20.2 文字列

IDLにある文字列型は,固定長でも可変長でも,C++のchar*型(wstring型はCORBA::WChar*)にマッピングされます。アプリケーションとVisiBrokerが,同一のメモリ管理機能を使うようにするために,文字列を動的に割り当てる場合,および動的に解放する場合は,コードサンプル20-1に示している関数を使用してください。すべてのCORBA文字列型は,NULLで終わる文字列です。

コードサンプル20-1 文字列に対するメモリの割り当ておよび解放の際に使用するメソッド

class CORBA
{
   ...
   static char *string_alloc(CORBA::ULong len);
   static void string_free(char *data);
   ...
   static CORBA::WChar *wstring_alloc(CORBA::ULong len);
   static void wstring_free(CORBA::WChar *);
   ...
};

メソッドの詳細については,「22.4.2 CORBAのメソッド」を参照してください。

<この節の構成>
20.2.1 String_varクラス
20.2.2 WString_varクラス