説明
CLIを実行します。定義に使う構成パラメーター定義ファイル名および引数の情報を,CLI制御プログラムへ渡します。
形式
ncvclcmd
[実行コマンド名]
[-f 構成パラメーター定義ファイル名]
[-w ワーク名]
[-o 構成パラメーター定義ファイル出力名]
[-t]
[-pnn 変数の値]
実行権限
Administrators権限
格納先
JP1/Cm2/NC - Viewインストール先フォルダ¥bin¥
引数
オプション指定なし
現在CLI制御プログラムが接続しているマネージャーサーバの情報を表示します。表示例を次に示します。
Connected Manager Information.
mgr_host :接続先マネージャーサーバのホスト名
mgr_port :接続に使用しているマネージャーサーバのポート番号
userid :現在CLI制御プログラムが使用しているマネージャーサーバのユーザー名
実行コマンド名
ncvclcmdコマンドで実行するコマンドを指定します。定義が必要なコマンドは,あらかじめ構成パラメーター定義ファイルにコマンドの内容を定義しておく必要があります。
ncvclcmdコマンドで実行できるコマンドを次の表に示します。
表3-3 ncvclcmdコマンドで実行できるコマンド
コマンド名 | 説明 | 構成パラメーター定義ファイルの作成 |
---|---|---|
SyncSwitchConf | スイッチの構成情報の同期を実行するコマンドです。更新する情報は,対象スイッチに関する全情報です。 | 必要 |
RefreshNCData | CLI制御プログラムが持つネットワーク構成情報を更新するコマンドです。更新するデータは,VLANビュー,SLBビュー,およびスイッチ構成ビューの全情報です。 | 不要 |
SetVlanDef | VLAN定義情報を設定するコマンドです。 | 必要 |
SetVlanConf | VLAN構成情報を設定するコマンドです。 | 必要 |
SetV-ServerConf | 論理サーバ構成情報を設定するコマンドです。 | 必要 |
SetR-ServerConf | 物理サーバ構成情報を設定するコマンドです。 | 必要 |
SetBindConf | バインド構成情報を設定するコマンドです。 | 必要 |
-f 構成パラメーター定義ファイル名
ncvclcmdコマンドで実行するコマンドに,構成パラメーター定義ファイルが必要な場合に定義します。構成パラメーター定義ファイル名は絶対パスで指定します。
-w ワーク名
-fオプションで構成パラメーター定義ファイルを指定した場合,指定した構成パラメーター定義ファイル内の,実行するコマンドに対応するワークの名前を指定します。ワークとは,構成パラメーター定義ファイルに定義されたコマンドに対する,一まとまりの定義内容をいいます。
該当する構成パラメーター定義ファイル内に,同じワーク名を持つワークが複数ある場合,構成パラメーター定義ファイル上で先に設定されている内容が優先されます。
-o 構成パラメーター定義ファイル出力名
-fオプションで指定した構成パラメーター定義ファイルを,このオプションで指定したファイルへ出力します。出力ファイル名は絶対パスで指定します。出力先は必ずローカルディスクにしてください。構成パラメーター定義ファイルの定義内容に,-pオプションで指定した変数が含まれている場合,-pオプションで指定した変数が代入された状態でファイルが出力されます。変数が代入された状態の定義ファイルを保存し,運用に使用したい場合に便利です。
なお,このオプションを指定して,構成パラメーター定義ファイルを出力するときも,「実行コマンド名」で指定したコマンドが実行されます。ファイルの出力だけ実行し,コマンドを実行しない場合は,-tオプションを指定します。
-t
構成パラメーター定義ファイルに定義された設定値が,対象のスイッチへ設定できる値かどうかを確認します。ncvclcmdコマンドで定義した変数についても確認します。
このオプションは,構成パラメーター定義ファイルの設定値の確認だけ行います。実際にコマンドは実行しません。
-pnn 変数の値
構成パラメーター定義ファイルに変数が含まれている場合,-pオプションで変数に代入する値を指定します。nnには,構成パラメーター定義ファイル内で変数に振られている変数番号を,0~99の範囲で指定します。-pオプションは,使用する変数の数だけ設定できます。
戻り値
0 | 正常終了です。標準出力にメッセージが出力されます。 |
