環境変数 | プロパティ | 指定範囲 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
HVI_OSAGENT_CLIENTHANDLERADDR_FILE | なし。 | 任意のパス名 (絶対パスのファイル名) |
|
この機能は,htc.clienthandleraddrファイルとして使用するファイルを設定します。この機能を設定することで,任意のファイルをhtc.clienthandleraddrファイルとして使用できます。
htc.clienthandleraddrファイルを使用することで,osagentとクライアントアプリケーション間の通信で使用するIPアドレスをカスタマイズし,マルチホームホスト環境で通信できるようになります。htc.clienthandleraddrファイルには,各ネットワーク上のアプリケーションに対して,osagentが応答するIPアドレスを定義します。
osagentは各アプリケーションとUDPおよびTCPを使用して通信します。そのため,マルチホームホスト上で起動するosagentがアプリケーションとの通信に使用するIPアドレスは,通常localaddrファイルに定義されている適切なインタフェースまたはプライマリIPアドレスです。プライマリIPアドレスとは,gethostname()またはsysinfo()を利用して得られるホスト名を使用してgethostbyname()を発行して得られたIPアドレスのことをいいます。
しかし,osagentと異なるサブネットに存在するアプリケーションとosagentがプライマリIPアドレスではないネットワークインタフェースを使用して通信する場合は,osagentとアプリケーション間で,円滑に通信できないことがあります。そのため,htc.clienthandleraddrファイルに,osagentが各アプリケーションに対して使用するIPアドレスを動的に指定することで,上記の動作で不都合がある環境で,osagentとアプリケーション間の通信が円滑に行えるようになります。
マルチホームホスト環境では,htc.clienthandleraddrファイル内のosagentが応答するIPアドレスに,次のようにサービスIPアドレスを指定してください。
通信相手のIPアドレス サブネットマスク osagentが応答するIPアドレス XXX.XXX.XXX.XXX XXX.XXX.XXX.XXX XXX.XXX.XXX.XXX |
図3-1 マルチホームホスト環境のシステム構成(osagentでのマルチホームホスト環境の設定)
D.D.D.D <subnet-mask> C.C.C.C |