15.7 [フィルター条件の設定-基本設定]ダイアログボックス

[フィルター条件の設定-基本設定]ダイアログボックスは,ポートにフィルター条件を設定するためのダイアログボックスです。[フィルター条件の設定-基本設定]ダイアログボックスを次の図に示します。

図15-8 [フィルター条件の設定-基本設定]ダイアログボックス

[図データ]

表示項目について説明します。

[優先番号]
フィルター条件の優先番号を指定します。プルダウンメニューから選択することもできます。優先番号には,1~15の整数から,まだ対象ポートに割り当てられていない番号を指定できます。
この項目は,[アクセス制御の設定]ダイアログボックスで[変更]をクリックした場合は編集できません。
この項目は,flow filterコマンドのlistサブコマンドを使用して設定します。
[動作]
フィルター条件に一致したときの動作を指定します。
  • 「転送」
    フィルター条件に一致したパケットを転送します。
  • 「廃棄」
    フィルター条件に一致したパケットを廃棄します。
デフォルト値は「転送」です。
この項目は,flow filterコマンドのlistサブコマンドを使用して設定します。
[送信元MAC]
フィルター条件にMACアドレスを使用する場合に指定します。この項目を指定した場合,必ず[あて先MAC]も指定してください。
[MACアドレス]
送信元MACアドレスを,「nn:nn:nn:nn:nn:nn」形式で指定します。使用できる文字は,数字,a~f,A~F,および「:」(コロン)です。また,すべてのMACアドレスを指定したい場合は,プルダウンメニューから「any」を選択できます。「any」または「ANY」と入力して指定することもできます。
[MACマスク]
送信元MACアドレスを複数指定したいときに,[MACアドレス]と合わせて「nn:nn:nn:nn:nn:nn」形式で指定します。[MACアドレス]が「any」の場合は指定できません。使用できる文字は,数字,a~f,A~F,および「:」(コロン)です。
例えば,[MACアドレス]を「aa:aa:aa:aa:aa:aa」,[MACマスク]を「ff:ff:ff:ff:00:00」と指定した場合は,aa:aa:aa:aa:00:00~aa:aa:aa:aa:ff:ffの範囲が有効になります。
この項目は,flow filterコマンドのlistサブコマンドを使用して設定します。
[あて先MAC]
フィルター条件にMACアドレスを使用する場合に指定します。この項目を指定した場合,必ず[送信元MAC]も指定してください。
[MACアドレス]
あて先MACアドレスを「nn:nn:nn:nn:nn:nn」形式で指定します。使用できる文字は,数字,a~f,A~Fおよび「:」(コロン)です。また,すべてのMACアドレスを指定したい場合は,プルダウンメニューから「any」を選択できます。「any」または「ANY」と入力して指定することもできます。
[MACマスク]
あて先MACアドレスを複数指定したいときに,[MACアドレス]と合わせて「nn:nn:nn:nn:nn:nn」形式で指定します。[MACアドレス]が「any」の場合は指定できません。使用できる文字は,数字,a~f,A~F,および「:」(コロン)です。
例えば,[MACアドレス]を「aa:aa:aa:aa:aa:aa」,[MACマスク]を「ff:ff:ff:ff:00:00」と指定した場合は,aa:aa:aa:aa:00:00~aa:aa:aa:aa:ff:ffの範囲が有効になります。
この項目は,flow filterコマンドのlistサブコマンドを使用して設定します。
[IPバージョン]
フィルター条件にIPを使用する場合に,IPアドレスのバージョンを選択します。「IPv4」および「IPv6」のどちらかを選択します。
デフォルト値は「IPv4」です。
なお,フィルター条件にMACアドレスとIPアドレスの両方を使用する場合は,IPv4だけ選択できます。
[送信元IP]
フィルター条件にIPアドレスを使用する場合に指定します。この項目を指定した場合,必ず[あて先IP]も指定してください。
[IPアドレス]
送信元IPアドレスを指定します。
[IPバージョン]で「IPv4」を選択した場合は,IPv4形式(nnn.nnn.nnn.nnn)で指定します。使用できる文字は,数字,および「.」(ピリオド)です。
[IPバージョン]で「IPv6」を選択した場合は,IPv6形式(nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn)で指定します。省略形式での指定はできません。使用できる文字は,数字,a~f,A~Fおよび「:」(コロン)です。すべてのIPアドレスを指定したい場合は,プルダウンメニューから「any」を選択できます。「any」または「ANY」と入力して指定することもできます。
なお,この項目にIPv6アドレスを指定した場合,[あて先IP]の[IPアドレス]に指定できるのは,「any」だけです。
[IPマスク]
送信元IPアドレスを複数指定したいときに,[IPアドレス]と合わせて指定します。[IPアドレス]が「any」の場合は指定できません。
[IPマスク]は,IPアドレスマスク長の形式で指定します。
[IPバージョン]で「IPv4」を選択した場合は,0~32の整数から指定します。[IPバージョン]で「IPv6」を選択した場合は,0~128の整数から指定します。
この項目は,flow filterコマンドのlistサブコマンドを使用して設定します。
[あて先IP]
フィルター条件にIPアドレスを使用する場合に指定します。この項目を指定した場合,必ず[送信元IP]も指定してください。
[IPアドレス]
あて先IPアドレスを指定します。
[IPバージョン]で「IPv4」を選択した場合は,IPv4形式で指定します。使用できる文字は,数字および「.」(ピリオド)です。
[IPバージョン]で「IPv6」を選択した場合は,IPv6形式で指定します。使用できる文字は,数字,a~f,A~F,および「:」(コロン)です。すべてのIPアドレスを指定したい場合は,プルダウンメニューから「any」を選択できます。「any」または「ANY」と入力して指定することもできます。
なお,この項目にIPv6アドレスを指定した場合,[送信元IP]の[IPアドレス]に指定できるのは,「any」だけです。
[IPマスク]
あて先IPアドレスを複数指定したいときに,[IPアドレス]と合わせて指定します。[IPアドレス]が「any」の場合は指定できません。
[IPマスク]は,IPアドレスマスク長の形式で指定します。
[IPバージョン]で「IPv4」を選択した場合は,0~32の整数から指定します。[IPバージョン]で「IPv6」を選択した場合は,0~128の整数から指定します。
この項目は,flow filterコマンドのlistサブコマンドを使用して設定します。
[拡張設定]ボタン
[フィルター条件の設定-拡張設定]ダイアログボックスを表示します。
[送信元MAC]および[あて先MAC]が設定されていない場合で,かつ[送信元IP]および[あて先IP]が設定されている場合にクリックできます。

[送信元MAC]および[あて先MAC],または[送信元IP]および[あて先IP]のどちらか一組は必ず指定してください。