3.4.1 システム構成

パターン3でのシステム構成を次の図に示します。

図3-8 パターン3(実行環境のスケールアウト)でのシステム構成

[図データ]

このシステム構成の場合,次の条件を満たす必要があります。

●使用するハードウェア

マシンごとに使用するハードウェアを次の表に示します。

表3-8 マシンごとに使用するハードウェア(パターン3の場合)

マシンの種類使用するハードウェア
負荷分散機BIG-IP v9
仮想サーバ運用管理ホスト兼ハイパーバイザ管理ホストラックマウントサーバ(HA8000シリーズなど)
JP1運用管理ホスト
管理対象マシンサーバブレード(BS320標準サーバブレードなど)
仮想サーバイメージ管理ホスト
ストレージ装置ディスクアレイ装置(BR1600など)
●システム構成の前提条件

システム構成の前提条件を次に示します。

●ネットワーク構成の前提条件

ネットワークは,業務用のサーバを配置したLAN(業務LAN)と,管理用のサーバを配置したLAN(管理LAN)に分けた構成とします。業務LANと管理LANのそれぞれにIPアドレスが割り当てられます。

マシンごとのネットワークの設定情報を次の表に示します。

表3-9 マシンごとのネットワークの設定情報(パターン3の場合)

マシンの種類ネットワークの設定情報
操作端末物理NICを一つ使用し,管理LANに割り当てます。
仮想サーバ運用管理ホスト兼ハイパーバイザ管理ホスト
JP1運用管理ホスト
管理対象マシン管理LANと業務LANの二つの物理NICを使用します。
  • ハイパーバイザの制御で使用するIPアドレスは,管理LANに割り当てます。
  • 管理対象マシン上の仮想サーバは,仮想NICを二つ使用し,それぞれ業務LANと管理LANに割り当てます。
仮想サーバイメージ管理ホスト管理LANの物理NICを一つ使用します。
  • ハイパーバイザの制御で使用するIPアドレスは,管理LANに割り当てます。
  • マスタ仮想サーバは,仮想NICを二つ使用します。一方の仮想NICは管理LANに割り当て,もう一方の仮想NICは物理NICを割り当てないものとします。
データベースサーバマシン物理NICを一つ使用し,業務LANに割り当てます。
ストレージ装置Fibre Channel接続,iSCSI接続またはNFS version 3 over TCP(Linuxの場合)によって,ディスク領域を共有します。