構成パラメーター定義ファイルの設定に関する注意事項を次に示します。
(1) パラメーターの設定順について
構成パラメーター定義ファイル中の属性を除く各設定項目は,マニュアルに記載している順序で定義してください。
(2) 使用できる文字種
構成パラメーター定義ファイルの設定で,文字列を定義する場合,使用できる文字はUTF-8で記述できる文字だけです。構成パラメーター定義ファイルに変数を使用する場合に,ncvclcmdコマンドを実行するときに指定する値も同様です。
(3) XMLの文法上使用できない文字を使用する場合
XMLの文法上使用できない,「<」,「>」,「"」,「'」,「&」を使用したい場合は,XMLの実体参照を使用します。各文字の実体参照は次のとおりです。
表4-22 XMLの文法上使用できない文字の実体参照
対象文字 | 実体参照 |
---|---|
「<」 | < |
「>」 | > |
「"」 | " |
「'」 | ' |
「&」 | & |
(4) 設定値に空文字を使用したい場合
構成パラメーター定義ファイルの設定パラメーターに,文字数0の文字列を入力したい場合は,「__$NCEMPTYSTRING」を使用してください。なお,「__」は,アンダーバー(「_」)を二つ続けてください。
(5) 予約文字について
構成パラメーター定義ファイル中では,次の文字列は予約されているため,使用できません。
(6) 設定パラメーターの省略について
構成パラメーター定義ファイルの設定パラメーターの一部は省略できます。設定パラメーターを省略する方法は,次の3とおりあります。
<!--
<tag>NC</tag>
-->
ただし,省略するパラメーターに属性が指定されている場合,該当するパラメーターは省略したと見なされません。
<Switch SwitchName="NC"/>
(7) 指定値の前後にある空白文字の扱いについて
次の値をパラメーターの属性および要素に指定する場合,値の前後に空白文字(半角スペース文字およびタブ文字)が含まれていると,ncvclcmdコマンド実行時に空白が「文字」として扱われ,エラーになったり,意図した設定にならなかったりします。指定する値の前後に空白文字を含めないでください。
それぞれの場合について,空白文字を含んだ指定例およびncvclcmdコマンド実行結果を示します。
表4-23 空白文字を含んだ指定例およびncvclcmdコマンド実行結果
指定値の種類 | 指定例 | ncvclcmdコマンド実行結果 |
---|---|---|
あらかじめ定められた値から選択して指定する値 | tagパラメーターの指定値に,「enable」または「disable」のどちらかを指定すると定められている場合に,「<tag>△enable△</tag>」と指定します。 | 指定値は,「△enable△」として扱われます。 あらかじめ定められた値(「enable」または「disable」)のどちらにも該当しないため,不正な値と判断され,エラーになります。 |
JP1/Cm2/NCの予約文字「__$NCEMPTYSTRING」,または「__$NCCLIVAR_」 | <tag>△__$NCEMPTYSTRING△</tag> | 指定値は,「△__$NCEMPTYSTRING△」と,空白文字を含んだ単なる文字列として扱われます。予約文字列として認識されません。 |
また,次の項目の指定値でも,指定値の前後に空白文字があると,ncvclcmdコマンド実行時に文字として扱われます。
意図しない空白を指定値の前後に含まないようにしてください。
それ以外の場合は,指定値の前後に空白文字が含まれていても,ncvclcmdコマンド実行時に省略されます。
(8) 上位・下位関係にあるパラメーターおよび属性の設定条件について
下位パラメーターの設定条件は,上位パラメーターが存在して初めて有効です。
例えば,設定必須のパラメーターの上位パラメーターが設定任意であった場合,上位パラメーターが設定されていなければ,下位パラメーターは設定必須ではありません。
また,属性の指定条件も,属性が属する要素が設定されている場合に有効です。