10.7 mserver.propertiesManagement Server環境設定ファイル

<この節の構成>
(1) 形式
(2) ファイルの格納先
(3) 機能
(4) 指定できるキー
(5) 注意事項

(1) 形式

J2SEのプロパティファイル形式です。

Management Serverのプロパティファイルです。

(2) ファイルの格納先

(3) 機能

Management Serverが使用するポート番号の設定や,障害検知時コマンドの動作の設定をします。Management Serverを起動しないでポート番号を変更する場合は,このファイルを編集します。

(4) 指定できるキー

指定できるキーとその内容,および指定を省略した場合のデフォルト値を次に示します。

キー名称内容指定可能値デフォルトVR
adminagent.connector.comm.state.cache_max_time運用管理エージェントとの通信状態をキャッシュする最大時間を,0~2147483の数値(単位:秒)で指定します。0未満を指定した場合はキャッシュしません。0~2147483の整数で指定します。6006-50
com.cosminexus.mngsvr.agent.read_timeout運用監視エージェント接続時のタイムアウト時間を,1~2147483の整数値(単位:秒)で指定します。1~2147483の整数で指定します。18007-00
com.cosminexus.mngsvr.compat.monitor_view運用管理ポータルの「論理サーバの運用監視」画面に次の項目を表示させるかどうかを指定します。
  • 管理用サーバ(簡易Webサーバ)の情報
なお,この項目は互換用の項目です。
trueを指定した場合:
表示項目を表示します。
falseを指定した場合:
表示項目を表示しません。
次のどちらかを指定します。
  • true
  • false
false06-70
com.cosminexus.mngsvr.jp1event.alertAlertレベルのイベントを発行するかどうかを指定します。
trueを指定した場合:
Alertレベルのイベントを発行します。
falseを指定した場合:
Alertレベルのイベントを発行しません。
次のどちらかを指定します。
  • true
  • false
false07-00
com.cosminexus.mngsvr.jp1event.emergencyEmergencyレベルのイベントを発行するかどうかを指定します。
trueを指定した場合:
Emergencyレベルのイベントを発行します。
falseを指定した場合:
Emergencyレベルのイベントを発行しません。
次のどちらかを指定します。
  • true
  • false
false07-00
com.cosminexus.mngsvr.jp1event.criticalCriticalレベルのイベントを発行するかどうかを指定します。
trueを指定した場合:
Criticalレベルのイベントを発行します。
falseを指定した場合:
Criticalレベルのイベントを発行しません。
次のどちらかを指定します。
  • true
  • false
false07-00
com.cosminexus.mngsvr.jp1event.enabledシステムJP1イベント発行機能を有効にするかどうかを指定します。
trueを指定した場合:
システムJP1イベント発行機能を有効にします。
falseを指定した場合:
システムJP1イベント発行機能を無効にします。
次のどちらかを指定します。
  • true
  • false
false07-00
com.cosminexus.mngsvr.jp1event.errorErrorレベルのイベントを発行するかどうかを指定します。
trueを指定した場合:
Errorレベルのイベントを発行します。
falseを指定した場合:
Errorレベルのイベントを発行しません。
次のどちらかを指定します。
  • true
  • false
false07-00
com.cosminexus.mngsvr.jp1event.informationInformationレベルのイベントを発行するかどうかを指定します。
trueを指定した場合:
Informationレベルのイベントを発行します。
falseを指定した場合:
Informationレベルのイベントを発行しません。
次のどちらかを指定します。
  • true
  • false
false07-00
com.cosminexus.mngsvr.jp1event.noticeNoticeレベルのイベントを発行するかどうかを指定します。
trueを指定した場合:
Noticeレベルのイベントを発行します。
falseを指定した場合:
Noticeレベルのイベントを発行しません。
次のどちらかを指定します。
  • true
  • false
false07-00
com.cosminexus.mngsvr.jp1event.warningWarningレベルのイベントを発行するかどうかを指定します。
trueを指定した場合:
Warningレベルのイベントを発行します。
falseを指定した場合:
Warningレベルのイベントを発行しません。
次のどちらかを指定します。
  • true
  • false
false07-00
com.cosminexus.mngsvr.log.display_numbermngsvr構成機能がログの表示画面でログ情報を表示する最大表示件数を,次の数値で指定します。
20,60,100,200,400
20,60,100,200,400のどれかを指定します。10007-00
com.cosminexus.mngsvr.log.levelManagement Serverのログの出力レベルを指定します。
  • 0:通常運用。
  • 10:通常運用に近い形態での再現待ち。
  • 20:システム環境構築時やテストフェーズでの,デバッグレベルの情報の取得。
  • 30:原因究明困難な障害発生時,より詳細な障害情報の取得。
