ここでは,scbsmcmdコマンドが出力するメッセージ,およびその対処方法について説明します。
KASO010xx-E
There is no command execution privileges. Please execute this command with Administrator privileges.
- コマンドの実行権限がありません。OSのAdministrators権限で実行してください。
- 対処
- OSのAdministrators権限を所有しているかどうかを確認してください。
KASO011xx-E
The option%s is invalid. To display Help, execute the following command. scbsmcmd -help
- 指定したオプションが不正です。
%sにはプログラムが不正と判断した文字列が( )付きで表示されます。ただし,オプションが正しく,構文が不正な場合(例:scbsmcmdコマンドに-ponオプションを指定し,引数を指定しないで実行するなど)は,%sには何も表示されません。
なお,scbsmcmdコマンドに-helpオプションを指定して実行すると,ヘルプが表示されます。必要に応じて参照してください。 - 対処
- コマンドのオプションまたは構文が間違っていないかどうかを確認して,再度コマンドを実行してください。
KASO012xx-E
The parameter (%s) is invalid. Check the parameter by referring to the manual.
- パラメタが不正です。マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 リファレンス」を参照し,パラメタを確認してください。
%sにはプログラムが不正と判断したパラメタに合わせて次の文字列が示されます。 - -to TIMEOUT:タイムアウト時間を不正と判断した場合
- -i IP_ADDRESS:管理対象を指定するIPアドレスを不正と判断した場合
- -m MAC_ADDRESS:管理対象を指定するMACアドレスを不正と判断した場合
- -h HOSTNAME:管理対象を指定するホスト名を不正と判断した場合
- -mi IP_ADDRESS:マネージャサービスのIPアドレスを不正と判断した場合
- -mp PASSWORD:マネージャサービスのパスワードを不正と判断した場合
- 対処
- コマンドのパラメタの文字列が間違っていないか,および各パラメタの設定値は設定できる範囲内の値かを確認して,再度コマンドを実行してください。
KASO013xx-E
The setup information (%s) is invalid. Re-specify the information by using the following command. scbsmcmd -set
- scbsmcmdコマンドに-setオプションを指定して登録した設定情報が不正です。scbsmcmdコマンドに-setオプションを指定して,再設定してください。
%sにはプログラムが不正と判断したパラメタに合わせて次の文字列が示されます。 - Timeout:デフォルトとして設定したタイムアウト時間を不正と判断した場合
- Manager IP Address:マネージャサービスのIPアドレスを不正と判断した場合
- Manager Password:マネージャサービスのパスワードを不正と判断した場合
- 対処
- 次の対処を実施してください。
- scbsmcmdコマンドに-setオプションを指定して実行し,設定情報が正しいかどうかを確認してください。
- scbsmcmdコマンドに-setオプションを指定して正しい設定情報を登録してください。その後,エラーが発生したコマンドを再度実行してください。
KASO014xx-E
The specified command execution target is not managed by the manager service. Please make sure the specified execution target is registered in the manager service.
- 指定されたコマンドの実行対象はマネージャサービスで管理されていません。指定されたコマンドの実行対象がマネージャサービスに登録されているかどうかを確認してください。
- 対処
- 次の対処を実施してください。
- 指定したコマンドの実行対象のMACアドレス,IPアドレス,およびホスト名を確認してください。
- コンソールサービス(GUI)で,コマンドの実行対象がマネージャサービスで管理されていることを確認してください。
KASO015xx-E
This operation cannot be performed for the specified command execution target.
- 指定されたコマンドの実行対象に,この処理を実行できません。
- 対処
- コンソールサービス(GUI)から同様の操作ができるかどうかを確認してください。
- scbsmcmdコマンドに-chkpwオプションを指定した場合は,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 リファレンス」を参照し,指定したコマンドの実行対象に対してこのコマンドを実行できるかどうかを確認してください。実行できる対象の場合は,コマンドを再実行してください。再度エラーが発生するときは,保守員に連絡してください。
KASO016xx-E
The port number setting is invalid. Please check the settings.
- ポート番号の設定が不正です。設定を確認してください。
- 対処
- OSの設定から取得したポート番号の値が不正,または指定できる範囲外の値です。ポート番号の設定を確認してください。指定できるポート番号の範囲については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 設計・構築ガイド」を参照してください。
KASO017xx-E
Processing was terminated due to cancel request from the user.
- 中断要求によって処理を中断しました。
- 対処
- 中断要求によってコマンドの処理を中断しました。scbsmcmdコマンドに-ponオプション,-poffオプション,-rebootオプション,または-fpoffオプションを指定して実行していた場合は,コマンドの実行対象の状態を確認してください。
KASO100xx-E
An internal program error has occurred.
