管理対象ビューを構成する要素について次に説明します。
(1) ツールバー
管理対象ビューのツールバーには,管理対象ビューでよく使うメニューコマンドの機能がボタンで表示されています。ツールバーのボタンを使うと,複数の操作をしないで直接機能を利用できます。管理対象ビューのツールバーに表示されるボタンのアイコンと機能を次に説明します。
(2) ビュー選択メニュー
ビュー選択メニューは,管理対象ビューから別のビューに表示を切り替えるためのプルダウンメニューです。プルダウンメニューから表示したいビュー名を選択すると,[Network Element Configuration - View]ウィンドウの表示が選択したビューに切り替わります。
(3) ツリーエリア
管理対象ビューのツリーエリアには,JP1/Cm2/NCが管理しているスイッチの一覧や状態がネットワーク構成ツリーとして表示されます。管理対象ビューのネットワーク構成ツリーを参照すると,次のような情報がわかります。
管理対象ビューのネットワーク構成ツリーを構成する要素を,次の図に示します。
図6-9 ネットワーク構成要素
管理対象ビューのネットワーク構成要素の詳細について次の表に示します。
表6-7 ネットワーク構成要素の詳細
ネットワーク構成要素 | 説明 |
---|---|
ルート | ネットワーク構成ツリーの最上位の要素です。ネットワーク構成ツリー上に「ルート」と表示されます。 表示する情報がまったくない場合,ツリーエリアには「ルート」だけ表示されます。 |
アダプター | JP1/Cm2/NC - Viewの接続先JP1/Cm2/NC - Managerが管理しているJP1/Cm2/NC - Adaptorが表示されます。 |
スイッチ | 該当するJP1/Cm2/NC - Adaptorが管理しているスイッチが表示されます。 |
スイッチ(構成情報なし) | JP1/Cm2/NC - Adaptorのスイッチ定義ファイル(ncaswitch.conf)の誤りなどによって,スイッチから設定情報を取得できないため,DBに情報がまったくないスイッチです。アダプターの直下に赤字で表示されます。 このスイッチは管理対象ビューだけに表示されます。また,操作できるのは「構成情報の同期」だけです。 |
JP1/Cm2/NC - View起動直後,ツリーエリアには「アダプター」が開かれた状態で,ネットワーク構成ツリーが表示されます。
なお,ツリーエリアでは,一度に複数のネットワーク構成要素を選択することはできません。
また,ネットワーク構成要素の「スイッチ」について,JP1/Cm2/NCとスイッチとの接続状態を状態アイコンの色で識別しています。状態アイコンの色と状態の意味については,「表6-4 状態アイコンの色と状態の意味」を参照してください。
(4) リストエリア
管理対象ビューのリストエリアには,ネットワーク構成ツリーで選択した各要素の中身が一覧(リスト)で表示されます。選択した要素によって表示される内容が異なります。ツリーエリアで選択した要素とリストエリアに表示される内容(管理対象ビュー)の対応を次の表に示します。
表6-8 ツリーエリアで選択した要素とリストエリアに表示される内容の対応(管理対象ビュー)
ツリーエリアで選択した要素 | リストエリアに表示される内容 | |
---|---|---|
ルート | アダプターリスト | 該当するマネージャーサーバに接続されているアダプターサーバの一覧が表示されます。 |
アダプター | スイッチリスト(管理対象ビュー) | 該当するアダプターサーバが管理しているスイッチの一覧が表示されます。 |
スイッチ | スイッチ情報リスト | 該当スイッチの基本情報と現在の状態が表示されます。なお,構成情報がないスイッチを選択した場合は,リストエリアには何も表示されません。 |
以降に,それぞれの情報の表示イメージを示します。また,各リストの表示項目の詳細について説明します。
(a) アダプターリスト
マネージャーサーバに接続されているアダプターサーバを示す一覧表です。
図6-10 アダプターリストの表示イメージ
表6-9 アダプターリストの表示項目の説明
表示項目 | 内容 |
---|---|
[アダプター名] | 該当するアダプターサーバの動作条件定義ファイル(nca.conf)に定義したアダプターサーバ名が表示されます。 |
[タイプ] | JP1/Cm2/NC - Adaptorの種類が表示されます。表示されるタイプは次のとおりです。
|
注※ JP1/Cm2/NC - Adaptor for BS1000の場合「BS1000」と表示され,JP1/Cm2/NC - Adaptor for BS Seriesの場合「BS Series」と表示されます。
(b) スイッチリスト
該当するアダプターサーバが管理しているスイッチとスイッチの状態を示す一覧表です。
図6-11 スイッチリストの表示イメージ
表6-10 スイッチリストの表示項目の説明
表示項目 | 内容 |
---|---|
[スイッチ名] | 該当するアダプターサーバのスイッチ定義ファイル(ncaswitch.conf)に定義したスイッチ名が表示されます。 |
[スイッチ種別] | 該当するスイッチの種別が表示されます。 表示内容の詳細は「表6-11 スイッチ種別の表示内容」を参照してください。 |
[モデル] | 該当するスイッチのモデルが表示されます。実際にスイッチから取得した情報が表示されます。モデルの情報を持たないスイッチの場合は何も表示されません。 |
[状態] | 該当するスイッチとの接続状態が表示されます。スイッチリスト(管理対象ビュー)に表示される状態を次に示します。
|
[最終更新日時] | 該当するスイッチの構成情報をDBに格納した日時が表示されます。 |
表6-11 スイッチ種別の表示内容
アダプター | 表示内容 |
---|---|
AX | AX2400S,AX3600S,AX5400S,AX7800S |
BI | BIG-IP1500,BIG-IP6400 |
BS | BS1000,BS2000,BS320,BS500,BS500 1Gbx40 |
CS | Catalyst3550,Catalyst3750 |
GS | GS3000,GS4000 |
LF | Loadflowbal |
ST | STM |
(c) スイッチ情報リスト
該当するスイッチの基本情報とスイッチの状態を示す一覧表です。
図6-12 スイッチ情報リストの表示イメージ
表6-12 スイッチ情報リストの表示項目の説明
表示項目 | 内容 | |
---|---|---|
[スイッチ情報] | スイッチ名 | スイッチリストと同様の内容が表示されます。表示内容の詳細については,「6.4.1(4)(b) スイッチリスト」を参照してください。 |
状態 | ||
スイッチ種別 | ||
モデル | ||
ソフトウェアバージョン | ルーティングソフトウェアのバージョンが表示されます。バージョンは,先頭から11文字までが表示されます。11文字より長い場合,12文字目以降は表示されません。 | |
最終更新日時 | 該当するスイッチの構成情報をDBに格納した日時が表示されます。 |
(5) ステータスバー
管理対象ビューでは,スイッチへ情報を設定しないため,ステータスバーには何も表示されません。