4.13.1 Webサーバ用定義を設定するパラメタ

Webサーバ用定義を設定するパラメタについて,次の表に示します。

なお,「param-name指定値」に対応するparam-valueの指定内容については,マニュアル「Hitachi Web Server」のディレクティブ一覧についての説明を参照してください。「省略値」とは,パラメタの指定がない場合に仮定される値です。「VR」とは,パラメタが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

表4-9 Webサーバ用定義を設定するパラメタ

param-name指定値param-valueの指定内容指定可能値省略値VR
CoreDumpDirectory※1コアをダンプするディレクトリを指定します。絶対パス,またはServerRootディレクティブの指定値からの相対パスが指定できます。なお,指定したディレクトリには,User,Groupディレクティブで指定したユーザ,グループからの書き込み権限を付与する必要があります。Linux版では,ディレクティブをコンフィグファイルに指定した場合だけ有効となります。
なお,この指定値はUNIXの場合だけ有効となります。
任意の文字列を指定します。&amp;{hws.home}/servers/HWS_<サーバ名称>06-50
Group※1サーバプロセスが動作するときのグループ名を指定します。
なお,この指定値はUNIXの場合だけ有効となります。
英数字,およびアンダースコア「_」を使って16文字以内で指定します。bin06-50
07-00
HWSKeepStartServers※1サーバプロセスの稼働数をStartServersディレクティブに指定した数だけ維持するかどうかを指定します。
Onを指定した場合:
StartServersディレクティブに指定した数だけ,稼働しているサーバプロセスが維持されます。サーバプロセス数がStartServersディレクティブ指定値より小さくなった場合,新しいプロセスが生成されます。この機能は,プロセス数に関する各ディレクティブの指定値が,次の関係にある場合に有効です。
MinSpareServers < StartServers?MaxClients
かつ
MinSpareServers < MaxSpareServers?MaxClients
StartServersディレクティブ設定値が,MinSpareServersディレクティブ設定値より小さい場合は,MinSpareServersディレクティブの値でサーバプロセス数が維持されます。
Offを指定した場合:
StartServersディレクティブに指定した数の稼働しているサーバプロセスは維持されません。
プロセス数に関連するほかのディレクティブについては,マニュアル「Hitachi Web Server」を参照してください。
なお,この指定値はUNIXの場合だけ有効となります。
指定できる文字列を次に示します。
  • On
  • Off
Off06-50
HWSLogTimeVerbose※1エラーログとリクエストログの時刻,アクセスログのリクエスト処理に掛かった時間(%T),およびリクエスト処理を開始した時刻(%t)をミリ秒まで表示するかどうかを指定します。
Onを指定した場合:
時刻および時間をミリ秒まで表示します。
Offを指定した場合:
時刻および時間を秒まで表示します。
なお,エラーログはErrorLogディレクティブで指定するエラーログが対象になります。ScriptLogディレクティブで指定するCGIスクリプトのエラーログは対象になりません。
指定できる文字列を次に示します。
  • On
  • Off
On07-50
KeepAliveTimeout※2KeepAlive接続時の要求待ち時間を秒単位で指定します。この時間以上経過しても,クライアントから次のリクエストが来ない場合,コネクションを切断します。KeepAliveはサーバプロセスが特定のクライアントに占有されます。あるWebページから次のWebページへ移る場合に必要とする標準的な時間以上は,タイムアウトにしてコネクションを切断し,サーバプロセスをほかのリクエストの処理に当てるようにします。
ディレクティブについては,マニュアル「Hitachi Web Server」を参照してください。
0~65535の整数で指定します。1506-50
Listen※1リクエストを受け付けるIPアドレス,およびポート番号を指定します。Portディレクティブと異なり,複数指定できます。バーチャルホストを定義する場合に指定します。Listenディレクティブを指定すると,Portディレクティブ,およびBindAddressディレクティブの指定は無視されます。
IPアドレスにはIPv6アドレスも指定できます。IPv6アドレスを指定する場合は,IPv6アドレスを[ ]で囲んでください。ただし,IPアドレスを省略してポート番号だけを指定した場合は,IPv4アドレスを使用したリクエストだけを受け付けます。このため,IPv6アドレスを使用する場合は,必ずListenディレクティブにIPv6アドレスを指定してください。
指定できる値を次に示します。
  • IPv4アドレス:ポート番号
  • ホスト名:ポート番号
  • @myhost:ポート番号

