10.11 [ポートVLAN-拡張設定]ダイアログボックス

[ポートVLAN-拡張設定]ダイアログボックスは,ポートVLANの設定を拡張するためのダイアログボックスです。VLANの状態を開放・閉塞したりSAIDを指定したりします。各設定項目の詳細については,スイッチのマニュアルを参照してください。[ポートVLAN-拡張設定]ダイアログボックスを次の図に示します。

図10-12 [ポートVLAN-拡張設定]ダイアログボックス

[図データ]

表示項目について説明します。

[VLANメディアタイプ]
該当するVLANのVLANメディアタイプが表示されます。新規にVLANを作成する場合は,「ETHERNET」が表示されます。なお,JP1/Cm2/NCを使用して新規に作成できるVLANのVLANメディアタイプはイーサネットだけです。
[VLAN名]
該当するVLANのVLAN名を指定します。このVLAN名は,スイッチに設定されているVLAN名です。VLAN定義情報で指定するVLAN名とは関係ありません。
VLAN名は1~32文字のASCII文字で指定します。ただし,「"(引用符)」は使用できません。VLAN名はスイッチ内で重複しないように指定してください。また,この項目はVLANの設定で必須項目です。新規にVLANを作成する場合は,デフォルトで「VLANVLAN-ID」が表示されます(例:VLAN-IDが2の場合,VLAN名はVLAN0002)。指定を省略した場合は,デフォルトの「VLANVLAN-ID」が設定されます。既存のVLANの場合は,VLAN名が表示されます。
なお,次の場合はVLAN名の変更はできません。
  • VLAN-IDが1,または1002~1005のとき
    次のVLAN名が表示されます。
    ・VLAN-IDが1の場合:default
    ・VLAN-IDが1002の場合:fddi-default
    ・VLAN-IDが1003の場合:trcrf-default(token-ring-default
    ・VLAN-IDが1004の場合:fddinet-default
    ・VLAN-IDが1005の場合:trbrf-default(trnet-default
    注※ VTPのバージョン2がDisableの場合
  • VTPモードがクライアントのとき
この項目はconfig-vlanモードのnameコマンドを使用して設定します。
[状態]
該当するVLANの状態を指定します。VLANのネットワーク構成を変更する場合,データが流れているままの状態でVLANの構成を変更すると,そのほかの個所で通信ができなくなってしまうおそれがあります。そのため,構成の変更が完了するまで,データが流れるのを止めておくために,該当するVLANの状態を閉塞します。指定できる種類を次に示します。
  • Active
    VLANを開放し,すべてのフレームの送受信を開始します。
  • Suspend
    VLANを閉塞し,すべてのフレームの送受信を停止します。
この項目はVLANの設定で必須項目です。新規にVLANを作成する場合,デフォルト値は「Active」です。
なお,次の場合は状態の変更はできません。
  • VLAN-IDが1,または1002~1005のとき
  • VTPモードがクライアントのとき
  • VTPモードがトランスペアレントで,拡張範囲VLAN(VLAN-ID:1006~4094)のとき
この項目はconfig-vlanモードのstateコマンドを使用して設定します。
[SAID]
該当するVLANのSAIDを1~4294967294の範囲の整数で指定します。SAIDはスイッチ内で重複しないように指定してください。また,この項目はVLANの設定で必須項目です。
新規にVLANを作成する場合は,デフォルトで「100000+VLAN-ID」が表示されます(例:VLAN-IDが2の場合,SAIDは100002)。新規にVLANを作成する場合に指定を省略したときは,デフォルトの「100000+VLAN-ID」が設定されます。既存のVLANの場合は,該当するVLANに設定されているSAIDが表示されます。
なお,次の場合はSAIDの変更はできません。
  • VTPモードがクライアントのとき
  • VTPモードがトランスペアレントで,拡張範囲VLAN(VLAN-ID:1006~4094)のとき
この項目はconfig-vlanモードのsaidコマンドを使用して設定します。
[SVI]
[SVIを使用する。]
SVIを使用する場合,チェックボックスをチェックします。[IPアドレス(IPv4形式)]を指定する場合は,必ずチェックします。
この項目はconfigモードのinterface vlanコマンドを使用して設定します。
[IPアドレス(IPv4形式)]
SVIにIPv4形式のIPアドレスを設定します。「nnn.nnn.nnn.nnn/マスク長」形式で指定します。「マスク長」は,1~32の範囲で指定します。この項目はオプションです。
また,この項目はconfig-ifモードのip addressコマンドを使用して設定します。