5.4 アップリンクフェイルオーバーを設定する

JP1/Cm2/NCでは,BS2000,BS320,BS500,およびBS500 1Gbx40に対して,アップリンクフェイルオーバーを設定できます。

スイッチにアップリンクフェイルオーバーを定義するために,ネットワーク構成情報のアップリンクフェイルオーバー情報を設定します。

アップリンクフェイルオーバー情報は,スイッチに直接設定される情報です。スイッチの状態が「正常」のときにだけ設定できます。

ポートごとに指定したアップリンクフェイルオーバー情報は,アップリンクフェイルオーバーの拡張機能の種類によってはスイッチに認識されません。そのため,ポートごとに指定したアップリンクフェイルオーバー情報と拡張機能の関係を意識して設定する必要があります。

スイッチ構成情報の設定で使用する画面について,マニュアルの参照先を次の表に示します。適宜参照してください。

表5-8 スイッチ構成情報の設定で使用する画面についてのマニュアル参照先

画面名用途参照先
[スイッチ構成情報の設定]ダイアログボックス-[アップリンクフェイルオーバー]ページアップリンクフェイルオーバー情報の設定14.9

アップリンクフェイルオーバー情報を設定する手順を次に示します。

  1. スイッチ構成ビューを表示する。
  2. スイッチ構成ビューのツリーエリアに表示されているネットワーク構成ツリーから,スイッチ構成情報を設定するスイッチを選択する。
  3. メニューバーから[編集]-[スイッチ構成情報の設定]を選択する。
    [スイッチ構成情報の設定]ダイアログボックスが表示されます。
    [スイッチ構成情報の設定]ダイアログボックスは,ショートカットメニューの[スイッチ構成情報の設定]を選択したり,ツールバーにあるスイッチ構成情報の設定ボタンをクリックしたりしても表示できます。
  4. [アップリンクフェイルオーバー]ページを選択する。
    [スイッチ構成情報の設定]ダイアログボックスの[アップリンクフェイルオーバー]ページが表示されます。
  5. アップリンクフェイルオーバーの拡張機能の種類をプルダウンメニューから選択する。
    選択できる拡張機能の種類は次のとおりです。
    • 拡張機能を使用しない
    • 部分ポート単位制御
    • ポート単位制御
  6. ポート情報の[選択可能ポート]から,設定を変更するポートを選択する。
    ポートは複数選択できます。ただし,一度に複数のポートを選択した場合,設定内容は選択したポートすべてに対して設定されます。ポートごとに別の設定をしたい場合は,ポートを一つずつ選択して設定してください。
  7. [変更後のuplink-failover]および[変更後のuplink-failover-group]のプルダウンメニューから,設定したい項目を選択する。または,アップリンクフェイルオーバーグループ番号を入力する。
  8. [変更]ボタンをクリックする。
    変更内容が,[選択可能ポート]に反映されます。
  9. [OK]ボタンをクリックする。
    設定処理中を示すダイアログボックスが表示され,設定内容がスイッチに反映されます。処理が完了すると,設定完了のダイアログボックスが表示されます。ただし,途中で設定処理中を示すダイアログボックスを閉じると,設定完了のダイアログボックスは表示されません。また,設定処理中を示すダイアログボックスを閉じても処理は続行されています。処理が完了するまで,ほかの設定はできません。
  10. 設定完了のダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックする。