6.12.1 JP1/IMの障害監視を利用するための設定

JP1/IMの障害監視を利用する場合,稼働中の仮想サーバの構成を変更する操作をしたあとに,JP1/IMで管理するシステムの構成定義情報を設定する必要があります。構成定義情報は,構成定義ファイル(jbs_route.conf)で設定します。また,セントラルスコープでシステムを監視するためのホスト情報を設定する必要があります。ホスト情報は,ホスト情報ファイル(jcs_hosts)で設定します。

稼働中の仮想サーバの構成は,仮想サーバの起動または停止のタイミングで変更されます。それぞれのタイミングで実施する設定を説明します。

なお,各手順の詳細については,次のマニュアルを参照してください。

<この項の構成>
(1) 仮想サーバの追加または変更時に実施する設定
(2) 仮想サーバの削除時に実施する設定

(1) 仮想サーバの追加または変更時に実施する設定

管理ユニットの作成または更新を実施すると,稼働中の仮想サーバの構成が変更になります。次の手順で構成定義情報およびホスト情報を編集します。

  1. 仮想サーバ運用管理ホストでvmx_list_virtualserver_statusコマンドを実行して,デプロイされた仮想サーバ名を確認します。
  2. JP1運用管理ホストで構成定義ファイル(jbs_route.conf)を編集します。
    手順1.で確認した仮想サーバを構成定義ファイルに追加します。
  3. JP1運用管理ホストでjbsrt_distribコマンドを実行します。
    構成定義ファイルが更新されます。
  4. 操作端末でJP1/IM - Viewを使用して,セントラルコンソールの機能を設定します。
    自動アクションや,JP1イベントのフィルタリングなどの設定をします。
  5. JP1運用管理ホストでホスト情報ファイル(jcs_hosts)を編集します。
    手順1.で確認した仮想サーバをホスト情報ファイルに追加します。
  6. JP1運用管理ホストでjcshostsimportコマンドを実行します。
  7. JP1運用管理ホストでjco_spmd_reloadコマンドを実行します。
    ホスト情報ファイルの内容が有効になります。
  8. 操作端末でJP1/IM - Viewを使用して,監視ツリーを自動生成します。

(2) 仮想サーバの削除時に実施する設定

管理ユニットの更新または削除を実施すると,稼働中の仮想サーバの構成が変更になります。次の手順で構成定義情報およびホスト情報を編集します。

  1. 仮想サーバ運用管理ホストでvmx_list_virtualserver_statusコマンドを実行して,削除した仮想サーバ名を確認します。
  2. JP1運用管理ホストで構成定義ファイル(jbs_route.conf)を編集します。
    手順1.で確認した仮想サーバを構成定義ファイルから削除します。
  3. JP1運用管理ホストでjbsrt_distribコマンドを実行します。
    構成定義ファイルが更新されます。
  4. 操作端末でJP1/IM - Viewを使用して,セントラルコンソールの機能を設定します。
    自動アクションや,JP1イベントのフィルタリングなどの設定をします。
  5. JP1運用管理ホストでホスト情報ファイル(jcs_hosts)を編集します。
    手順1.で確認した仮想サーバをホスト情報ファイルから削除します。
  6. JP1運用管理ホストでjcshostsimportコマンドを実行します。
  7. JP1運用管理ホストでjco_spmd_reloadコマンドを実行します。
    ホスト情報ファイルの内容が有効になります。
  8. 操作端末でJP1/IM - Viewを使用して,監視ツリーを自動生成します。