10.13 Managementイベント発行用メッセージIDリストファイル
(1) 形式
次の形式で指定します。
[<インジケータ>]<メッセージID>
- 1行に一つのメッセージIDを記述します。
- インジケータにシャープ(#)を指定した場合,その行はコメントとみなされます。
- インジケータにプラス(+)を指定,またはインジケータを省略した場合,該当メッセージIDをManagementイベントとして通知します。
- インジケータにハイフン(-)を指定した場合,該当メッセージIDをManagementイベントとして通知しません。デフォルトのManagementイベント発行用メッセージIDリストに記載されたメッセージIDをManagementイベントとして通知しない場合に使用します。
- 行頭行末の空白文字や空行は無視されます。
- 同一のメッセージIDを複数指定した場合,後方に記述されたメッセージIDが有効になります。
- メッセージIDがプラス(+)またはハイフン(-)で始まる場合,インジケータは必ず指定してください。
(2) ファイルの格納先
格納先およびファイル名称は任意です。ファイル名には次の文字が使用できます。
英数字,ピリオド(.),円符号(¥),コロン(:),プラス(+),またはハイフン(-)
(3) 機能
Managementイベントとして通知するメッセージIDを定義します。
(4) デフォルト
Managementイベントとして通知するメッセージIDのデフォルトを次に示します。
表10-2 Management発行用メッセージID(デフォルト)
機能 | 監視対象 | メッセージID |
---|
リソース枯渇監視 | メモリ使用状況 | KDJE34500-W |
ファイルディスクリプタ数 | KDJE34520-W |
スレッド数 | KDJE34540-W |
スレッドダンプファイル数 | KDJE34580-W KDJE34581-E |
HTTPリクエスト実行待ちキュー(Webアプリケーション単位およびデフォルトの実行待ちキュー) | KDJE34621-W |
HTTPセッション数 | KDJE34640-W |
コネクションプールの使用状況 | KDJE34660-W KDJE34661-W |
J2EEアプリケーション実行時間監視 | J2EEアプリケーション実行時間 | KDJE52702-W KDJE52703-W KDJE52705-W KDJE52713-E |
コネクション障害検知 | コネクション障害検知のタイムアウト | KDJE48602-W |
コネクション管理スレッド | KDJE48603-W |
フルガーベージコレクション回数の監視 | フルガーベージコレクション回数 | KDJE53850-W |
URLグループ単位の実行待ちリクエスト数の監視 | URLグループ単位の実行待ちリクエスト数の上限しきい値 | KDJE53860-W |
URLグループ単位の実行待ちリクエスト数の下限しきい値 | KDJE53861-I |
コネクションプールのクラスタ化 | コネクションプールの状態 | KDJE49650-I KDJE49653-I KDJE49655-E KDJE49657-E KDJE49660-I KDJE49663-E KDJE49664-E KDJE49669-E |
コネクション管理スレッド | KDJE49671-I |
(5) サンプル
サンプルを次に示します。
- KDJE34580-WとKDJE34660-WをManagementイベントとして通知しない場合
# Monitoring of resources
# : Status of memory(Java Heap)
KDJE34500-W
# : Number of file descriptors
KDJE34520-W
# : Number of threads
KDJE34540-W
# : Number of thread dump files
-KDJE34580-W
KDJE34581-E
# : Number of HTTP requests in queue
KDJE34621-W
# : Number of HTTP sessions
KDJE34640-W
# : Status of connection pool
-KDJE34660-W
KDJE34661-W
# Monitoring of execution time of user program
KDJE52702-W
KDJE52703-W
KDJE52705-W
KDJE52713-E |
なお,ファイルを作成する場合は,次のManagementイベント発行用メッセージIDリストファイルの雛型を参照してください。
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥config¥templates¥mevent.midlist.conf
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/manager/config/templates/mevent.midlist.conf
(6) 注意事項
- 次のメッセージIDはManagementイベントの発行対象外です。これらのメッセージIDを指定した場合,その指定は無視されます。
- KDJE90001-E
- KDJE90002-E
- KDJE90003-E
- KDJE90005-W
- KDJE90006-W
- KDJE90009-W
- 指定可能なメッセージIDは,Managementイベント発行機能と連携するJ2EEサーバやバッチサーバが出力する特定のメッセージIDだけです。それ以外のシステムメッセージID,J2EEアプリケーション,またはバッチアプリケーションから出力されるメッセージIDを指定してもManagementイベントは発行されません。