15.8 [フィルター条件の設定-拡張設定]ダイアログボックス
[フィルター条件の設定-拡張設定]ダイアログボックスは,フィルター条件を拡張するためのダイアログボックスです。ただし,フィルター条件にIPアドレスだけを使用する場合の拡張設定なので,フィルター条件にMACアドレス,またはMACアドレスおよびIPアドレスの両方を使用する場合には使用しません。
[フィルター条件の設定-拡張設定]ダイアログボックスを次の図に示します。
図15-9 [フィルター条件の設定-拡張設定]ダイアログボックス
![[図データ]](figure/ncsw1100.gif)
表示項目について説明します。
- [使用有無]
- [フィルター条件の設定-基本設定]で指定したフィルター条件に加えて,上位プロトコルについてもフィルター条件を指定する場合にチェックします。この項目をチェックすると,[上位プロトコル]が選択できます。
- デフォルトは選択されていません。
- [上位プロトコル]
- 使用する上位プロトコルを指定します。指定できる項目は次のとおりです。
- 「TCP」
- 「UDP」
- 「ICMP」
- 「IGMP」
「IGMP」は,[フィルター条件の設定-基本設定]ダイアログボックスで「送信元IP」および「あて先IP」にIPv4アドレスを入力したときだけ選択できます。
- 「その他」
「その他」を指定した場合は,[プロトコル番号]を必ず指定してください。
プロトコル番号を複数指定したい場合は,[プロトコル番号]と合わせて[プロトコル番号マスク]を指定してください。
例えば,プロトコル番号が128(0x80)でプロトコル番号マスクが240(0xf0)の場合は,128~143(0x8f)の範囲が有効になります。
[プロトコル番号]および[プロトコル番号マスク]は,0~255の整数から指定します。
- デフォルト値は「TCP」です。
- [送信元ポート]
- [上位プロトコル]で「TCP」または「UDP」を選択した場合に指定します。
- [ポート番号]
- 送信元ポート番号を0~65535の整数から指定します。
- すべてのポート番号を指定したい場合は,プルダウンメニューから「any」を選択できます。「any」または「ANY」と入力して指定することもできます。
- [ポートマスク]
- 送信元ポート番号を複数指定したい場合に,[ポート番号]と合わせて0~65535の整数から指定します。[ポート番号]が「any」の場合は指定できません。
- この項目は,flow filterコマンドのlistサブコマンドを使用して設定します。
- [あて先ポート]
- [上位プロトコル]で「TCP」または「UDP」を選択した場合に指定します。
- [ポート番号]
- あて先ポート番号を0~65535の整数から指定します。
- すべてのポート番号を指定したい場合は,プルダウンメニューから「any」を選択できます。「any」または「ANY」と入力して指定することもできます。
- [ポートマスク]
- あて先ポート番号を複数指定したい場合に,[ポート番号]と合わせて0~65535の整数から指定します。[ポート番号]が「any」の場合は指定できません。
- この項目は,flow filterコマンドのlistサブコマンドを使用して設定します。
- [ICMPタイプ]
- [上位プロトコル]で「ICMP」を選択した場合に指定します。この項目を指定した場合,必ず[ICMPコード]も指定してください。
- [ICMPタイプ]
- ICMPタイプを0~255の整数から指定します。
- すべてのタイプを指定したい場合は,プルダウンメニューから「any」を選択できます。「any」または「ANY」と入力して指定することもできます。
- [タイプマスク]
- ICMPタイプを複数指定したい場合に,[ICMPタイプ]と合わせて0~255の整数から指定します。[ICMPタイプ]が「any」の場合は指定できません。
- この項目は,flow filterコマンドのlistサブコマンドを使用して設定します。
- [ICMPコード]
- [上位プロトコル]で「ICMP」を選択した場合に指定します。この項目を指定した場合,必ず[ICMPタイプ]も指定してください。
- [ICMPコード]
- ICMPコードを0~255の整数から指定します。
- すべてのタイプを指定したい場合は,プルダウンメニューから「any」を選択できます。「any」または「ANY」と入力して指定することもできます。
- [コードマスク]
- ICMPコードを複数指定したい場合に,[ICMPコード]と合わせて0~255の整数から指定します。[ICMPタイプ]が「any」の場合は指定できません。
- この項目は,flow filterコマンドのlistサブコマンドを使用して設定します。
- [IGMPタイプ]
- [上位プロトコル]で「IGMP」を選択した場合に指定します。
- [IGMPタイプ]
- IGMPタイプを0~255の整数から指定します。
- すべてのタイプを指定したい場合は,プルダウンメニューから「any」を選択できます。「any」または「ANY」と入力して指定することもできます。
- [タイプマスク]
- IGMPコードを複数指定したい場合に,[IGMPタイプ]と合わせて0~255の整数から指定します。[IGMPタイプ]が「any」の場合は指定できません。
- この項目は,flow filterコマンドのlistサブコマンドを使用して設定します。