3.5.2 クラスタシステムでの設定
クラスタシステムでのInternet Gateway Serverの環境設定およびクラスタシステムへの登録について説明します。
- <この項の構成>
- (1) Internet Gateway Serverの環境設定
- (2) クラスタシステムへの登録
(1) Internet Gateway Serverの環境設定
Internet Gateway Serverを停止した状態で,実行系ホストでInternet Gateway Serverの環境を設定します。
クラスタシステムでのInternet Gateway Serverの環境設定手順を次に示します。
- Internet Gateway Serverが使用する論理IPアドレスを設定する。
クラスタ環境で動作するInternet Gateway Serverでは,IPアドレスに論理IPアドレスを使用します。IPアドレスの設定手順の詳細については,「4.2.5 動作オプションの設定」を参照してください。
- 環境情報を保存する。
Internet Gateway Serverの環境を設定したホストでigsbkupコマンドを実行して,任意のディレクトリに設定を保存します。igsbkupコマンドの詳細については,「6. コマンド」の「igsbkup(環境情報ファイルのバックアップ)」を参照してください。
- 待機系ホストに環境情報を登録する。
手順2で保存した環境情報を待機系ホストに移動して,igsrstrコマンドで設定を登録します。igsrstrコマンドの詳細については,「6. コマンド」の「igsrstr(環境情報ファイルのリストア)」を参照してください。
- 環境設定時の注意事項
- クラスタシステムでのInternet Gateway Serverの環境を設定する場合の注意事項を次に示します。
- 接続先のInternet Gateway Serverが,クラスタ環境で動作するInternet Gateway Serverの場合には,[IGS環境設定-通信情報]画面の「IGSノードアドレス」に,接続先のInternet Gateway Serverの論理IPアドレスまたはそれに対応するホスト名を指定してください。
- Internet Gateway Serverの動作中に設定を変更する場合は,実行系ホストで環境情報を設定して,手順の2.および手順3.で待機系に設定を反映してください。
(2) クラスタシステムへの登録
Internet Gateway ServerをMSCSのクラスタグループにInternet Gateway Serverのサービスを登録します。
クラスタアドミニストレータを使用してInternet Gateway Server用のリソースを新規に作成します。各リソースは次のように設定にします。次の[]は,MSCSの設定項目です。
- [リソースの種類]に「汎用サービス」を指定する。
- [リソースの依存関係]に論理IPアドレスを設定したリソースを指定する。
- 汎用サービスパラメータの[サービス名]に「IGSservice」を入力する。