管理対象マシン上に構築する仮想サーバ上のアプリケーションサーバの基となるデータを,管理ユニットとして作成しておきます。管理ユニットの作成は,vmx_create_unitコマンドで実施します。
マスタ仮想サーバ,アプリケーションサーバ情報ディレクトリ,管理ユニット運用ルールを用意します。仮想サーバ起動時ユーザスクリプトファイルを作成している場合は,仮想サーバ起動時ユーザスクリプトファイルも用意します。用意したものを引数に指定して,vmx_create_unitコマンドを実行すると,仮想サーバマネージャによって,管理ユニットが作成されます。
管理ユニットの作成の流れを次の図に示します。
図2-7 管理ユニットの作成の流れ
管理ユニットは,仮想サーバマネージャによってバージョン管理されます。仮想サーバマネージャで管理できるバージョンは,最大二つです。管理ユニットのバージョン番号は,仮想サーバマネージャによって001~999の範囲で自動的に設定されます。999のあとは001になります。管理ユニットを変更すると,バージョン番号はインクリメントされます。なお,デプロイや一括起動時に使用する管理ユニットは,カレントバージョンのものになります。管理ユニットのバージョンはvmx_list_unit_versionコマンドで確認でき,カレントバージョンはvmx_set_unit_currentversionコマンドで設定できます。