1.1 ファイルの種類

アプリケーションサーバでは,実行するアプリケーションの種類によって使用できるファイルが異なります。このマニュアルでは,ファイルを次の四つに分類しています。

それぞれのファイルについて次の表に示します。

表1-1 J2EEアプリケーションを実行するシステムで使用するファイル

ファイルの種類ファイルの説明参照先
J2EEサーバで使用するファイルJ2EEサーバが使用するJavaVMのプロパティやJ2EEサーバの起動オプションなどを設定するファイルです。
例:usrconf.properties,usrconf.cfg
2章
Smart Composer機能で使用するファイル(サーバ設定プロパティファイル)Smart Composer機能のコマンドで構築するシステムについて設定するファイルです。
例:cmxserver.properties,.cmxrc
4章
サーバ管理コマンドで使用するファイルサーバ管理コマンド実行時のJavaVMのプロパティやサーバ管理コマンドの動作を設定するファイルです。
例:usrconf,usrconf.bat
5章
JPAで使用するファイルCosminexus JPAプロバイダ機能を使用する場合に,永続化ユニットの設定,エンティティオブジェクトのキャッシュ機能および悲観的ロック機能などの設定をするファイルです。
例:persistence.xml,O/Rマッピングファイル
6章
Cosminexus JMSプロバイダで使用するファイルCosminexus JMSプロバイダ機能を使用する場合に,コネクションサービス,メッセージルーティングサービスなどについて設定するファイルです。
例:commonconfig.properties,config.properties
7章
CTMで使用するファイルCTMを使用してリクエストのスケジューリングや負荷分散をする場合に,CTMで使用する環境変数やコマンドのオプションなどを設定するファイルです。
例:CTMユーザ環境変数定義ファイル
 
なお,CTMは,構成ソフトウェアにCosminexus Component Transaction Monitorを含む製品だけで利用できます。利用できる製品については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 概説」を参照してください。
8章
Webサーバ連携で使用するファイルHitachi Web Server,またはMicrosoft IISを利用してWebサーバと連携する場合に,リダイレクタやワーカの動作などを設定するファイルです。
例:mod_jk.conf,workers.properties
9章
Cosminexus Managerで使用するファイル運用管理ドメインを管理するためのプロパティや,環境変数やログの収集先などを設定するためファイルです。
例:adminagent.properties,mserver.properties
10章
仮想化システムで使用するファイル仮想サーバ上にアプリケーションサーバを構築する場合に,管理ユニット運用ルールや,仮想サーバマネージャのクライアント共通設定プロパティなどを設定するファイルです。
例:machine_info.xml,rule.properties
11章
ログの運用で使用するファイルアプリケーションサーバのログを収集する場合に,snapshotログの収集先などを設定するファイルです。
例:snapshotlog.conf
12章
監査ログの設定で使用するファイル監査ログのセットアップ時に,監査ログ出力時のログファイルなどを設定するファイルです。
例:auditlog.properties
13章
統合ユーザ管理で使用するファイル統合ユーザ管理機能を使用する場合に,JAAS対応ユーザ管理やシングルサインオンの情報などを設定するファイルです。
例:jaas.conf,ua.conf
14章
Cosminexus DABroker Libraryで使用するファイルUNIXでCosminexus DABroker Libraryを使用する場合に,Cosminexus DABroker Libraryの動作環境を設定するファイルです。
例:dasysconf
17章
注※
J2EEサーバのオプション定義ファイル(usrconf.cfg)に設定する日立固有のJavaVM拡張オプションについては,「19. JavaVM起動オプション」を参照してください。

表1-2 バッチアプリケーションを実行するシステムで使用するファイル

ファイルの種類ファイルの説明参照先
バッチサーバで使用するファイルバッチサーバが使用するJavaVMのプロパティやバッチサーバの起動オプションなどを設定するファイルです。
例:usrconf.properties,usrconf.cfg
3章
Smart Composer機能で使用するファイル(サーバ設定プロパティファイル)Smart Composer機能のコマンドの実行環境を設定したり,共通引数のデフォルト値を設定したりするファイルです。
例:cmxserver.properties,.cmxrc
4章
サーバ管理コマンドで使用するファイルサーバ管理コマンド実行時のJavaVMのプロパティやサーバ管理コマンドの動作を設定するファイルです。
例:usrconf,usrconf.bat
5章
Cosminexus Managerで使用するファイル運用管理ドメインを管理するためのプロパティや,環境変数やログの収集先などを設定するためファイルです。
例:adminagent.properties,mserver.properties
10章
ログの運用で使用するファイルアプリケーションサーバのログを収集する場合に,snapshotログの収集先などを設定するファイルです。
例:snapshotlog.conf
12章
監査ログの設定で使用するファイル監査ログのセットアップ時に,監査ログ出力時のログファイルなどを設定するファイルです。
例:auditlog.properties
13章
Cosminexus DABroker Libraryで使用するファイルUNIXでCosminexus DABroker Libraryを使用する場合に,Cosminexus DABroker Libraryの動作環境を設定するファイルです。
例:dasysconf
17章
注※
バッチサーバのオプション定義ファイル(usrconf.cfg)に設定する日立固有のJavaVM拡張オプションについては,「19. JavaVM起動オプション」を参照してください。

表1-3 Javaアプリケーションを実行するシステムで使用するファイル

ファイルの種類ファイルの説明参照先
Javaアプリケーションで使用するファイルJavaアプリケーションを使用する場合に,JavaVMのプロパティや起動オプションなどを設定するファイルです。
例:usrconf.properties,usrconf.cfg
15章
注※
Javaアプリケーションのオプション定義ファイル(usrconf.cfg)に設定する日立固有のJavaVM拡張オプションについては,「19. JavaVM起動オプション」を参照してください。

表1-4 Webアプリケーションを実行するシステムで使用するファイル

ファイルの種類ファイルの説明参照先
Webアプリケーションで使用するファイルアプリケーション起動時に,アプリケーションに含まれるJSPファイルをコンパイルする場合に,コンパイル対象外にするファイルや実行結果を出力するファイルを設定するファイルです。16章
参考
サーブレットエンジンモードで使用するファイルの種類を次に示します。
  • Webサーバ連携で使用するファイル
  • ログの運用で使用するファイル
  • 統合ユーザ管理で使用するファイル
  • Webアプリケーションで使用するファイル
  • Cosminexus DABroker Libraryで使用するファイル
  • Webコンテナサーバで使用するファイル
    注※
    サーブレットエンジンモードだけで使用できるファイルです。
    サーブレットエンジンモードでWebコンテナサーバを使用する場合に,JavaVMのプロパティや起動オプションなどを設定するファイルです。
    例:usrconf.properties,usrconf.cfg
    ファイルについては,「18. Webコンテナサーバで使用するファイル」を参照してください。
    Webコンテナサーバのオプション定義ファイル(usrconf.cfg)に設定する日立固有のJavaVM拡張オプションについては,「19. JavaVM起動オプション」を参照してください。