3.3.3 仮想サーバの配置に関する前提条件

3.3.1 システム構成」に対して,次に示す性能と信頼性に関する前提条件を適用して,仮想サーバの配置を決定します。

性能に関する前提条件
  • 仮想サーバは,CPU,メモリ,内蔵ハードディスク,ネットワークを考慮した性能とします。
  • 1管理ユニット内の仮想サーバの性能は同一とします。
  • 次の手順でサイジングを実施します。
手順
  1. 仮想化システムで実行するアプリケーションのレスポンス時間などの性能要件を設定します。
  2. 手順1.で設定した仮想サーバのCPU性能要件を基に,想定される処理性能を算出します。
  3. 必要なCPU数を算出します。
  4. 必要な仮想サーバ数を算出します。
信頼性に関する前提条件
仮想サーバの信頼性を確保するための要件を次に示します。ここで示す要件を,すべてのアプリケーションに対して満たすサーバシャーシとサーバブレードの構成を決定します。1台のサーバシャーシには,複数台のサーバブレードが組み込まれているものとします。
  • 1業務に対して,1台のサーバブレード(管理対象マシン)が障害で利用できなくなった場合は,業務を停止しないで性能を確保します。障害は手動で復旧します。
  • 1業務に対して,2台以上のサーバブレード(管理対象マシン)が同時に障害で利用できなくなった場合は,業務を停止するかまたは縮退します。障害は手動で復旧します。
  • 1業務に対して,1台のサーバシャーシ(筐体)が障害で利用できなくなった場合は,業務を停止しないで縮退して継続します。障害は手動で復旧します。
  • 1業務に対して,2台以上のサーバシャーシ(筐体)が同時に障害で利用できなくなった場合は,業務を停止するかまたは縮退します。障害は手動で復旧します。
  • 1台のサーバシャーシに対して,1台のサーバブレード(管理対象マシン)が障害で利用できなくなった場合は,障害となったサーバブレードを予備のサーバブレードと交換したあと,稼働していた仮想マシンを起動します。予備のサーバブレードは障害となったサーバブレードと同じ構成となります。

次の構成を決定して,仮想サーバを配置します。