6.3.2 アプリケーションサーバの構成の定義

仮想サーバ上のWebシステムの定義は,簡易構築定義ファイル(WebFront.xml)で設定します。ここでは,簡易構築定義ファイルに設定する内容,作成例などについて説明します。

簡易構築定義ファイルを作成する場合,テンプレートファイルを使用できます。テンプレートファイルの格納場所については,「4.1.1 システムの構築・運用時に使用するファイル」を参照してください。

簡易構築定義ファイルの指定内容と作成例を説明します。

<この項の構成>
(1) 簡易構築定義ファイルの指定内容
(2) 簡易構築定義ファイルの作成例

(1) 簡易構築定義ファイルの指定内容

簡易構築定義ファイルの定義項目ごとに指定するタグと指定内容を次の表に示します。

表6-15 簡易構築定義ファイルの定義項目ごとに指定するタグと指定内容

簡易構築定義ファイルの定義項目タグ名称出現パターン指定内容
負荷分散機の定義<load-balancer>0または1回負荷分散機を定義します。
負荷分散機を使用する場合は必ず指定してください。
ただし,サーバIDはManagement Serverが自動的に割り当てます。このため,cookieスイッチングの定義の<server-id-rule>は定義しないでください。
物理ティアの定義<tier>1回物理ティアを定義します。
<tier>の<tier-type>には,「combined-tier」を必ず指定してください。
サービスユニットの定義<unit>1回サービスユニットを定義します。
<unit>の<logical-server-type>と<logical-server-name>で指定できる組み合わせを次に示します。
  • <logical-server-type>が「web-server」の場合
    <logical-server-name>には「WebServer」を指定してください。
  • <logical-server-type>が「j2ee-server」の場合
    <logical-server-name>には「J2EEServer」を指定してください。
  • <logical-server-type>が「performance-tracer」の場合
    <logical-server-name>には「PRF」を指定してください。
<unit>の<logical-server>内には,そのほかのタグおよびパラメタを設定できます。
ホストの定義<host>1回ホストを定義します。
<host>の<host-name>および<host>の<agent-host>には「localhost」を必ず指定してください。

簡易構築定義ファイルおよびタグについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の簡易構築定義ファイルに関する説明を参照してください。

(2) 簡易構築定義ファイルの作成例

システム構成パターンごとの代表的な業務について,簡易構築定義ファイル(WebFront.xml)の作成例を示します。

●パターン1,パターン2またはパターン4の場合

業務Aと業務Bの作成例を次に示します。各タグの値については,次の個所を参照してください。参照先で説明していないものは,デフォルト値を使用します。

●パターン3の場合

業務Aと業務Bの作成例を次に示します。各タグの値については,次の個所を参照してください。参照先で説明していないものは,デフォルト値を使用します。