19.1 日立固有のJavaVM拡張オプションの一覧

日立固有のJavaVM拡張オプションの一覧を,次の表に示します。これらのオプションは,オプション定義ファイルで指定できます。「VR」とは,パラメタが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

表19-1 日立固有のJavaVM拡張オプションの一覧

分類オプション名称概要VR
一覧表示オプション-XX:+Hitachi日立JavaVM拡張オプションの一覧を表示します。Solaris版:06-50
その他:05-02
拡張スレッドダンプ機能オプション-XX:[+|-]HitachiThreadDump拡張スレッドダンプ情報を出力するかどうかを指定します。Windows版:05-05
Solaris版:06-50
その他:05-00
-XX:[+|-]HitachiThreadDumpToStdout標準出力にスレッドダンプを出力するかどうかを指定します。HPUX/PA版:06-70
Windows/IPF版:06-70
その他:06-50
-XX:[+|-]HitachiThreadDumpWithHashCodeスレッド情報にハッシュコードを出力するかどうかを指定します。07-00
-XX:[+|-]HitachiThreadDumpWithCpuTimeスレッド情報にユーザCPU時間とカーネルCPU時間を出力するかどうかを指定します。
HP-UXの場合,この機能は使用できません。オプションを指定しても無視されます。
07-00
-XX:[+|-]HitachiThreadDumpWithBlockCountスレッド情報に処理をブロックした回数と待ち状態になった回数を出力するかどうかを指定します。07-00
日立JavaVMログファイルオプション-XX:HitachiJavaLog※1ログファイル名のプリフィックスを指定します。Solaris版:06-50
その他:05-02
-XX:HitachiJavaLogFileSize※11ファイルの最大ファイルサイズを指定します。Solaris版:06-50
その他:05-02
-XX:[+|-]HitachiJavaLogNoMoreOutput※1ログファイル作成時に,入出力エラーが発生した場合の動作について指定します。Solaris版:06-50
その他:05-02
-XX:HitachiJavaLogNumberOfFile※1作成するログファイルの最大ファイル数を指定します。Solaris版:06-50
その他:05-02
詳細時間出力オプション-XX:[+|-]HitachiOutputMilliTimeミリ秒までの時間を出力するかどうかを指定します。Solaris版:06-50
HPUX/PA版:06-70
その他:06-00
拡張verbosegc機能オプション-XX:[+|-]HitachiVerboseGC※2ガーベージコレクションが発生した時の拡張verbosegc情報を出力するかどうかを指定します。Solaris版:06-50
その他:05-02
-XX:[+|-]HitachiCommaVerboseGC拡張verbosegc情報をCSV形式で出力するかどうかを指定します。Solaris版:06-50
その他:05-02
-XX:HitachiVerboseGCIntervalTime拡張verbosegc情報を出力する時間の間隔を指定します。Solaris版:06-50
その他:05-02
-XX:[+|-]HitachiVerboseGCPrintCauseガーベージコレクションの要因内容を出力するかどうかを指定します。Solaris版:06-50
その他:05-02
-XX:[+|-]HitachiVerboseGCPrintDate拡張verbosegc情報に日付を出力するかどうかを指定します。Solaris版:06-50
その他:05-02
-XX:[+|-]HitachiVerboseGCCpuTimeガーベージコレクションのプロセッサ時間を出力するかどうかを指定します。
HP-UXの場合,この機能は使用できません。オプションを指定しても無視されます。
07-00
-XX:[+|-]HitachiVerboseGCPrintTenuringDistributionGC発生時に日立JavaVMログファイルへSurvivor領域のオブジェクトの年齢分布を出力します。08-00
OutOfMemoryError発生時の拡張機能オプション-XX:[+|-]HitachiOutOfMemoryCause※2OutOfMemoryError発生時の発生要因種別を出力するかどうかを指定します。Solaris版:06-50
その他:05-02
-XX:[+|-]HitachiOutOfMemoryStackTrace※2OutOfMemoryError発生時のスタックトレースを出力するかどうかを指定します。Solaris版:06-50
その他:05-02
-XX:HitachiOutOfMemoryStackTraceLineSizeOutOfMemoryError発生時に出力するスタックトレースの1行の文字数を指定します。Solaris版:06-50
その他:05-02
-XX:[+|-]HitachiOutOfMemorySize※2OutOfMemoryError発生時に要求したメモリのサイズを出力します。HPUX/PA版:06-70
Windows/IPF版:06-70
その他:06-50
-XX:[+|-]HitachiOutOfMemoryAbortOutOfMemoryError発生時,メッセージとメモリダンプを出力して強制終了するかどうかを指定します。HPUX/PA版:06-70
Windows/IPF版:06-70
その他:06-50
-XX:[+|-]HitachiOutOfMemoryAbortThreadDumpOutOfMemoryError発生時にスレッドダンプを出力かどうかを指定します。HPUX/PA版:06-70
Windows/IPF版:06-70
その他:06-50
-XX:[+|-]HitachiOutOfMemoryAbortThreadDumpWithJHeapProf-XX:+HitachiOutOfMemoryAbortThreadDumpで出力するスレッドダンプログファイルにクラス別統計情報を出力します。08-00
クラスライブラリトレース機能オプション-XX:[+|-]HitachiJavaClassLibTrace※2クラスライブラリのスタックトレースを出力するかどうかを指定します。HPUX/PA版:06-70
Windows/IPF版:06-70
その他:06-50
