Cosminexus アプリケーションサーバ V8 リファレンス コマンド編
car_tar_Z(coreアーカイブ機能)
形式
car_tar_Z [-i <実行ファイル名>] [-f] [-s|-S] [<coreファイル名>] > <出力ファイル名>
機能
coreファイルと関連するライブラリなどをまとめて,一つのアーカイブファイルに出力します。なお,このコマンドは,UNIX用です。
引数
- -i <実行ファイル名>
- 実行ファイル名を指定します。
- -f
- パス名付きでライブラリなどのファイルを取得します。
- -s
- 出力するアーカイブファイルのサイズ(単位:バイト)を報告します。
- この場合,アーカイブファイルは出力されません。
- -S
- アーカイブファイルを作成するための,シェルスクリプトを出力します。
- このオプションを指定する場合,<出力ファイル名>には,シェルスクリプト名を指定してください。
- 出力されたシェルスクリプトを実行すると,アーカイブファイルが出力されます。
- <coreファイル名>
- coreファイル名を指定します。省略した場合,"core"が指定されます。
- <出力ファイル名>
- アーカイブファイル,またはシェルスクリプトのファイル名を指定します。
入力例
- アーカイブファイルを作成する場合
car_tar_Z -f core.8326 > corefile.tar.Z
- アーカイブファイルのサイズを調べる場合
car_tar_Z -s core.8326
- シェルスクリプトからアーカイブファイルを作成する場合
- シェルスクリプトを作成します。
car_tar_Z -S core.8326 > collect_cores.csh
- シェルスクリプトに実行権を付与します。
chmod +x ./collect_cores.csh
- シェルスクリプトを実行して,アーカイブファイルを作成します。
./collect_cores.csh > corefile.tar.Z
出力メッセージ
次のメッセージを出力した場合,正常なアーカイブファイルは出力されません。
表10-2 car_tar_Zコマンドで出力されるエラーメッセージ
項番 |
エラーメッセージ |
説明 |
1 |
usage: car_tar_Z [ -i executable-file ] [ -f ] [ -s | -S ] [ core-file ] |
コマンドの引数が不正です。 |
2 |
car_tar_Z: inner error! |
car_tar_Zコマンドの内部エラーです。 |
3 |
car_tar_Z: cannot create temporary name |
一時的に使用するファイルが作成できません。
カレントディレクトリにある,ファイルcar_exec??(??は00〜99)を削除するか,移動してください。 |
4 |
car_tar_Z: 〜 : file not found |
ファイルが見つかりません。
coreファイルおよび-iオプションで指定した実行ファイルを確認してください。 |
5 |
car_tar_Z: 〜 : not supported platform |
サポートしていないOSです。 |
注意事項
- カレントディレクトリに,書き込み権限が必要です。
- 同じディレクトリ下で,同じcoreファイルまたは作成時間が同じcoreファイルに対して,car_tar_Zコマンドは同時に実行できません。
- システムにtarコマンドおよびcompressコマンドがインストールされている必要があります。
- car_tar_Zコマンド実行中に強制終了した場合,カレントディレクトリにcar_tar_Zコマンドが作成した一時的なファイルやディレクトリが残ります。
一時的に作成されるファイル:car_exec??(??は,00〜99)
一時的に作成されるディレクトリ:carYYMMDDhhmm/(YYMMDDhhmmは,coreファイルの作成年月日時分)
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