0,10,20,30のどれかを指定します。007-00
com.cosminexus.mngsvr.log.rotateManagement Serverのログのファイル面数を次の数値で指定します。
1,2,4,8,16
1,2,4,8,16のどれかを指定します。407-00
com.cosminexus.mngsvr.log.sizeManagement Serverのログのファイルサイズを次の数値で指定します。
4096(4キロバイト),65536(64キロバイト),262144(256キロバイト),524288(512キロバイト),1048576(1メガバイト),2097152(2メガバイト),4194304(4メガバイト),16777216(16メガバイト),67108864(64メガバイト)
次のどれかを指定します。
  • 4096(4キロバイト)
  • 65536(64キロバイト)
  • 262144(256キロバイト)
  • 524288(512キロバイト)
  • 1048576(1メガバイト)
  • 2097152(2メガバイト)
  • 4194304(4メガバイト)
  • 16777216(16メガバイト)
  • 67108864(64メガバイト)
6553607-00
com.cosminexus.mngsvr.logical_server_abnormal_stop.exitManagement Serverで管理している論理サーバの稼働状況ステータスが異常停止状態(自動再起動回数がオーバーした状態または自動再起動回数の設定が0の状態)になった場合の動作を指定します。
trueを指定した場合:
KEOS10038-Iを出力して,Management Serverを停止します。
falseを指定した場合:
Management Serverの処理を続行します。
次のどちらかを指定します。
  • true
  • false
false08-50
com.cosminexus.mngsvr.maintenance.log.filenumManagement Serverの保守ログファイルの面数を1~16の整数で指定します。1~16の整数で指定します。206-70
com.cosminexus.mngsvr.maintenance.log.filesizeManagement Serverの保守ログファイルの最大サイズ(単位:バイト)を65536~2147483647の整数で指定します。65536~2147483647の整数で指定します。1677721606-70
com.cosminexus.mngsvr.management.connector.enabledManagement Serverリモート管理機能への外部接続を有効にするかどうかを指定します。
trueを指定した場合:
Management Serverリモート管理機能への外部接続を有効にします。
falseを指定した場合:
Management Serverリモート管理機能への外部接続を有効にしません。
次のどちらかを指定します。
  • true
  • false
false07-60
com.cosminexus.mngsvr.management.enabledManagement Serverリモート管理機能を有効にするかどうかを指定します。
trueを指定した場合:
Management Serverリモート管理機能を有効にします。
falseを指定した場合:
Management Serverリモート管理機能を有効にしません。
次のどちらかを指定します。
  • true
  • false
false07-60
com.cosminexus.mngsvr.management.hostManagement Serverリモート管理機能への外部接続のホスト固定を行う場合に,ホスト名,またはIPアドレスを指定します。
IPアドレスはメタキャラクタを用いた正規表現で指定できます。IPアドレスが正規表現で指定された場合,利用可能なローカルIPアドレスのうちマッチするIPアドレスが使用されます。
ホストを固定する場合には,mserver.propertiesファイルにjava.rmi.server.hostnameキーを追加して,このキーと同じ値を指定してください。ただし,java.rmi.server.hostnameには,メタキャラクタを用いた正規表現は使用できません。
webserver.connector.http.bind_hostに値を指定している場合は,このプロパティにも同じ値を指定してください。
ホスト名またはIPv4ドット記法なし07-60
com.cosminexus.mngsvr.management.listen.portManagement Serverリモート管理機能への外部接続時に作成する,クライアント接続用のポート番号を,0~65535の整数で指定します。0が指定された場合は空いているポート番号を自動的に割り当てます。0~65535の整数で指定します。007-60
com.cosminexus.mngsvr.management.portManagement Serverリモート管理機能への外部接続ポート番号を1~65535の整数で指定します。1~65535の整数で指定します。2809907-60
com.cosminexus.mngsvr.management.read_timeoutManagement Serverリモート管理機能への外部接続時の読み込みタイムアウト時間(単位:秒)を,1~2147483の整数で指定します。1~2147483の整数で指定します。18007-60
com.cosminexus.mngsvr.management_user_account.enabledManagement Serverのユーザアカウントを有効にするかどうかを指定します。
trueを指定した場合:
Management Serverのログイン認証処理を実行します。
falseを指定した場合:
Management Serverのログイン認証処理を実行しません。運用管理ポータルのログイン画面で管理ユーザアカウントを入力しないでログインできます。また,Managerで使用するコマンドのうち,共通引数である-u,-pの指定を省略できます。
