4.3.1 VLAN定義情報を設定するSetVlanDef)

VLANの設定でVLAN定義情報を設定する場合,ncvclcmdコマンド実行時にSetVlanDefコマンドを指定します。SetVlanDefコマンドの定義内容を,あらかじめ構成パラメーター定義ファイル上に定義しておきます。

SetVlanDefコマンドの定義内容は,SetVlanDefパラメーターを使用して定義します。SetVlanDefパラメーターには,スイッチ固有の名前空間で定義する内容はありません。すべての内容を名前空間nc-x.xで定義します。なお,名前空間nc-x.xのバージョンは任意です。

構成パラメーター定義ファイルのSetVlanDefパラメーター部分について,次に示します。

<この項の構成>
(1) SetVlanDefパラメーターの内容

(1) SetVlanDefパラメーターの内容

構成パラメーター定義ファイルのSetVlanDefパラメーター部分について次に示します。

(a) 形式

SetVlanDefパラメーターの形式を次に示します。ここでは,名前空間nc-1.0を使用した形式を示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<ncvcl_nc xmlns="http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/jp1cm2nc/ncvcl/namespaces/nc-1.0">
 <CommandList>
   <VLAN>
     <SetVlanDef>
       <SetVlanDef_Work Name="ワーク名" VlanDomain="VLAN管理ドメイン名">
         <VlanDefList>
           <VlanDef Operation="操作種別" VlanID="VLAN-ID">
             <VlanName>VLAN名</VlanName>
             <VlanType>VLANタイプ</VlanType>
             <VlanNote>VLANの備考</VlanNote>
           </VlanDef>
         </VlanDefList>
       </SetVlanDef_Work>
     </SetVlanDef>
   </VLAN>
 </CommandList>
</ncvcl_nc>

(b) 各パラメーターの内容

SetVlanDefパラメーターを構成する各パラメーターについて,次の表に示します。

表4-8 SetVlanDefパラメーターを構成するパラメーター

パラメーター定義内容説明区分
SetVlanDef_WorkSetVlanDefのワークSetVlanDefについて,ワークを定義します。
NameおよびVlanDomainを属性に指定します。
配下にJP1/Cm2/NCがサポートしているVLAN定義を設定します。
ワークとは,SetVlanDef_Work以下に定義する一まとまりのパラメーターのことです。ワークは,複数定義でき,それぞれがコマンドに対して独立しています。
必須
Nameワーク名SetVlanDef_Workの属性です。ワーク名を255バイト以内で定義します。使用できる文字は,半角英数字および記号です。
この属性で指定した値は,ncvclcmdコマンド実行時に,-wオプションでワーク名を指定する場合に使用します。
必須
VlanDomainVLAN管理ドメインSetVlanDef_Workの属性です。設定対象スイッチが属するVLAN管理ドメインを63バイト以内で指定します。
スイッチがデフォルトドメインに所属している場合は,デフォルトドメイン名を指定してください。
必須
VlanDefListVLAN定義リスト配下にVLAN定義を設定します。VLAN定義は複数定義できます。任意
VlanDefVLAN定義VlanDefListの配下に設定します。
OperationとVlanIDを属性に指定します。
任意
Operation操作種別VlanDefの属性です。VLAN定義の操作を次の中から選択します。
  • add
    新たにVLAN定義を追加します。
  • change
    設定済みのVLAN定義の内容を変更します。
  • delete
    設定済みのVLAN定義を削除します。
必須
VlanIDVLAN-IDVlanDefの属性です。VLAN-IDを1~4095の範囲で指定します。ただし,VLAN-ID=1は変更だけできます。
VlanDefの属性Operationでaddを指定した場合は,新規VLAN定義のVLAN-IDを設定します。ただし,同じVLAN管理ドメイン内にあるVLAN同士で重複した値は指定できません。
VlanDefの属性Operationでchangeまたはdeleteを指定した場合は,設定済みVLAN定義のVLAN-IDを指定します。
必須
VlanNameVLAN名VlanDefの配下に指定します。
VLAN名を63バイト以内で設定します。このパラメーターは全角文字を指定できます。
ここで指定する名称は,マネージャーサーバのDBで管理される情報で,スイッチには設定されません。
VlanDefの属性Operationの設定によって区分が変わります。
  • addを指定した場合は必須
  • changeを指定した場合は任意
  • deleteを指定した場合は指定不可
VlanTypeVLANタイプVLANのタイプをVlanDefの配下に指定します。
設定できる値は,「port」だけです。
VlanDefの属性Operationの設定によって区分が変わります。
  • addを指定した場合は必須
  • changeまたはdeleteを指定した場合は指定不可
VlanNoteVLANの備考VlanDefの配下に指定します。
該当するVLANの備考を255バイト以内で設定します。このパラメーターは全角文字を使用できます。
ここで指定する内容は,マネージャーサーバのDBで管理される情報で,スイッチには設定されません。
なお,「__$NCEMPTYSTRING」を指定すると,備考を削除できます。
VlanDefの属性Operationの設定によって区分が変わります。
  • addまたはchangeを指定した場合は任意
  • deleteを指定した場合は指定不可
(凡例)
必須:必ず指定する。
任意:任意に指定する。
指定不可:指定できない。
文字列を指定するパラメーターの場合,XMLの文法上使用できない文字(「<」,「>」,「"」,「'」,「&」)を使用したい場合は,実体参照を使用してください。
実体参照については,「4.5(3) XMLの文法上使用できない文字を使用する場合」を参照してください。