ncmiscond

形式

ncmiscond [-r] ISAMファイル名

機能

JP1/Cm2/NC - Manager用ISAM関連コマンドです。データファイルの無効領域を圧縮します。同時に,キーファイルを再構築します。ISAMではレコードを更新したり,レコードを削除したりすると,データファイルに無効領域が発生します。このコマンドでは,データファイルの無効データを除去して,データファイルを圧縮します。また,キー定義ファイルのキー情報に従って,キーを抽出しながらキーファイルを再構築します。ただし,ファイルにキーが定義されていない場合,キーファイルは再構築しません。

データファイルの無効領域を圧縮する時期DB再編成の時期)の目安については,次に示すコマンドを実行して未使用領域率を確認してください。

ncmisinfo -u ISAMファイル名

未使用領域率が50%以上の場合,ncmiscondコマンドを実行して,DBの再編成を実施してください。ncmisinfoコマンドの詳細については,「ncmisinfo」を参照してください。

実行権限

Administrators権限

格納場所

JP1/Cm2/NC - Managerインストール先フォルダ¥bin¥

引数

-r

データファイルおよびキーファイルの圧縮率を表示する場合に指定します。指定すると,ファイル圧縮ユーティリティの実行結果として,圧縮前のファイルサイズに対する圧縮後のファイルサイズの割合が表示されます。

ISAMファイル名

無効領域を圧縮するデータファイルのファイル名を指定します。引数に指定するファイル名およびファイルの格納先を次の表に示します。

表16-3 ISAM関連ファイル一覧

ファイル名デフォルトの格納フォルダ
NCM_ACL_INTRNCM_Path¥db
NCM_AX_ACLLST
NCM_AX_ENHINF
NCM_AX_ESSNINF
NCM_AX_IPV4INF
NCM_AX_IPV4PKT
NCM_AX_IPV6INF
NCM_AX_MACFLTR
NCM_AX_PORTINF
NCM_BI_POOL
NCM_BI_POOLBIND
NCM_BI_RSPORT
NCM_BS_ACLINF
NCM_BS_ENHANCE
NCM_BS_FLWCTL
NCM_BS_IPINF
NCM_BS_MACINF
NCM_BS_PROTINF
NCM_BS_QOSINF
NCM_BS_UPLINK
NCM_CS_PORTMODE
NCM_CS_VLANBAS
NCM_CS_VLANENH
NCM_CS_VTP
NCM_DBVERSION
NCM_ES_APOLINF
NCM_ES_BINDINF
NCM_ES_BINDLKP
NCM_ES_COMINF
NCM_ES_GENINF
NCM_ES_GRPINF
NCM_ES_POLINF
NCM_ES_RSINF
NCM_ES_ZONINF
NCM_PORT_PROF
NCM_RS_CONF
NCM_RS_PORT
NCM_SLB_SWCONF
NCM_SVR_BIND
NCM_SWTH_CONFIG
NCM_SWTH_LOOKUP
NCM_SWTH_PORT
NCM_SWTH_PROTOC
NCM_VLAN_CONFIG
NCM_VLAN_INF
NCM_VLAN_IPADDR
NCM_VLAN_PORT
NCM_VLAN_PROTOC
NCM_VS_CONF
NCM_VS_PORT
注※
各ファイルの拡張子は,次のどれかになります。
  • キー定義ファイルの場合,「.KDF」
  • 主キーファイルの場合,「.K01」
  • 副キーファイルの場合,「.Knn」(「nn」には02~99の値が入ります)
  • データファイルの場合,「.DRF」

ドライブおよびディレクトリを省略した場合は,カレントドライブおよびカレントディレクトリが仮定されます。複数のファイルを指定する場合は,ファイル名を1文字以上のスペースで区切ります。また,ワイルドカード「*」を使用してファイルを指定できます。なお,スペースを含むファイル名を指定する場合は,「"」(引用符)で囲みます。指定例を次に示します。

(例)
  • 「c:¥data」フォルダにあるすべてのファイルを指定する場合
    ncmiscond c:¥data¥*
  • 「c:¥data」フォルダにある,ファイル名が「SAMPLE」で始まるファイルを指定する場合
    ncmiscond c:¥data¥SAMPLE*

注意事項

戻り値

0正常終了。
1異常終了。