します。実行環境プロパティファイルの作成については,「3.8 実行環境プロパティファイルの作成」を参照してください。
RPC通信のサービス要求方式に対応するTP1/Client/J環境定義を指定します。TP1/Client/J環境定義については,「3.9 TP1/Client/J環境定義の設定」を参照してください。
実行環境でTP1アダプタが動作するために,J2EEサーバへクラスパスを追加します。J2EEサーバ用オプション定義ファイルの編集については,「3.10 J2EEサーバ用オプション定義ファイルの編集」を参照してください。