2.2.7 scbsmcmd(-poffオプション) - 電源OFFコマンド

<この項の構成>
(1) 形式
(2) 機能
(3) 注意事項
(4) 実行権限
(5) 引数
(6) 戻り値
(7) 使用例

(1) 形式

scbsmcmd -poff {[-to タイムアウト時間] {-i IPアドレス | -m MACアドレス | -h ホスト名} | -help}

(2) 機能

管理対象がHP-UXの場合はシャットダウン,それ以外の場合は電源OFFを実行します。

このコマンドは,管理対象がHP-UXの場合はコンソールサービス(GUI)の[ホスト管理]ウィンドウからの[シャットダウン]操作,それ以外の場合は[電源OFF]操作に相当します。

(3) 注意事項

(4) 実行権限

OSのAdministrators権限

(5) 引数

-to タイムアウト時間

マネージャサービスへのコマンド送信に対する返信までの待ち時間を秒単位で指定します。

タイムアウト時間は,1~480の数値で指定します。入力できる文字は半角だけです。

入力例)

120

このオプションの指定を省略した場合,設定コマンドで登録した値がタイムアウト時間になります。

{-i IPアドレス | -m MACアドレス | -h ホスト名}

操作を実行する管理対象は,IPアドレス,MACアドレスまたはホスト名を使用して選択します。ただし,管理対象の種別によって,指定できるオプションに差があります。管理対象の種別とオプションの指定可否を次の表に示します。

管理対象の種別指定可否
-i IPアドレス-m MACアドレス-h ホスト名
Agent
Agent(LPAR)
HVM×
サーバシャーシ×××
IOEU×××
VMホスト×
VMゲスト××
(凡例)
○:指定できる
×:指定できない

-i IPアドレス
操作を実行する管理対象のIPアドレスを指定します。
IPアドレスはn.n.n.nの形式で指定します。nは0~255までの半角の整数で指定します。01や001などを指定するとエラーになります。
0.0.0.0および255.255.255.255は指定できません。
入力例)

192.168.0.1

-m MACアドレス
操作を実行する管理対象のMACアドレスを指定します。
MACアドレスは,XX:XX:XX:XX:XX:XXの形式で指定します。XXは00~FFの16進数で指定します。入力できる文字は半角だけです。また,大文字と小文字を区別しません。
00:00:00:00:00:00およびFF:FF:FF:FF:FF:FFは指定できません。
入力例)

01:23:45:67:89:AB

-h ホスト名
操作を実行する管理対象のホスト名を指定します。コンソールサービス(GUI)の[ホスト管理]ウィンドウで[コンピュータ名]として表示している文字列を指定します。
文字列の末尾に連続する半角スペースを指定した場合,半角スペースはすべて無視されます。また,大文字と小文字を区別しません。
入力例)

hvm_19216803

-help

コマンドのヘルプを表示します。

(6) 戻り値

メッセージID意味
0正常終了
10KASO010xx-E実行権限エラー
11KASO011xx-Eオプションエラー
12KASO012xx-Eパラメタエラー
13KASO013xx-E設定情報エラー
14KASO014xx-Eコマンド実行対象検索エラー
15KASO015xx-E実行対象外エラー
16KASO016xx-Eポート番号エラー
17KASO017xx-E停止要求による処理中断
100KASO100xx-E内部プログラムエラー
101KASO101xx-Eメモリ確保エラー
102KASO102xx-Eタイムアウトエラー
103KASO103xx-Eマネージャサービスログインエラー
104KASO104xx-E情報取得エラー
105KASO105xx-E同時実行エラー
151KASO151xx-E電源OFFエラー
(凡例)
-:該当しない
メッセージIDの「xx」の部分には,2文字の英数字(00~ZZ)が入ります。メッセージの説明および対処方法については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 メッセージ」を参照してください。

(7) 使用例

(a) 例1

IPアドレス192.168.0.3の管理対象に対し,電源OFFを実行します。

scbsmcmd -poff -i 192.168.0.3

(b) 例2

ヘルプを表示します。

scbsmcmd -poff -help