scagtcfg {-i ファイル名|-o ファイル名}
次に示すサービスの環境設定情報を出力および変更するコマンドです。
環境設定情報の変更は,次の手順で実施します。
OSのAdministrators権限
ファイルを指定して,現在の設定内容を更新するときに指定します。
ファイル名には,設定値が定義されているファイルを絶対パスまたは相対パス(カレントディレクトリ以下)で指定します。存在しないファイル名を指定した場合,エラーになります。
パスの最大長はOSの仕様に従います。また,全角と半角は区別されます。
パスにスペースが含まれる場合は,パスの前後をダブルクォーテーション(")で囲んでください。
環境設定情報の設定については,「(6) 設定内容ファイル」を参照してください。
現在の設定内容を出力するときに指定します。
ファイル名には,現在の設定内容の出力先となるファイルを絶対パスまたは相対パス(カレントディレクトリ以下)で指定します。すでに存在しているファイル名を指定した場合,上書きされるので注意してください。
パスの最大長はOSの仕様に従います。また,全角と半角は区別されます。
パスにスペースが含まれる場合は,パスの前後をダブルクォーテーション(")で囲んでください。
環境設定情報の設定については,「(6) 設定内容ファイル」を参照してください。
scagtcfgコマンドに-oオプションを指定して実行すると,指定したファイルに現在の設定内容が出力されます。
scagtcfgコマンドに-iオプションを指定して実行すると,指定したファイルの環境設定情報(CSV形式)の内容が環境設定に反映されます。
環境設定情報の内容は,任意のファイルに設定項目と設定値を指定,またはscagtcfgコマンドに-oオプションを実行して出力した設定内容ファイルを開いて編集します。
なお,一部のアプリケーションではデータの形式が変更されるおそれがあるため,設定変更ファイルを開くときはテキストエディタを使用してください。
設定項目には,文字列項目と数値項目があります。
文字列項目と数値項目は,次の規則に従って編集してください。
"abc""def""ghi"
設定内容ファイルの編集例を次に示します。
SendTimeOut,50 |
設定内容ファイルの設定項目を次の表に示します。
なお,編集時に同一名称の設定項目を複数指定することはできません。
表2-6 設定内容ファイルの設定項目
設定項目名 | 設定形式 | 最小値※1 | 最大値※2 | 設定可否 | 出力可否 | 設定内容 |
---|---|---|---|---|---|---|
SendTimeOut | 数値 | 1 | 3600 | ○ | ○ | 送信タイムアウト時間(秒) |
IpAddress | 文字列 | 7 | 15 | ○ | ○ | 複数IPアドレス構成時に使用するIPアドレス |
IdleSessTimeout | 数値 | 0 | 7200 | ○ | ○ | アイドルセッション時間(秒) |
CmdTimeOut | 数値 | 1 | 600 | ○ | ○ | コマンドタイムアウト時間(秒) |
IsKeepAlive | 数値 | 0 | 1 | ○ | ○ | キープアライブ実施有無 0:実施しない 1:実施する |
KeepAliveInterval | 数値 | 1 | 3600 | ○ | ○ | キープアライブ間隔(秒) |
IsComLog | 数値 | 0 | 1 | ○ | ○ | 通信ログの採取有無 0:採取しない 1:採取する |
AdmitExit | 数値 | 0 | 1 | ○ | ○ | シャットダウン/リブート命令の許可 0:許可しない 1:許可する |
AlertLevel | 数値 | 0 | 23 | ○ | ○ | アラートレベル※3 |
AlertLogSaveDate | 数値 | 0 | 90 | ○ | ○ | アラートログの保存日数(日) |
AlertLogFileSize | 数値 | 0 | 1048576 | ○ | ○ | アラートログの使用ディスク容量警告値(キロバイト) |
AppLogWriteFlg | 数値 | 0 | 1 | ○ | ○ | アプリケーションログとして記録するかどうか 0:記録しない 1:記録する |
ProductName | 文字列 | 0 | 1024 | × | ○ | 機種名 |
PropertyName | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 資産名称 |
PropertyID | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 資産番号 |
Admin_Post | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 部署名 |
Admin_PostID | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 部署番号 |
Administrator | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 管理者名 |
Admin_ID | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 管理者番号 |
Admin_Info | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 管理者詳細情報 |
Operator | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 運用管理者名 |
Opera_ID | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 運用管理者番号 |
Opera_Info | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 運用管理者詳細情報 |
TEL | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 電話番号 |
文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | メールアドレス | |
Location_Info | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 設置場所詳細情報 |
Structure | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 機器構成 |
Date | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 購入年月日 |
Depreciation | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 減価償却期間 |
Note | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 備考 |
Location | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 階層1~8(各階層は'/'で区切る) |
UpperPrimary | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 接続先マネージャサービス1のIPアドレス※4 |
Primary_Address1 | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 接続先マネージャサービス1のIPアドレス※4 |
Primary_Comment1 | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 接続先マネージャサービス1のコメント |
Primary_Address2 | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 接続先マネージャサービス2のIPアドレス |
Primary_Comment2 | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 接続先マネージャサービス2のコメント |
Primary_Address3 | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 接続先マネージャサービス3のIPアドレス |
Primary_Comment3 | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 接続先マネージャサービス3のコメント |
Primary_Address4 | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 接続先マネージャサービス4のIPアドレス |
Primary_Comment4 | 文字列 | 0 | 256 | ○ | ○ | 接続先マネージャサービス4のコメント |
ShowTimezone | 数値 | 0 | 1 | ○ | ○ | 時差の表示有無 0:表示しない 1:表示する |
AdministratorPasswd | 文字列 | 0 | 16 | × | ○※5 | アドミニストレータのパスワード |
SubAdministratorPasswd | 文字列 | 0 | 16 | × | ○※5 | サブアドミニストレータのパスワード |
AgentVersion | 文字列 | 0 | 1024 | × | ○ | エージェントサービスのバージョン |
AlertActionVersion | 文字列 | 0 | 1024 | × | ○ | アラートアクションサービスのバージョン |
LocalConsoleVersion | 文字列 | 0 | 1024 | × | ○ | ローカルコンソールサービスのバージョン |
RemoteControlVersion | 文字列 | 0 | 1024 | × | ○ | リモートコントロールサービスのバージョン |
InstallPath | 文字列 | 0 | 4096 | × | ○ | インストールパス |
指定したファイルに現在の設定内容を出力します。ここでは,出力先のファイル名を「chgagtcfg.csv」とした場合の例を示します。
scagtcfg -o chgagtcfg.csv
編集後の環境設定情報が記述されているファイルを指定し,現在の設定内容を更新します。ここでは,指定するファイル名を「chgagtcfg.csv」とした場合の例を示します。
scagtcfg -i chgagtcfg.csv