QoS(Quality of Service)APIのBorland Enterprise Server VisiBrokerでのインプリメンテーションについて説明します。QoS APIによって,ポリシーを使用して,ユーザのクライアントアプリケーションとサーバとの間のコネクションを定義したり管理したりできます。ポリシーの作成方法については,マニュアル「Borland Enterprise Server VisiBroker デベロッパーズガイド」の「QoSインタフェース」の記述を参照してください。
QoSは,VisiBroker ORBレベルのポリシー,スレッドレベルのポリシー,およびオブジェクトレベルのポリシーを管理するために,それぞれ次のクラスを提供しています。
- VisiBroker ORBレベルのポリシー
VisiBroker ORBレベルのポリシーは,ローカルのPolicyManagerによって適用できます。PolicyManagerによって,ポリシーを設定したり,現在のポリシーのオーバーライドを参照できます。システムデフォルトをオーバーライドするVisiBroker ORBレベルでのポリシーです。
- スレッドレベルのポリシー
スレッドレベルのポリシーは,PolicyCurrentによって適用できます。PolicyCurrentは,スレッドレベルでのポリシーのオーバーライドを参照したり設定したりするための各種オペレーションを格納しています。システムデフォルトとVisiBroker ORBレベルで設定した値をオーバーライドするスレッドレベルでのポリシーです。
- オブジェクトレベルのポリシー
オブジェクトレベルのポリシーは,継承元ObjectインタフェースのQoSオペレーションにアクセスすることによって適用できます。システムデフォルト,VisiBroker ORBレベル,およびスレッドレベルで設定した値をオーバーライドするオブジェクトレベルでのポリシーです。