(a) コマンドの実行権限について
設定コマンドおよび運用コマンドを実行するには,OSのAdministrators権限が必要です。また,環境変数PATHを設定して使用する場合は,次のパスを設定してください。
<ServerConductorのインストールフォルダ>¥PROGRAM
(b) コマンド使用前の設定について
運用コマンドを使用する場合,あらかじめ設定コマンドで次の項目の設定が必要です。
- 接続先マネージャサービスのIPアドレス
- 接続先マネージャサービスにログインするときのアドミニストレータのパスワード
(c) コマンドの実行対象について
- 運用コマンドの実行対象は[ホスト管理]ウィンドウに登録されている必要があります。また,運用コマンドの実行対象の電源制御方式は,[ホスト管理]ウィンドウの[電源制御]欄の内容と同じ方式です。
- AgentホストまたはVMホストに対して電源制御を実行する場合,どの電源制御方式でもコマンドの引数にはAgentホストまたはVMホストを示す値を指定してください。例えば,電源制御の方式が「SVP(BMC)」の場合でも,引数にはAgentのIPアドレスを指定します。
- 運用コマンドでは,コマンドの実行対象をIPアドレス,MACアドレスまたはホスト名を使用して選択します。管理対象間でこれらの情報が重複した場合,意図しないサーバを実行対象としてしまうおそれがあるため,管理対象間でこれらの情報が重複しないようにしてください。
管理対象の種別によって指定できる方法が異なります。管理対象の種別ごとの指定方法を次の表に示します。
管理対象の種別 | IPアドレス | MACアドレス | ホスト名 |
---|
Agent | ○ | ○ | ○ |
HVM | ○ | × | ○ |
サーバシャーシ | ○ | × | ○ |
IOEU | ○ | × | ○ |
VMホスト | ○ | × | ○ |
VMゲスト | × | × | ○ |
- (凡例)
- ○:指定できる
- ×:指定できない
- Hyper-VのVMホストにAgentをインストールし,VMホストとAgentの両方を管理対象として[ホスト管理]ウィンドウに登録している場合,Agentが運用コマンドの実行対象となります。
このため,この環境に対してSVP経由で電源制御を実行する場合は,SVP管理エージェントサービスをあわせてインストールするか,またはSVP拡張機能が使用できるように設定してください。
- 管理対象がAgentホストまたはVMホストで構築されたクラスタ構成の場合,コマンドの引数にはクラスタを構成する各ホストを指定してしてください。クラスタリソース(例:クラスタのIPアドレスなど)をコマンドの引数に指定すると,クラスタリソースの所有状態によっては,意図しないホストに電源操作を実行してしまうおそれがあります。
- MACアドレスには,OSが認識しているMACアドレスを指定してください。例えば,11:11:11:11:11:11と22:22:22:22:22:22のMACアドレスをチーミングして11:11:11:11:11:11として利用している場合,22:22:22:22:22:22では管理対象を指定できません。
(d) 複数のコマンドの同時実行について
複数のコマンドを同時に実行できません。1つのコマンドの実行が終了してから,次のコマンドを実行してください。ただし,設定コマンドの情報表示と各コマンドのヘルプ表示(-helpオプション)は同時に実行できます。
(e) エラー終了後のコマンドの再実行について
運用コマンドがエラー終了した場合,戻り値を確認してください。値によっては同じ引数でコマンドを再実行すると正常に処理されることがあります。
- 戻り値が100以上の値の場合は,バッチ処理などで再実行を繰り返すと正常に動作する可能性があります。
- 戻り値が10~99の値の場合は,コマンドの再実行を繰り返しても正常に動作する可能性はありません。