8.11 [ポートVLAN-拡張設定]ダイアログボックス
[ポートVLAN-拡張設定]ダイアログボックスは,ポートVLANの設定を拡張するためのダイアログボックスです。VLANの状態を開放・閉塞したり,Routerインターフェースで使用するVLAN名およびIPアドレスを指定したりします。各設定項目の詳細については,スイッチのマニュアルを参照してください。[ポートVLAN-拡張設定]ダイアログボックスを次の図に示します。
図8-12 [ポートVLAN-拡張設定]ダイアログボックス
![[図データ]](figure/ncvl130a.gif)
表示項目について説明します。
- [説明]
- 該当するVLANの説明を64バイト以内の文字列で指定します。使用できる文字は,英数字と特殊文字です。ただし,次に示す記号は使用できません。
- 「"」(引用符)
- 「{ }」(波括弧)
- 「'」(シングルクォーテーション)
- 「`」(逆シングルクォーテーション)
- 「;」(セミコロン)
- 「$」(ドル記号)
- 「¥」文字を指定する場合は, 「¥¥」と指定してください。「¥」文字は,スイッチの仕様でエスケープ文字として扱われます。なお,64文字目に「¥」文字を指定できません。
- また,ほかのAX5400S,AX7800S,GS3000,またはGS4000の同じVLANに設定されている説明をプルダウンメニューから選択することもできます。
- この項目はオプションです。
- この項目はvlanコマンドのdescriptionサブコマンドを使用して設定します。なお,デフォルトVLANの説明は変更できません。「Default VLAN」固定です。
- [状態]
- 該当するVLANの状態を指定します。VLANのネットワーク構成を変更する場合,データが流れているままの状態でVLANの構成を変更すると,そのほかの個所で通信ができなくなってしまうおそれがあります。そのため,構成の変更が完了するまで,データが流れるのを止めておくために,該当するVLANの状態を閉塞します。指定できる種類を次に示します。
- [Enable]
VLANを開放し,すべてのフレームの送受信を開始します。
- [Disable]
VLANを閉塞し,すべてのフレームの送受信を停止します。
- デフォルト値は「Enable」です。
- この項目はvlanコマンドの{enable|disable}サブコマンドを使用して設定します。
- [Routerインターフェース]
- [VLAN名]
- Routerインターフェースで使用するVLAN名を,14バイト以内の文字列で指定します。ただし,先頭は必ず英字にしてください。使用できる文字は,次のとおりです。なお,予約語は指定できません。予約語については,スイッチのマニュアルを参照してください。
- 英数字
- 「-」(ハイフン)
- 「_」(アンダーバー)
- 「.」(ピリオド)
- また,ほかのAX5400S,AX7800S,GS3000,またはGS4000の同じVLANに設定されているVLAN名をプルダウンメニューから選択することもできます。
- この項目はオプションです。
- この項目はvlanコマンドのrouter-interfaceサブコマンドを使用して設定します。なお,デフォルトVLANの名称は変更できません。Default VLAN固定です。
- [IPアドレス(IPv4形式)]
- IPv4形式のIPアドレスを指定します。この項目を指定する場合,[VLAN名]を指定しておく必要があります。
- また,ほかのAX5400S,AX7800S,GS3000,またはGS4000の同じVLANに設定されているIPアドレスをプルダウンメニューから選択することもできます。
- IPv4形式の場合,「nnn.nnn.nnn.nnn/マスク長」形式で指定します。「マスク長」は,1~32の範囲で指定します。
- この項目はipコマンドを使用して設定します。
- [IPアドレス(IPv6形式)]
- IPv6形式のIPアドレスを指定します。この項目を指定する場合,[VLAN名]を指定しておく必要があります。
- また,ほかのAX5400S,AX7800S,GS3000,またはGS4000の同じVLANに設定されているIPアドレスをプルダウンメニューから選択することもできます。
- IPv6形式の場合,「nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn/プレフィックス長」形式で指定します。
- 「プレフィックス長」は,1~128の範囲で指定します。省略形式では指定できません。
- この項目はipコマンドを使用して設定します。
- [MACアドレス]
- VLANごとのMACアドレスを使用する場合,チェックボックスをチェックします。vlanコマンドのvlan-macサブコマンドを使用して設定します。
- この項目を指定する場合,[スイッチ構成情報の設定]ダイアログボックスで[VLANごとのMACアドレス]を指定しておく必要があります。