収集条件定義ファイルには,収集対象となるリソースや収集する時間帯などを定義します。
(1) 書式
収集条件定義ファイルには,複数の収集条件を定義できます。収集条件定義ファイルの書式を,次に示します。
(2) リソースに関する定義内容
リソースに関する定義内容を,次の表に示します。リソースの数だけ繰り返し定義してください。各フィールドは,次の表の記載順序に従って記述してください。なお,リソースIDについては,「付録F リソース一覧」を参照してください。
キー名 | 値 |
---|---|
target ((255バイト以内の文字列)) | 収集対象のリソースIDと収集対象サーバを「;(セミコロン)」で区切って指定します。サーバ名は,ホスト名またはIPアドレスを指定してください。 |
interval 《5m:単位のデフォルトはs》((10s~24h)) | リソースの収集間隔を指定します。単位はs(秒),m(分),またはh(時間)から選択してください。 |
d_range ((00:00:00~24:00:00)) | 収集を開始する時刻と終了する時刻を「;(セミコロン)」で区切って指定します。時間帯は,最大五つ指定できます。時刻は「hh:mm:ss」の形式で指定します。なお,日をまたがる時間帯の指定はできません。例えば,21:00から翌日9:00までを収集時間帯に設定したい場合には,次のように指定してください。 d_range=00:00:00;09:00:00 d_range=21:00:00;24:00:00 |
condition 《Y;N;N※1》 | 次の項目について,設定する場合は「Y」,設定しない場合は「N」を指定します。それぞれの項目の間は「;(セミコロン)」で区切ってください。
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stat_term_id 《1》((1~10)) | 時間帯IDを指定します。 |
stat_sum_time 《96》((24~720)) | 統計的しきい値を算出するために抽出する収集データの期間の範囲として,算出時刻から過去にさかのぼった延べ時間を指定します。 |
stat_timing 《1h》 | 統計的しきい値を算出するタイミングを時間間隔または時刻で指定します。 デフォルトは,1時間間隔です。 時間間隔で指定する場合は,「**h**m」の形式で指定してください。**の部分は数字を示します。指定範囲は,15mから24hまでです。 時刻指定で指定する場合は,「hh:mm」形式で指定してください。指定範囲は,00:00から23:59です。時刻指定を複数記述する場合は「,(コンマ)」で区切り,15分以上の間隔をあけてください。 |
注※1 一部のリソースでは値が異なることがあります。
注※2 この項目は下位バージョンとの互換性保持を目的としているため,「Y」と「N」のどちらを設定しても無効となります。
リソースに関する定義の注意事項を次に示します。
(3) インスタンスに関する定義内容
インスタンスごとに異なる収集条件を設定する場合は,インスタンスを定義する必要があります。すべてのインスタンスで共通の収集条件を設定する場合は,インスタンスの定義は不要です。ただし,インスタンスの定義が一つ以上ある場合は,定義のないインスタンスを,リソースの収集対象外と見なします。インスタンスに関する定義内容を,次の表に示します。
キー名 | 値 |
---|---|
instance ((255バイト以内の文字列)) | インスタンス名を255バイト以内で指定してください。途中に空白は指定できません。 |
インスタンスに関する定義の注意事項を次に示します。
(4) サブリソースに関する定義内容
サブリソースに関する定義内容を,次の表に示します。各サブリソースは,次の表の記載順序に従って記述してください。
キー名 | 値 |
---|---|
subcondition 《Y;N;N※1》 | 次の項目について,設定する場合は「Y」,設定しない場合は「N」を指定します。それぞれの項目の間は「;(セミコロン)」で区切ってください。なお,このキーによる設定はconditionキーの指定よりも優先されます。
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commandUM | しきい値を超えた場合に自動アクションによって実行するリモートコマンドを指定します。コマンドはすべて259バイト以内の文字列で指定してください。共通のコマンドを使用する場合は,すべて同じコマンドを指定してください。 |
commandUK | |
commandNM | |
commandWR | |
commandCR | |
threshold
|
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threshold_OVER 《1;1》((1~99)) | 警戒しきい値,および危険しきい値の超過回数を指定します。しきい値の間は「;(セミコロン)」で区切ってください。 |
注※1 一部のリソースでは,デフォルトが異なることがあります。
注※2 この項目は下位バージョンとの互換性保持を目的としているため,「Y」と「N」のどちらを設定しても無効となります。
注※3 デフォルト値はリソースによって異なります。「表4-2 収集モードのデフォルト」を参照してください。
サブリソースに関する定義の注意事項を次に示します。
(5) 定義例
収集条件定義ファイルの定義例を次に示します。