2.3 シングルサーバ
シングルサーバとは,ポート統合をしないで,1台のJP1/Cm2/IGSでプロトコルデータ部のNAT変換だけを処理する機能です。ルータ(NAT)ではIPヘッダ部のNAT変換を処理します。
シングルサーバ機能の概要を次の図に示します。なお,図中の番号と説明の番号は対応しています。
図2-4 シングルサーバ機能の概要
![[図データ]](figure/zu020370.gif)
- 被管理側ネットワークのルータ(NAT)は,IPヘッダ部のNAT変換をします。
- 管理側ネットワークのJP1/Cm2/IGSは,データ部のNAT変換をします。
- 注意事項
- ほかのJP1/Cm2/IGSとIGSコネクションを接続することはできません。ただし,リモート環境設定機能はシングルサーバモードでも使用できます。
- JP1/Cm2/IGSはプロキシサーバとして動作し,SNMPプロキシ通信またはプロキシ通信に対応します。JP1/Cm2/IGSをゲートウェイサーバとして使用することはできません。
- 管理側および被管理側の両方がプライベートネットワークにある場合は使用できません。
- シングルサーバモードとポート統合モードの切り換えは動的構成変更に対応していません。動作モードを切り換える場合は,JP1/Cm2/IGSを停止して再起動してください。