ネイティブエージェントアダプターは,ネイティブエージェントとSNMPエージェントを接続するためのアダプター機能です。この機能を使用すると,ネイティブエージェントが提供するMIBオブジェクトと,mib-2配下にあるsystemおよびsnmp以外のグループのMIBもSNMPを通じて取得できます。ネイティブエージェントアダプターとネイティブエージェントの間は,SNMPv1で通信します。
ネイティブエージェントから取得するMIBグループの一覧を次の表に示します。
表2-3 ネイティブエージェントから取得するMIBグループの一覧
MIBグループ名称 | MIBオブジェクト | read/write | 適用OS | ||
---|---|---|---|---|---|
Solaris | AIX | Linux, Linux (IPF) | |||
interfaces | .1.3.6.1.2.1.2 | read | ○ | ○ | ○ |
at | .1.3.6.1.2.1.3 | read | ○ | ○ | ○ |
ip | .1.3.6.1.2.1.4 | read | ○ | ○ | ○ |
icmp | .1.3.6.1.2.1.5 | read | ○ | ○ | ○ |
tcp | .1.3.6.1.2.1.6 | read | ○ | ○ | ○ |
udp | .1.3.6.1.2.1.7 | read | ○ | ○ | ○ |
host | .1.3.6.1.2.1.25 | read | - | ○ | ○ |
ネイティブエージェントアダプターの動作を次の図に示します。
図2-3 ネイティブエージェントアダプターの動作
次に,ネイティブエージェントアダプターの起動時,およびNNMまたはNNMiからのSNMP要求時の動作について説明します。なお,動作の番号は図2-3での番号を示します。
ネイティブエージェントアダプターの対象となるネイティブエージェントを次の表に示します。
表2-4 ネイティブエージェントアダプターの対象となるネイティブエージェント
適用OS | 対象となるネイティブエージェント |
---|---|
Solaris 9 | /usr/lib/snmp/snmpdx |
Solaris 10 | /usr/sfw/sbin/snmpd /usr/lib/snmp/snmpdx |
AIX | /usr/sbin/snmpd |
Linux,Linux (IPF)※ | /usr/sbin/snmpd |