18.16 双方向通信をサポートするプロパティ

双方向通信をサポートしているプロパティを次の表に示します。

ここで示すプロパティが評価されるのは,SCMが生成されるときの一度だけです。SCMのexportBiDirプロパティとimportBiDirプロパティには,enableBiDirプロパティで優先順位が設定されます。つまり,これらのプロパティに矛盾する値が設定された場合は,SCM固有のプロパティが有効になります。これによって,enableBiDirプロパティをグローバルに設定し,各SCMで双方向性を無効にできます。

表18-15 双方向通信をサポートするプロパティ(Java)

プロパティデフォルト説明
vbroker.orb.enableBiDirnone選択的に双方向コネクションを確立できます。クライアントにvbroker.orb.enableBiDir=clientを設定し,サーバにvbroker.orb.enableBiDir=serverを設定した場合は,ゲートキーパーのvbroker.orb.enableBiDirの値でコネクションの状態が決まります。このプロパティの値は,server,client,both,またはnoneです。
vbroker.se.<se>.scm.<scm>.manager.exportBiDirORBは設定しません。クライアント側プロパティを指定します。trueを設定すると,指定したサーバエンジンの双方向コールバックPOAを生成できるようになります。falseを設定すると,指定したサーバエンジンの双方向コールバックPOAを生成できなくなります。
vbroker.se.<se>.scm.<scm>.manager.importBiDirORBは設定しません。サーバ側プロパティを指定します。trueを設定すると,リクエストをクライアントに送信するために,クライアントによってすでに確立されたコネクションをサーバ側で再使用できます。falseを設定した場合は,再使用できません。