1.25 [BMC環境設定ユティリティ]画面

[BMC環境設定ユティリティ]画面は,管理対象がBladeSymphonyの場合のBMC機能を設定または変更する画面です。

[BMC環境設定ユティリティ]画面を表示する手順を次に示します。

操作手順

  1. OSのAdministrators権限でログインする
  2. [スタート]メニューから[プログラム]-[ServerConductor]-[Server Manager]-[BMC環境設定ユティリティ]を選択する
    Server Coreの場合は,<ServerConductorのインストール先フォルダ>¥Program¥SetBmc.exeを実行してください。

[BMC環境設定ユティリティ]画面を次の図に示します。

図1-93 [BMC環境設定ユティリティ]画面

[図データ]

項目の内容を次の表に示します。

項目内容
障害監視をする※1ウォッチドッグタイマを設定します。ウォッチドッグタイマを設定する場合,このチェックボックスをONにします。デフォルトはONです。
監視周期ウォッチドッグタイマの監視間隔を分単位で設定します。3~60の範囲で設定します。デフォルトは5分です。ウォッチドッグタイマの監視は,ここで設定した監視周期の1/3の間隔で実行されます。
OSハングアップなどが発生すると設定時間経過後に障害が検出され,マネージャサービスにアラートID 0x1470が通知されます。
障害発生時処理OSハングアップまたはサーバダウンによって,ウォッチドッグタイマのタイムアウトが発生した場合,自動的にどのように処理するかを設定します。
ここでは,次のどれかを設定します。
  • 何もしない
    ウォッチドッグタイマのタイムアウトが発生しても,何も処理しません。
  • リセット
    サーバのRESETボタンを押したときと同じ処理をするときに設定します。なお,障害の状態によっては,正常にリセットできない場合があります。
  • 電源OFF
    ウォッチドッグタイマのタイムアウトが発生したときに電源をOFFにします。
  • 電源OFF→電源ON※1
    ウォッチドッグタイマのタイムアウトが発生したときに電源をOFFにして,すぐONにします。
  • NMI発行※2
    ウォッチドッグタイマのタイムアウトが発生したときにNMIを発生させます。メモリダンプ採取の設定がされている環境でNMIが発生すると,発生時点のメモリダンプが採取されます。この設定をする場合の注意事項については,「NMIを発生させる場合の注意事項」を参照してください。
    なお,NMI受信後のサーバ(OS)の動作は,OSの設定に従います。ただし,N+1コールドスタンバイ機能を使用し,自動切り替えの自動中止の設定をしていない場合は,再起動されないように設定してください。自動切り替え中止の設定については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド」のN+1コールドスタンバイの章を参照してください。
デフォルトは[何もしない]です。
電源OFF監視次のどれかの処理の電源OFFに失敗したときに,電源OFFの処理を一定時間(タイムアウト時間)内でリトライするかどうかを設定します。
  • コンソールからの電源OFF
  • 電源制御スケジュール
  • エージェントサービスが実行するアラート発生時のサーバ動作
    (マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド」の障害管理の章を参照)
リトライする場合は,このチェックボックスをONにします。デフォルトはOFFです。
タイムアウト時間リトライする場合,タイムアウト時間を分単位で設定します。10~60の範囲で設定します。デフォルトは10分です。
リブート監視次のどちらかの処理のリブートに失敗したときに,リブートの処理を一定時間(タイムアウト時間)内でリトライするかどうかを設定します。
  • コンソールからのリブート
  • エージェントサービスが実行するアラート発生時のサーバ動作
    (マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド」の障害管理の章を参照)
リトライする場合は,このチェックボックスをONにします。デフォルトはOFFです。
タイムアウト時間リトライする場合,タイムアウト時間を分単位で設定します。10~60の範囲で設定します。デフォルトは10分です。
(凡例)
-:該当しない
注※1
N+1コールドスタンバイ機能を使用し,現用系ホストでエージェントサービス起動による自動切り替えの中止を適用していない場合,BMC環境設定ユティリティで[障害監視をする]チェックボックスをONにしたときは,[障害発生時処理]で[電源OFF→電源ON]を選択しないでください。
アラート0x1470での自動切り替えが適用されている場合,切り替え実行後に,障害が発生した現用系サーバモジュールで電源ONが発生するため,現用系サーバモジュールと予備系サーバモジュールの両方で電源ONが実行されてしまいます。
注※2
[障害発生時処理]で[NMI発行]を選択する場合は,あらかじめメモリダンプを取得するように設定してください。設定方法については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 設計・構築ガイド」のセットアップの章を参照してください。

注意
NMIを発生させる場合の注意事項
NMI発生機能は,通常の運用ケースでは使用しないでください。
NMI発生機能は,OSの不具合などでOSがハングアップした場合にダンプを出力させることを目的としています。この機能とは別に,OSには,メモリアクセス違反などの要因で発生したカーネルパニックまたはSTOPエラーを解析するために,自らメモリダンプを出力する仕組みが備わっています。NMI発生機能を有効にした場合,OSによって自動的にダンプが出力されている最中にNMIが発生すると,ダンプ出力が中断されてしまうことがあります。その結果,OSでメモリアクセス違反などの要因で発生したカーネルパニックまたはSTOPエラーによって処理が続行できなくなった場合の原因の究明が困難になることがあります。
OSのハングアップが頻繁に発生しており,NMI発生によるダンプからOSのハングアップの原因を調査したい場合だけ設定してください。
また,アラートID 0x1470をN+1コールドスタンバイの自動切り替え対象アラートとして設定している場合,自動切り替え待ち時間にはダンプを採取するのに十分な時間を設定してください。N+1コールドスタンバイの自動切り替え対象アラートについては,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド」のN+1コールドスタンバイの章を参照してください。
なお,IA32サーバモジュールでNMIが発生した場合,アラートID 0x1413が通知されます。