VLANの設定でVLAN定義情報を設定する場合,ncvclcmdコマンド実行時にSetVlanDefコマンドを指定します。SetVlanDefコマンドの定義内容を,あらかじめ構成パラメーター定義ファイル上に定義しておきます。
SetVlanDefコマンドの定義内容は,SetVlanDefパラメーターを使用して定義します。SetVlanDefパラメーターには,スイッチ固有の名前空間で定義する内容はありません。すべての内容を名前空間nc-x.xで定義します。なお,名前空間nc-x.xのバージョンは任意です。
構成パラメーター定義ファイルのSetVlanDefパラメーター部分について,次に示します。
(1) SetVlanDefパラメーターの内容
構成パラメーター定義ファイルのSetVlanDefパラメーター部分について次に示します。
(a) 形式
SetVlanDefパラメーターの形式を次に示します。ここでは,名前空間nc-1.0を使用した形式を示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> |
(b) 各パラメーターの内容
SetVlanDefパラメーターを構成する各パラメーターについて,次の表に示します。
表4-8 SetVlanDefパラメーターを構成するパラメーター
パラメーター | 定義内容 | 説明 | 区分 |
---|---|---|---|
SetVlanDef_Work | SetVlanDefのワーク | SetVlanDefについて,ワークを定義します。 NameおよびVlanDomainを属性に指定します。 配下にJP1/Cm2/NCがサポートしているVLAN定義を設定します。 ワークとは,SetVlanDef_Work以下に定義する一まとまりのパラメーターのことです。ワークは,複数定義でき,それぞれがコマンドに対して独立しています。 | 必須 |
Name | ワーク名 | SetVlanDef_Workの属性です。ワーク名を255バイト以内で定義します。使用できる文字は,半角英数字および記号です。 この属性で指定した値は,ncvclcmdコマンド実行時に,-wオプションでワーク名を指定する場合に使用します。 | 必須 |
VlanDomain | VLAN管理ドメイン | SetVlanDef_Workの属性です。設定対象スイッチが属するVLAN管理ドメインを63バイト以内で指定します。 スイッチがデフォルトドメインに所属している場合は,デフォルトドメイン名を指定してください。 | 必須 |
VlanDefList | VLAN定義リスト | 配下にVLAN定義を設定します。VLAN定義は複数定義できます。 | 任意 |
VlanDef | VLAN定義 | VlanDefListの配下に設定します。 OperationとVlanIDを属性に指定します。 | 任意 |
Operation | 操作種別 | VlanDefの属性です。VLAN定義の操作を次の中から選択します。
| 必須 |
VlanID | VLAN-ID | VlanDefの属性です。VLAN-IDを1~4095の範囲で指定します。ただし,VLAN-ID=1は変更だけできます。 VlanDefの属性Operationでaddを指定した場合は,新規VLAN定義のVLAN-IDを設定します。ただし,同じVLAN管理ドメイン内にあるVLAN同士で重複した値は指定できません。 VlanDefの属性Operationでchangeまたはdeleteを指定した場合は,設定済みVLAN定義のVLAN-IDを指定します。 | 必須 |
VlanName | VLAN名 | VlanDefの配下に指定します。 VLAN名を63バイト以内で設定します。このパラメーターは全角文字を指定できます。 ここで指定する名称は,マネージャーサーバのDBで管理される情報で,スイッチには設定されません。 VlanDefの属性Operationの設定によって区分が変わります。 |
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VlanType | VLANタイプ | VLANのタイプをVlanDefの配下に指定します。 設定できる値は,「port」だけです。 VlanDefの属性Operationの設定によって区分が変わります。 |
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VlanNote | VLANの備考 | VlanDefの配下に指定します。 該当するVLANの備考を255バイト以内で設定します。このパラメーターは全角文字を使用できます。 ここで指定する内容は,マネージャーサーバのDBで管理される情報で,スイッチには設定されません。 なお,「__$NCEMPTYSTRING」を指定すると,備考を削除できます。 VlanDefの属性Operationの設定によって区分が変わります。 |
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