- 内部プログラムエラーが発生しました。
- 対処
- コマンドを再実行してください。再度エラーが発生する場合は,OSの状態が不安定になっていないかどうか(メモリや仮想メモリの空き容量が少なくないか,CPU使用率が高くないかなど)を確認してください。
KASO101xx-E
An attempt to allocate memory has failed.
- メモリの確保に失敗しました。
- 対処
- コマンドを再実行してください。再度エラーが発生する場合は,OSに十分な記憶容量があるかどうか,または仮想記憶領域のディスク容量が不足していないかどうかを確認してください。
KASO102xx-E
A timeout has occurred. Make sure that communication with the command execution target and the manager service is possible.
- タイムアウトが発生しました。マネージャサービス,およびコマンドの実行対象と通信できるかどうかを確認してください。
- 対処
- コマンドを再実行してください。再度エラーが発生する場合は,次の対処を実施してください。
- ネットワークの状態を確認してください。
- マネージャサービスが正常に動作しているかどうかを確認してください。
- コマンドの実行対象が正常に動作しているかどうかを確認してください。
- タイムアウト時間の設定を見直してください。
KASO103xx-E
An attempt to log in to the manager service has failed. Make sure the manager service IP address and administrator password have been set correctly.
- マネージャサービスへのログインに失敗しました。マネージャサービスのIPアドレスとマネージャサービスのアドミニストレータのパスワードが正しく設定されているかどうかを確認してください。
- 対処
- コマンドを再実行してください。再度エラーが発生する場合は,次の対処を実施してください。
- ネットワークの状態を確認してください。
- マネージャサービスが起動していることを確認してください。
- scbsmcmdコマンドに-setオプションを指定して設定したマネージャサービスのIPアドレスが正しいかどうかを確認してください。
- scbsmcmdコマンドに-setオプションを指定して設定したマネージャサービスのアドミニストレータのパスワードが正しいかどうかを確認してください。
- 使用するポート番号が競合していないかどうかを確認してください。
KASO104xx-E
An attempt to acquire information from the manager service has failed. Make sure that communication with the manager service is possible.
- マネージャサービスからの情報取得に失敗しました。マネージャサービスと通信できるかどうかを確認してください。
- 対処
- コマンドを再実行してください。再度エラーが発生する場合は,次の対処を実施してください。
- ネットワークの状態を確認してください。
- マネージャサービスが起動していることを確認してください。
KASO105xx-E
Multiple instances of this command cannot be executed at the same time. Wait until the other instance of the command terminates, and then execute this command again.
- このコマンドは複数同時に実行できません。実行中のコマンドが終了してから,次のコマンドを実行してください。
- 対処
- コマンドを再実行してください。再度エラーが発生する場合は,実行中のコマンドがないかどうかを確認してください。
KASO150xx-E
An attempt to turn on a command execution target has failed. Make sure the pre-requisites of this process are satisfied.
- 電源ONに失敗しました。このコマンドの実行可否の条件を満たしているかどうかを確認してください。
- 対処
- コマンドを再実行してください。再度エラーが発生する場合は,次の対処を実施してください。
- コンソールサービス(GUI)で,コマンドの実行対象がマネージャサービスで管理されていることを確認し,コマンドの実行対象に電源ON操作ができることを確認してください。
- 指定したIPアドレス,MACアドレス,またはホスト名が重複する別の管理対象が存在しないかどうかを確認してください。存在する場合,重複していない情報を引数に指定して,コマンドを再実行してください。
(例)IPアドレスが重複する場合はホスト名を指定する,ホスト名が重複する場合はIPアドレスを指定するなど
- マネージャサービスが正常に動作しているかどうかを確認してください。
- コマンドの実行対象が正常に動作しているかどうかを確認してください。
- 各管理対象の登録状態および通信する対象について,[ホスト管理]ウィンドウに表示される[電源制御]欄の内容と管理対象の電源制御方式にあわせて,次の表に示す内容を確認してください。
[ホスト管理]ウィンドウに表示される[電源制御]欄の内容 | 電源制御方式 | 確認内容 |
---|
SVP | SVP | マネージャサービスと,スイッチ&マネジメントモジュールまたはマネジメントモジュールが通信できること |
