6.9 仮想サーバへの業務実行環境の構築

仮想サーバ上のManagement Serverやアプリケーションサーバを使用して,業務実行環境を構築します。

システム構成パターンと必要な作業項目を次の表に示します。

表6-20 システム構成パターンと必要な作業項目(仮想サーバへの業務実行環境の構築)

作業項目システム構成パターンによる作業の要否
パターン1パターン2パターン3パターン4
仮想サーバの起動×××
アプリケーションサーバの設定変更×××
アプリケーションのインポートと開始×××
仮想サーバの停止×××
(凡例)
○:必要な作業です。
×:不要な作業です。

業務実行環境を構築する方法について説明します。管理対象マシンにデプロイされたすべての仮想サーバに対して,それぞれここで説明する作業を実施します。

<この節の構成>
(1) 仮想サーバの起動
(2) アプリケーションサーバの設定変更
(3) アプリケーションのインポートと開始
(4) 仮想サーバの停止

(1) 仮想サーバの起動

仮想サーバ運用管理ホストで,管理対象マシンにデプロイされた仮想サーバをvmx_scaleout_unitコマンドを使用して起動します。vmx_scaleout_unitコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」を参照してください。

vmx_scaleout_unitコマンドの実行例を,仮想サーバ運用管理ホストのOSごとに示します。

仮想サーバ運用管理ホストのOSがWindowsの場合

<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥vmx¥bin¥vmx_scaleout_unit -unit unit_a -hv hv1

仮想サーバ運用管理ホストのOSがLinuxの場合

# /opt/Cosminexus/manager/vmx/bin/vmx_scaleout_unit -unit unit_a -hv hv1

コマンド実行時に起動される仮想サーバの名称が,メッセージに表示されます。

(2) アプリケーションサーバの設定変更

起動した仮想サーバ上のManagement Serverに対して,Smart Composer機能または運用管理ポータルを使用して,アプリケーションサーバの設定を変更します。詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」,またはマニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」を参照してください。

(3) アプリケーションのインポートと開始

仮想サーバ上のManagement Serverやアプリケーションサーバに対して,運用管理ポータルまたはサーバ管理コマンドを使用して,アプリケーションのインポートから開始までを実施します。詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」,またはマニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」を参照してください。

(4) 仮想サーバの停止

仮想サーバ運用管理ホストで,「(1) 仮想サーバの起動」で起動された仮想サーバをvmx_scalein_unitコマンドを使用して停止します。vmx_scalein_unitコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」を参照してください。

ここでは,仮想サーバ「VMX192168002101」を停止するとします。vmx_scalein_unitコマンドの実行例を,仮想サーバ運用管理ホストのOSごとに示します。

仮想サーバ運用管理ホストのOSがWindowsの場合

<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥vmx¥bin¥vmx_scalein_unit -vs VMX192168002101

仮想サーバ運用管理ホストのOSがLinuxの場合

# /opt/Cosminexus/manager/vmx/bin/vmx_scalein_unit -vs VMX192168002101

参考
停止する仮想サーバは,vmx_list_virtualserver_statusコマンドで確認できます。詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」を参照してください。