-XX:HitachiJavaClassLibTraceLineSizeクラスライブラリのスタックトレースの1行の文字数を指定します。HPUX/PA版:06-70
Windows/IPF版:06-70
その他:06-50
ローカル変数情報出力機能オプション-XX:[+|-]HitachiLocalsInThrowable例外発生時のスタックトレースに,ローカル変数情報を出力するかどうかを指定します。HPUX//PA版:06-70
Windows/IPF版:06-70
その他:06-50
-XX:[+|-]HitachiLocalsInStackTraceスレッドダンプ出力時のスタックトレースに,ローカル変数情報を出力するかどうかを指定します。HPUX/PA版:06-70
Windows/IPF版:06-70
その他:06-50
-XX:[+|-]HitachiLocalsSimpleFormatローカル変数情報出力を,簡易フォーマットにするかどうかを指定します。HPUX/PA版:06-70
Windows/IPF版:06-70
その他:06-50
-XX:[+|-]HitachiTrueTypeInLocalsローカル変数情報出力時に,ローカル変数オブジェクトの実際の型名を文字列として出力するかどうかを指定します。HPUX/PA版:06-70
Windows/IPF版:06-70
その他:06-50
-XX:HitachiCallToStringローカル変数情報出力時に,ローカル変数オブジェクトの変数値を文字列として出力するかどうかを指定します。HPUX/PA版:06-70
Windows/IPF版:06-70
その他:06-50
システムリソース解除オプション-XX:[+|-]HitachiFullCoreシステムリソースRLIMIT_COREの設定を変更するかどうかを指定します。
このオプションはUNIX用です。
Solaris版:06-50
その他:05-02
スワップ領域の予約オプション-XX:[+|-]HitachiReserveSwapSpaceJavaVMの実行に必要となる最大のスワップ領域を,JavaVMの起動時に予約するかどうかを指定します。
このオプションはHP-UX用です。
HPUX/PA版:06-70
HPUX/IPF版:06-00
明示管理ヒープで指定するオプション-XX:[+|-]HitachiUseExplicitMemory明示管理ヒープ機能の有効,無効を指定します。08-00
-XX:HitachiExplicitHeapMaxSizeExplicitヒープ全体の最大サイズを指定します。08-00
-XX:HitachiExplicitMemoryLogLevel明示管理ヒープ機能のイベントログのレベル指定します。08-00
-XX:HitachiExplicitMemoryJavaLog本機能によるログを出力するファイル名(パス名を含むことが可能)またはディレクトリ名を指定します。08-00
-XX:HitachiExplicitMemoryJavaLogFileSize1ファイルの最大ファイルサイズをバイト単位で設定します。08-00
-XX:HitachiExplicitMemoryJavaLogNumberOfFile作成する最大ファイル数を指定します。最大ファイル数を超えた場合は,再度最初に作成したファイルへ出力(ラップアラウンド)します。08-00
-XX:[+|-]HitachiExplicitMemoryMoveToTenuredFirstExplicitメモリブロックの解放処理でのオブジェクトの移動先を指定します。08-50
-XX:[+|-]HitachiExplicitMemoryAutoReclaim明示管理ヒープの自動解放機能を有効にするかどうか指定します。08-50
明示管理ヒープ機能バージョン互換オプション-XX:[+|-]HitachiExplicitMemoryCompatibleToV8Explicitメモリブロックを確保する方法を,08-00と同様にするかどうか指定します。08-50
明示管理ヒープ自動配置設定ファイルオプション-XX:[+|-]HitachiAutoExplicitMemoryExclicitメモリブロックの自動配置機能を有効にするかどうか指定します。08-50
-XX:HitachiAutoExplicitMemoryFileExplicitメモリブロックの自動配置機能で利用する自動配置設定ファイルのパスを指定します。08-50
リソースの見積もりオプション-XX:HitachiThreadLimitスレッド数の上限値を指定します。※3
-XX:HitachiJITCompileMaxMemorySizeJITコンパイル時に確保するメモリの上限値を指定します。
注※1
日立JavaVMログファイルについての設定です。
注※2
次のオプションを指定した場合,日立JavaVMログファイルが出力されます。
-XX:+HitachiOutOfMemoryStackTrace
-XX:+HitachiOutOfMemoryCause
-XX:+HitachiOutOfMemorySize
-XX:+HitachiVerboseGC
-XX:+HitachiJavaClassLibTrace
注※3
Windows/x86: Cosminexus Developer's Kit for Java 08-50-01

ポイント
日立固有のJavaVM拡張オプションのデフォルト値は,サーバごとに参照先が異なります。サーバ,およびアプリケーションごとの日立固有のJavaVM拡張オプションのデフォルト値の参照先を次の表に示します。

表19-2 サーバ,およびアプリケーションごとの日立固有のJavaVM拡張オプションのデフォルト値の参照先

使用するサーバおよびアプリケーション参照先
J2EEサーバ2.3 usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)
バッチサーバ3.2 usrconf.cfg(バッチサーバ用オプション定義ファイル)
Webコンテナサーバ18.3 usrconf.cfg(Webコンテナサーバ用オプション定義ファイル)
cjclstartapコマンドで起動するJavaアプリケーション15.2 usrconf.cfg(Javaアプリケーション用オプション定義ファイル)
そのほかのJavaアプリケーション19.4 Cosminexusで指定できるJava HotSpot VMのオプションのデフォルト値
なお,日立固有のJavaVM拡張オプションを簡易構築定義ファイルに指定する場合は,「param-name指定値」にadd.jvm.argを指定した場合に指定できる「param-valueの指定内容」に日立固有のJavaVM拡張オプションを指定してください。