次のどちらかを指定します。
  • true
  • false
true08-50
com.cosminexus.mngsvr.on_startManagement Serverの開始時に論理サーバの一括起動を行うかどうかを指定します。
trueを指定した場合:
論理サーバを一括起動します。
falseを指定した場合:
論理サーバを一括起動しません。
次のどちらかを指定します。
  • true
  • false
false07-00
com.cosminexus.mngsvr.snapshot.auto_collect.enabled障害発生時または一括再起動時にsnapshotログを収集するかどうかを指定します。
trueを指定した場合:
snapshotログを収集します。
falseを指定した場合:
snapshotログを収集しません。
次のどちらかを指定します。
  • true
  • false
true06-50
com.cosminexus.mngsvr.snapshot.collect.pointsnapshotログ収集のタイミングを指定します。
before_stopを指定した場合:
論理サーバ停止前にsnapshotログを収集します。
j2ee_restartを指定した場合:
J2EEサーバ再起動前にsnapshotログを収集します。
次のどちらかを指定します。なお,大文字と小文字は区別されません。
  • before_stop
  • j2ee_restart
before_stop06-50
com.cosminexus.mngsvr.sys_cmd.abnormal_end.enabledシステムによる障害検知時コマンド実行機能を利用するかどうかを指定します。
trueを指定した場合:
障害検知時コマンド実行機能を利用します。
falseを指定した場合:
障害検知時コマンド実行機能を利用しません。
次のどちらかを指定します。
  • true
  • false
true06-50
com.cosminexus.mngsvr.sys_cmd.abnormal_end.timeoutシステムによる障害検知時に実行したコマンドの終了を待つ時間を,-1~2147483647の整数値(単位:秒)で指定します。
指定した時間を経過してもコマンドが終了しない場合は,実行したコマンドを無視して処理を続行します。
-1が指定された場合は,コマンドが終了するまで待機します。
-1~2147483647以外の値が指定された場合,デフォルト値が設定されます。
-1~2147483647の整数で指定します。60006-50
com.cosminexus.mngsvr.traceManagement Serverで保持する性能解析トレースの最大数を次の数値で指定します。
1,2,4,8,16
1,2,4,8,16のどれかを指定します。207-00
com.cosminexus.mngsvr.usr_cmd.abnormal_end.enabledユーザ作成の障害検知時コマンド実行機能を利用するかどうかを指定します。
trueを指定した場合:
障害検知時コマンド実行機能を利用します。
falseを指定した場合:
障害検知時コマンド実行機能を利用しません。
次のどちらかを指定します。
  • true
  • false
false06-50
com.cosminexus.mngsvr.usr_cmd.abnormal_end.timeoutユーザ作成の障害検知時に実行したコマンドの終了を待つ時間を,-1~2147483647の整数値(単位:秒)で指定します。
指定した時間を経過してもコマンドが終了しない場合は,実行したコマンドを無視して処理を続行します。
0を指定した場合は,コマンドの終了を待たずに処理を続行します。
-1を指定した場合は,コマンドが終了するまで待機します。
-1~2147483647以外の値が指定された場合,デフォルト値が設定されます。
-1~2147483647の整数で指定します。6006-50
com.cosminexus.mngsvr.vmx.enabledManagement Serverを仮想サーバマネージャとして機能させるかどうかを指定します。
trueを指定した場合:
Management Serverが仮想サーバマネージャとして機能します。なお,Management Serverを使用した論理サーバの構築・運用はしないでください。trueを指定した状態で仮想サーバマネージャ以外の機能を使用した場合,動作保証の対象外となります。
falseを指定した場合:
Management Serverが仮想サーバマネージャとして機能しません。
次のどちらかを指定します。
  • true
  • false
false08-50
java.rmi.server.hostnameManagement Serverリモート管理機能への外部接続のホスト固定を行う場合に,ホスト名,またはIPアドレスを指定します。
このプロパティの設定値についてはcom.cosminexus.mngsvr.management.hostを参照してください。
ホスト名またはIPv4ドット記法なし07-60
mngsvr.jp1event.event_server_name使用するJP1/Baseのイベントサービスのイベントサーバ設定ファイル(conf)に指定した,portsキーのアドレスと同じ値を指定します。portsキーに複数のアドレスを指定している場合は,指定したアドレスのうちのどれか一つを指定します。
なお,portsキーのアドレスに「0.0.0.0」(デフォルト値)を指定したイベントサービスを使用する場合は,このキーを省略するか,自マシンのホスト名またはlocalhostを指定します。
ホスト名またはIPv4ドット記法localhost06-70
mngsvr.myhost.nameManagement Serverが接続するNaming Serviceのホスト名や論理サーバを配置するホスト名にループバックアドレスを示す"localhost"や"127.0.0.1"を指定した場合に使用するIPアドレス,またはそのIPアドレスを示すホスト名を指定します。
