7.2.2 パターン2(実行環境の持続的運用)の開始と停止
(1) 開始手順
システムの開始手順を次に示します。なお,各ジョブネットは,構築時に定義します。定義方法については,「6.12.2 JP1/AJS3の自動運用を利用するための設定」を参照してください。
- 仮想サーバ運用管理ホストで次のコマンドを実行し,業務Aに必要な数の仮想サーバを稼働させます。
業務Aでは管理ユニット「unit_a」を使用します。起動する仮想サーバは,8:00から18:00までは12台,18:00から翌日の8:00までは6台です。このため,システムを開始する時間帯によって,実行するコマンドが異なります。
コマンドの実行例を,時間帯ごとに示します。
- 8:00~18:00の時間帯にシステムを開始する場合
vmx_start_unit -unit unit_a |
- 上記以外の時間帯にシステムを開始する場合
vmx_scaleout_unit -unit unit_a -hv hv1 vmx_scaleout_unit -unit unit_a -hv hv2 : |
全部で6台をスケールアウトします。
- 操作端末のJP1/AJS3 - Viewを使用してJP1/AJS3 - Managerに接続します。
- JP1/AJS3 - Viewを使用して業務B開始ジョブネットの即時実行を登録します。
この手順は,業務Bの稼働時間帯(22:00~2:00)にシステムを開始する場合に実施します。業務Bが稼働していない時間帯の場合,次の手順に進んでください。
- JP1/AJS3 - Viewを使用して次に示すジョブネットの計画実行を登録します。
登録するジョブネットは次のとおりです。
- 業務A仮想サーバ増加ジョブネット
- 業務A仮想サーバ減少ジョブネット
- 業務B開始ジョブネット
- 業務B停止ジョブネット
(2) 停止手順
システムの停止手順を次に示します。なお,各ジョブネットは,構築時に定義します。定義方法については,「6.12.2 JP1/AJS3の自動運用を利用するための設定」を参照してください。
- 操作端末のJP1/AJS3 - Viewを使用してJP1/AJS3 - Managerに接続します。
- JP1/AJS3 - Viewを使用してジョブネットの計画実行登録を解除します。
解除するジョブネットは次のとおりです。
- 業務A仮想サーバ増加ジョブネット
- 業務A仮想サーバ減少ジョブネット
- 業務B開始ジョブネット
- 業務B停止ジョブネット
- 仮想サーバ運用管理ホストでvmx_stop_unitコマンドを実行して,業務Aの仮想サーバをすべて停止します。
コマンド実行時には,-unitオプションに停止する仮想サーバが属する管理ユニット名を指定してください。
ここでは,業務Aの仮想サーバは管理ユニット「unit_a」に属しているとします。コマンドの実行例を次に示します。
vmx_stop_unit -unit unit_a |
次の手順は,業務Bの稼働時間帯(22:00~2:00)にシステムを停止する場合に実施します。
- JP1/AJS3 - Viewを使用して業務B停止ジョブネットの即時実行を登録して,業務Bの仮想サーバをすべて停止します。