2.2.3 scbsmcmd(-setオプション) - scbsmcmdコマンド実行環境設定コマンド

<この項の構成>
(1) 形式
(2) 機能
(3) 注意事項
(4) 実行権限
(5) 引数
(6) 戻り値
(7) 使用例

(1) 形式

scbsmcmd -set [{[-mi IPアドレス -mp パスワード] [-to タイムアウト時間] | -help}]

(2) 機能

運用コマンドの実行に必要な情報を登録または変更します。

省略可能な引数をすべて省略した場合は,現在登録されている情報を表示します。

(3) 注意事項

ありません。

(4) 実行権限

OSのAdministrators権限

(5) 引数

{[-mi IPアドレス -mp パスワード] [-to タイムアウト時間] | -help}

運用コマンドの実行に必要な情報を指定します。指定を省略したオプションについては,情報を登録しないまたは登録されている情報を変更しない動作になります。

-mi IPアドレス
接続先マネージャサービスのIPアドレスを指定します。指定できるIPアドレスは1つだけです。接続先マネージャサービスがクラスタ構成の場合,接続先マネージャサービスのIPアドレスとして論理IPアドレスを指定してください。
IPアドレスはn.n.n.nの形式で指定します。nは0~255までの半角の整数で指定します。01や001などを指定するとエラーになります。
0.0.0.0および255.255.255.255は指定できません。
入力例)

192.168.0.1

-mp パスワード
接続先マネージャサービスにログインするときのアドミニストレータのパスワードを指定します。
パスワードは,1文字以上の任意の文字列で指定します。また,大文字小文字を区別します。
入力例)

password

-to タイムアウト時間
マネージャサービスへのコマンド送信に対する返信までの待ち時間を秒単位で指定します。
タイムアウト時間は,1~480の数値で指定します。入力できる文字は半角だけです。
入力例)

120

このオプションで指定した値が,運用コマンド実行時のタイムアウト時間のデフォルトになります。
このオプションの指定を省略した(時間が登録されていない)場合,タイムアウト時間は120秒になります。
-help
コマンドのヘルプを表示します。
指定なし

現在登録されている情報を表示します。

(6) 戻り値

メッセージID意味
0正常終了
10KASO010xx-E実行権限エラー
11KASO011xx-Eオプションエラー
12KASO012xx-Eパラメタエラー
100KASO100xx-E内部プログラムエラー
101KASO101xx-Eメモリ確保エラー
(凡例)
-:該当しない
メッセージIDの「xx」の部分には,2文字の英数字(00~ZZ)が入ります。メッセージの説明および対処方法については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 メッセージ」を参照してください。

(7) 使用例

(a) 例1

通信するマネージャとしてIPアドレス192.168.0.3,パスワードpasswordを設定します。

scbsmcmd -set -mi 192.168.0.3 -mp password

(b) 例2

デフォルトのコマンドタイムアウト時間として200(秒)を設定します。

scbsmcmd -set -to 200

(c) 例3

ヘルプを表示します。

scbsmcmd -set -help

(d) 例4

現在の登録情報を表示します。

scbsmcmd -set

登録情報の表示例を次に示します。

Command Timeout                   (-to) = 200
IP Address of the Manager Service (-mi) = 192.168.0.3

Command Timeout (-to)
デフォルトのコマンドタイムアウト時間として登録されている値を表示します。
なお,登録情報がない場合は,値がない状態で表示されます。

Command Timeout                   (-to) =

IP Address of the Manager Service (-mi)
通信するマネージャサービスとして登録されているIPアドレスを表示します。パスワードは表示しません。
登録情報がない場合は,値がない状態で表示されます。

IP Address of the Manager Service (-mi) =