2.4 プロキシ通信
プロキシ通信は,プロキシサーバとして設定したJP1/Cm2/IGSを経由して,アプリケーション間の通信をするための機能です。次の二つの方法があります。
- SNMPのプロキシサーバとして運用する
次の製品がSNMPでネットワーク管理をする通信の場合に,SNMPプロキシとして利用できます。
- NNMiまたはNNM
- NNMiまたはNNMと連携するアプリケーション
- TCP/IP,UDP/IPのプロキシサーバとして運用する
Internet Gateway Serverのプロキシゲートウェイ機能とProxy Optionが連携して実現します。この場合の対象プロトコルは,TCP/IPおよびUDP/IPです。
プロキシ通信には,次のような利点があります。
- プロキシ通信の対象として設定したアプリケーションだけが,プロキシ通信を利用できます。プロキシ通信の対象でないアプリケーションは,直接通信をします。対象データを限定することで,JP1/Cm2/IGSが障害を起こした場合,JP1/Cm2/IGSを適用しないアプリケーションへの影響をなくせます。
- アプリケーションが動作するマシンのゲートウェイの設定は,必要ありません。
- JP1/Cm2/IGSをプロキシサーバ専用マシンとして使用する場合は,ゲートウェイサーバとしての機能を閉塞させ,プロキシサーバとしての通信性能を向上させることができます。
次にプロキシ通信を利用した場合のデータの流れを,プロトコルごとに説明します。
- <この節の構成>
- 2.4.1 SNMPプロトコルを使用したプロキシ通信
- 2.4.2 TCP/IPおよびUDP/IPプロトコルを使用したプロキシ通信