11.8 [プールの設定]ダイアログボックス

[プールの設定]ダイアログボックスは,SLBを構成しているスイッチへプールを追加したり,プールの設定を変更したりするためのダイアログボックスです。各設定項目の詳細については,スイッチのマニュアルを参照してください。[プールの設定]ダイアログボックスを次の図に示します。

図11-8 [プールの設定]ダイアログボックス

[図データ]

表示項目について説明します。

[プール名]
プール名を1~255バイト以内で指定します。また,先頭は必ず英字にしてください。また,スイッチ内で同じ名前は指定できません。使用できる文字は,次のとおりです。
  • 英数字
  • 「-」(ハイフン)
  • 「_」(アンダーバー)
  • 「.」(ピリオド)
この項目は[物理サーバ構成情報の設定]ダイアログボックスの[プール一覧]で[プールの変更]ボタンをクリックした場合は編集できません。
注意
JP1/Cm2/NCでは256バイト以上のプール名は扱いません。スイッチに256バイト以上のプール名が設定されていた場合,該当するプールに関する情報は取得しません。また,プール名が256バイト以上のプールと論理サーバポートが関連づけられていた場合,該当する論理サーバポートに関する情報も取得しないので,ご注意ください。
[ロードバランシング方法]
該当するプールのロードバランシング方法を指定します。プルダウンメニューにロードバランシング方法の一覧が表示され,指定できます。デフォルトでは「ラウンドロビン」が表示されます。
  • ラウンドロビン
    プールに「rr(Round Robin)」を設定します。サーバリクエストが各物理サーバに順番に送信されます。
  • 比率
    プールに「ratio」を設定します。各物理サーバに指定した比率に従って,サーバリクエストが送信されます。
  • 比率メンバー
    プールに「member ratio」を設定します。
  • 動的比率
    プールに「dynamic ratio」を設定します。各物理サーバから収集した情報を基に動的に比率を決定し,サーバリクエストが送信されます。
  • 最速
    プールに「fastest」を設定します。応答速度が最も速い物理サーバに,サーバリクエストが送信されます。
  • 最速メンバー
    プールに「fastest app resp」を設定します。
  • 最少接続
    プールに「least conn」を設定します。接続数の最も少ない物理サーバにサーバリクエストが送信されます。
  • 最少接続メンバー
    プールに「member least conn」を設定します。
  • 観測
    プールに「observed」を設定します。各物理サーバの接続数と応答速度を監視し,BIG-IP独自のアルゴリズムによって送信先を決定し,サーバリクエストが送信されます。
  • 観測メンバー
    プールに「member observed」を設定します。
  • 予測
    プールに「predictive」を設定します。各物理サーバの接続数と応答速度を監視してパフォーマンスウェイトを予測し,サーバリクエストが送信されます。
  • 予測メンバー
    プールに「member predictive」を設定します。