1 | 実行を指示したコマンドのうち,処理に失敗したコマンドがあります。標準出力にエラーメッセージが出力されます。 |
2 | 指定したワーク内に,コマンドの実行内容として有効な設定がありません。標準出力にメッセージが出力されます。 |
100 | 実行コマンド名が不正です。標準出力にエラーメッセージとすべての使用できるコマンド名が出力されます。 |
101 | オプションが不正です。標準出力にエラーメッセージと使用できるすべてのオプションが出力されます。 |
102 | コマンドで指定した変数が構成パラメーター定義ファイルと一致していません。標準出力にエラーメッセージが出力されます。 |
103 | オプションの値が指定されていません。標準出力にエラーメッセージが出力されます。 |
151 | XMLパーサーおよびスキーマによる構成パラメーター定義ファイルの解析に失敗しました。構成パラメーター定義ファイルの書式が不正です。標準出力にエラーメッセージが出力されます。 |
152 | 構成パラメーター定義ファイルの設定値または指定した変数に,不正な値があります。標準出力にエラーメッセージが出力されます。 |
153 | 構成パラメーター定義ファイルの設定値または指定した変数に,論理的な矛盾があります。標準出力にエラーメッセージが出力されます。 |
200 | 異常終了です。続行できない障害が発生しました。標準出力にエラーメッセージが出力されます。 |
201 | CLI制御プログラムとの接続に失敗しました。標準出力にエラーメッセージが出力されます。 |
202 | CLI制御プログラムとの接続がタイムアウトしました。標準出力にエラーメッセージが出力されます。 |
203 | CLI制御プログラムへの接続を拒否されました。標準出力にエラーメッセージが出力されます。 |
204 | ncvclcmdコマンドとCLI制御プログラム間以外の通信で,通信エラーが発生しました。標準出力にエラーメッセージが出力されます。 |
205 | 受信したデータの書式が不正です。標準出力にエラーメッセージが出力されます。 |
206 | 管理者権限でコマンドを実行していません(Windows Vista,Windows 7,Windows Server 2008,およびWindows Server 2008 R2の場合)。 |
210 | 構成パラメーター定義ファイルの読み込みに失敗しました。標準出力にエラーメッセージが出力されます。 |
211 | 指定したワークが不正です。標準出力にエラーメッセージが出力されます。 |
212 | 実行コマンド(「SetVlanDef」など)に対応するパラメーター(「VLAN」など)が構成パラメーター定義ファイルの中に存在しません。標準出力にエラーメッセージが出力されます。 |
213 | 実行コマンド(「SetVlanDef」など)が対応するパラメーター(「VLAN」など)配下に存在しません。標準出力にエラーメッセージが出力されます。 |
使用例
コマンドの使用例を次に示します。なお,オプションを誤って指定した場合,コマンドの用法が表示されます。
次の条件でコマンドを実行する
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<ncvcl_nc xmlns="http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/jp1cm2nc/ncvcl/namespaces/nc-1.0">
<CommandList>
<VLAN>
<SetVlanDef>
<SetVlanDef_Work Name="testwork" VlanDomain="__$NCCLIVAR_0">
<VlanDefList>
<VlanDef Operation="add" VlanID="__$NCCLIVAR_1">
<VlanName>Test VLAN</VlanName>
<VlanType>port</VlanType>
<VlanNote>__$NCCLIVAR_2</VlanNote>
</VlanDef>
</VlanDefList>
</SetVlanDef_Work>
</SetVlanDef>
</VLAN>
</CommandList>
</ncvcl_nc>
ncvclcmd SetVlanDef -f c:¥tmp¥myconf.xml -w testwork -p0 DefaultDomain -p1 100 -p2 Test