14.17 [IPv4パケットフィルター条件の設定]ダイアログボックス(BS2000・BS320・BS500・BS500 1Gbx40の場合)
[IPv4パケットフィルター条件の設定]ダイアログボックスは,スイッチに設定するフィルターのIPv4パケットフィルター条件を設定するためのダイアログボックスです。BS2000,BS320,BS500,およびBS500 1Gbx40の場合の[IPv4パケットフィルター条件の設定]ダイアログボックスを次の図に示します。
図14-23 [IPv4パケットフィルター条件の設定]ダイアログボックス(BS2000,BS320,BS500,およびBS500 1Gbx40の場合)
![[図データ]](figure/ncsw3310.gif)
表示項目について説明します。
- [優先番号]
- 該当するIPv4パケットフィルター条件の優先番号を1~4294967294の整数で指定します。デフォルト値は,既存のフィルター条件に設定されている優先番号の最大値+10の値になります。フィルター条件が一つもない場合は10になります。設定されている優先番号の最大値+10が設定できる値を超える場合は,デフォルト値が設定されないため,指定する必要があります。
- 同じフィルターのフィルター条件で,すでに設定されている優先番号は指定できません。
- [動作]
- フィルター条件に一致したときの動作を指定します。
- 「転送」
フィルター条件に一致したパケットを転送します。
- 「廃棄」
フィルター条件に一致したパケットを廃棄します。
- デフォルト値は「転送」です。
- [上位プロトコル]
- 該当するIPv4パケットフィルター条件の上位プロトコルを0~255の整数で指定します。または,プルダウンメニューから選択することもできます。プルダウンメニューから選択できる項目は次のとおりです。
- 「ip」
- 「icmp(1)」
- 「igmp(2)」
- 「ipinip(4)」
- 「tcp(6)」
- 「udp(17)」
- 「tunnel(41)」
- 「gre(47)」
- 「esp(50)」
- 「ah(51)」
- 「ospf(89)」
- 「pim(103)」
- 「pcp(108)」
- 「vrrp(112)」
- 「sctp(132)」
- この項目は必ず指定してください。
- [送信元IP]
- フィルター条件に送信元IPアドレスを指定します。
- [IPアドレス]
- 送信元IPアドレスを,「nnn.nnn.nnn.nnn」形式で,0.0.0.0~255.255.255.255の範囲で指定します。使用できる文字は,数字と「.」(ピリオド)です。また,すべてのIPアドレスを指定したい場合は,プルダウンメニューから「any」を選択できます。
- [IPワイルドカードマスク]
- 送信元IPアドレスを複数指定したいときに,[IPアドレス]と合わせて「nnn.nnn.nnn.nnn」形式で,0.0.0.1~255.255.255.254の範囲で指定します。使用できる文字は,数字と「.」(ピリオド)です。[IPアドレス]が「any」の場合は指定できません。
- ワイルドカードマスクは,任意にしたいビットに1を指定します。例えば,[IPアドレス]を「10.20.100.200」,[IPワイルドカードマスク]を「0.0.255.255」と指定した場合は,10.20.0.0~10.20.255.255の範囲が有効になります。ワイルドカードマスクを設定しない場合は,[IPアドレス]に設定したアドレスだけが有効になります。
- [送信元ポート]
- IPv4パケットフィルター条件の送信元ポートを設定します。
- [TCPポート番号]
- [上位プロトコル]が「tcp(6)」のときにTCPポート番号を指定します。
- [UDPポート番号]
- [上位プロトコル]が「udp(17)」のときにUDPポート番号を指定します。
- [あて先IP]
- フィルター条件にあて先IPアドレスを指定します。
- [IPアドレス]
- あて先IPアドレスを,「nnn.nnn.nnn.nnn」形式で,0.0.0.0~255.255.255.255の範囲で指定します。使用できる文字は,数字と「.」(ピリオド)です。また,すべてのIPアドレスを指定したい場合は,プルダウンメニューから「any」を選択できます。
- [IPワイルドカードマスク]
