15.2 OADの起動

OADは,クライアントのアクセス時に自動的に起動されるオブジェクトを登録できるようにするオプション機能です。まずスマートエージェントを起動したあとに,OADを起動してください。

Windowsの場合
コマンドプロンプトで次のコマンドを入力してOADを起動してください。
prompt> oad
UNIXの場合
次のコマンドを入力してOADを起動してください。
prompt> oad &
oadコマンドには,表15-1のコマンドライン引数を指定できます。

 

表15-1 oadコマンドのオプション

オプション説明
-verboseバーボースモードをオンにして,メッセージがstdoutに出力されるようにします。
-versionこのツールのバージョンを出力します。
-path <path>インプリメンテーションリポジトリ格納用のプラットフォーム固有ディレクトリを指定します。これは,環境変数の使用による設定をすべて変更します。
-filename <repository filename>インプリメンテーションリポジトリの名前を指定します。このオプションを指定しないと,デフォルトはimpl_repです。これはユーザの環境変数設定をすべて変更します。
-timeout <# of seconds>生成されたサーバプロセスが,リクエストされたVisiBroker ORBオブジェクトを活性化するのを,OADが待つ時間を指定します。デフォルトのタイムアウトは20秒です。待ち時間を不定にしたい場合は,この値を0に設定してください。
生成されたサーバプロセスが,リクエストされたORBオブジェクトをタイムアウト時間内に活性化しなければ,OADは生成されたプロセスに対してKillを実行し,クライアントにはCORBA::NO_RESPONSE例外が返されることになります。より詳細な情報を返したい場合は,バーボースオプションをオンにしてください。
-IOR <IOR filename>OADの文字列化されたIORを格納するファイル名を指定します。
-killオブジェクトがOADから登録解除された場合に,その子プロセスに対してKillを実行するよう規定します。
-no_verify登録の有効性チェックをオフにします。
-?コマンドの使い方を表示します。
-readonlyOADを-readonlyオプションで起動した場合,登録されたオブジェクトは何も変更されません。オブジェクトの登録や登録解除をしようとするとエラーを返します。-readonlyオプションは,一般にインプリメンテーションリポジトリを変更し,追加変更を行わないようにreadonlyモードでOADをリスタートしたあとに使用します。