11.3.2 SSOクラスタシステム環境のメンテナンス(Windowsの場合)

WindowsのSSOクラスタシステム環境を使用している場合に,実行系および待機系をメンテナンスする方法について説明します。

<この項の構成>
(1) 実行系でのメンテナンス
(2) 待機系でのメンテナンス

(1) 実行系でのメンテナンス

実行系でのメンテナンスは,次の順序で実施します。

  1. メンテナンス前の設定
  2. SSOメンテナンス
  3. メンテナンス後の設定

次に,それぞれの内容について説明します。

(a) メンテナンス前の設定

クラスタ環境設定コマンド(ssoclustersetup.vbs)を実行して,実行系のSSOクラスタ環境のメンテナンス前の設定を実施します。クラスタ環境設定コマンド(ssoclustersetup.vbs)については,「6. コマンド ssoclustersetup.vbs」を参照してください。

クラスタ環境設定コマンドの引数には,次の内容を指定してください。

引数指定する値
第一引数-beforemaint(メンテナンス前設定指定)
第二引数-primary(実行系指定)
第三引数共有ディスク上の共有データフォルダ
例:K:¥shared¥SSO

メンテナンス前の設定コマンドの指定例を次に示します。

cscript.exe $SSO_BIN¥ssoclustersetup.vbs -beforemaint -primary K:¥shared¥SSO

エラーが発生した場合は,画面に出力されたメッセージを参照して問題を解決してください。問題が解決したら,コマンドを再実行してください。

(b) SSOメンテナンス

SSOの上書きインストール,バージョンアップインストール,または修正パッチの適用を実施します。

(c) メンテナンス後の設定

クラスタ環境設定コマンド(ssoclustersetup.vbs)を実行して,実行系のSSOクラスタ環境のメンテナンス後の設定を実施します。クラスタ環境設定コマンド(ssoclustersetup.vbs)については,「6. コマンド ssoclustersetup.vbs」を参照してください。

クラスタ環境設定コマンドの引数には,次の内容を指定してください。

引数指定する値
第一引数-aftermaint(メンテナンス後設定指定)
第二引数-primary(実行系指定)
第三引数共有ディスク上の共有データフォルダ
例:K:¥shared¥SSO

メンテナンス後の設定コマンドの指定例を次に示します。

cscript.exe $SSO_BIN¥ssoclustersetup.vbs -aftermaint -primary K:¥shared¥SSO

エラーが発生した場合は,画面に出力されたメッセージを参照して問題を解決してください。問題が解決したら,コマンドを再実行してください。

(2) 待機系でのメンテナンス

待機系でのメンテナンスは,次の順序で実施します。

  1. メンテナンス前の設定
  2. SSOメンテナンス
  3. メンテナンス後の設定

次に,それぞれの内容について説明します。

(a) メンテナンス前の設定

クラスタ環境設定コマンド(ssoclustersetup.vbs)を実行して,待機系のSSOクラスタ環境のメンテナンス前の設定を実施します。クラスタ環境設定コマンド(ssoclustersetup.vbs)については,「6. コマンド ssoclustersetup.vbs」を参照してください。

クラスタ環境設定コマンドの引数には,次の内容を指定してください。

引数指定する値
第一引数-beforemaint(メンテナンス前設定指定)
第二引数-secondary(待機系指定)
第三引数共有ディスク上の共有データフォルダ
例:K:¥shared¥SSO

メンテナンス前の設定コマンドの指定例を次に示します。

cscript.exe $SSO_BIN¥ssoclustersetup.vbs -beforemaint -secondary K:¥shared¥SSO

エラーが発生した場合は,画面に出力されたメッセージを参照して問題を解決してください。問題が解決したら,コマンドを再実行してください。

(b) SSOメンテナンス

SSOの上書きインストール,バージョンアップインストール,または修正パッチの適用を実施します。

(c) メンテナンス後の設定

クラスタ環境設定コマンド(ssoclustersetup.vbs)を実行して,待機系のSSOクラスタ環境のメンテナンス後の設定を実施します。クラスタ環境設定コマンド(ssoclustersetup.vbs)については,「6. コマンド ssoclustersetup.vbs」を参照してください。

クラスタ環境設定コマンドの引数には,次の内容を指定してください。

引数指定する値
第一引数-aftermaint(メンテナンス後設定指定)
第二引数-secondary(待機系指定)
第三引数共有ディスク上の共有データフォルダ
例:K:¥shared¥SSO

メンテナンス後の設定コマンドの指定例を次に示します。

cscript.exe $SSO_BIN¥ssoclustersetup.vbs -aftermaint -secondary K:¥shared¥SSO

エラーが発生した場合は,画面に出力されたメッセージを参照して問題を解決してください。問題が解決したら,コマンドを再実行してください。