- あて先IPアドレスを複数指定したいときに,[IPアドレス]と合わせて「nnn.nnn.nnn.nnn」形式で,0.0.0.1~255.255.255.254の範囲で指定します。[IPアドレス]が「any」の場合は指定できません。使用できる文字は,数字と「.」(ピリオド)です。
- ワイルドカードマスクは,任意にしたいビットに1を指定します。例えば,[IPアドレス]を「10.20.100.200」,[IPワイルドカードマスク]を「0.0.255.255」と指定した場合は,10.20.0.0~10.20.255.255の範囲が有効になります。ワイルドカードマスクを設定しない場合は,[IPアドレス]に設定したアドレスだけが有効になります。
- [あて先ポート]
- IPv4パケットフィルター条件のあて先ポートを設定します。
- [TCPポート番号]
- [上位プロトコル]が「tcp(6)」のときにTCPポート番号を0~65535の整数で指定します。または,プルダウンメニューから選択することもできます。プルダウンメニューから選択できる項目は,[送信元ポート]の[TCPポート番号]と同じです。
- [UDPポート番号]
- [上位プロトコル]が「udp(17)」のときにUDPポート番号を0~65535の整数で指定します。または,プルダウンメニューから選択することもできます。プルダウンメニューから選択できる項目は,[送信元ポート]の[UDPポート番号]と同じです。
- [TCPフラグ]
- [上位プロトコル]が「tcp(6)」のときに,該当するIPv4パケットフィルター条件のTCPフラグをチェックボックスで選択します。指定したい項目のチェックボックスを複数チェックできます。選択できる項目は次のとおりです。
- 「ack」
- 「fin」
- 「psh」
- 「rst」
- 「syn」
- 「urg」
- この項目は省略できます。
- [ToS]
- 該当するフィルター条件のToSを0~15の整数で指定します。または,プルダウンメニューから選択することもできます。[DSCP]を設定する場合は指定できません。プルダウンメニューから選択できる項目は次のとおりです。
- 「normal(0)」
- 「min-monetary-cost(1)」
- 「max-reliability(2)」
- 「max-throughput(4)」
- 「min-delay(8)」
- この項目は省略できます。
- [Precedence]
- 該当するフィルター条件のPrecedenceをプルダウンメニューから選択します。[DSCP]を設定する場合は指定できません。プルダウンメニューから選択できる項目は次のとおりです。
- (空行)
- 「routine(0)」
- 「priority(1)」
- 「immediate(2)」
- 「flash(3)」
- 「flash-override(4)」
- 「critical(5)」
- 「internet(6)」
- 「network(7)」
- この項目は省略できます。
- [DSCP]
- 該当するIPv4パケットフィルター条件のDSCPを0~63の整数で指定します。または,プルダウンメニューから選択することもできます。プルダウンメニューから選択できる項目は次のとおりです。
- 「default(0)」
- 「cs1(8)」
- 「af11(10)」
- 「af12(12)」
- 「af13(14)」
- 「cs2(16)」
- 「af21(18)」
- 「af22(20)」
- 「af23(22)」
- 「cs3(24)」
- 「af31(26)」
- 「af32(28)」
- 「af33(30)」
- 「cs4(32)」
- 「af41(34)」
- 「af42(36)」
- 「af43(38)」
- 「cs5(40)」
- 「ef(46)」
- 「cs6(48)」
- 「cs7(56)」
- この項目は省略できます。[DSCP]を設定する場合は,[ToS]および[Precedence]は指定できません。
- [VLAN-ID]
- 該当するIPv4パケットフィルター条件のVLAN-IDを1~4096の整数で指定します。実際のVLANの存在有無は関係なく指定できます。この項目は省略できます。
- [ユーザー優先度]
- IPv4パケットフィルター条件としてユーザー優先度を0~7の整数で指定します。値が大きいほど優先度が高くなります。この項目は省略できます。