2.6.4 SNMP要求時に処理するファイルの作成
ここでは,テーブル形式の拡張MIBオブジェクトを定義した場合の,FILE-NAMEラベルに記述するファイルの作成方法について説明します。
ファイル名を記述するときの注意事項を次に示します。
- ファイル名は/etc/SnmpAgent.d/snmpd.extendファイルのDESCRIPTIONフィールドに記述してください。
- ファイル名は完全パス名で記述してください。
- ファイル名の最大長は5,120字です。
- ファイル名は複数行に継続できます。継続行は¥で終了させてください。
次に,ファイルの内容の記述方法について説明します。
- 各テーブル行は,1行で終わらせる必要があります。ただし,行の終わりに¥文字を記述することで継続行とすることができます。こうすることで,各テーブル行を複数行にわたって記述できます。
例えば,ファイルの内容が次のような場合,SNMPエージェントは,1行と5列の要素から成るテーブルとみなします。
Column1 "Column # 2" ¥
"Column # 3" Column4 Column5
- 各行の列要素は,空白で区切られるか,または"で囲む必要があります。"で囲まれた列要素の中に"や¥を含む場合,次のように記述します。
" → ¥"
¥ → ¥¥
例えば,ファイルの内容が次のような場合,
"This is an ¥"example¥" of a column with ¥¥" style quotes"
SNMPエージェントは次のように解釈します。
This is an "example" of a column with ¥" style quotes
- MIBオブジェクトのSYNTAXがPhysAddress,OCTET STRING,Opaqueの場合に,文字列の先頭が0xで始まっていれば16進数と解釈します。例えば,ファイルの内容が0x0800093519D0の場合,SNMPエージェントは16進数として(0800093519D0)16をマネージャーに応答します。
- 第1カラムが#の場合,コメントとして読み飛ばします。