付録E (3020-3-U15-21)の変更内容

3020-3-U15-21の変更内容を表E-1に示します。

表E-1 (3020-3-U15-21)の変更内容

#変更個所追加・変更内容
1同時実行スレッド数の制御単位が明確になるように記述を改善した。
24.4(4) 設定できるキー
cmx.apply_userの内容
[訂正前]
このファイルを適用するクライアントのOSのユーザIDを設定します。ユーザIDはコンマで区切って指定します。
[訂正後]
このファイルを適用するクライアントのOSのユーザIDを設定します。ユーザIDはコンマで区切って指定します。また,Windows のサービスからSmart Composer機能のコマンドが呼び出される場合に,この定義ファイルを適用するには,Windows XPまたはWindows Server 2003の場合は「SYSTEM」を,それ以外の場合は「<ホスト名>$」(<ホスト名>は,Management Serverが稼働するホストのホスト名)を指定してください。
34.12.2表4-8 論理サーバにデフォルトで設定されている環境変数(UNIXの場合)
[追加]
[図データ]
44.13.3(2)ワーカごとの定義パラメタ
[訂正前]
<worker.<ワーカ名>.default_worker
[訂正後]
worker.<ワーカ名>.default_worker
510.17(5) 指定できるキー
mngsvrutil.apply_userの内容
[訂正前]
また,Windowsのサービスからmngsvrutilコマンドが呼び出される場合に,この定義ファイルを適用するには,ローカルシステムアカウントの「SYSTEM」を指定してください。
[訂正後]
また,Windowsのサービスからmngsvrutilコマンドが呼び出される場合に,この定義ファイルを適用するには,Windows XPまたはWindows Server 2003の場合は「SYSTEM」を,それ以外の場合は「<ホスト名>$」(<ホスト名>は,Management Serverが稼働するホストのホスト名)を指定してください。
611.4(4) 指定できるキー
vmx.network.agent.network_labelの内容
[訂正前]
業務用ネットワークと管理用ネットワークとで異なるネットワークを使用する場合,管理用ネットワークとして使用するネットワークのネットワークラベルを指定します。
このプロパティにはvmx.network.network_labelとは異なるネットワークラベルを指定する必要があります。
業務用ネットワークと管理用ネットワークとで同じネットワークを使用する場合,このプロパティは指定しないでください。業務用ネットワークと管理用ネットワークとで同じネットワークを使用する場合で,このプロパティを指定すると(vmx.network.network_labelと同じネットワークラベルを指定した場合),仮想サーバマネージャ起動時にエラーとなり,仮想サーバマネージャを起動できません。
このプロパティを指定した場合,次の条件を満たす必要があります。
  • 各管理対象マシンおよび仮想サーバイメージ管理ホストのVMwareのポートグループの一つに,このプロパティで指定したネットワークラベルが設定されている。
  • マスタ仮想サーバを作成するとき,マスタ仮想サーバの仮想NICの一つに,このプロパティで指定したネットワークラベルを設定している。
条件を満たしていない場合,次のコマンド実行時にエラーとなります。
  • vmx_create_unit
  • vmx_update_unit
  • vmx_deploy_unit
[訂正後]
業務用ネットワークと管理用ネットワークとで異なるネットワークを使用する場合,管理用ネットワークとして使用するネットワークのネットワークラベルを指定します。
このプロパティにはvmx.network.network_labelとは異なるネットワークラベルを指定する必要があります。
業務用ネットワークと管理用ネットワークとで同じネットワークを使用する場合,このプロパティは指定しないでください。
このプロパティを指定した場合,次の条件を満たす必要があります。
  • 各管理対象マシンおよび仮想サーバイメージ管理ホストのVMwareのポートグループの一つに,このプロパティで指定したネットワークラベルが設定されている。
  • マスタ仮想サーバを作成するとき,マスタ仮想サーバの仮想NICの一つに,このプロパティで指定したネットワークラベルを設定している。
  • vmx.network.network_labelと異なるネットワークラベルを指定する必要がある。
条件を満たしていない場合,次のコマンド実行時にエラーとなります。
  • vmx_create_unit
  • vmx_update_unit
  • vmx_deploy_unit
719.1表19-1 日立固有のJavaVM拡張オプションの一覧
[追加]
[図データ]
注※3
