「3.5.1 システム構成」に対して,次に示す性能と信頼性に関する前提条件を適用して,仮想サーバの配置を決定します。
- 性能に関する前提条件
- 仮想サーバは,CPU,メモリ,内蔵ハードディスク,ネットワークを考慮した性能とします。なお,アプリケーションごとに見積もるため,仮想サーバの性能はそれぞれ異なります。
- 次の手順でサイジングを実施します。
- 手順
- 仮想化システムで実行するアプリケーションのレスポンス時間などの性能要件を設定します。
- 手順1.で設定した仮想サーバのCPU性能要件を基に,想定される処理性能を算出します。
- 必要なCPU数を算出します。
- 手順1.~手順3.で見積もった性能を1台で確保できる仮想サーバを作成します。
ただし,仮想サーバ1台で確保できない処理性能を要求するアプリケーションは対象外とします。
- 信頼性に関する前提条件
- 仮想サーバの信頼性を確保するための要件を次に示します。
- マスタ仮想サーバを配置する仮想サーバイメージ管理ホストは,専用に1台用意します。
- すべての業務で使用する仮想サーバを起動できる管理対象マシンを,予備に1台用意します。
- 1台の管理対象マシンが障害でダウンした場合は,予備の管理対象マシンを起動して,業務を続行します。
- 2台以上の管理対象マシンが障害でダウンした場合は,予備の管理対象マシンを起動して,起動できる範囲の業務を続行し,起動できない業務は停止します。
次の構成を決定して,仮想サーバを配置します。
- アプリケーションごとに,各管理対象マシンで稼働する仮想サーバの台数
- すべてのアプリケーションで使用する管理対象マシンのハイパーバイザに対する一意な名称,およびIPアドレス