1.1 目的

TP1アダプタはOpenTP1またはメインフレーム(TMS-4V,DCCM3など)上で動作する既存のシステムを,Cosminexus サービスプラットフォーム上のサービスとして呼び出すためのカスタムアダプタです。

参考
アダプタとは,Cosminexus サービスプラットフォームから,各種のソフトウェア部品をサービスとして呼び出すためのインターフェースとなるコンポーネントです。
アダプタには,WebサービスなどのCosminexus サービスプラットフォーム標準で提供されるサービスアダプタと,TP1アダプタのようにオプションとして提供されるカスタムアダプタがあります。
[図データ]

TP1アダプタを使用したシステムの運用例を次の図に示します。

図1-1 TP1アダプタの運用例

[図データ]

図内の各処理について説明します。

  1. サービスリクエスタからの要求によって,ビジネスプロセスが起動されます。
  2. ビジネスプロセスからTP1アダプタを介して,OpenTP1上で動作する受注管理システムおよびメインフレーム上で動作する在庫管理システムがサービスとして呼び出されます。
  3. サービスの呼び出し結果がサービスリクエスタに送信されます。

これによって,OpenTP1,メインフレームなどの既存システムのアプリケーションをCosminexus サービスプラットフォームのサービスとして実行できます。

Cosminexus サービスプラットフォーム環境で,TP1アダプタを使用する場合のシステムの構成例を次の図に示します。

図1-2 TP1アダプタを使用したシステムの構成例

[図データ]

OpenTP1の概要については,マニュアル「OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 解説」を参照してください。また,TMS-4V/SP/Serverについては,マニュアル「TMS-4V/SP/Server」を参照してください。