Cosminexus アプリケーションサーバ V8 リファレンス コマンド編
mngsvrupdate(Management Serverの移行コマンド)
形式
mngsvrupdate [-t <ターゲット名称>][-k <ターゲット種別>]
[<サブコマンド> [<引数>]]
機能
Cosminexus Component Containerのバージョンアップに合わせて,Management Serverで管理する情報を最新のバージョンで使用する形式に移行します。
このコマンドは,Management Serverが動作するホストで実行してください。
なお,移行手順については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行/互換編」を参照してください。
引数
- -t <ターゲット名称>
- サブコマンドの対象となるターゲット名称(論理サーバ名またはホスト名)を指定します。
- 運用管理ポータルの「論理サーバの構成定義」の定義に従います。
- 省略した場合,すべてのホストのすべての論理サーバが指定されます。
- -k <ターゲット種別>
- サブコマンドの対象となるターゲットの種別を指定します。次のどちらかを指定します。
- logicalServer:論理サーバ
- host:ホスト
- 省略した場合,または上記以外の値を指定した場合は,logicalServerが設定されます。
- <サブコマンド> <引数>
- 指定しない場合はUsageが表示されます。
- 指定できるサブコマンドと引数について説明します。
- d2r [<データソースの表示名> [<リソースアダプタの表示名>]]
- Management Serverで管理するデータソースの情報をリソースアダプタに移行します。移行する対象は,<ターゲット名称>および<ターゲット種別>で指定します。
- 引数に<データソースの表示名>を指定した場合
指定したデータソースだけが移行されます。この引数を指定した場合,<ターゲット名称>に論理サーバ名を指定する必要があります。また,この引数を省略した場合,該当する論理サーバにインポートされたすべてのデータソースが移行対象となります。
- 引数に<リソースアダプタの表示名>を指定した場合
移行後のデータソースの表示名は,この引数で指定した値になります。ただし,すでに存在するリソースアダプタが指定された場合は移行されません。また,この引数を省略した場合,データソースの表示名がリソースアダプタの表示名になります。
- 移行処理では,次のファイルを編集します。
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\manager\config\mmodel.xml
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/manager/config/mmodel.xml
- なお,mmodel.xmlはmmodel.xml.bakにバックアップしますが,すでにmmodel.xml.bakが存在する場合は上書きされます。
入力例
- 運用管理ドメイン内のすべてのホストを一括して移行する場合
mngsvrupdate d2r
- ホストを指定して移行する場合
mngsvrupdate -t hostA -k host d2r
- 論理サーバを指定して移行する場合
mngsvrupdate -t MyServer d2r ds ds1
注意事項
- このコマンドは,Management Serverが停止していることを確認してから実行してください。Management Serverの起動中に実行すると,変更が反映されない場合があります。
- 移行コマンドを同時に実行すると正しく環境が移行されないことがあります。コマンドは同時に実行しないでください。
- 移行コマンドを実行する前に,次のファイルをほかの場所に退避してください。
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\manager\config\mmodel.xml
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/manager/config/mmodel.xml
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