12.7 [論理サーバの設定]ダイアログボックス

[論理サーバの設定]ダイアログボックスは,SLBを構成しているスイッチへ論理サーバを追加したり,論理サーバの設定を変更したりするためのダイアログボックスです。各設定項目の詳細については,スイッチのマニュアルを参照してください。[論理サーバの設定]ダイアログボックスを次の図に示します。

図12-8 [論理サーバの設定]ダイアログボックス

[図データ]

表示項目について説明します。

[論理サーバ名]
論理サーバ名を32文字以内の英数字で指定します。この項目は[論理サーバ構成情報の設定]ダイアログボックスの[論理サーバ一覧]で[変更]ボタンをクリックした場合は編集できません。
この項目は,server virtual-nameコマンドを使用して設定します。
[IPアドレス]
該当する論理サーバのIPアドレスをIPv4形式(nnn.nnn.nnn.nnn)で指定します。この項目は[論理サーバ構成情報の設定]ダイアログボックスの[論理サーバ一覧]で[追加]ボタンをクリックした場合に必ず指定します。また,[変更]ボタンをクリックした場合は編集できません。
この項目は,server virtual-nameコマンドを使用して設定します。
[ロードバランシング方法]
該当する論理サーバのロードバランシングの方法を選択します。この項目はオプションです。
この項目は,論理サーバに個別にロードバランシング方法を設定する場合に使用します。この項目で設定したロードバランシング方法は,[スイッチ構成情報の設定]ダイアログボックスで設定したロードバランシング方法より優先されます。
選択できるタイプは次のとおりです。
  • 空欄
    ロードバランシング方法が設定されていない,デフォルトの状態です。[スイッチ構成情報の設定]ダイアログボックスで設定したロードバランシング方法がデフォルトとして適用されます。
    なお,一度でもロードバランシング方法のどれかを設定した場合,デフォルトの状態に戻すことはできません。
  • 「最少接続」
    論理サーバに「least-conn」を設定します。
    接続数の最も少ない物理サーバにサーバリクエストが送信されます。
  • 「ラウンドロビン」
    論理サーバに「round-robin」を設定します。
    サーバリクエストが各物理サーバに順番に送信されます。
  • 「ウェイト」
    論理サーバに「weighted」を設定します。
    各物理サーバに割り当てたパフォーマンスウェイトに従って,サーバリクエストが送信されます。
  • 「応答時間」
    論理サーバに「response-time」を設定します。
    応答速度が最も速い物理サーバにサーバリクエストが送信されます。
  • 「最少セッション」
    論理サーバに「least-sess」を設定します。
    現在のセッション数が最も少ない物理サーバにサーバリクエストが送信されます。
この項目は,server virtual-nameコマンドのpredictorサブコマンドを使用して設定します。
[論理サーバポート]
該当する論理サーバに定義されている論理サーバポートの一覧が表示されます。表示内容は,SLBビューのリストエリアの「論理サーバポートリスト」と同様です。論理サーバポートリストについては,「6.6.1(7)(d) 論理サーバポートリスト(HA8000-ie/Loadflowbal)」の「表6-40 論理サーバポートリスト(HA8000-ie/Loadflowbal)の表示項目の説明」を参照してください。
[追加]ボタン
論理サーバポートを論理サーバに追加するために使用します。[論理サーバポートの設定]ダイアログボックスを表示します。
論理サーバポートを追加するとき,デフォルトで65535が必ず設定されます。この65535ポートは削除できません。
[変更]ボタン
論理サーバポートの設定を変更するために使用します。[論理サーバポートの設定]ダイアログボックスを表示します。[論理サーバポート]で任意の1行を選択するとクリックできます。
[削除]ボタン
論理サーバポートを論理サーバから削除するために使用します。[論理サーバポート]で任意の行を選択するとクリックできます。複数行を一度に選択できます。