形式
snmpdm [-authfail][-Contact 連絡先][-help][-Location 設置場所]
[-mask ログマスク値][-n][-tcplocal]
[-sysDescr 説明][-hexdump][-vbdump]
機能
マスターエージェントへの各種指示をします。マスターエージェントは,SNMPマネージャーからのSNMP要求を受信します。その受信したメッセージをサブエージェントに通知します。サブエージェントは,応答をマスターエージェントに返信します。マスターエージェントは,その応答をSNMPマネージャーに返信します。
マスターエージェントは次に示すMIBを提供します。
格納場所
引数
-authfail
-authfailの省略形:-a
マスターエージェントの認証失敗トラップの送信を抑止します。
この引数は,前バージョンのSNMPエージェントとの互換性のために用意されているだけなので,通常は使用しないでください。
認証失敗トラップを抑止する場合は,/etc/srconf/agt/snmpd.cnf内のsnmpEnableAuthenTrapsに2を設定し,マスターエージェントを再起動してください。
-aを指定してマスターエージェントを起動すると,マスターエージェントは/etc/srconf/agt/snmpd.cnf内のsnmpEnableAuthenTrapsの設定を2に書き換えます。そのあと,認証失敗トラップを抑止したくない場合は,/etc/srconf/agt/snmpd.cnf内のsnmpEnableAuthenTrapsに1を設定し,マスターエージェントを再起動してください。
-Contact連絡先
-Contactの省略形:-C
マスターエージェントの連絡先を変更します。
-help
-helpの省略形:-h
マスターエージェントのコマンドの引数を表示します。
-Location設置場所
-Locationの省略形:-L
マスターエージェントの設置場所を変更します。
-maskログマスク値
-maskの省略形:-m
マスターエージェントのログマスク値を,指定されたログマスク値に変更します。
ログマスク値は,文字列,10進数,および16進数で指定できます。ログマスク値の指定と指定例を次に示します。
値の種別 | ログの抑止 | トレースログ出力 | 警告ログ出力 | エラーログ出力 |
---|---|---|---|---|
文字列 | - | FACTORY_TRACE | FACTORY_WARN | FACTORY_ERROR |
10進数 | 0 | 8388608 | 268435456 | 536870912 |
16進数 | 0x0 | 0x00800000 | 0x10000000 | 0x20000000 |
指定例
snmpdm -m FACTORY_TRACE
snmpdm -m 8388608
snmpdm -m 0x00800000
snmpdm -m FACTORY_TRACE FACTORY_WARN FACTORY_ERROR
-mを文字列で指定する場合で,かつ,ほかの引数と組み合わせて指定する場合は,-mは最後に指定してください。
-n
マスターエージェントは,デーモン化しません。
-tcplocal
サブエージェントからのTCP接続を受け付けます。
-sysDescr説明
-sysDescrの省略形:-sys
マスターエージェントのsysDescrを変更します。
-hexdump
SNMPパケットの内容を16進数ダンプで表示します(使用方法については「6.4.1 マスターエージェントの送受信パケットダンプの取得」を参照してください)。
-vbdump
SNMPパケット中のVarBindリストの内容を表示します(使用方法については「6.4.1 マスターエージェントの送受信パケットダンプの取得」を参照してください)。
-apverbose
冗長ログを出力します。
外部の影響
環境変数
次の環境変数をSnmpMasterファイルで指定します。
注意事項