11.5 vmx.properties仮想サーバマネージャプロパティファイル

<この節の構成>
(1) 形式
(2) ファイルの格納先
(3) 機能
(4) 設定できるキー

(1) 形式

J2SEのプロパティファイル形式です。

(2) ファイルの格納先

(3) 機能

仮想サーバマネージャで管理するハイパーバイザのマシン情報を定義します。

(4) 設定できるキー

指定できるキーを次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称内容指定可能値省略値VR
javax.net.ssl.trustStoreトラストストアを指定します。Javaの仕様に従います。Javaの仕様に従います。08-50
javax.net.ssl.trustStorePasswordトラストストアのパスワードを指定します。Javaの仕様に従います。Javaの仕様に従います。08-50
vmx.log.dir仮想サーバマネージャで使用するログ出力ディレクトリを絶対パスで指定します。このログディレクトリには,Vmログ収集機能で収集した各仮想サーバのログが格納されます。
ファイルセパレータにはスラッシュ(/)を使用します。
仮想サーバマネージャを起動した状態でこのプロパティを変更した場合,仮想サーバマネージャを再起動する必要があります。
ディレクトリ名(絶対パス)
  • Windowsの場合
    <Cosminexusインストールディレクトリ>¥manager¥vmx¥log
  • UNIXの場合
    <Cosminexusインストールディレクトリ>/manager/vmx/log
08-50
vmx.serverimage.store.host仮想アプリケーションサーバイメージやマスタ仮想サーバイメージを保管するホスト(仮想サーバイメージ管理ホスト)を指定します。指定するホストは,VMwareのハイパーバイザがインストールされており,VMware vCenter Serverで管理されているホストであることが必要です。仮想サーバマネージャの機能を使用する場合,仮想サーバイメージ管理ホストが動作している必要があります。ホスト名またはIPv4ドット記法なし08-50
vmx.sinaviagent.connect.timeout仮想サーバマネージャから仮想サーバ上のサーバ通信エージェントへ接続する場合,タイムアウトするまでの時間(単位:秒)を指定します。0を指定すると,タイムアウトしません。0~360018008-50
vmx.sinaviagent.exec.timeout仮想サーバ上のサーバ通信エージェントでコマンドを実行する場合,コマンド実行がタイムアウトするまでの時間(単位:秒)を指定します。0を指定すると,タイムアウトしません。0~3600008-50
vmx.sinaviagent.portサーバ通信エージェントで使用するポート番号を指定します。各管理ユニットの仮想サーバのサーバ通信エージェントで使用するポート番号は,統一しておく必要があります。1~655352058008-50
vmx.sinaviagent.socket.timeout仮想サーバマネージャから仮想サーバ上のサーバ通信エージェントとの間での情報の送受信をする場合,タイムアウトするまでの時間(単位:秒)を指定します。0を指定すると,タイムアウトしません。0~360018008-50
vmx.spool.dir仮想サーバマネージャの処理データ格納ディレクトリを絶対パスで指定します。
ファイルセパレータにはスラッシュ(/)を使用します。
仮想サーバマネージャを起動した状態でこのプロパティを変更した場合,仮想サーバマネージャを再起動する必要があります。
ディレクトリ名(絶対パス)
  • Windowsの場合
    <Cosminexusインストールディレクトリ>¥manager¥vmx¥spool
  • UNIXの場合
    <Cosminexusインストールディレクトリ>/manager/vmx/spool
08-50
vmx.vcenterserver.agent.portVMware vCenter Serverの接続処理を実行するために内部で起動するプロセスのポート番号を指定します。1~655352808908-50
vmx.vcenterserver.agent.start.timeoutVMware vCenter Serverの接続処理を実行するために内部で起動するプロセスの起動監視時間を指定します。
0を指定するとタイムアウトしません。
0~21474836008-50
vmx.vcenterserver.hostVMware vCenter Serverが動作しているホストのホスト名を指定します。
VMware vCenter Serverへの接続に証明書を使用する場合は,証明書に含まれているホスト名を指定してください。
ホスト名なし08-50
vmx.vcenterserver.passwordVMware vCenter Serverを操作するときに使用するユーザのパスワードを指定します。任意の文字列を指定します。なし08-50
vmx.vcenterserver.portVMware vCenter Serverが動作しているホストのポート番号を指定します。システムで使用するハイパーバイザの種別がVMware ESXの場合,必ず指定してください。1~6553544308-50
vmx.vcenterserver.protocolVMware vCenter serverとの通信で使用するプロトコルを次のどちらかで指定します。
https:
プロトコルとしてHTTPSを使用します。
http:
プロトコルとしてHTTPを使用します。
次のどちらかを指定します。
  • https
  • http
https08-50
vmx.vcenterserver.timeout仮想サーバマネージャからVMware vCenter Serverへ各種の要求を出してから,タイムアウトするまでの時間(単位:秒)を指定します。
0を指定するとタイムアウトしません。
0 ~ 2147483360008-50
vmx.vcenterserver.userVMware vCenter Serverを操作するときに使用するユーザのユーザIDを指定します。
VMware vCenter Serverのすべての権限を与えられたロールのユーザIDを指定してください。
任意の文字列を指定します。なし08-50
vmx.virtualserver.start.timeout仮想サーバの起動確認時にタイムアウトするまでの時間(単位:秒)を指定します。仮想サーバマネージャが仮想サーバの起動を開始してから,ここで指定した時間が経過しても仮想サーバ上でサーバ通信エージェントが正常に動作していることを確認できない場合,タイムアウトします。0を指定するとタイムアウトしません。0~360060008-50
vmx.virtualserver.stop.timeout仮想サーバの停止確認時にタイムアウトするまでの時間(単位:秒)を指定します。仮想サーバマネージャが仮想サーバのシャットダウンを開始してから,ここで指定した時間が経過しても仮想サーバのシャットダウンを確認できない場合,タイムアウトします。0を指定するとタイムアウトしません。0~360060008-50
vmx.vmware.datastore.name仮想化運用で使用するVMwareのデータストアの名称のプレフィックスを指定します。
各マシンのハイパーバイザで,ここで指定したプレフィックスで始まる名称のデータストアが使用できる状態になっている必要があります。
また,共有ディスクを使用する構成の場合,ここで指定するデータストアは共有ディスク上に作成されている必要があります。
任意の文字列を指定します。datastore08-50