Cosminexus アプリケーションサーバ V8 リファレンス コマンド編
形式
javagc [-i|-f] [-v] [-s] [-force] -p <プロセスID>
機能
メモリリーク,システム障害およびアプリケーションのデバッグのために,プロセスIDが<プロセスID>のjavaプロセスに対して,任意のタイミングでガーベージコレクションを発生させます。
javaプロセスとの通信にはSIGQUITシグナルを使用します。コマンドを実行すると,ガーベージコレクションを発生させるかどうか(Windowsの場合),またはガーベージコレクションを発生させるためにSIGQUITシグナルを送信するかどうか(UNIXの場合)をユーザに確認します。発生させない,または送信しない(n)と回答した場合には,ガーベージコレクションは発生しません(戻り値が1となります)。この確認動作は,-fオプションを指定することで省略できます。
<プロセスID>のjavaプロセスが通常の要因で発生するコピーガーベージコレクションやフルガーベージコレクションを実行中の場合は,その終了を待ってからコマンドを実行します。
引数
日立固有のJavaVM拡張オプションについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」を参照してください。
戻り値
入力例
javagc -i -v -p 8326
出力例
[VGC]<Wed Mar 17 00:42:30 2004>(Skip Full:0,Copy:0)[Full GC 149K->149K(1984K), 0.0786038 secs][DefNew::Eden: 264K->0K(512K)][DefNew::Survivor: 0K->63K(64K)][Tenured: 85K->149K(1408K)][Perm: 1300K->1300K(1536K)][cause:JavaGC Command] |
出力メッセージ
表10-6 javagcコマンドで出力されるメッセージ(Windowsの場合)
項番 | メッセージ | 説明 |
---|---|---|
1 | usage: javagc [-f|-i] [-v] [-s] -p process-id | javagcコマンドへの引数の指定が間違っています。 |
2 | javagc: illegal option--<オプション> | javagcコマンドに指定した<オプション>が不正です。 |
3 | javagc: can't communicate with process <プロセスID> | javagcコマンドの引数に指定した<プロセスID>に問題があり,通信処理でエラーが発生しているため通信できません。または,javagcコマンドの引数に指定した<プロセスID>に該当するプロセスがありません。 |
4 | <プロセスID>: Not owner | javagcコマンドで指定した<プロセスID>に0が指定されています。 |
5 | <プロセスID>: Now processing previous request, this request canceled | javagcコマンドの引数に指定した<プロセスID>に該当するプロセスは,前回のjavagcコマンドによるガーベージコレクションを実行中です。javagcコマンドによるガーベージコレクション実行要求はキャンセルされます。 |
6 | javagc: can’t create work file at temporary directory, this request canceled | 一時ファイル用ディレクトリに参照・書き込み権限がない場合,ガーベージコレクション要求ファイルが作成できません。このガーベージコレクション実行要求はキャンセルされます。 |
7 | javagc: can't get temporary directory, this request canceled | 一時ファイル用ディレクトリが取り出せない場合,ガーベージコレクション要求ファイルが作成できません。このガーベージコレクション実行要求はキャンセルされます。 |
8 | javagc: unexpected error occurred:<エラー原因> | javagcコマンド実行中に予期しないエラーが発生しました。 <エラー原因>には,例えば下記のような表示がされます。
|
9 | <プロセスID>: Timeout occurred. Java process not responding. | javagcコマンドの引数に指定した<プロセスID>に該当するプロセスから,一定時間内にガーベージコレクション処理終了の応答がありませんでした。 |
10 | javagc : please delete <削除できなかったファイル名> in <削除できなかったファイルのフルパス> | javagcコマンドを終了したときに,内部ファイルを削除できませんでした。削除できなかったファイルのフルパスにある,削除できなかったファイルを削除してください。 |
表10-7 javagcコマンドで出力されるメッセージ(UNIXの場合)
項番 | メッセージ | 説明 |
---|---|---|
1 | javagc [-f|-i][-v][-s] [-force] -p process-id | javagcコマンドへの引数の指定が間違っています。 |
2 | javagc: illegal option--<オプション> | javagcコマンドに指定した<オプション>が不正です。 |
3 | <プロセスID>: No such process | javagcコマンドの引数に指定した<プロセスID>に該当するプロセスがありません。または,javagcコマンドで指定した<プロセスID>に該当するプロセスがjavaプロセス以外でした。 |
4 | <プロセスID>: Not owner | 実行ユーザは,javagcコマンドの引数に指定した<プロセスID>に該当するプロセスのオーナーではありません。 |
5 | <プロセスID>: Now processing previous request, this request canceled | javagcコマンドの引数に指定した<プロセスID>に該当するプロセスは,前回のjavagcコマンドによるガーベージコレクションを実行中です。javagcコマンドによるガーベージコレクション実行要求はキャンセルされます。 |
6 | javagc: can't create work file at /tmp, this request canceled | /tmpに参照および書き込み権限がないため,ガーベージコレクション要求ファイルが作成できません。javagcコマンドによるガーベージコレクション実行要求はキャンセルされます。 |
7 | javagc: unexpected error occurred:<エラー原因> | javagcコマンド実行中に予期しないエラーが発生しました。 <エラー原因>には,例えば下記のような表示がされます。
|
8 | <プロセスID>: Timeout occurred. Java process not responding. | javagcコマンドの引数に指定した<プロセスID>に該当するプロセスから,一定時間内にガーベージコレクション処理終了の応答がありませんでした。 |
9 | javagc : please delete <削除できなかったファイル名> in <削除できなかったファイルのフルパス> | javagcコマンドを終了したときに,内部ファイルを削除できませんでした。削除できなかったファイルのフルパスにある,削除できなかったファイルを削除してください。 |
注意事項
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