SVP(BMC) | SVP※1 | マネージャサービスと,スイッチ&マネジメントモジュールまたはマネジメントモジュールが通信できること |
BMC※2 | マネージャサービスとBMCが通信できること |
SVP(BMC)* | BMC | マネージャサービスとBMCが通信できること |
SVP(PCI) | SVP | マネージャサービスとSVPボードが通信できること |
SVP(PCI)* |
HVM※3 | HVM | マネージャサービスとHVMが通信できること |
VMware | VM制御 | マネージャサービスとVMホストが通信できること |
Hyper-V |
WOL | WOL | マネージャサービスと管理対象が通信できること |
- (凡例)
- SVP:マネージャサービスからSVPを経由してBMCに対して電源制御命令を送信し,電源制御を実行
- BMC:マネージャサービスからBMCに対して電源制御命令を送信し,電源制御を実行
- HVM:マネージャサービスからHVMに対して電源制御命令を送信し,HVMがLPARの電源制御を実行
- VM制御:CIMやVI APIなどを使用してVMホスト側で電源制御を実行
- WOL:LANアダプタ経由で電源制御を実行
- 注※1
- BS2000またはBS500の物理パーティション上で動作する管理対象で,かつ,サーバシャーシを登録している場合は,こちらに該当します。
- 注※2
- BS1000またはBS320の場合,もしくは,BS2000またはBS500でサーバシャーシ未登録の場合は,こちらに該当します。
- 注※3
- Agentのバージョンによっては,MLPFと表示されます。
KASO151xx-E
An attempt to turn off a command execution target has failed. Make sure the pre-requisites of this process are satisfied.
- 電源OFFに失敗しました。このコマンドの実行可否の条件を満たしているかどうかを確認してください。
- 対処
- コマンドを再実行してください。再度エラーが発生する場合は,次の対処を実施してください。
- コンソールサービス(GUI)で,コマンドの実行対象がマネージャサービスで管理されていることを確認し,コマンドの実行対象に電源OFFまたはシャットダウン操作ができることを確認してください。
- 指定したIPアドレス,MACアドレス,またはホスト名が重複する別の管理対象が存在しないかどうかを確認してください。存在する場合,重複していない情報を引数に指定して,コマンドを再実行してください。
(例)IPアドレスが重複する場合はホスト名を指定する,ホスト名が重複する場合はIPアドレスを指定するなど
- 各管理対象の登録状態および通信する対象について,[ホスト管理]ウィンドウに表示される管理対象の種別にあわせ,次の表に示す内容を確認してください。
管理対象の種別 | 確認内容 |
---|
サーバ(物理) | マネージャサービスとエージェントサービスが通信できること |
サーバ(LPAR) | マネージャサービスとHVMが通信できること,かつ,マネージャサービスとエージェントサービスが通信できること |
VMホスト | マネージャサービスとVMホストが通信できること |
VMゲスト | マネージャサービスとVMホストが通信できること |
HVM | マネージャサービスとHVMが通信できること |
- マネージャサービスが正常に動作しているかどうかを確認してください。
- コマンドの実行対象が正常に動作しているかどうかを確認してください。
KASO152xx-E
An attempt to reboot a command execution target has failed. Make sure the pre-requisites of this process are satisfied.
- リブートに失敗しました。このコマンドの実行可否の条件を満たしているかどうかを確認してください。
- 対処
- コマンドを再実行してください。再度エラーが発生する場合は,次の対処を実施してください。
- コンソールサービス(GUI)で,コマンドの実行対象がマネージャサービスで管理されていることを確認し,コマンドの実行対象にリブート操作ができることを確認してください。
- 指定したIPアドレス,MACアドレス,またはホスト名が重複する別の管理対象が存在しないかどうかを確認してください。存在する場合,重複していない情報を引数に指定して,コマンドを再実行してください。
(例)IPアドレスが重複する場合はホスト名を指定する,ホスト名が重複する場合はIPアドレスを指定するなど
- 各管理対象の登録状態および通信する対象について,[ホスト管理]ウィンドウに表示される管理対象の種別にあわせ,次の表に示す内容を確認してください。
管理対象の種別 | 確認内容 |
---|
サーバ(物理) | マネージャサービスとエージェントサービスが通信できること |
サーバ(LPAR) | マネージャサービスとHVMが通信できること,かつ,マネージャサービスとエージェントサービスが通信できること |
VMホスト | マネージャサービスとVMホストが通信できること |
VMゲスト | マネージャサービスとVMホストが通信できること |
- マネージャサービスが正常に動作しているかどうかを確認してください。
- コマンドの実行対象が正常に動作しているかどうかを確認してください。
KASO153xx-E
An attempt to forcibly turn off a command execution target has failed. Make sure the pre-requisites of this process are satisfied.
