1.1 JP1/Cm2/IGSの特長

近年,インターネットと企業ネットワークとの融合が急速に進みつつあります。これに伴い,企業ではインターネット経由で情報を配布したり,資源やジョブを管理したりするシステム構成が増えています。

このような場合,不正アクセスを防止するために一般的にファイアウォールを設置します。ファイアウォールでは各アプリケーションで使用するポートを透過設定にする必要があります。このためシステム構成内で使用するアプリケーションが増えると,設定するポートも増え,不正アクセスの危険が高まります。

JP1/Cm2/IGSは,各アプリケーションで使用するポートを統合し,送信パケット中のIPアドレスの変換や,送信データのTCP/IPプロトコル変換などの機能によって,JP1製品をインターネット/イントラネット環境で利用するための安全な環境を,簡易な設定で実現するための製品です。

JP1/Cm2/IGSには,次のような特長があります。

<この節の構成>
1.1.1 送信先のポートを一つに統合して,セキュリティを強化できます
1.1.2 アプリケーションとJP1/Cm2/IGS間の通信方法を選択できます
1.1.3 プライベートアドレスとグローバルアドレスを変換できます
1.1.4 リモート操作で,他のJP1/Cm2/IGSの環境設定ができます
1.1.5 IGSコネクションの管理や監視ができます