Windows/x86: Cosminexus Developer's Kit for Java 08-50-01
819.2[追加]
-XX:HitachiJITCompileMaxMemorySize(JITコンパイル時の確保メモリ上限値指定オプション)
形式
-XX:HitachiJITCompileMaxMemorySize=<整数値>
説明
JITコンパイル時に確保するメモリが,<整数値>で指定した上限値を超えた場合に,日立JavaVMログファイルにログを出力するとともに,JITコンパイルを抑制します。
JITコンパイル処理の対象となっていたJavaメソッドは,以後,インタプリタでのみ実行されるようになります。
JITコンパイルが抑制された場合でも,JavaVMは強制終了せず,処理を続行します。
<整数値>に0を指定した場合は,JITコンパイル時に確保するメモリは上限値で制限されません。
なお,JITコンパイルはJavaVMの内部スレッド(JITコンパイラスレッド)で実行されます。
JITコンパイラスレッドは2つ存在しており,このオプションで指定した上限値をJITコンパイラスレッドの個数2で割った値が,ひとつのJITコンパイラスレッドに対する上限値となります。
デフォルト値
  • -XX:HitachiJITCompileMaxMemorySize=0
引数
<整数値>
JITコンパイル時に確保するメモリの上限値を指定します。0~2147483647の範囲で整数値(単位:バイト)を指定します。範囲外の値が指定された場合は0が指定されます。
0を指定した場合は,JITコンパイル時に確保するメモリは上限値で制限されません。
負の値や整数値以外を指定した場合はエラーとなります。
出力形式
[図データ]
出力内容を次に説明します。
id
JMS (日立JavaVMログファイル識別子)
thread_id
JITコンパイルを抑制したJITコンパイラスレッドのスレッドID。
date
JITコンパイルを抑制した日時。
-XX:+HitachiOutputMilliTimeオプションを指定するとミリ秒単位で出力します。
thread_name
JITコンパイルを抑制したJITコンパイラスレッドのスレッド名。
current_size
JITコンパイルを抑制したJITコンパイラスレッドの現在のメモリ確保サイズ(単位:キロバイト)。
new_size
JITコンパイルを抑制したJITコンパイラスレッドの現在のメモリ確保サイズと追加で確保しようとしたサイズの合計(単位:キロバイト)。
limit_size_per_thread
ひとつのJITコンパイラスレッドの上限値(単位:キロバイト)。
limit_size
JITコンパイラスレッド全体の上限値(単位:キロバイト)。
compile_target
JITコンパイル処理の対象となっていたJavaメソッド。
byte_code_size
JITコンパイル処理の対象となっていたJavaメソッドのバイトコードのサイズ(単位:バイト)。
注意事項
  • このオプションは-serverオプションを指定してサーバVMを起動したときに有効となります。
  • JITコンパイル時に確保するメモリが,このオプションで指定した上限値を超え,JITコンパイルが抑制されると,アプリケーションのスループットが低下します。
919.2[追加]
-XX:HitachiThreadLimit(スレッド数の上限値を設定するオプション)
形式
-XX:HitachiThreadLimit=<整数値>
説明
スレッド数の上限値が指定値を超えた場合にjava.lang.OutOfMemoryError例外をスローします。
この機能によりjava.lang.OutOfMemoryError例外をスローする場合は,-XX:+HitachiOutOfMemoryAbortは,無効です。オプションの指定がない時は,デフォルトで0が設定されます。0の場合は上限値の設定を行いません。
引数
<整数値>
スレッド数の上限値を指定します。0~2147483647の範囲で整数値(単位:スレッド数)を指定します。範囲外の値が指定された時は0が仮定されます。負の値を指定した時はエラーとなります。
出力形式
例外メッセージは,以下の形式です。java.lang.Throwable.getMessage()で取り出せます。
[図データ]
<name>:
作成に失敗したスレッド名
<num>:
現時点でのスレッド数
-XX:+HitachiOutOfMemoryStackTraceを指定することにより,日立JavaVMログファイルに例外情報とスタックトレースを出力できます。例外発生要因種別は,"Thread Limit"となります。
注意事項
  • 上限値に小さな値を設定すると起動前に例外をスローします。J2EEサーバが使用するスレッド数より小さな値を設定しないでください。
    J2EEサーバが使用するスレッド数については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の使用するリソースの見積もりを参照してください。