- 強制電源OFFに失敗しました。このコマンドの実行可否の条件を満たしているかどうかを確認してください。
- 対処
- コマンドを再実行してください。再度エラーが発生する場合は,次の対処を実施してください。
- コンソールサービス(GUI)で,コマンドの実行対象がマネージャサービスで管理されていることを確認し,コマンドの実行対象に強制電源OFF操作ができることを確認してください。
- 指定したIPアドレス,MACアドレス,またはホスト名が重複する別の管理対象が存在しないかどうかを確認してください。存在する場合,重複していない情報を引数に指定して,コマンドを再実行してください。
(例)IPアドレスが重複する場合はホスト名を指定する,ホスト名が重複する場合はIPアドレスを指定するなど
- マネージャサービスが正常に動作しているかどうかを確認してください。
- コマンドの実行対象が正常に動作しているかどうかを確認してください。
- 各管理対象の登録状態および通信する対象について,[ホスト管理]ウィンドウに表示される[電源制御]欄の内容と管理対象の電源制御方式にあわせて,次の表に示す内容を確認してください。
[ホスト管理]ウィンドウに表示される[電源制御]欄の内容 | 電源制御方式 | 確認内容 |
---|
SVP | SVP | マネージャサービスと,スイッチ&マネジメントモジュールまたはマネジメントモジュールが通信できること |
SVP(BMC) | SVP※1 | マネージャサービスと,スイッチ&マネジメントモジュールまたはマネジメントモジュールが通信できること |
BMC※2 | マネージャサービスとBMCが通信できること |
SVP(BMC)* | BMC | マネージャサービスとBMCが通信できること |
SVP(PCI) | SVP | マネージャサービスとSVPボードが通信できること |
SVP(PCI)* |
HVM※3 | HVM | マネージャサービスとHVMが通信できること |
VMware | VM制御 | マネージャサービスとVMホストが通信できること |
Hyper-V |
WOL | WOL | マネージャサービスと管理対象が通信できること |
- (凡例)
- SVP:マネージャサービスからSVPを経由してBMCに対して電源制御命令を送信し,電源制御を実行
- BMC:マネージャサービスからBMCに対して電源制御命令を送信し,電源制御を実行
- HVM:マネージャサービスからHVMに対して電源制御命令を送信し,HVMがLPARの電源制御を実行
- VM制御:CIMやVI APIなどを使用してVMホスト側で電源制御を実行
- WOL:LANアダプタ経由で電源制御を実行
- 注※1
- BS2000またはBS500の物理パーティション上で動作する管理対象で,かつ,サーバシャーシを登録している場合は,こちらに該当します。
- 注※2
- BS1000またはBS320の場合,もしくは,BS2000またはBS500でサーバシャーシ未登録の場合は,こちらに該当します。
- 注※3
- Agentのバージョンによっては,MLPFと表示されます。
KASO154xx-E
An attempt to check the connection status has failed. Make sure the pre-requisites of this process are satisfied.
- 接続状態の確認に失敗しました。このコマンドの実行可否の条件を満たしているかどうかを確認してください。
- 対処
- コマンドを再実行してください。再度エラーが発生する場合は,次の対処を実施してください。
- コンソールサービス(GUI)で,コマンドの実行対象がマネージャサービスで管理されていることを確認してください。
- ネットワークの状態を確認してください。
- マネージャサービスが正常に動作しているかどうかを確認してください。
KASO155xx-E
An attempt to check the power status has failed. Make sure the pre-requisites of this process are satisfied.
- 電源状態の確認に失敗しました。このコマンドの実行可否の条件を満たしているかどうかを確認してください。
- 対処
- コマンドを再実行してください。再度エラーが発生する場合は,次の対処を実施してください。
- マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 リファレンス」を参照し,コマンドの実行対象の条件に一致するかどうかを確認してください。
- コンソールサービス(GUI)で,コマンドの実行対象が動作しているサーバシャーシがマネージャサービスで管理されていることを確認してください。
- 指定したIPアドレス,MACアドレス,またはホスト名が重複する別の管理対象が存在しないかどうかを確認してください。存在する場合,重複していない情報を引数に指定して,コマンドを再実行してください。
(例)IPアドレスが重複する場合はホスト名を指定する,ホスト名が重複する場合はIPアドレスを指定するなど
- ネットワークの状態を確認してください。
- マネージャサービスが正常に動作しているかどうかを確認してください。
- サーバシャーシのSVPモジュールが正常に動作しているかどうかを確認してください。