Hitachi Web Server
ディレクティブによっては,記述できる場所が制限されているものがあります。「6.2 ディレクティブの詳細」では,各ディレクティブの記述できる場所を次のような形式で記述します。
| 記述できる場所 | 説明 |
|---|---|
| httpsd.conf | VirtualHostブロック,Directoryブロック以外のhttpsd.confファイル |
| <VirtualHost> | httpsd.confファイルのVirtualHostブロック |
| <Directory> | httpsd.confファイルのDirectoryブロック,Locationブロック,Filesブロック |
| .htaccess | AccessFileNameディレクティブで指定したアクセスコントロールファイル |
| <Location> | httpsd.confファイルのLocationブロック |
また,ディレクティブは次に示す順に参照されます。
DirectoryブロックのAllowOverrideディレクティブの定義(上書き許可レベル)によって,アクセスコントロールファイルで定義しているディレクティブを有効または無効にできます。
AllowOverrideディレクティブで上書きを許可する場合の許可レベルを定義します。各ディレクティブの上書き許可レベルは,各ディレクティブで説明します。許可レベルは複数あります。詳細は,AllowOverrideディレクティブを参照してください。なお,各ディレクティブの説明で.htaccessが指定でき,かつ上書き許可レベルの記述がない場合には,許可レベルはAllになります。
ディレクトリ名,ファイル名またはパス名を指定するディレクティブの場合,ディレクティブの種類によって,指定できるパス情報が異なります。
パスの種類には,次のものがあります。各ディレクティブのパス情報は,各ディレクティブで説明します。
また,パス情報にネットワーク上のディレクトリやファイルを指定することはできません。ネットワークを使用したファイルシステム上のディレクトリやファイルを指定することもできません。
コンフィグファイル中,行の最初に#を付けると,コメント行になります。ただし,ディレクティブを指定したあとに#から始まる文字列を記述しても,#以降をコメントとして扱いません。コメント行を指定する場合の記述例を次に示します。
#Deny from all
Deny from all #comment
ディレクティブにIPv6アドレスを記述する場合は,「[IPv6アドレス]」のようにIPv6アドレスを[ ]で囲んで指定してください。また,ディレクティブにIPv6アドレスとポート番号を併記する場合は,「[IPv6アドレス]:ポート番号」のようにIPv6アドレスを[ ]で囲み,「:」の後ろにポート番号を指定します。
ただし,次のディレクティブにIPv6アドレスを記述する場合は,IPv6アドレスを[ ]で囲まないで指定してください。
Windows版でIPv6アドレスを指定する場合は,リンクローカルアドレスまたはサイトローカルアドレスを指定できません。グローバルアドレスを指定してください。
Linux(32ビット)版でIPv6アドレスを指定する場合は,リンクローカルアドレスを指定できません。サイトローカルアドレスまたはグローバルアドレスを指定してください。
Hitachi Web Serverを起動するために,最低限設定が必要なディレクティブは以下のとおりです。
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