15.11 [優先条件の設定]ダイアログボックス

[優先制御の設定]ダイアログボックスは,ポートに優先条件を設定するためのダイアログボックスです。[優先条件の設定]ダイアログボックスを次の図に示します。

図15-12 [優先条件の設定]ダイアログボックス

[図データ]

表示項目について説明します。

[QoS番号]
優先条件を追加するための識別子として,番号を指定します。プルダウンメニューから選択することもできます。QoS番号には,1~32の整数から,まだ対象ポートに割り当てられていない番号を指定できます。
この項目は,[QoS制御の設定]ダイアログボックスで[変更]をクリックした場合は編集できません。
この項目は,flow cosコマンドのlistサブコマンドを使用して設定します。
[VLAN-ID]
優先条件の対象となるVLANのVLAN-IDを2~4063の整数の範囲で指定します。
この項目には,対象ポートが所属しているVLAN-IDのうち,まだ対象ポートに対して優先条件が指定されていないIDを指定できます。
プルダウンメニューから選択することもできます。
[QoS制御の設定]ダイアログボックスで複数ポートを[選択ポート]に選択した場合,プルダウンメニューには,該当する複数ポートについて選択できるすべてのVLAN-IDがすべて表示されます。
この項目は,flow cosコマンドのlistサブコマンドを使用して設定します。
[優先度]
該当する優先条件の優先度を指定します。プルダウンメニューから選択することもできます。0~7の整数から指定できます。ほかの優先条件に使用している優先度と同じ値も指定できます。
優先度は,1が最も低く,1,2,0,3,4,5,6,7の順に高くなります。
なお,この項目は,IEEE802.1p標準が推奨する優先度値を使用しています。IEEE802.1p標準が推奨する各優先度の用途について,次の表に示します。

表15-1 各優先度の用途

優先度値用途分類IEEE802.1p標準が推奨する用途
7特殊用途ネットワーク制御
6音声
5ビデオ
4制御された負荷
3一般用途エクセレントエフォート(優先度高に指定するとき使用)
0ベストエフォート(普通の優先度に指定するとき使用)
2予備(未定義)
1バックグラウンド(優先度低に指定するとき使用)
この項目は,flow cosコマンドのlistサブコマンドを使用して設定します。