ここでは,仮想化システムで使用するリソースの見積もり方法について説明します。システムを動作させるために必要なディスクおよびメモリの容量を算出するときの参考にしてください。
仮想サーバ運用管理ホストのディスク容量の見積もりについて説明します。
仮想サーバ運用管理ホストの場合,管理ユニットごとに次に示すディスク容量を求めたあとに,すべての管理ユニットのディスク容量を合計して,仮想サーバ運用管理ホストのディスク容量を算出します。
それぞれのディスク容量を管理ユニットごとに求める計算式を次に示します。
管理ユニットごとのディスク容量
=収集するログのサイズ
×(1台の管理対象マシンにデプロイする仮想アプリケーションサーバイメージの数×管理対象マシン数+2)
管理ユニットごとのディスク容量
=アプリケーションサーバ情報ディレクトリのサイズ×2
+管理ユニット運用ルールのサイズ
+仮想サーバ起動時ユーザスクリプトファイルのサイズ
それぞれの計算式では,管理ユニットごとのディスク容量が求められます。求めたディスク容量をすべて合計して,仮想サーバ運用管理ホストのディスク容量を算出してください。
仮想サーバイメージ管理ホストのディスク容量について説明します。仮想サーバイメージ管理ホストのディスク容量は,業務用データストアに共有ディスクを使用するかどうかによって異なります。
ハイパーバイザを使用した仮想化ソフトウェアをインストールして,稼働させるために必要なディスク容量が必要になります。
ハイパーバイザを使用した仮想化ソフトウェアをインストールして,稼働させるために必要なディスク容量に加えて,次に示すディスク容量が必要になります。
それぞれのディスク容量を求める計算式を次に示します。
管理ユニットごとの仮想アプリケーションサーバイメージを保存するためのディスク容量
=管理ユニットで使用するマスタ仮想サーバの仮想マシン作成時に指定したハードディスクの容量×4
マスタ仮想サーバのイメージを保存するためのディスク容量
=マスタ仮想サーバの仮想マシン作成時に指定したハードディスクの容量
管理対象マシンごとのディスク容量について説明します。管理対象マシンのディスク容量は,業務用データストアに共有ディスクを使用するかどうかによって異なります。
仮想サーバで動作するアプリケーションサーバで必要なリソースの見積もり方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム設計ガイド」を参照してください。
ハイパーバイザを使用した仮想化ソフトウェアをインストールして,稼働させるために必要なディスク容量が必要になります。
ハイパーバイザを使用した仮想化ソフトウェアをインストールして,稼働させるために必要なディスク容量に加えて,次の計算式で求めるデプロイ済みの仮想アプリケーションサーバイメージを動作させるために必要なディスク容量が必要になります。
デプロイ済みの仮想アプリケーションサーバイメージを動作させるために必要なディスク容量
=管理対象マシンにデプロイする仮想アプリケーションサーバイメージの数
×一つの仮想アプリケーションサーバイメージを動作させるために必要なディスク容量
一つの仮想アプリケーションサーバイメージを動作させるために必要なディスク容量は,次の計算式で概算値が求められます。
一つの仮想アプリケーションサーバイメージを動作させるために必要なディスク容量
≒マスタ仮想サーバの仮想マシン作成時に指定したハードディスクの容量
+(マスタ仮想サーバの仮想マシン作成時に指定したメモリサイズ×2)
共有ディスク(業務用データストア)には,仮想化システムで使用する次のイメージが格納されます。
共有ディスクのディスク容量は,これらのイメージを保存するために必要なディスク容量になります。管理ユニットで使用する共有ディスクのディスク容量の計算式を次に示します。
管理ユニットで使用する共有ディスクのディスク容量
=(管理ユニットで使用するマスタ仮想サーバの仮想マシン作成時に指定したハードディスクの容量×4)
+((マスタ仮想サーバの仮想マシン作成時に指定したハードディスクの容量
+(マスタ仮想サーバの仮想マシン作成時に指定したメモリサイズ×2))
×1台の管理対象マシンにデプロイする仮想アプリケーションサーバイメージの数
×管理ユニットで使用する管理対象マシン数)
+マスタ仮想サーバの仮想マシン作成時に指定したハードディスクの容量
この計算式では,管理ユニットごとに使用する共有ディスクのディスク容量が求められます。求めたディスク容量をすべて合計して,共有ディスクのディスク容量を算出してください。
管理ユニットで使用する共有ディスクのディスク容量
=(8×4)+((8+(1×2))×3×5)+8
=190GB