2.3.2 ビジネスプロセスを利用したエラー情報の参照

TP1アダプタで発生した障害情報(エラー情報)をビジネスプロセスで使用しているTP1アダプタから通知された場合は,faultDetail要素のXMLドキュメントをビジネスプロセス定義から参照できます。

faultDetail要素のXMLドキュメントに,障害発生時のエラーメッセージのIDおよびメッセージ本文を格納する要素を追加することで,ビジネスプロセス上でメッセージごとのエラー処理を定義できるようにします。

faultDetail要素での要素の追加については,「6.1 TP1アダプタでの障害情報」を参照してください。

faultDetail要素のXMLドキュメントに,障害発生時のエラーメッセージのIDおよびメッセージ本文を格納する要素を追加する場合の概要を次の図に示します。

図2-11 faultDetail要素に障害発生時のエラーメッセージのIDおよびメッセージ本文を格納する要素を追加する場合の概要

[図データ]

なお,ビジネスプロセスを利用してエラー情報を参照する場合,TP1アダプタの環境定義ファイルに拡張オプションを指定する必要があります。詳細については,「3.3.2 定義の詳細」を参照してください。

エラー情報(フォルトメッセージ)による判別方法
エラーの発生原因は,エラー情報に含まれているmessageId要素とfactor要素の値の組み合わせによって判別できます。
messageId要素およびfactor要素の値の組み合わせと,エラーの発生原因の対応を次の表に示します。

表2-4 messageId要素およびfactor要素の値の組み合わせとエラーの発生原因の対応

messageId要素factor要素発生原因(TP1/Client/Jのメソッド)
KDEE11007-EotheropenConnectionメソッドで例外が発生
KDEE11025-EotherrpcCallメソッドで例外が発生
KDEE11015-EinternalopenConnectionメソッドで例外が発生
otherrpcCallメソッドで例外が発生