形式
igsmkhosts [-s] [-d ドメイン名] 入力hostsファイル名
機能
hostsファイルのNAT変換をします。被管理側ノードのプライベートアドレスを使用して定義したhostsファイルを,NAT変換定義に従って変換し,グローバルアドレスを使用して定義した被管理側ネットワークのhostsファイルを生成します。生成した結果は標準出力へ出力します。
管理側ネットワークのNNMが,被管理側ネットワークのエージェントのホスト情報を,hostsファイルに記述するときに利用します。
オプション
-s
入力hostsファイルの定義行のうち,NAT変換が適用されている定義行についてだけ,変換結果が出力されます。変換前と変換後のアドレスが同じになる定義行については,変換結果が出力されません。このオプションを省略した場合には,NAT変換が適用されていない定義行も含めた,すべての定義行の変換結果が出力されます。
-d ドメイン名
指定したドメイン名を,元々付加されているドメイン名の代わりに付加します。変換前のホスト名にドメイン名がなかった場合は,ホスト名の直後に「.(ピリオド)」を付加し,そのあとに指定したドメイン名を付加します。ただし,ホスト名の最初のピリオドより後ろ側をドメイン名,ピリオドより前側を,ドメイン名を含まないホスト名として区別します。
例えば,このオプションにmanageを指定すると,入力したhostsファイル中のホスト名「hosts1.domain1.co.jp」が,出力では「hosts1.manage」となります。
ドメイン名の先頭に使用できる文字は半角英数字だけです。また,2文字目以降は半角英数字,「-(ハイフン)」および「.(ピリオド)」が使用できます。ただし,「.(ピリオド)」は区切り文字として使用されます。
指定したドメイン名に誤った文字が使用されていた場合は,警告メッセージが出力されて終了します。ただし,文字列全体がドメイン名の形式として正しいかどうかのチェックはされません。
引数
入力hostsファイル
プライベートアドレスを使用して定義した,被管理側ネットワークの監視対象ノードに対するhosts形式のファイルを指定します。
#以降はコメントとみなされます。1行の定義文のうちIPアドレスとホスト名の部分だけが読み取られ,hostsファイルでの別名定義の部分は無視されます。
注意事項
長いホスト名の取り扱い
ホスト名にプレフィックスを付加したり,ドメイン名を置き換えたりすることで,ホスト名の長さ制限を超えてしまう場合は,ホスト名を変換することはできません。ホスト名の長さ制限は次のとおりです。
-dオプションを指定したことによって,変更後のドメイン名を含んだホスト名が256文字以上になる場合,ホスト名の変換は行われず,元々のホスト名が使用されます。変換されなかった場合は,警告メッセージが出力されます。
また,次の場合は,警告メッセージが出力されますが,プレフィックスの付加やドメイン名の置き換えは行われます。
次の場合はエラーになり,その行は変換されません。