Cosminexus アプリケーションサーバ V8 リファレンス コマンド編
cjlisttrnfile(停止中のJ2EEサーバのトランザクション情報の表示)
形式
cjlisttrnfile [<サーバ名称>] [-gid <グローバルトランザクションID>]
[-bqual]
機能
停止中のJ2EEサーバに生成されたステータスファイルからトランザクションの状態などを一覧表示します。コマンドを実行するホストに存在するJ2EEサーバだけがコマンドの対象となります。
usrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)に次のように設定され,J2EEサーバが起動されたことがある場合に実行できます。
- ejbserver.server.j2ee.featureキーの値が,1.4の場合
- ejbserver.distributedtx.XATransaction.enabledキーの値が,trueの場合
引数
- <サーバ名称>
- 接続先J2EEサーバ名称を指定します。サーバ名称を省略したときは,ホスト名称がサーバ名称として使用されます。
- 指定されたサーバに設定されているステータスファイルディレクトリ情報から,対象となるステータスファイルが決定されます。ステータスファイルディレクトリ情報とは,usrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)で指定する次のプロパティ値のことです。
- ejbserver.distributedtx.ots.status.directory1
- ejbserver.distributedtx.ots.status.directory2
- -gid <グローバルトランザクションID>
- 表示対象となる,グローバルトランザクションIDを指定します。
- -bqual
- このオプションが指定されている場合,トランザクションに関連している,すべてのXidのブランチIDを表示します。
入力例
Prompt> cjlisttrnfile MyServer -gid d13800010000000000000000000000fefb57e6480000000000000001 -bqual
出力形式
[Global transaction information(status file)]
status file1: <ステータスファイル名>
[status file2: <ステータスファイル名>]
host (recorded in status file): "<ホスト名>"
J2EE server(recorded in status file): "<サーバ名称>"
Status GlobalTransactionId BranchType
------------------------ ------------------------------ ----------------
<トランザクションの状態> <グローバルトランザクションID> <ブランチの種類>
[<XidのブランチID一覧>]
<トランザクションの状態> <グローバルトランザクションID> <ブランチの種類>
[<XidのブランチID一覧>]
・・・
total count: <表示エントリ数>
|
- <ステータスファイル名>
- このコマンドで表示対象となるステータスファイルの名称が表示されます。
- <ホスト名>
- 上記のステータスファイルを生成したホスト名,またはIPアドレス(ステータスファイルに書き込まれているホスト名またはIPアドレス)が表示されます。
- <サーバ名称>
- 上記ステータスファイルを生成したJ2EEサーバ名(ステータスファイルに書き込まれているJ2EEサーバ名)が表示されます。
- <グローバルトランザクションID>
- 対象のグローバルトランザクションIDが表示されます。
- <トランザクションの状態>
Prepared : Superiorからの決着指示待ち状態。
Committing : コミット処理中。
HeuristicCommit : 強制コミットされた状態。
HeuristicRollback : 強制ロールバックされた状態。
HeuristicMixed : 部分的にコミットまたはロールバックされたため,データの一貫性が失われた状態。
HeuristicHazard : コミットしたかロールバックしたか,わからない状態。
Invalid : 上記以外で内部矛盾が発生した状態。
- <ブランチの種類>
Top :トップルートブランチ。
Sub :サブオーディネートブランチ。
- <XidのブランチID一覧>
- トランザクションに関連しているすべてのXidのブランチIDが表示されます。
- <表示エントリ数>
- 表示したエントリの数が表示されます。
戻り値
- 0:
- 正常終了しました(トランザクションが存在しない)。
- 1:
- 異常終了しました。
- 6:
- 警告終了しました(トランザクションが存在する)。
- 7:
- 警告終了しました(トランザクションが存在するかどうかわからない)。
- 9:
- 管理者特権がないため,コマンドが実行できません(Windows Server 2008 x86,Windows Server 2008 x64,Windows Server 2008 R2,Windows 7またはWindows Vistaの場合)。
注意事項
- 別のホストに存在するJ2EEサーバはコマンドの実行対象にできません。
- J2EEサーバが起動された状態で,トランザクションの処理中にこのコマンドを実行した場合,表示内容の正当性は保証されません。必ずJ2EEサーバが停止している状態でコマンドを実行してください。また,コマンド実行中にJ2EEサーバを起動すると,インプロセストランザクションサービスの初期化に失敗することがあります。
- コマンドの引数にサーバ名称を指定する場合,コマンド名の直後にする必要があります。そのほかの引数は,サーバ名称より後ろ(サーバ名称を省略した場合はコマンド名の後ろ)にあれば順序は任意です。ただし,オプション名と値の順序の入れ替え(例:<グローバルトランザクションID> -gid )やオプション名と値を非対応にすること(例:-gid -bqual <グローバルトランザクションID>)はできません。
- コマンドの引数にサーバ名称を指定する場合,cjsetupコマンドで指定したサーバ名称と大文字・小文字を一致させた文字列を指定する必要があります。
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