8.5.3 パターン4の復旧方法

仮想サーバ上のアプリケーションサーバの障害は,同一仮想サーバ上のManagement Serverと運用管理エージェントが障害の検知と回復を行います。Management Serverによる自動回復に失敗した場合,システムの運用管理者は仮想サーバマネージャGUIを使用して,仮想サーバで障害が発生したことを検知します。

検知後の復旧手順を次に示します。ここでは,障害の発生した仮想サーバの管理ユニットは「unit_f」とします。

  1. VMware vCenter Serverなどを使用して,障害が発生した仮想サーバにログインし,障害を調査します。
  2. VMware vCenter Serverを使用して,障害が発生した仮想サーバを削除します。
  3. 手順1.で障害を調査した結果,必要であれば管理ユニットを更新します。
    管理ユニットの更新作業は,「7.6 仮想サーバの更新」を参照してください。
  4. 予備の管理対象マシンで,障害が発生した仮想サーバの管理ユニットを起動します。
    ここでは,予備の管理対象マシン「hv4」を使用することとします。コマンドの実行例を次に示します。

    vmx_scaleout_unit -unit unit_f -hv hv4