ncmischk

形式

ncmischk [-l レベル] ISAMファイル名...

機能

JP1/Cm2/NC - Manager用ISAM関連コマンドです。索引順編成ファイルの論理構造を検証し,不正がある場合にメッセージを表示します。JP1/Cm2/NC - ManagerのDBには,ISAMファイル(索引順編成ファイル)を使用しています。索引順編成ファイルにトラブルが起きた場合は,まずファイルを検証する必要があります。指定した検証レベルに応じて,索引順編成ファイルを構成する各ファイルの内容や,ファイルの関連などを検証します。

注意
このコマンドは保守用のコマンドです。通常の運用では使用しません。データベースに障害が発生した場合に,データベースの状態を確認するために使用します。

実行権限

Administrators権限

格納場所

JP1/Cm2/NC - Managerインストール先フォルダ¥bin¥

引数

-l レベル 《1》

ファイルを検証するレベルを指定します。レベルの数字が大きいほど,検証の内容が厳密になり,処理時間が長くなります。指定できる数字とその数字の検証レベルを次に示します。時間と検証の方法を考慮して検証レベルを指定してください。

1
キーファイルだけを検証します。
2
キーファイルの検証,およびキーファイルとデータファイルの関連を検証します。
3
次の項目を検証します。
  • キーファイル
  • キーファイルとデータファイルの関連
  • データファイルの構造
  • レコード件数

ISAMファイル名

検証するISAMファイルのファイル名を指定します。引数に指定するファイル名は,「付録A ファイルおよびディレクトリ一覧」を参照してください。ドライブおよびディレクトリを省略した場合は,カレントドライブおよびカレントディレクトリが仮定されます。複数のファイルを指定する場合は,ファイル名を1文字以上のスペースで区切ります。また,ワイルドカード「*」を使用してファイルを指定できます。スペースを含むファイル名を指定する場合は,「"」(引用符)で囲みます。指定例を次に示します。

(例)
  • 「c:¥data」フォルダにあるすべてのファイルを指定する場合
    ncmischk -l3 c:¥data¥*
  • 「c:¥data」フォルダにある,ファイル名が「SAMPLE」で始まるファイルを指定する場合
    ncmischk -l3 c:¥data¥SAMPLE*

注意事項

複数のファイルを指定したときに,処理の途中で入出力エラーが発生した場合や,ファイルがなかった場合は,その時点でコマンドの実行は終了します。

戻り値

0正常終了。
1異常終了。
2異常終了(ファイルに不整合があった場合に返されます)。

補足事項

検証結果をテキストファイルなどに出力したい場合は,>のあとに出力先のファイル名を指定して,リダイレクトしてください。指定例を次に示します。

(例)
ncmischk -l3 sample > chk.txt