管理ユニットの一括起動は,管理ユニットに属する仮想サーバを一括で起動できる機能です。管理ユニットの一括停止は,管理ユニットに属する仮想サーバを一括で停止できる機能です。個々の仮想サーバを1台ずつ起動したり停止したりする必要がないため,システム管理者の負担が軽減できます。
管理ユニットの一括起動はvmx_start_unitコマンドで,一括停止はvmx_stop_unitコマンドで実施します。仮想サーバマネージャGUIでも管理ユニットの一括起動と一括停止を実施できます。
一括起動すると,管理ユニット運用ルールに設定した数の仮想サーバが,使用する管理対象マシンに起動されます。仮想サーバが起動される管理対象マシンは,管理ユニット運用ルールの管理対象マシンの指定順に,ラウンドロビンで選択されます。
一括停止すると,指定した管理ユニットに属する仮想サーバがすべて停止されます。
管理ユニットの一括起動および一括停止の範囲の例を次の図に示します。この図では,管理ユニット1を一括起動して,一括停止しています。
図2-9 管理ユニットの一括起動および一括停止の範囲の例
図のように,管理ユニットの一括起動と一括停止では,インスタンスプールを使用します。一括起動時には,インスタンスプール中の仮想アプリケーションサーバイメージから仮想サーバが起動されます。一括停止時にはインスタンスプール中に停止した仮想サーバの仮想アプリケーションサーバイメージが保持されます。
一括起動時の注意事項を次に示します。