省略した場合,および空文字を指定した場合,ループバックアドレスは取得可能な自ホスト名に変換され使用されます。自ホスト名が取得できない場合は,ループバックアドレスが使用されます。
IPアドレスはメタキャラクタを用いた正規表現で指定できます。IPアドレスが正規表現で指定された場合,利用可能なローカルIPアドレスのうちマッチするIPアドレスが使用されます。
注意事項
webserver.connector.http.bind_hostに値を指定している場合は,このプロパティにも同じ値を指定してください。
ホスト名またはIPv4ドット記法なし06-50
webserver.connector.ajp13.portManagement Server内部通信用ポート番号を指定します。
インストール時は28009が設定されます。
指定されていない場合,Management Serverの起動に失敗します。
1~65535の整数で指定します。なし05-00
webserver.connector.http.bind_host複数の物理ネットワークインタフェースを持つホスト,または一つの物理ネットワークインタフェースに対して複数の論理IPアドレスを割り当てているホストでManagement Serverを利用するとき,任意のIPアドレスを選択できます。ただし,ループバックアドレスは指定できません。
値を指定しなかった場合,すべてのローカルアドレスに対する接続が受け付けられます。
IPアドレスはメタキャラクタを用いた正規表現で指定できます。IPアドレスが正規表現で指定された場合,利用可能なローカルIPアドレスのうちマッチするIPアドレスが使用されます。
次のどれかを指定します。
  • IPv4アドレス
  • ホスト名 (半角英数字または記号(_.-)で指定された255文字以内の文字列)
  • @myhost
ワイルドカードアドレス07-10
webserver.connector.http.permitted.hostsManagement Serverへのアクセスを許可するホストおよび運用管理エージェント稼働ホストのIPアドレスまたはホスト名を指定します。運用管理ポータル(Webブラウザ),Management Serverリモート管理機能または運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用したアクセスが対象です。また,Management Serverで管理するホストのIPアドレス,またはホスト名もすべて指定しなければなりません。指定されていないホストの論理サーバを操作した場合,操作が完了しなかったりタイムアウトが発生したりします。
なお,キーを省略した場合,アクセス制限をしません。値を省略した場合または,入力した値が不正な場合は,アクセスできるのはローカルホストだけです。
複数指定する場合にはIPアドレスまたはホスト名の間をコンマ(,)で区切ります。アクセス制限をしない場合はアスタリスク(*)だけを指定します。IPアドレスまたはホスト名の前後の半角スペースは無視されます。
次のどちらかを指定します。
  • IPv4アドレスまたはホスト名
    複数指定する場合は,コンマ(,)で区切って指定します。
    ホスト名は英数字または記号(_.-)で指定された255文字以内の文字列を指定します。
  • *(アスタリスク)
  • 未定義:*
  • 未設定:localhost
06-00
webserver.connector.http.portManagement Server接続HTTPポート番号を指定します。
インストール時は28080が設定されます。
指定されていない場合,Management Serverの起動に失敗します。
1~65535の整数で指定します。なし05-00
webserver.shutdown.portManagement Server終了要求受信ポート番号を指定します。
インストール時は28005が設定されます。
指定されていない場合,Management Serverの起動に失敗します。
1~65535の整数で指定します。なし05-00
com.cosminexus.mngsvr.compat.operation_appアプリケーション管理方法を指定します。なお,この項目は互換用の項目です。
trueを指定した場合:
V7互換モード
falseを指定した場合:
V8モード
指定できる文字列を次に示します。
  • true
  • false
  • デフォルト:true
  • 初期値:false
08-00
注※
運用管理ドメイン内で運用管理エージェントとの通信に使用されるIPアドレスのサブネットが一つに決められている場合,指定するIPアドレスを"192¥¥.168¥¥.0¥¥..+"のように記述しておけば,前方が"192.168.0."であるIPアドレス("192.168.0.32"や"192.168.0.128"など)にマッチするため,設定ファイルを修正しないで,すべてのホストに配布して利用できます。正規表現についての詳細は,Javaのjava.util.regex.Patternクラスの仕様を確認してください。
ただし,"¥¥"は1文字の"¥"に置き換えられてしまうため,"¥"を指定する場合は2文字連続して指定してください。指定した正規表現にマッチするIPアドレスが複数個検出された場合は,最も小さい値のIPアドレスを採用します。例えば,"192.168.0.32"と"192.168.0.128"が検出された場合は"192.168.0.32"を採用します。この場合,採用されたIPアドレスが意図するIPアドレスになるとは限らないため,"192¥¥.168¥¥.0¥¥.1.."のように必ず1個だけマッチする正規表現を記述してください。

(5) 注意事項

Management Server起動後は,運用管理ポータルの「Cosminexus Management Serverの設定」の「ネットワークの設定」からもポート番号を変更できます。ただし,mserver.propertiesファイルにコメントを書いていた場合,変更時に削除されます。