付録E.1 IBM RISCシステム/6000 SP2(RS/6000 SP2)へのインストール
ここでは,IBM RISCシステム/6000 SP2(RS/6000 SP2)へSNMPエージェントをインストールする方法を説明します。
SNMPエージェントのインストールに必要な作業を次に示します。
- コントロールワークステーションへのインストール
- コントロールワークステーションへのインストールはHitachi PP Installerを使用します。
- 各ノードへのコピー配布
- 各ノードへのコピー配布の手順については,「(1) 各ノードへのコピー配布」を参照してください。
- 各ノードでのインストールの実行
- 各ノードでのインストールの手順については,「(2) 各ノードでのインストールの実行」を参照してください。
- <この項の構成>
- (1) 各ノードへのコピー配布
- (2) 各ノードでのインストールの実行
(1) 各ノードへのコピー配布
コントロールワークステーションにインストールしたファイルを各ノードに配布する手順を次に示します。
- ファイルをアーカイブする。
コントロールワークステーション内にインストールした次のファイルをアーカイブします(アーカイブファイル1.ar)。ファイルのアーカイブにはtarコマンドを使用します。
- /usr/OV/newconfig/EAGENT-RUN配下のすべてのファイル
- /usr/OV/prg_samples/eagent配下のすべてのファイル
- /usr/OV/snmp_mibs/eagent配下のすべてのファイル
- /usr/CM2/ESA配下のすべてのファイル
(例)
アーカイブファイル名/tmp/esa1を作成します。
# tar cvf /tmp/esa1.ar /usr/OV/newconfig/EAGENT-RUN
/usr/OV/prg_samples/eagent /usr/OV/snmp_mibs/eagent /usr/CM2/ESA
同様に,tarコマンドを使用して,次のファイルをアーカイブします(アーカイブファイル2)。
- /etc/.hitachi/before/before_112B
- /etc/.hitachi/after/after_112B
- /etc/.hitachi/remove/remove_112B
(例)
アーカイブファイル名/tmp/esa2を作成します。
# tar cvf /tmp/esa2.ar /etc/.hitachi/before/before_112B
/etc/.hitachi/after/after_112B /etc/.hitachi/remove/remove_112B
- アーカイブファイルを各ノードへのコピー配布する。
手順1で作成したアーカイブファイルを各ノードへコピー配布します。コピー配布にはrcpコマンドを使用します。
(例)
ノード名host1にアーカイブファイルを配布します。
# rcp /tmp/esa1.ar host1:/tmp/esa1.ar
# rcp /tmp/esa2.ar host1:/tmp/esa2.ar
- アーカイブファイルを削除する。
手順1で作成したコントロールワークステーションのアーカイブファイルを使用して削除します。アーカイブファイルの削除にはrmコマンドを使用します。
(例)
# rm /tmp/esa1.ar
# rm /tmp/esa2.ar
(2) 各ノードでのインストールの実行
各ノードでSNMPエージェントをインストールする手順を次に示します。
- ログインする。
各ノードにスーパーユーザーでログインします。スーパーユーザー以外でログインした場合は,suコマンドを使用してユーザーをスーパーユーザーに変更します。
- アーカイブファイル2を回復する。
各ノードにコピー配布したアーカイブファイル2を回復します。
(例)
# tar xvf /tmp/esa2.ar
- インストールシェルを実行する。
各ノードで/etc/.hitachi/before/before_112Bをスーパーユーザーで実行します。
(例)
# /etc/.hitachi/before/before_112B
インストールの結果は/tmp/esa.logに出力されます。
- アーカイブファイル1を回復する。
各ノードにコピー配布したアーカイブファイル1を回復します。
(例)
# tar xvf /tmp/esa1.ar
- ディレクトリを作成する。
各ノードで次のディレクトリを作成します。
- /usr/OV/bin
- /usr/OV/conf
- /etc/srconf/agt
- /etc/SnmpAgent.d
- インストールシェルを実行する。
各ノードで/etc/.hitachi/after/after_112Bをスーパーユーザーで実行します。
(例)
# /etc/.hitachi/after/after_112B
インストールの結果は/tmp/esa.logに出力されます。
- 動作を確認する。
各ノードでSNMPエージェントが起動されていることを確認します。
(例)
# /usr/CM2/ESA/bin/snmpcheck
/usr/CM2/ESA/bin/snmpcheckコマンドの実行結果にsnmpdm,hp_unixagt,trapdestagt,およびhtc_unixagt1がrunningと表示されていることを確認します。
- アーカイブファイルを削除する。
各ノードにコピー配布したアーカイブファイルを削除します。
(例)
# rm /tmp/esa1.ar
# rm /tmp/esa2.ar