スケールアウトは,稼働する仮想サーバの台数を増やす機能で,スケールインは,稼働する仮想サーバの台数を減らす機能です。仮想サーバの負荷が増えた場合にスケールアウトすると,負荷を減らせるので,仮想サーバの処理性能を向上できます。また,仮想サーバの負荷が減った場合にスケールインすると,管理ユニットで使用する管理対象マシンの規模を縮小できるので,リソースの使用効率を向上できます。
仮想サーバのスケールアウトはvmx_scaleout_unitコマンドで,スケールインはvmx_scalein_unitコマンドで実施します。
仮想サーバのスケールアウトとスケールインの例を次の図に示します。この図では,管理ユニット1で使用するHostBに仮想サーバをスケールアウト(追加)して,HostBの仮想サーバVMX0004をスケールイン(削除)しています。
図2-10 仮想サーバのスケールアウトとスケールインの例
仮想サーバのスケールアウトおよびスケールインは,管理ユニットに属するほかの稼働中の仮想サーバには影響がないため,業務を停止することなく,稼働する仮想サーバを増やしたり,減らしたりできます。