10.8 [VLAN構成情報の設定]ダイアログボックス

[VLAN構成情報の設定]ダイアログボックスは,VLAN構成情報を設定するためのダイアログボックスです。[VLAN構成情報の設定]ダイアログボックスを次の図に示します。

図10-9 [VLAN構成情報の設定]ダイアログボックス

[図データ]

表示項目について説明します。

[ドメイン名]
該当するVLANが所属しているVLAN管理ドメイン名が表示されます。ドメイン名は,スイッチ定義ファイル(ncaswitch.conf)に定義したドメイン名が表示されます。デフォルトドメインは,JP1/Cm2/NC - Manager動作条件定義ファイル(ncm.conf)で定義されています。
[VLAN一覧]
VLAN管理ドメイン内の定義済みのVLANを一覧で表示します。
表示内容については,[Network Element Configuration - View]ウィンドウのリストエリアの「VLANリスト」と同様です。詳細については,「6.5.1(4)(b) VLANリスト」の「表6-17 VLANリストの表示項目の説明」を参照してください。[VLAN一覧]の任意の行を選択すると,選択したVLANを構成しているスイッチが,[スイッチ一覧]に表示されます。
[VLAN定義の追加]ボタン
VLAN定義情報をVLAN管理ドメインに追加するために使用します。[VLAN定義の追加]ダイアログボックスが表示されます。VLANの定義数が4,094個以下の場合にクリックできます。
[VLAN定義の変更]ボタン
すでに定義しているVLAN定義情報を変更するために使用します。[VLAN定義の変更]ダイアログボックスが表示されます。[VLAN一覧]の任意の行を選択するとクリックできます。
[VLAN定義の削除]ボタン
選択したVLANの定義をVLAN管理ドメインから削除します。ただし次の場合は削除できません。
  • VLAN-IDが1(デフォルトVLAN)の場合
  • VLAN-IDが1002~1005で,VLANを構成するスイッチにCisco Catalystがある場合
  • VLANを構成するスイッチに,VTPモードがクライアントのCisco Catalystがある場合
[VLAN一覧]の任意の行を選択するとクリックできます。
VLAN定義の削除後,削除されたVLANにアクセスポートまたはネイティブ指定トランクポートとして設定されていたポートは,デフォルトVLAN(VLAN-ID:1)のアクセスポートまたはネイティブ指定トランクポートに変更されます。
[スイッチ一覧]
[VLAN一覧]で選択したVLANを構成するスイッチを一覧で表示します。スイッチの状態とスイッチ名の対応が表示されます。
[状態]には,スイッチとの接続状態がアイコンで表示されます。アイコンの色と状態については,「6.3.1(3) ツリーエリア」の「表6-4 状態アイコンの色と状態の意味」を参照してください。「青」,「赤」,「黄」,「緑」の順番,または「緑」,「黄」,「赤」,「青」の順番でソートして表示できます。
[スイッチ名]には,スイッチ定義ファイル(ncaswitch.conf)に定義したスイッチ名が表示されます。
[スイッチの追加]ボタン
該当するVLANに,VLANを構成するスイッチを追加します。[スイッチの選択]ダイアログボックスが表示されます。
[スイッチの追加]ボタンは,[VLAN一覧]の任意の行を選択するとクリックできます。ただし,選択するスイッチがCisco Catalystの場合は,スイッチを追加するための条件があります。条件を次の表に示します。

表10-1 スイッチを追加するための条件(Cisco Catalystの場合)

条件
VLAN-ID
1,1002~10052~10011006~4094(拡張範囲VLAN)
VTPモードがサーバ××
VTPモードがクライアント××
VTPモードがトランスペアレント

(凡例)

  ○:スイッチを追加できる。

  ×:スイッチを追加できない。


注意
JP1/Cm2/NCでは,Cisco Catalystで内部的に使用されているVLAN(Internal VLAN)を扱いません。Internal VLANは,拡張範囲VLAN(VLAN-ID:1006~4094)の下部のID(1006寄り)を使用します。このため拡張範囲VLANにCisco Catalystを追加する場合は,上部のID(4094寄り)を使用し,Internal VLANで設定済みのIDと重複しないようにしてください。
[スイッチの変更]ボタン
選択したスイッチのVLANの構成情報を変更します。[ポートVLAN-基本設定]ダイアログボックスが表示されます。
[スイッチの変更]ボタンは,[スイッチ一覧]の任意の行を選択するとクリックできます。ただし,選択したスイッチがCisco Catalystの場合は,スイッチを変更するための条件があります。条件を次の表に示します。

表10-2 スイッチを変更するための条件(Cisco Catalystの場合)

条件
VLAN-ID
1,1002~10052~10011006~4094(拡張範囲VLAN)
VTPモードがサーバ×
VTPモードがクライアント×
VTPモードがトランスペアレント

(凡例)

  ○:スイッチを変更できる。

  ×:スイッチを変更できない。


[スイッチの削除]ボタン
該当するVLANからVLANを構成しているスイッチを削除します。[スイッチ一覧]の任意の行を選択するとクリックできます。ただし,選択したスイッチがCisco Catalystの場合は,スイッチを削除するための条件があります。条件を次の表に示します。

表10-3 スイッチを削除するための条件(Cisco Catalystの場合)

条件
VLAN-ID
1,1002~10052~10011006~4094(拡張範囲VLAN)
VTPモードがサーバ××
VTPモードがクライアント××
VTPモードがトランスペアレント

(凡例)

  ○:スイッチを削除できる。

  ×:スイッチを削除できない。


スイッチの削除を確認するダイアログボックスが表示され,[OK]をクリックすると,[スイッチ一覧]から削除されます。
スイッチの削除後,削除したスイッチの,該当するVLANにアクセスポートまたはネイティブ指定トランクポートとして設定されていたポートは,デフォルトVLAN(VLAN-ID:1)のアクセスポートまたはネイティブ指定トランクポートに変更されます。
なお,該当するVLANを構成するスイッチがすべて削除されても,VLAN定義は削除されません。