付録G.1 エージェント種別

SSOがSNMPエージェントのエージェント種別を判定する手順を,次の図に示します。

図G-1 エージェント種別を判定する手順

[図データ]

(1) SNMPエージェントからsysObjectID※1を取得します。
(2) (1)で取得したsysObjectIDによって,SNMPエージェントの動作OSを判別します。
(3) SNMPエージェントの種別をさらに絞り込むために,SNMPエージェントのMIBオブジェクトを取得します。※2
(4) (3)で取得したMIBオブジェクトからSNMPエージェントの種別を決定します。
注※1
sysObjectIDとは,SNMPエージェントを提供するベンダを識別するためのMIBオブジェクト(mib-2.1.2)です。SNMPエージェントがJP1製品である場合は,sysObjectIDからOS情報および製品情報※3を識別できます。
注※2
エージェント種別の判定には,各エージェントの特有MIBオブジェクトを使用しています。エージェント種別の判定に使用しているMIBオブジェクトについては「表G-1」のエージェント種別判定MIB欄を参照してください。
注※3
識別できる製品を次に示します。これらの製品が導入されていない環境のエージェント種別は「TO」となります。
  • JP1/Cm2/Extensible SNMP Agent
  • JP1/Cm2/SubManager
  • JP1/Cm2/SNMP Agent for VOS3稼働監視

SNMPエージェントとエージェント種別の対応を,次の表に示します。

表G-1 SNMPエージェントとエージェント種別の対応

OS形名プログラムバージョン種別エージェント種別判定MIB
HP-UXP-1J42-8A91JP1/Cm2/Extensible SNMP Agent09-00PEprocessor64Num(hitachi.5.1.2.1.17.1),およびfileSystem64Mounted(hitachi.5.1.2.1.21.1)を取得できる
P-1J42-6A8108-00
P-1J42-6A7107-50
P-1B42-8A91JP1/Cm2/Extensible SNMP Agent09-00PDfileSystem64Mounted(hitachi.5.1.2.1.21.1)を取得できる
P-1B42-6A8108-00
P-1B42-6A7107-50
P-1J42-6A71JP1/Cm2/Extensible SNMP Agent07-10PCprocessor64Num(hitachi.5.1.2.1.17.1)を取得できる
07-00
P-1B42-6A71JP1/Cm2/Extensible SNMP Agent07-10PAswapSystemTotalSize(hitachi.5.1.2.1.9.1)を取得できる
07-00
P-1B42-6B71JP1/Cm2/SubManager07-10
07-00
P-1B42-6D7107-10
07-00
SolarisP-9D42-8A91JP1/Cm2/Extensible SNMP Agent09-00SCfileSystem64Mounted(hitachi.5.1.2.1.21.1)を取得できる
P-9D42-6A8108-00
P-9D42-6A7107-50
P-9D42-6A71JP1/Cm2/Extensible SNMP Agent07-10SBcpuUtilNum(hitachi.5.1.2.1.10.1.1.1)を取得できる
07-00
P-9D42-6B71JP1/Cm2/SubManager07-10
07-00
P-9D42-6D7107-10
07-00
AIXP-1M42-8A91JP1/Cm2/Extensible SNMP Agent09-00ABfileSystem64Mounted(hitachi.5.1.2.1.21.1)を取得できる
P-1M42-6A8108-00
P-1M42-6A7107-50
P-1M42-6A71JP1/Cm2/Extensible SNMP Agent07-10AAcpuUtilNum(hitachi.5.1.2.1.10.1.1.1)を取得できる
07-00
P-1M42-6B71JP1/Cm2/SubManager07-10
07-00
LinuxP-9S42-8A91JP1/Cm2/Extensible SNMP Agent09-00LBfileSystem64Mounted(hitachi.5.1.2.1.21.1)を取得できる
P-9S42-6A8108-00
P-9S42-6A7107-50
P-9V42-8A9109-00
P-9V42-6A8108-00
P-9V42-6A7107-50
P-9S42-6A71JP1/Cm2/Extensible SNMP Agent07-10LAcpuUtilNum(hitachi.5.1.2.1.10.1.1.1)を取得できる
07-00
P-9V42-6A7107-10
Tru 64P-9U42-6A71JP1/Cm2/Extensible SNMP Agent07-50T1
07-10
07-00
WindowsP-2442-8A94JP1/Cm2/Extensible SNMP Agent09-00WAfileSystem64Mounted(hitachi.5.1.2.1.21.1)を取得できる
P-2442-6A8408-00
P-2442-6A7407-50
P-2842-8A9409-00
P-2842-6A8408-00
P-2842-6A7407-50
P-2A42-8A9409-00
P-2A42-6A8408-00
P-2D42-8A9409-00
P-2D42-6A8408-00
P-2442-6A74JP1/Cm2/Extensible SNMP Agent07-10W1SwapSpaceConfig(hitachi.5.1.2.1.7.1)を取得できる
07-00
P-2442-6B74JP1/Cm2/SubManager07-10
07-00
VOS3/FS,LSS-F1291-314JP1/Cm2/SNMP Agent for VOS3稼働監視01-00以降V3systemCPUutil(hitachi.5.7.2.1.2)を取得できる
そのほかのSNMPエージェントTO
SMSサーバで,種別W1のエージェントが動作し,そのクライアントノードである場合SM

注※ マスターエージェントが,"SNMP Service"サービスでない場合,種別はW1となります。詳しくは,ESAのオンラインヘルプの「サブエージェント共通動作定義ファイル」を参照してください。