ホスト名は,英数字およびアンダースコア「_」,ピリオド「.」,ハイフン「-」で構成された255文字以内の文字列です。
ポート番号は1~65535の半角数字です。
なし07-50
LogLevel※1エラーログに出力するエラーのレベルを指定します。指定したレベルの上位レベルのログを出力します。ただし,noticeレベルのログはこの指定に関係なく出力されます。また,Hitachi Web Server起動時など,レベル指定の解析終了前に出力されるメッセージは,この指定に関係なく出力される場合があります。
次にエラーレベルを上位順に示します。
  • emerg:緊急メッセージ
  • alert:即時処理要求メッセージ
  • crit:致命的な状態のメッセージ
  • error:一般的エラーメッセージ
  • warn:警告レベルメッセージ
  • notice:標準的だが重要なメッセージ
  • info:インフォメーションメッセージ,外部モジュールとCGIプログラム実行時のモジュールトレース※3
  • debug:デバッグレベルメッセージ,内部モジュールトレース,およびinfo相当のモジュールトレース※3
指定できる文字列を次に示します。
  • emerg
  • alert
  • crit
  • error
  • warn
  • notice
  • info
  • debug
info06-50
MaxClients※2同時に接続できるクライアントの最大数を指定します。
サーバを起動すると,StartServerディレクティブで指定した数のプロセスが起動されリクエストを待ちます。多くのリクエストが同時に発生した場合,複数のプロセスでリクエストを処理することになります。リクエスト待ちの残りプロセス数がMinSpareServersディレクティブで指定した数より少なくなると,徐々に新規プロセスを生成します。このとき,プロセス数がこのディレクティブで指定した数になるまでプロセスが生成されます。その後,リクエストの処理が終了しリクエスト待ちプロセスが増加すると,MaxSpareServersディレクティブで指定した数までプロセスを終了させます。
プロセス数に関連するほかのディレクティブについては,マニュアル「Hitachi Web Server」を参照してください。
なお,この指定値はUNIXの場合だけ有効となります。
1~1024の整数で指定します。102406-50
StartServers※2Webサーバ起動時のサーバプロセス数を指定します。プロセス数に関連するほかのディレクティブについては,マニュアル「Hitachi Web Server」を参照してください。
なお,この指定値はUNIXの場合だけ有効となります。
0~1024の整数で指定します。506-50
ThreadsPerChild※2サーバとして起動するスレッド数を指定します。指定したスレッド数はサーバの最大同時接続数を示します。
ディレクティブについては,マニュアル「Hitachi Web Server」を参照してください。
なお,この指定値はWindowsの場合だけ有効となります。
1~1024の整数で指定します。4006-50
User※1サーバプロセスが動作するときのユーザ名を指定します。
なお,この指定値はUNIXの場合だけ有効となります。
英数字,およびアンダースコア「_」を使って16文字以内で指定します。bin06-50
07-00
DocumentRoot※1コンテンツを格納するドキュメントルートディレクトリを絶対パスで指定します。
ディレクティブについては,マニュアル「Hitachi Web Server」を参照してください。
任意の文字列を指定します。&amp;{hws.home}/htdocs08-00

注※1 指定できるデータ型はjava.lang.Stringです。

注※2 指定できるデータ型はjava.lang.Integerです。

注※3 モジュールトレースは,エラーログではなくリクエストログに出力するよう設定できます。詳細は,マニュアル「Hitachi Web Server」を参照してください。