35.13 双方向通信をサポートするプロパティ

双方向通信をサポートしているプロパティを次の表に示します。

これらのプロパティが評価されるのは,SCMが生成されるときの一度だけです。SCMのexportBiDirプロパティとimportBiDirプロパティには,enableBiDirプロパティで優先順位が設定されます。つまり,これらのプロパティに矛盾する値が設定された場合は,SCM固有のプロパティが有効になります。そのため,enableBiDirプロパティをグローバルに設定して,個々のSCMで双方向性を無効にできます。

表35-12 双方向通信をサポートするプロパティ(C++)

プロパティデフォルト説明
vbroker.orb.enableBiDirnone双方向コネクションを選択して確立できます。クライアントにvbroker.orb.enableBiDir=clientを設定し,サーバにvbroker.orb.enableBiDir=serverを設定した場合は,ゲートキーパーのvbroker.orb.enableBiDirの値でコネクションの状態が決まります。このプロパティの値は,server,client,both,またはnoneです。
vbroker.se.<se>.scm.<scm>.manager.exportBiDirデフォルトでは,ORBは設定しません。クライアント側プロパティです。trueを設定すると,指定したサーバエンジンの双方向コールバックPOAを生成できるようになります。falseを設定すると,指定したサーバエンジンの双方向コールバックPOAを生成できなくなります。
vbroker.se.<se>.scm.<scm>.manager.importBiDirデフォルトでは,ORBは設定しません。サーバ側プロパティです。trueを設定すると,リクエストをクライアントに送信するために,クライアントによってすでに確立されたコネクションをサーバ側で再使用できます。falseを設定した場合は,再使用できません。