J2SEのプロパティファイル形式です。
次のようにキーを指定します。
<キー名称> = <値>
サーバ管理コマンドを実行するJavaVMのシステムプロパティを指定します。
なお,日立のJavaVMは,J2SE 5.0およびJava SE 6に準拠しています。詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 概説」を参照してください。また,JDK 5.0およびJDK 6で使用できるプロパティについては,Sun Microsystems社が提供しているJDK 5.0およびJDK 6のドキュメントを参照してください。
サーバ管理コマンドでは,次に示す接頭子で始まるキーを内部的に利用します。このため,アプリケーションでこれらの接頭子で始まるキーを利用してはいけません。
サーバ管理コマンドでは,次に示すシステムプロパティのキーに値を設定することで,J2EEサーバの動作をカスタマイズできます。
ここでは,キーを次の分類に分けて説明します。
キー名称 | 内容 | 指定可能値 | デフォルト | VR |
---|---|---|---|---|
ejbserver.cui.checkmethod.compatible | cjsetapppropまたはcjsetrespropコマンド実行時に引数で指定された属性ファイル中のメソッドのチェック方法を指定します。チェックの引数になるメソッドは,属性ファイルの次のタグで指定されたメソッドです。
| 次のどちらかを指定します。
|
| 07-50 |
ejbserver.cui.exitcode.compatible | サーバ管理コマンド実行時に排他エラーで実行できなくなった場合に,終了コード「1」を返却するかどうかを指定します。
| 次のどちらかを指定します。
|
| 06-00 |
ejbserver.cui.logfile.compatible | 07-00以降のログ出力形態にするか06-70以前のログ出力形態にするかを指定します。指定できる値と動作を次に示します。
Management Serverを使用するEclipseプラグインから操作した場合,この指定は無効となり,falseが仮定されます。 | 次のどちらかを指定します。
| false | 07-00 |
ejbserver.cui.optionalname.enabled | JNDIのユーザ指定名前空間管理機能を使用する場合に,サーバ管理コマンドからEJBHomeオブジェクトに別名(Optional Name)を指定するときに指定します。
| 次のどちらかを指定します。
| true | 05-05 |
注※ このキーの設定値によるチェック内容は次のとおりです。
表5-2 キーの設定値によるチェック内容一覧
属性ファイル中のメソッド指定個所 | プロパティ指定値 | |
---|---|---|
ture | false | |
<method-permission> | ○ | ○ |
<container-transaction> | × | ○ |
<exclude-list> | ○ | ○ |
<ejb-method-observation-timeout> | × | ○ |
<ejb-transaction-timeout> | × | ○ |
(凡例)
○:指定されたメソッドがEnterprise Bean中にない場合エラーとする。
×:指定されたメソッドがEnterprise Bean中にあるかどうかのチェックを実施しない。
キー名称 | 内容 | 指定可能値 | デフォルト | VR |
---|---|---|---|---|
ejbserver.deploy.annotations.load_check.enabled | アノテーション情報取得のためのクラスロード時に例外が発生した場合に無視するかどうかを指定します。
| 指定できる文字列を次に示します。
| false | 08-00 |
キー名称 | 内容 | 指定可能値 | デフォルト | VR |
---|---|---|---|---|
ejbserver.logger.enabled.* | サーバ管理コマンドが出力するログレベルを指定します。一つだけ指定した場合は,該当するログレベルのログだけが出力されます。複数指定した場合は,レベル名の文字列の間をコンマ(,)で区切ります。Error,Warning,Information,Debugのうち,一つまたは複数を指定します。通常はデフォルトのまま利用してください。 | 次に示す文字列をコンマ(,)で区切って指定します。
| Error,Warning | 06-00 |
キー名称 | 内容 | 指定可能値 | デフォルト | VR |
---|---|---|---|---|
ejbserver.naming.host | サーバ管理コマンド実行時に,ネーミングサービスとして利用するCORBAネーミングサービスが起動しているホスト名称またはIPアドレスを指定します。 ネーミングの切り替え機能を使用する場合,ホスト名称として"localhost"は使用しないでください。CORBAネーミングサービスが起動しているホスト名称またはIPアドレスを指定してください。 CORBAネーミングサービスを自動起動モード(ejbserver.naming.startupMode=automaticまたはinprocess)で使用する場合,デフォルト値("localhost"),またはJ2EEサーバを起動させるホスト名称もしくはIPアドレスを指定してください。 | 次のどれかを指定します。
| localhost | 06-00 |
ejbserver.naming.port | サーバ管理コマンド実行時に,J2EEサーバがネーミングサービスとして利用するCORBAネーミングサービスのポート番号を指定します。 | 1~65535の整数で指定します。 | 900 | 06-00 |
ejbserver.naming.protocol | サーバ管理コマンド実行時に,ネーミングサービスとして利用するCORBAネーミングサービスへのアクセスプロトコルを指定します。現状,corbanameだけをサポートしています。ただし,旧バージョンで使用されていたプロトコル(iioplocまたはiopname)でも動作できます。 | 入力は制限されません。 | corbaname | 06-00 |
キー名称 | 内容 | 指定可能値 | デフォルト | VR |
---|---|---|---|---|
ejbserver.rmi.request.timeout | サーバ管理コマンドが通信障害によって応答が返らなくなった場合の通信タイムアウト時間(単位:秒)を0~86400の整数で指定します。 0を指定した場合はタイムアウトしません。86400を超える値を設定した場合,警告メッセージが出力されて,デフォルト値が適用されます。 なお,次のコマンドでは,アプリケーションの停止処理が-tオプションで指定した時間内に終了しなかった場合に,強制終了処理が終了するまでのタイムアウト時間となります。
| 0~86400の整数で指定します。 | 180(秒) | 06-00 |
キー名称 | 内容 | 指定可能値 | デフォルト | VR |
---|---|---|---|---|
vbroker.agent.port | サーバ管理コマンド実行時に,利用するスマートエージェントのポート番号を指定します。詳細については,マニュアル「Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) プログラマーズリファレンス」を参照してください。 | 入力は制限されません。 | 14000 | 06-00 |
vbroker.orb.htc.tracePath | Cosminexus TPBrokerのトレースファイル出力先のパスを1~210バイトの範囲で指定します。指定したパスのサブディレクトリとしてcomtrcとmdltrcをあらかじめ作成しておく必要があります。デフォルトの出力先の場合,サブディレクトリcomtrcとmdltrcはサーバ初回起動時に自動作成されます。ディレクトリのパスの区切り記号には,"/"を使用してください。 例えば,workディレクトリとしてC:¥temp¥workを設定する場合,次のように指定します。
vbroker.orb.htc.tracePath=c:/temp/work | 入力は制限されません。 | <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥admin¥logs¥TPB¥logj または /opt/Cosminexus/CC/admin/logs/TPB/logj | 06-00 |
vbroker.se.iiop_tp.scm.iiop_tp.listener.port | 任意の値を指定して,J2EEサーバからの受信を受け付けるポートを固定できます。ポート番号はほかのプログラムなどと重複しないようにしてください。このプロパティを設定しない場合は,CosminexusTPBrokerによってランダムな値が設定されます。 | 入力は制限されません。 | 0 | 06-50 |
ejbserver.naming.host=localhost
ejbserver.naming.port=900