4.18 論理CTMで指定できるパラメタ

ここでは,論理CTMで指定できるパラメタについて説明します。

論理CTMで指定できるパラメタについて次の表に示します。「省略値」とは,パラメタの指定がない場合に仮定される値です。

表4-113 論理CTMに設定できるパラメタ

param-name指定値param-valueの指定内容省略値
ctm.AgentCTMレギュレータのORBゲートウェイ機能を使用するかどうかを指定します。次のどちらかを指定します。
バッチアプリケーションを実行するシステムの場合は,必ず「1」を指定してください。
1:
使用します。
0:
使用しません。
0
ctm.cdm利用するCTMドメインマネジャの論理サーバ名を指定します。同一ホスト内のCTMドメインマネジャを指定してください。CTMDOMAIN
ctm.CreatePolicycreate要求のCTMノード選択ポリシーを選択します。次のどちらかを指定します。
normalDispatch:
スケジュールキューの負荷状況に応じてCTMデーモンを選択します。
priorDispatch:
create要求を受け付けたCTMデーモンを,優先的に選択します。ただし,そのCTMデーモンに登録されているスケジュールキューが高負荷状態,および閉塞状態の場合は,ほかのCTMデーモンを選択します。
normalDispatch
ctm.DCSendTimeOutCTM間通信のリクエスト転送時のタイムアウト時間を0~2147483647の範囲の整数(単位:秒)で指定します。
0は設定しないことを表します。
180
ctm.DispatchParallelCount自CTM内でクライアントからの要求メッセージをJ2EEサーバに振り分けるスレッドの最大値を0~32767の範囲の整数で指定します。255
ctm.DispatchPolicyリクエストのスケジュールポリシーを選択します。
normalDispatch:
スケジュールキューの負荷状況に応じてリクエストをスケジュールします。
priorDispatch:
リクエストを受け付けたCTMデーモンに登録されているスケジュールキューに,優先的にリクエストをスケジュールします。ただし,そのCTMデーモンに登録されているスケジュールキューが高負荷状態,および閉塞状態の場合は,ほかのCTMデーモンに登録しているスケジュールキューにリクエストをスケジュールします。
priorDispatch
ctm.EjbPortEJBクライアントがCTMデーモンの新しいコネクションを探すときに使用するポート番号を5001~65535の範囲の整数で指定します。指定しない場合はOSが自動的に割り当てたポート番号を使用します。自動
ctm.LoadCheckIntervalスケジュールキューの負荷状況を監視する時間間隔を0から32767の範囲の整数(単位:秒)で指定します。0は一定時間間隔での負荷状況監視を行わないことを表します。10
ctm.LogFileCountCTMログファイルの面数を指定します。
指定できる値は,2,4,8,16,24,32です。
2
ctm.LogFileSizeCTMログファイルの1ファイルの最大サイズを1~3の範囲の整数(単位:メガバイト)で指定します。1
ctm.MaxRequestCountCTMに登録するCTMキューが,同時に登録できるリクエスト数を1~32767の範囲の整数で指定します。50
ctm.ns.portCTMと対となるネーミングサービスのポート番号を1~65535の範囲の整数で指定します。20348
ctm.NsBindHost一つのマシンに複数のIPアドレスが割り当てられている場合に,特定のIPアドレスに割り当てるかどうかを指定します。次のどちらかを指定します。
true:
特定のIPアドレスに割り当てます。
false:
特定のIPアドレスに割り当てません。
false
ctm.portCTMが使用するポート番号を5001~65535の範囲の整数で指定します。20138
ctm.QueueCountCTMに登録できるCTMキュー数を1~32767の範囲の整数で指定します。128
ctm.QueueDeleteWait異常終了したJ2EEサーバが登録していたCTMキューを削除しないで保留し,J2EEサーバの再開始を待つ場合の待ち時間を,0~2147483647の範囲の整数(単位:秒)で指定します。0
ctm.QueueIntervalシステム停止しきい値の処理率を求める時間間隔を1~32767の範囲の整数(単位:秒)で指定します。なし
ctm.QueueRateキュー滞留監視状態へ移行する滞留率のしきい値を0~99の範囲の整数(単位:%)で指定します。なし
ctm.QueueRegistCount同じCTMキューを共有できるJ2EEアプリケーション数を1~32767の範囲の整数で指定します。64
ctm.RegOptionCTMレギュレータの設定ファイルを,CTM稼働ホストの絶対パス(256文字以内の文字列)で指定します。なし
ctm.RegStartCTM開始時に自動開始するCTMレギュレータのプロセス数を0~32767の範囲の整数で指定します。1
ctm.RequestCount何回タイムアウトが発生したら自動閉塞するかを1~32767の範囲の整数で指定します。なし
ctm.RequestIntervalタイムアウト発生回数を求める時間間隔を1~32767の範囲の整数(単位:秒)で指定します。なし
ctm.ServerCacheSizeCTMドメインの構成情報を格納するキャッシュテーブルのサイズを1~32767の範囲の整数(単位:キロバイト)で指定します。1024
ctm.ServerConnectCountCTMに接続するJ2EEサーバの最大数を0~32767の範囲の整数で指定します。64
ctm.StatsFileCountCTM稼働統計情報の世代数を指定します。
指定できる値は,3,4,16,32,64,128,256です。
3
ctm.StatsFileSizeCTM稼働統計情報のファイルのサイズをメガバイト単位で指定します。
指定できる値は,1,2,3,4,8,16,32,64,128,256,512,1024です。
3
ctm.StatsIntervalCTM稼働統計情報をファイルに出力する時間間隔を1~1440の範囲の整数(単位:分)で指定します。1
ctm.StatsUseCTM稼働統計情報を取得するかしないかを設定します。次のどちらかを指定します。
Y:
取得します。
N:
取得しません。
Y
ctm.SystemDownシステムを停止するかどうかを指定します。次のどちらかを指定します。
1:
停止します。
0:
停止しません。
1
ctm.SystemDownRateシステム停止へ移行する処理率のしきい値を1~100の範囲の整数(単位:%)で指定します。なし
ctm.TSCGwOptionOTMゲートウェイの設定ファイルを,CTM稼働ホストの絶対パス(256文字以内の文字列)で指定します。なし
ctm.TSCGwStartCTM開始時に自動開始するOTMゲートウェイのプロセス数を0~32767の範囲の整数で指定します。
0はOTMゲートウェイを起動しないことを表します。
0
ctm.WatchQueueキューの停留監視をするかどうかを指定します。次のどちらかを指定します。
true:
キューの停止監視をします。
false:
キューの停止監視をしません。
false
ctm.WatchRequestJ2EEサーバへのリクエストの送信でタイムアウトが発生したときにキューを閉塞するかどうかを指定します。次のどちらかを指定します。
true:
キューを閉塞します。
false:
キューを閉塞しません。
false
ctmidCTMの識別子を31文字以内の文字列で指定します。使用できる文字は英数字,アンダースコア「_」,およびピリオド「.」です(ピリオドはIPアドレスの場合だけ指定できます)。「CTM」または「ctm」で始まる文字列は指定しないでください。
このパラメタを指定する場合,運用管理ドメイン内のすべての論理CTMサーバで一意の値を指定する必要があります。
なお,IPアドレスを指定した場合,ピリオド「.」は,アンダースコア「_」に置き換えられます。
<ホストの定義の<agent-host>タグに指定された値>_<CTMのポート番号>
注※
<agent-host>タグにホスト名を指定している場合,IPアドレスに変換した値が指定されます。また,<agent-host>タグにIPアドレスを指定している場合,ピリオド「.」はアンダースコア「_」に置き換えられます。