igsmkcomm(NNMiのSNMP設定の定義作成)

形式

igsmkcomm [-o][-p プロキシポート] [-h プロキシアドレス] [-t タイムアウト] [-r 再試行回数] [-s SNMPポート番号] [-m 優先管理アドレス] エージェント定義ファイル

機能

NNMiの通信の設定に使用する定義ファイルを作成します。JP1/Cm2/IGSを介して通信をするエージェントのアドレスとホスト名を定義したファイル(エージェント定義ファイル)から,NNMiの通信の設定の設定コマンドであるnnmcommload.ovplの入力ファイル形式の定義文を,標準出力へ出力します。出力する定義文の内容を,次の表に示します。

表6-3 igsmkcommの出力ファイルの内容

設定項目設定内容
デフォルトオプション指定時
ターゲットエージェント定義ファイルのアドレス部に記述されたIPアドレスエージェント定義ファイルのホスト名に記述されたホスト名
(-oオプション指定時)
Get用コミュニティ名エージェント定義ファイルのアドレス部分に記述されたIPアドレス
優先管理アドレス設定なし-mオプションに指定した値
Set用コミュニティ名エージェント定義ファイルのアドレス部分に記述されたIPアドレス
タイムアウト設定なし-tオプションに指定した値
再試行回数設定なし-rオプションに指定した値
SNMPポート設定なし-sオプションに指定した値
プロキシアドレス127.0.0.1-hオプションに指定した値
プロキシポートサービスcm2proxysnmpのポート番号-pオプションで指定したポート番号

オプション

-o《IPアドレス》

ターゲットにホスト名を使用します。

-p プロキシポート《servicesファイルでcm2proxysnmpとして定義されている番号》

通信の設定のプロキシポートに定義するポート番号を指定します。JP1/Cm2/IGSのSNMPプロキシを経由して通信をするためには,管理側JP1/Cm2/IGSのSNMPプロキシでSNMP要求の受信に設定するポート番号を指定します。

-h プロキシアドレス《127.0.0.1》

通信の設定のプロキシに定義するIPアドレスを指定します。JP1/Cm2/IGSのSNMPプロキシを経由して通信するためには,管理側JP1/Cm2/IGSのIPアドレスを指定します。JP1/Cm2/IGSとNNMiが異なるマシンで動作している場合は省略できません。

-t タイムアウト

出力ファイルのSNMP設定定義文のタイムアウト部分に設定する値を指定します。通常は,指定する必要はありません。また省略時は,何も設定されないで,SNMP設定のデフォルト設定が適用されます。

-r 再試行回数

通信の設定のSNMP設定定義文の再試行回数部分に設定する値を指定します。通常は指定する必要はありません。省略時は再試行回数部分には何も設定されないで,SNMP設定のデフォルト値が適用されます。

-s SNMPポート番号

通信の設定のポートに定義するポート番号を指定します。通常は指定する必要はありません。省略時はSNMPポート部分には何も設定されないで,SNMP設定のデフォルト値が適用されます。

-m 優先管理アドレス

通信の設定の優先管理アドレスに設定する値を指定します。ノードに複数のIPアドレスがある場合に指定します。省略時は優先管理アドレスには何も設定されません。

引数

エージェント定義ファイル

JP1/Cm2/IGSを介して通信するエージェントのアドレスとホスト名を,hostsファイルと同じ形式で定義したファイルです。管理側JP1/Cm2/IGSが動作するノードで使用しているhostsファイルから,JP1/Cm2/IGSを介して通信をする被管理側エージェントの定義を抽出したものを使用してください。

NAT変換機能を適用する場合は,エージェント定義ファイルのアドレスはグローバルアドレスを使用し,ホスト名はグローバルアドレスに対応するホスト名を使用します。

#以降はコメントとみなされます。1行の定義文のうちIPアドレスとホスト名の部分だけを読み取り,hostsファイルの別名定義の部分は無視されます。

注意事項

コマンドオプションの指定について

-t,-r,-sオプションによって,タイムアウト,再試行回数,SNMPポート番号の設定項目に値を設定できますが,通常,これらのオプションは使用しないで,デフォルトの定義を使って別途設定することをお勧めします。

オプション指定値のエラーチェックについて

オプションで指定したタイムアウト値や再試行回数などの値は,単純に文字列として扱われ,出力されます。nnmcommload.ovplの入力値として正しい範囲であるかどうかなどのエラーチェックはしません。オプションに指定したタイムアウト値や再試行回数の値が適切でない場合,コマンドの実行自体は正常に終了し,その出力結果をnnmcommload.ovplに入力した時点でエラーが発生します。このような場合は,nnmcommload.ovplコマンドのメッセージに従い,指定する値を適切なものに変更して,再度コマンドを実行してください。