「3.4.1 システム構成」に対して,次に示す性能と信頼性に関する前提条件を適用して,仮想サーバの配置を決定します。
- 性能に関する前提条件
- 仮想サーバは,CPU,メモリ,内蔵ハードディスク,ネットワークを考慮した性能とします。
- すべての管理対象マシンで,一つの仮想サーバの性能は同一とします。
- 次の手順でサイジングを実施します。
- 手順
- 仮想化システムで実行するアプリケーションのレスポンス時間などの性能要件を設定します。
- 手順1.で設定した仮想サーバのCPU性能要件を基に,想定される処理性能を算出します。
- 必要なCPU数を算出します。
- 必要な仮想サーバ数を算出します。
- トラフィックの増加が予想される業務は,想定される範囲でサイジングを実施します。運用を開始してから,性能レポートを日次で参照して,必要に応じて仮想サーバを2台ずつ順次スケールアウトします。
- 信頼性に関する前提条件
- 仮想サーバの信頼性を確保するための要件を次に示します。ここで示す要件を,すべてのアプリケーションに対して満たすサーバシャーシとサーバブレードの構成を決定します。
- マスタ仮想サーバを配置する仮想サーバイメージ管理ホストは,専用に1台用意します。
- 稼働する仮想サーバ2台当たりに1台の予備の仮想サーバを準備しておく場合は,サーバブレード(管理対象マシン)の障害などで仮想サーバがダウンしたときには,予備の仮想サーバを手動で起動します。
- 稼働する仮想サーバをサイジングで必要とされた台数分だけ準備する場合,サーバブレード(管理対象マシン)の障害などで仮想サーバがダウンしたときには,一定期間縮退運転します。管理対象マシンの空きが確保できたら,マシン構成を変更して配置し直します。
次の構成を決定して,仮想サーバを配置します。
- アプリケーションごとに,各管理対象マシン(サーバブレード)で稼働する仮想サーバの台数
- すべてのアプリケーションで使用する管理対象マシンのハイパーバイザに対する一意な名称,およびIPアドレス(IPアドレスは管理LANに属します)