ここでは,前提条件を適用して決定した,業務の運用例と仮想サーバの配置例について説明します。
●説明で使用する業務の構成
ここで示す例のシステムは,次に示す四つの業務から構成されるものとします。
- 業務A
- ユーザがWebブラウザから利用するオンライン業務で,月曜日~土曜日は24時間実行します。毎週日曜日の4:00にはシステムを再起動します。また,複数のアプリケーションで構成され,すべてのアプリケーションは1台の仮想サーバで動作します。サイジングで必要とされた仮想サーバは4台で,2台当たりに1台の予備を障害用に準備します。
- 業務B
- ユーザがWebブラウザから利用するオンライン業務で,毎日,6:00~20:00の時間帯に実行します。また,複数のアプリケーションで構成され,すべてのアプリケーションは1台の仮想サーバで動作します。サイジングで必要とされた仮想サーバは2台で,予備は準備しません。
- 業務C
- ほかのシステムからWebサービスで利用されるバッチ業務で,毎日,夜間(22:00~2:00)の時間帯に実行します。また,複数のアプリケーションで構成され,すべてのアプリケーションは1台の仮想サーバで動作します。サイジングで必要とされた仮想サーバは4台で,予備は準備しません。
- 業務D
- ほかのシステムからWebサービスで利用されるバッチ業務で,毎日,夜間(22:00~2:00)の時間帯に実行します。また,複数のアプリケーションで構成され,すべてのアプリケーションは1台の仮想サーバで動作します。サイジングで必要とされた仮想サーバは2台で,予備は準備しません。
●業務の運用例
業務の運用例を次の図に示します。
図3-10 業務の運用例
![[図データ]](figure/zu030660.gif)
●仮想サーバの配置例
仮想サーバの配置例を次の図に示します。なお,ここで示す配置例は,6:00~20:00および22:00~2:00の時間帯のものです。
図3-11 仮想サーバの配置例
![[図データ]](figure/zu030650.gif)