3.4.5 業務の運用例と仮想サーバの配置例

ここでは,前提条件を適用して決定した,業務の運用例と仮想サーバの配置例について説明します。

●説明で使用する業務の構成

ここで示す例のシステムは,次に示す四つの業務から構成されるものとします。

業務A
ユーザがWebブラウザから利用するオンライン業務で,月曜日~土曜日は24時間実行します。毎週日曜日の4:00にはシステムを再起動します。また,複数のアプリケーションで構成され,すべてのアプリケーションは1台の仮想サーバで動作します。サイジングで必要とされた仮想サーバは4台で,2台当たりに1台の予備を障害用に準備します。
業務B
ユーザがWebブラウザから利用するオンライン業務で,毎日,6:00~20:00の時間帯に実行します。また,複数のアプリケーションで構成され,すべてのアプリケーションは1台の仮想サーバで動作します。サイジングで必要とされた仮想サーバは2台で,予備は準備しません。
業務C
ほかのシステムからWebサービスで利用されるバッチ業務で,毎日,夜間(22:00~2:00)の時間帯に実行します。また,複数のアプリケーションで構成され,すべてのアプリケーションは1台の仮想サーバで動作します。サイジングで必要とされた仮想サーバは4台で,予備は準備しません。
業務D
ほかのシステムからWebサービスで利用されるバッチ業務で,毎日,夜間(22:00~2:00)の時間帯に実行します。また,複数のアプリケーションで構成され,すべてのアプリケーションは1台の仮想サーバで動作します。サイジングで必要とされた仮想サーバは2台で,予備は準備しません。
●業務の運用例

業務の運用例を次の図に示します。

図3-10 業務の運用例

[図データ]

●仮想サーバの配置例

仮想サーバの配置例を次の図に示します。なお,ここで示す配置例は,6:00~20:00および22:00~2:00の時間帯のものです。

図3-11 仮想サーバの配置例

[図データ]