(1) JP1/Cm2/NCとスイッチとの間の通信経路について
JP1/Cm2/NCは管理端末,マネージャーサーバ,アダプターサーバ,および管理対象スイッチ間でTCP/IPによる通信を使ってスイッチの構成を管理しています。そのため,スイッチの構成情報を変更する際,各装置間で通信できない構成に変更しないでください。
(2) スイッチの設定が失敗した場合について
スイッチへの設定が失敗した場合,設定内容は破棄され,スイッチの状態表示が「構成情報の同期が必要です。」に変わります。ネットワーク構成ツリーにも,設定内容は反映されません。これは,スイッチへの設定が途中で中断されているため,JP1/Cm2/NCで持っている情報と実際のスイッチの設定情報との間に矛盾が生じないようにするためです。この場合,設定が失敗したスイッチの構成情報の同期を取り,最新の情報を取得し直してください。スイッチの構成情報の同期については,「2.5.3 スイッチの構成情報の同期を取る」を参照してください。
(3) JP1/Cm2/NC以外の手段による構成定義変更について
JP1/Cm2/NCで設定できる構成情報を,JP1/Cm2/NC以外の手段(コンソール,リモート運用端末など)で変更しないでください。JP1/Cm2/NCは,スイッチの設定コマンドを発行してスイッチの構成情報を設定します。JP1/Cm2/NC以外の手段で,スイッチの構成情報を変更すると,JP1/Cm2/NC - ManagerのDBの情報とスイッチの情報に矛盾が発生して設定できなくなるおそれがあります。
JP1/Cm2/NCが発行する設定コマンドについては,「付録B JP1/Cm2/NC - Adaptorが発行するコマンド一覧」を参照してください。
JP1/Cm2/NC以外の手段でスイッチの構成情報を変更した場合,JP1/Cm2/NC - Viewを使って,スイッチの構成情報の同期を取り,最新の情報を取得し直してください。また,スイッチの構成定義ファイル自体を更新した場合も,JP1/Cm2/NC - Viewを使って,スイッチの構成情報の同期を取り,最新の情報を取得し直してください。
スイッチの構成情報の同期については,「2.5.3 スイッチの構成情報の同期を取る」を参照してください。